こんにちは。現役釣具屋店員のみきやです。
「釣り人って、なんでこんなに頭おかしいの?」
ネットやSNSでそんな声を目にしたことはありませんか?
「クズすぎる」「マナー悪すぎ」といった厳しい意見が飛び交う中、釣り場では実際にトラブルや苦情が絶えないのも事実です。
私は現役の釣具店スタッフとして、多くの釣り人や漁業関係者と日々接しています。
だからこそ、釣り人への世間のイメージが悪化している“リアルな理由”を肌で感じてきました。
この記事では、「なぜここまで言われるようになったのか?」を徹底解説しつつ、
釣り人自身がどうすれば“クズ扱い”をされず、かっこよく釣りを楽しめるかまでを深掘りしていきます。
✔️ 本音で語ります。
「釣り人」の評価を取り戻すために、今こそ一人ひとりが意識すべきタイミングです。
なぜ「釣り人は頭おかしい・クズ」と言われるのか?

釣り人が「マナーが悪い」「非常識」「頭おかしい」などと揶揄されることが、残念ながら少なくありません。
もちろん、すべての釣り人がそうではありませんが、一部の心ない行動が全体のイメージを大きく損ねているのは事実です。
特にSNSの普及により、迷惑行為や違反行為が可視化されやすくなったことで、世間の風当たりはより強くなってきています。
ここでは、釣り人が「頭おかしい・クズ」とレッテルを貼られるようになった背景について、実際のトラブルや社会的な評判とともに掘り下げていきます。
代表的なマナー違反行為と社会での評判
釣り人が「頭おかしい」「マナーが悪い」「クズ」とまで言われる背景には、一部の悪質なマナー違反行為が深く関わっています。
- ゴミの放置や仕掛けの投棄:ルアーのパッケージや釣り糸、飲み物の容器などが放置されている現場は後を絶ちません。
- 無断駐車や立入禁止エリアへの侵入:「少しぐらい大丈夫だろう」と思って行動する人が多く、地域住民からの苦情につながっています。
- 場所取り・他人への迷惑行為:未明から場所取りをし、喧嘩やトラブルが発生するケースも。
- SNSでの違法・迷惑行為の発信:釣果を誇るあまり、違法エリアでの釣り動画や、漁港内でのマナー違反を堂々とアップする人もいます。
こうした行為が、釣りに興味のない一般人の目にも触れるようになったことで、「釣り人=迷惑な存在」という印象が強まりつつあります。
とくに若年層やビギナーが増えたことで、全体のモラルが崩れてきているとの声も、現場から多く上がっています。
実際に釣り場が閉鎖された事例
マナー違反が原因で、実際に釣り場が閉鎖されてしまった例は全国各地で報告されています。
たとえば、以下のようなケースがあります:
- 河川敷の立入禁止化:駐車マナーの悪さやバーベキューのゴミ放置などが原因で、釣りそのものが禁止に。
- 堤防・漁港の釣り禁止:仕掛けや釣り糸の放置で漁船のスクリューに絡まる事故が多発し、立入禁止になった港も。
- ダムや湖岸の閉鎖:違法駐車や夜間の騒音トラブルで、観光地や自然公園から釣り人が締め出される事態に。
現役釣具屋店員として言わせてもらうと、私の地元でも年々こうした閉鎖が増えてきているのが現実です。
釣り人口が増える中で、モラルの低い一部の人の行動が、真面目に楽しんでいる釣り人の首を絞めているという状況です。
釣り人自身が語る「マナー悪化」の実態
「釣り人はマナーが悪い」と言われるのは、決して外部からの声だけではありません。
釣り人同士のコミュニティ内でも、マナー違反に対する不満や注意喚起の声が年々増えています。
- ゴミを放置する人への怒り
- 割り込みや場所取りを巡るトラブル
- 釣り場のルールを無視する行為
こうした投稿はSNSでも頻繁に見られ、釣り人の間で「自浄努力」が求められていることがわかります。
特に最近目立つのは、初心者や若者層のモラル低下に対する懸念。
もちろん全員がそうではありませんが、経験が浅いほど「暗黙のマナー」を知らないことも多く、トラブルの火種になりやすい傾向があります。
現役釣具屋店員の立場でも、「最近の釣り人は常識がない」と嘆くベテラン客の声をよく耳にします。
マナー違反がもたらすリアルな影響とは?

釣り人のマナー違反は、単なる迷惑行為にとどまりません。
実際に地域社会や漁業関係者との間で深刻なトラブルに発展するケースも多く、釣り場の閉鎖や地域との対立を招いています。
特に釣り人口が増加した近年では、釣り人1人1人の行動がそのまま地域の評価につながるようになりました。
この章では、マナー違反がもたらした実際の影響や被害について掘り下げていきます。
地域住民・漁師との軋轢
釣り場の近くに住む住民や、日々漁を行っている漁師との間に、深刻な軋轢が生まれることがあります。
代表的なトラブルには、以下のようなものがあります。
- 夜間の騒音や話し声が近隣住民の迷惑に
- 海岸沿いの私有地に無断駐車・立ち入り
- 漁師の仕掛けや網を勝手に触る・壊す
- 釣り人のゴミで港や堤防が汚れる
現役釣具屋店員として、漁業関係者からの相談を受ける機会も多いのですが、「釣り人が増えたせいで本当に困っている」という声は少なくありません。
特に、港湾関係者や地元漁師との関係性が悪化すると、釣りそのものが禁止される原因になりかねません。
「自分は迷惑をかけていないから大丈夫」と思っていても、釣り人全体への不信感につながるということを忘れてはいけません。
釣り場閉鎖のリスク
マナー違反が積み重なった結果、多くの釣り場が閉鎖されています。
以下は、近年実際にあった釣り場閉鎖の事例です。
- 神奈川県某堤防:ゴミの不法投棄と騒音トラブルで地元自治体が全面立入禁止に
- 大阪府某河川敷:無断駐車や夜間騒音が問題視され、釣り自体が禁止へ
- 静岡県某漁港:漁師とのトラブル頻発により、漁協が釣り人の立入を制限
これらの多くは、釣り人のマナーの悪さが原因で起きたものであり、「一部の人の行動」が「すべての釣り人」に影響してしまっています。
また、釣り場閉鎖がSNSやニュースで広がると、釣り人全体のイメージ悪化にもつながります。
楽しい釣り場を守るためには、1人ひとりが「釣り場の管理者である」という意識を持つことが大切です。
バス釣りに集中するネガティブなイメージ
近年、特にバス釣り(ブラックバス釣り)に対して「マナーが悪い」「頭おかしい」「クズ」といった否定的な声が集中しています。
その理由として、人気エリアでの密集・違法行為の多発が挙げられます。
- 陸っぱりでの混雑により、トラブルが起きやすい
- 無断駐車・路上駐車が多く、地域住民からのクレームに発展
- 釣果自慢目的のSNS投稿で、場所が荒らされる・ゴミが増える
また、バス釣り愛好者の中には、「ルールを守らない一部の行動」が目立ちやすく、それが「バス釣り=マナーが悪い」というイメージに繋がっているのも事実です。
現役釣具店員としても、「最近はバス釣りの人のマナーがね…」という声を地元住民や他の釣り客から聞くことが増えました。
以下の記事では、バス釣りに関する「クズ」と言われる背景についてさらに深掘りしています。

釣り人として「クズ扱い」されないためにできること

「釣り人=頭おかしい・マナーが悪い・クズ」──そんなイメージを払拭するには、1人ひとりの意識と行動が必要不可欠です。
実際、私の地元でも年々マナー違反による釣り場閉鎖が増加しており、現役釣具店員としても「このままでは釣りができる場所がなくなってしまう」と危機感を抱いています。
ここでは、釣り人として最低限守るべきマナーと、社会的なイメージを変える行動について紹介します。
ゴミ・仕掛けの処理・持ち帰り習慣
釣り場に落ちている空き缶やルアーパッケージ、使用済みの仕掛け──それらはすべて、釣り人の評判を落とす元凶です。
中でも特に問題となるのが釣り糸(ライン)や針。小動物に絡まりやすく、環境への悪影響は計り知れません。
釣行時には「来た時よりも綺麗に」を意識して、ゴミ袋を携帯しましょう。ゴミが目立つ場所では、周囲からの視線も厳しくなります。
私が働く店舗でも、釣り人同士で「回収して持ち帰る文化」を広げようという声が増えてきています。それぞれの行動が、未来の釣り場を守ることに繋がります。
違法駐車や立入禁止エリアへの配慮
釣り人のトラブルで最も多いのが、違法駐車や私有地への無断侵入です。
「ちょっとだけなら…」という軽い気持ちが、地域住民との大きなトラブルを引き起こす原因になります。
駐車禁止エリアや私有地には、必ず看板や柵、チェーンなどの明確なサインがあります。それらを無視しての侵入は、釣り場閉鎖に直結しかねません。
私の地元でも、駐車マナーが悪いことで立入禁止になった場所がいくつもあります。釣り人全体の印象を悪くし、マナーを守っている人まで被害を受けるのが実情です。
釣行前に駐車場所の確認を徹底し、「誰かがやってるから大丈夫」という意識を捨てましょう。
SNS発信時の注意(位置・マナー表記)
最近では、釣果のSNS投稿が当たり前になっていますが、そこでの発信が思わぬトラブルの火種になることも。
特に注意すべきは釣り場の位置情報と、釣り中のマナーです。位置情報を明かしてしまうと、翌日には大量の釣り人が押し寄せ、ゴミや騒音などの迷惑行為につながることもあります。
また、ライフジャケット未着用や立入禁止区域での釣りなど、マナー違反を写した投稿は、釣り人全体の評判を下げる要因になります。
投稿時には、釣果や楽しさだけでなく、「マナーを守って安全に楽しみましょう」といった啓発的な一言を添えるのがおすすめです。
現役釣具店員としても、マナーの良い釣り人がもっと評価される風潮を作っていきたいと感じています。
まとめ|釣り人が取るべき責任と未来への意志

一部の釣り人によるマナー違反が原因で、「釣り人は頭おかしい・クズ・マナー悪い」といったレッテルが貼られてしまうのは、非常に残念な現状です。
しかし、だからこそ今、本当に釣りが好きな人こそが動くべき時。
現役釣具店員としても、釣りを通じたトラブルやクレームを直接耳にする機会が増えており、釣り場を守るためには「自分たちの意識」が何より重要だと感じています。
ゴミを持ち帰る。立入禁止には入らない。地域や漁業者に敬意を払う。こうした小さな行動の積み重ねが、釣り文化の未来を守ります。
釣り人全体が悪く見られる時代を終わらせ、「かっこいい釣り人」が増えることを、心から願っています。
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