こんにちは。現役釣具屋店員のみきやです。
「サワラキャスティング、ルアーで釣果が全然違うって本当?」
はい、本当です。
私はこれまで、自分の船とチャーター船を合わせて50回以上、サワラキャスティングに通ってきました。
数ある釣りの中でも、サワラは特にルアーの動きに敏感な魚です。
さらに、現役の釣具屋スタッフとして日々たくさんのお客様とルアーの話をしていますが、ルアーの選び方次第で釣果は劇的に変わると確信しています。
この記事では、そんな私がリアルな実釣経験と現場の声をもとに、
- 釣れるルアーの特徴と選び方
- バーティス・サゴシチューン・ブローウィン等の実績ルアー7選
- ナブラ撃ちやブラインド時の使い分け
などを詳しく解説していきます。
本当に“投げるべきルアー”だけをランキング形式で紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
▶ サワラキャスティングの基本からタックル選びまで、全てを網羅した解説記事はコチラ!
現役釣具店スタッフによる実体験ベースで、ロッド・リール・PEライン・リーダー・ルアー・アクションの選び方を1記事にまとめています。
初心者の方や釣果に伸び悩む方は、ぜひチェックしてみてください!

サワラキャスティングとは?|魅力とルアーでの基本的な狙い方

「サワラキャスティング」とは、船からルアーをキャストして狙う釣り方のことです。
狙う魚はその名の通りサワラ(鰆)。特に秋と春に盛り上がりを見せる人気ターゲットです。
主にナブラ撃ち(海面でベイトを追いかけるサワラの群れを狙う方法)と、ブラインド(反応がない中で広範囲に探る方法)の2パターンがあります。
サワラの魅力はなんといっても、
- そのスピード感あふれる強烈な引き
- 高級魚としても人気の美味しさ
- 群れに当たれば連発する爆発力
特にキャスティングで狙うサワラは、広範囲に散っている群れを探し当て、的確にルアーを届けるというゲーム性が高く、多くのアングラーを熱中させています。
しかし、ルアーの選び方を間違えると一日ノーバイト…という厳しい現実も。
そのため、“釣れるルアー”を知っておくことが圧倒的なアドバンテージになります。
次のセクションでは、そんなサワラキャスティングにおいて「釣れるルアー」を選ぶためのポイントを詳しく解説します。
ルアーで釣果が変わる!サワラキャスティングのルアー選びのポイント

サワラキャスティングで釣果を出すためには、「ルアーの選び方」が最重要です。
サワラは活性やベイトの種類・天候によって反応が大きく変わるため、状況に合ったルアー選びができるかどうかが、その日の釣果を左右します。
ここでは、私がこれまでの50回以上の釣行で得た経験と、お客様からの反応をもとに、「釣れるルアーに共通する4つのポイント」を解説します。
飛距離と重量|遠投性が釣果のカギ
サワラは広範囲に散って回遊する魚なので、ルアーの飛距離が非常に重要です。
ナブラが出ているのに届かないというのは非常に悔しい経験ですし、実際に“あと5m”で届かず悔しい思いをした人も多いのではないでしょうか。
具体的には、25g〜45g前後のルアーがサワラキャスティングでは主力になってきます。
特に重心移動システムを搭載したバーティスやブローウィンのようなモデルは、空気抵抗を抑えて安定した遠投が可能です。
アクション性能|ただ巻き・ジャーキングの使い分け
サワラは活性によって好むルアーの動きが全く異なります。
高活性時は早巻きや直線的な動きに、低活性時は不規則なダートや緩急のある動きに反応する傾向があります。
そのため、状況によって巻くだけで釣れる「ただ巻き対応型」と、ジャーキングやトゥイッチで誘える「操作型」の両方を持っておくのが理想です。
たとえば、サゴシチューンはナチュラルなウォブリングでただ巻きに特化し、ブローウィン140JはS字ダートでジャーキングに最適です。
カラー選び|状況別のヒットカラーとは?
サワラは光に非常に敏感な魚で、フラッシング(反射)効果のあるカラーに特に強く反応します。
そのため、「迷ったらシルバー系を選べば間違いない」と言われるほど、シルバーカラーは鉄板の定番です。
ナブラ撃ちや表層系の釣りでは、太陽光を強く反射するカラーが抜群に効く場面が多く、実際に私の実釣でもシルバーでのヒット率は圧倒的に高いです。
ただし、海の濁りや天候、ベイトのサイズによっては他のカラーが効く場面もあります。
- 澄み潮 × 晴天:シルバー、クリア、ナチュラルベイト系
- 濁り潮 × 曇天:チャートバック、ピンク系、ケイムラ
- 小型ベイト時:スモールシルエットに見えるクリアカラー
1本目はシルバー系でOKですが、カラーローテーションが釣果を伸ばす鍵になります。
特に朝まずめ・日中・夕まずめで光量が変わるため、最低3色は準備しておくと安心です。
フックとスナップ強度|サワラ対策の基本
サワラは非常に鋭い歯を持つ魚で、ラインやフック、スナップの強度不足が原因でのバラしが多い魚でもあります。
ヒットしてもフックが伸びる・スプリットリングが破損する・リーダーを噛み切られるといったトラブルは、初心者はもちろん、中級者でも何度も経験する壁です。
そうならないためにも、サワラ狙いではルアーのフック周りの強化は必須です。
以下が実戦レベルで必要な対策です:
- フック:細軸はNG。太軸のトレブルフックに交換推奨
- スプリットリング:#4以上の高強度タイプに変更
- リーダー:フロロカーボン 30〜40lb以上を基準。歯切れを防ぐ太さが必要
特にナブラ撃ちなどで連発するシーンでは、1匹釣ったあとに必ずフックとラインの状態を確認するクセをつけましょう。
サワラキャスティングでは、ルアーだけでなく“足回りの強度”こそが釣果を左右する要素です。
サワラキャスティングのルアーおすすめランキング【TOP3】

ここからは、実際に50回以上サワラキャスティングを経験してきた私が、現場で本当に釣れたおすすめルアーをランキング形式でご紹介します。
ランキング基準は、
- 実釣での信頼度(釣れた回数・再現性)
- 飛距離・操作性・フッキング率
- お客様からの人気・リピート率(釣具店スタッフとしての視点)
とくにこのTOP3のルアーはどれも鉄板で実績も最強のルアーです。
「どれを最初に買えばいい?」
という方には、まずTOP3のどれか1本を選んでみてください。
それでは第1位から順に見ていきましょう!
第1位|バーティス140F(ダイワ)【飛距離・アクション・実績、全てが最強】
サワラキャスティングで、私が最も信頼しているルアー。
それがダイワの「バーティス140」シリーズ
飛距離・アクション・実績、すべてが高次元で揃っていて、私自身がこれまで最も多くのサワラを釣り上げたルアーです。
実際の釣行でも、「今日はバーティスの人だけ釣れてる」といった場面を何度も目にしています。
信頼度は断トツ。まさに“釣れるルアー”の代名詞です。
▶ モデル選び|基本は140F、状況次第で140Sも
ベーシックに使うなら140F(フローティング)がおすすめ。
ただし、風が強い日やレンジを入れたい時は、140S(シンキング)も非常に有効です。
どちらも重心移動システム搭載ナブラ撃ちでも圧倒的な飛びを見せてくれます。
▶ 使い方|「ジャーク→巻き」だけでOK
アクションは非常にシンプルで、「ジャークしてから巻くだけ」。
特にジャーク後にルアーがわずかにバランスを崩す“揺らぎ”のタイミングで、サワラが食ってきます。
このリアクションバイトを誘える点が、他のルアーとの大きな違いです。
▶ 人気カラー|実績No.1はレーザーマイワシ
一番人気は「レーザーマイワシ」。私自身もこのカラーで最も多く釣っています。
うちの店ではサワキャスのハイシーズンになると、レーザーマイワシだけ毎年のように欠品するほどの人気ぶりです。
加えて、新しく出たケイムラギンギライワシグローベリーもおすすめ。
サワラ釣りの定番のシルバーカラーで、コチラも状況を選ばず使える万能カラーです。
▶ 補足|知り合いの漁師も「漁より釣れる」最強ルアー
ちなみに、私の知り合いの漁師さんは、サワラのハイシーズンになるとバーティスを投げて漁よりも稼いでいるそうです。
「もはや漁具(笑)」と冗談を言っていましたが、それくらいプロの現場でも使われている“ガチ”の実績ルアーです。
1本だけ選ぶなら迷わずバーティス。
それほど私の中では揺るがない、サワキャスの“絶対的エース”です。
▼さらに詳しく知りたい方は個別のインプレ記事をご覧ください▼

第2位|サゴシチューン(ジャクソン)【食わせに特化した高実績ルアー】
「投げて早巻きするだけで釣れる」——。
そんなシンプルな使い方で高実績を叩き出すのが、ジャクソンの「サゴシチューン」です。
本来はサゴシ向けに開発されたルアーですが、実際には中〜大型のサワラにもよく効くうえに、ブリなどの他の青物にも反応が非常に良い万能ルアー。
▶ 操作は超簡単|早巻きするだけでイレギュラーアクション
このルアーのすごいところは、“巻くだけ”で勝手に喰わせの動きを出してくれる点です。
一定のスピードで早巻きしていると、急にルアーがバランスを崩してイレギュラーな動きをするのですが、その瞬間にガツンと食ってくるケースが非常に多いです。
そのため、ルアー操作が苦手な初心者にも非常におすすめで、実際に釣果報告も多く届いています。
ただ巻きで反応がない時は、大きくジャークして止めてみたり、自分でアクションをつけるのも有効です!
▶ 上位互換?の「サワラチューン」よりも“動き”で優秀
同シリーズにはサイズアップ版の「サワラチューン」もありますが、動きのキレや不規則性は「サゴシチューン」の方が優秀です。
軽くて引き抵抗も少なく、テンポよく投げ続けられるのも魅力。
ベイトが小さいときや、プレッシャーが高いときには特に威力を発揮します。
▶ カラーはこれ一択|サゴシノエサが圧倒的
カラーで迷ったら「サゴシノエサ」一択でOKです。
うちの店舗でもこのカラーは圧倒的人気で、毎年サワラシーズンになるとこれだけが欠品するほど。
他のカラーより在庫を多めに仕入れているにも関わらず、圧倒的に早く売り切れるというのが人気の証拠です。
「まず1本試してみたい」という方は、迷わずサゴシチューンの“サゴシノエサ”カラーを選んでください。
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第3位|ブローウィン140J(ブルーブルー)【キレのある動きで唯一無二の存在】
「ジャーク特化型ルアーの頂点」と言っても過言ではないのが、ブルーブルーの「ブローウィン140J」です。
もともと青物・シーバスで人気の高いブローウィンシリーズですが、サワラキャスティングとの相性も抜群。
とにかくジャークしたときのキレと反応の良さが一級品で、「このルアーにしか反応しない日」も何度も経験しています。
▶ 最近は入荷困難|だからこそ“ここぞ”の一本
近年は人気過ぎてなかなか入荷しない状況が続いており、釣具店に並んでもすぐ完売というレベル。
1位・2位と迷いましたが、入手難易度を考えて3位にしました。
正直、「もし簡単に手に入るなら1番おすすめ」と断言できるほどのポテンシャルを持ったルアーです。
▶ ジャーキングで圧倒的アピール力|唯一無二のS字ダート
140J(ジャーキングエディション)は、S字系ワイドダートが特徴で、キレと波動の絶妙なバランスが魚を魅了します。
ジャークにしっかり反応するけど、破綻しない——これがブローウィン140J最大の武器です。
巻きではなくしっかり動かして誘いたい時に投入する“勝負ルアー”として重宝しています。
小さいジャークも大きいジャークもどちらも有効ですが、ポイントはとにかく素早いジャークをする事。
キビキビ動かす事でこのルアーの強みを1番発揮できます。
▶ サワラカッターに要注意|大切に使いたくなる一本
私自身、サワラカッターでブローウィンを何本も失ってきた経験があり、これ以上ロストするのが怖い為、今は“ここぞ”という時だけ投入するようにしています。
それだけ信頼している、まさに「勝負どころの最終兵器」的な存在です。
もし手に入る機会があれば、ぜひストックしておくべき1本です。
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サワラキャスティングおすすめルアー第4位〜10位|状況別の人気ルアー

ここからは、TOP3以外でも十分に“戦力”になるおすすめルアー7選(4位~10位)をご紹介します。
バーティス・サゴシチューン・ブローウィンの3強に比べると知名度や使用者はやや少なめですが、実釣での安定感・対応力・コスパなどの面で非常に優秀なルアーばかりです。
風が強い日、深場を攻めたい時、ベイトサイズが極小な時、ロスト前提でガンガン投げたい時——そんな「ちょっと特殊な場面」では、むしろTOP3よりも釣果を出せることがあります。
私自身も、状況によってはTOP3よりこれらのルアーを優先的に使う場面が何度もありました。
「とりあえず1本目はTOP3。2本目以降はこの中から」そんな選び方がベストです。
第4位|メタルマジックTG (アクアウェーブ)
とにかく飛ばしたいならコレ一択。
TOP3に入れようか迷いましたが、どれも強く惜しくも4位。
ブローウィンが手に入らない事を考えると、これが3位かも。
タングステン素材で超コンパクトなのに重量があるため、強風下やブラインド時の遠距離ナブラ狙いに強いです。
沈下も速く、潮の速いエリアでもレンジキープしやすいのが魅力。
ブレードのフラッシング効果でサワラのリアクションを引き出す万能型ジグです。
第5位|バーティス R-STG(ダイワ)
1位で紹介したバーティス140の“強化版モデル”です。
ヘビーウェイト仕様&フック強化により、大型サワラや強風下でも安定した操作性を発揮。
ただし、動きのキレに関してはバーティス140Fの方が繊細なので、使い分けが鍵になります。
バーティスを気に入った方の“2本目”として非常におすすめ。
第6位|ビッグバッカー107HW(ジャッカル)
シンプルに使えて、しっかり釣れる“超安定型”ルアー。
ウェイトバランスが絶妙で、ただ巻き・リフト&フォール・ジャーキングにも対応。
初心者の方にもおすすめで、「まずはこれから始めたい」という人にも安心して勧められます。
サゴシ〜サワラまで対応する万能鉄板ルアーです。
第7位|Gコントロール(ジャクソン)
飛距離・フォール姿勢・操作性すべてに優れたシンキングミノー。
ブローウィンほどのダート性能はありませんが、ナチュラルにスイムさせたいときには最適です。
潮抜けが良く、中層~ディープエリアを安定して探れる点が強み。
食い渋り時やプレッシャーが高いときにも出番が多く、信頼できる1本です。
第8位|鉄PANストロング(ジャクソン)
名前の通り、“強い”鉄板バイブ。
ジャーク時にしっかり反応してくれるため、リアクションで食わせたい時に最適です。
流通量が多く入手性が高い点も魅力で、価格も比較的手ごろ。
ボディーサイズも長く、サワラカッター対策にもピッタリで、とにかくコスパが最強。
▼詳しくは個別のインプレ記事をご覧ください▼

第9位|ジャックアイ マキマキ(ハヤブサ)
マイクロベイトパターン攻略に特化したブレードジグ。
コンパクトボディと強いフラッシングで、警戒心の高いサワラにもスイッチを入れやすいのが特長。
ただし、ブレードへのバイトによる“サワラカッター”被害が多いため、使用時はリーダー強化が必須です。
渋い状況を打開するための“隠し球”的な存在です。
第10位|X-80マグナム(メガバス)
本来はシーバス向けのジャークベイトですが、サワラにも非常に有効です。
ボディの厚みとウェイトにより、深場までしっかり攻められるため、ブラインド攻略で重宝します。
注意点は純正フックがやや弱めなこと。
使う際はフック交換やスプリットリングの強化が前提と考えてください。
まとめ|ルアーの使い分けでサワラキャスティングの釣果は変わる

ここまで、サワラキャスティングにおすすめのルアーをランキング形式で紹介してきました。
特にバーティス・サゴシチューン・ブローウィンのTOP3は、私が実釣で最も信頼している“実力派”ルアーです。
とはいえ、ベイトの大きさ・水深・潮の速さ・風の強さ・スレ具合など、釣行時の状況によって最適なルアーは変わります。
だからこそ、今回紹介した第4位〜10位のルアーも含めて複数本を持ち、状況に応じて柔軟に使い分けることが、安定した釣果を出す鍵になります。
「このルアーで釣れた!」「このカラーが良かった!」など、釣果報告や感想もぜひコメント等で教えてください。
サワラキャスティングは、ハマったときの爆発力と楽しさが段違い。
ぜひ信頼できるルアーを揃えて、“その一投”を掴みにいきましょう!
▶ サワキャスの全てを1記事で学びたい方へ
サワラキャスティング完全ガイドでは、ロッド・リール・PEライン・リーダー・ルアー・アクションまで、すべてを網羅して解説しています!
現役釣具屋スタッフの実体験に基づく内容なので、初心者の方でも安心して読み進められます。
これから始める方にも、釣果に伸び悩む方にも必見の記事です!

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