こんにちは。現役釣具屋店員のみきやです。
アジングとメバリング、両方楽しみたいけどロッドを2本揃えるのはちょっと大変…。
そんな悩みをお持ちの方に向けて、この記事ではアジング・メバリング兼用で使えるおすすめロッド7本を厳選して紹介します。
実際に私も釣具店でお客様におすすめする機会が多く、「どっちにも使える1本」を探している方は非常に多いです。
もちろん、アジとメバルでは釣り方もロッドに求められる性能も少し違いますが、条件さえ合えば1本で両立可能です。
この記事では…
✔️アジングロッドとメバリングのロッドの違いや兼用の注意点
✔️初心者でもおすすめのアジング&メバリング兼用ロッド7選
✔️選び方のコツやスペック上のポイント
まで、現役釣具店スタッフの視点からわかりやすく解説していきます。
これからロッドを1本だけ買いたい方にも、セカンドロッドを探している方にも、きっと参考になりますよ!
アジングとメバリングはロッド兼用できるの?それぞれの違いは?

アジングとメバリング、どちらも人気のライトゲームですが、専用ロッドが販売されていることもあり「兼用できるの?」と疑問に思う方も多いはず。
結論からいえば、兼用は可能です。ただし、両者には釣り方や求められる性能に違いがあるため、ポイントを押さえた上でロッド選びをする必要があります。
ここでは、アジングロッドとメバリングロッドの違いをわかりやすく比較しつつ、兼用に向いているロッドの条件や選び方について詳しく解説していきます。
アジングロッドとメバリングロッドの違いを比較|用途や設計思想を理解しよう
「アジング」と「メバリング」は、どちらもライトゲームの代表格として人気ですが、魚の習性や釣り方の違いにより、使用されるロッドの設計には明確な差があります。
ここではそれぞれのロッドの特徴を詳しく解説します。
アジングロッドの特徴|繊細なアタリを拾うための感度重視設計
アジは吸い込みが非常に弱く、特に小型の豆アジクラスになると、アタリは「コン」ではなく「モゾッ」「ヌルッ」といった極小レベル。
そのためアジングロッドにはとにかく高感度な穂先が求められます。
多くのモデルでは、1g前後のジグ単(ジグヘッド単体)を扱うことを前提に設計されており、ブランクス(竿の本体部分)も非常にシャープで反響感度に優れた素材を使用。
ティップ(竿先)はソリッドティップが主流で、微細なアタリも逃さず手元に伝えることができます。
また、アジングでは軽量ジグヘッドを細かく操作する釣りが中心となるため、ロッドの長さは6ft前後が主流です。
短くて軽く、取り回しのよさも大きなポイントとなっています。
メバリングロッドの特徴|バイトを弾かず掛けられる柔軟設計
メバルはアジと異なり、やや大きめの口で獲物を吸い込む魚。
また、障害物の多い場所(岩礁帯・テトラ帯・藻場)に潜むことが多く、掛けた後のやり取りの主導権を握るためのパワーも必要です。
そのためメバリングロッドはやや柔軟でしなやかな設計が多く、ティップはチューブラー仕様のモデルもよく見られます。
これは、プラグやフロートリグといった重量のある仕掛けを遠投することを想定しているためです。
また、ファイト時にバレやすいメバルの特性を考慮して、喰い込みの良い穂先と、曲がりながら粘るバット(ロッドの根本部分)が特徴。
長さもやや長めで、7ft台のモデルが主流となっています。
これにより、メバリングロッドはルアーの種類・釣り場・魚のサイズの幅に柔軟に対応できる設計になっていると言えます。
このように、アジングロッドとメバリングロッドは明確な設計思想の違いがありますが、近年では技術の進化により、両方の特性をバランスよく備えた「兼用ロッド」も数多く登場しています。
そのため、釣りスタイルや狙う魚のサイズ・リグの重さを意識すれば、1本でアジ・メバル両方をカバーすることは十分可能です。
兼用ロッドに向いている条件とは?
アジングとメバリング、両方に対応するロッドを選ぶうえで、絶対に外せない条件がいくつかあります。
初心者の方でも分かりやすいように、ポイントを整理してご紹介します。
✔️ 長さは6〜7ftの範囲が理想
アジングは取り回しの良さ、メバリングは遠投性能が求められるため、6〜7ft程度の長さが兼用にぴったりです。
✔️0.5g程度の軽量ジグヘッドも無理なく扱える
アジングでは0.5g前後のジグ単が多用されるため、軽量リグのキャスト性能と操作性は必須です。
感度の良いソリッドティップ搭載モデルが特におすすめ。
✔️ パワーも兼ね備えていること
メバルの突っ込みや、尺アジの急な走りにも対応できるしっかりとしたバットパワーが必要です。
柔らかすぎると寄せ切れない場面があるため注意しましょう。
✔️張りとしなやかさのバランスが良い
張りが強すぎるとアジの吸い込みを弾いてしまい、逆に柔らかすぎるとメバルとのファイトで負けることも。
操作性と乗せ性能の両立ができるロッドが理想です。
これらのポイントを押さえたロッドなら、アジングにもメバリングにも高次元で対応できます。
「専用ロッドを2本揃えるのはちょっと…」という方にも、1本で楽しめる最高の相棒になりますよ。
初心者〜中級者は「汎用性重視」でOKな理由
アジングとメバリングをこれから始めたい、またはまだ経験が浅いという方には、専用ロッドにこだわりすぎない選び方が重要です。
というのも、アジとメバルは使用するリグや釣り方に共通点が多く、実際には同じロッドでも十分に楽しめるシーンが多いからです。
特に漁港や防波堤などのライトゲームでは、兼用ロッドでも違和感なく対応できることがほとんどです。
また、専用ロッドをそれぞれ揃えるとなるとコストもかさみますし、ロッドの使い分けに慣れるまでは逆に効率が悪くなる場合もあります。
その点、最初の1本は「汎用性」に優れたモデルを選ぶことで釣りの幅がぐっと広がります。
実際、私の勤務する釣具店でも、初心者〜中級者のお客様にはアジ・メバル兼用モデルを推奨することが多いです。
現場で釣果を出している方々も、兼用ロッドでアジ・メバル両方を楽しんでいるケースはたくさんあります。
まずは1本で両方楽しんで、釣りのスタイルや好みが明確になったタイミングで専用ロッドを買い足すのがおすすめですよ。
アジング・メバリング兼用で使えるおすすめロッド7選

ここからは、現役釣具屋スタッフの私が実際に使用しているロッドや、釣り仲間やお客様の声をもとに厳選した「アジング・メバリング兼用ロッド」を7本ご紹介します。
ジグ単メインでアジもメバルも狙いたい人向けに、軽さ・感度・操作性のバランスに優れたモデルを中心にピックアップしています。
価格帯も入門向け〜中級者向けまで幅広く網羅しているので、自分のレベルや予算に合った1本がきっと見つかるはずです。
それでは順番に見ていきましょう。
「ブルーカレントⅢ 69」 軽量ジグ単と操作性のバランス◎
私がアジング・メバリング兼用ロッドとして実際に使用しているのが、ヤマガブランクスの「ブルーカレントⅢ」シリーズです。
特徴は何といってもチューブラーティップながら、驚くほどよく曲がり込むブランク。
そのため、ジグ単での豆アジや小型メバル狙いから、プラグを使った大型メバル狙いまで幅広く対応可能です。
さらに遠投性能も高く、テトラ帯からの尺アジ狙いにも適応。
加えて、カマス・メッキ・セイゴなどのライトゲーム全般にも活躍してくれる万能さがあります。
パワーも十分で、私自身、43cmのアジや尺メバルも余裕で寄せられました。
竿全体がしっかりと曲がることで、魚の走りを吸収しつつ、竿のパワーでグイッと寄せられる強さも持ち合わせています。
一方で、繊細さも兼ね備えており、極小のアジやメバルのアタリも穂先が吸収してフッキングまで導いてくれます。
「勝手に乗ってくれる」という表現がピッタリな使用感です。
感度に関しても、一般的なソリッドティップと比べて引けを取らず、アタリの出方が少し異なるだけ。
たとえば、ソリッドでは「コツッ」というアタリが、ブルカレでは「モゾっ」とした違和感で伝わってくるため、使い慣れるとむしろ明確に感じられるという声も多いです。
おすすめの長さは「ブルーカレントⅢ 69」で、この長さなら小場所のアジング〜岩場の遠投が必要なメバリングまで全て両対応可能!
万能ロッドが欲しい人には間違いなくオススメです。
「鯵道5G S682L」 アジ特化ながらメバル対応力も高い1本
アジングをメインにしつつ、たまにメバリングも楽しみたいという方におすすめなのが、メジャークラフトの「鯵道5G」シリーズ。
価格帯は実売で2万円台ながら、完成度は非常に高く、「5万円以上の竿です」と言われても納得してしまうレベルです。
特に感度は抜群で、豆アジや極小メバルの繊細なアタリも明確に手元に伝えてくれる点が魅力。ジグ単での細かい操作にも完全に応えてくれる精密さを感じます。
また、実際に尺アジを何度も抜き上げている実績もあり、想像以上にパワーも兼ね備えているため、不意の大物にも安心して対応できます。
中でも「S682L」モデルは、アジングにもメバリングにも使いやすい絶妙なレングスとパワーバランスで、1本で幅広くカバーしたい方にぴったりです。
「宵姫 爽 S73L-solid」 抜群の感度と汎用性で初心者にも◎
通常サイズのアジやメバルを中心にしつつ、大型個体やプラグゲームも楽しみたい方におすすめなのが、がまかつ「宵姫 爽 S73L-solid」。
ティップ(穂先)はしっかりと曲がり込みつつも、操作性を損なわない絶妙な設計で、ジグ単はもちろん、重めのプラグでも気持ちよくキャストできます。
ロッドの細さの割に剛性が高く、尺メバルの強烈な突っ込みにも対応可能。実際に岩場で掛けた際も、十分なパワーで主導権を奪えました。
また、感度も非常に高く、10cm以下の極小アジ・メバルのアタリもしっかり捉えられるのも魅力。初心者でもアタリの出方が分かりやすく、楽しさが倍増します。
軽量で扱いやすいため、汎用性の高い1本として長く活躍できる優秀なロッドです。
「アジメバルX 66L-S」入門向け!格安でコスパ最強!
とにかく安く、コスパの良い兼用ロッドを探している方には「アジメバルX」がイチオシです。
このモデルは、ダイワの人気シリーズ「アジングX」と「メバリングX」が統合された新型で、名前の通りアジングにもメバリングにも対応できる設計となっています。
中でもおすすめは66LSモデル。
対応ルアーウェイトは0.5g〜8gで、軽量ジグヘッドのジグ単アジングから、やや重めのプラグを使ったメバリングまで幅広く使えます。
1万円前後の価格帯でありながら、アジング・メバリングに必要な基本性能はしっかり備えているため、これからライトゲームを始めたい初心者の方にも安心です。
まずは1本で幅広く楽しみたい方に、まさにぴったりのエントリーモデルです。
「月下美人EX AGS 66L-S」至高の1本!アジングもメバリングも妥協したくない方へ
性能に一切妥協したくない方におすすめしたいのが、ダイワの月下美人シリーズのハイエンドモデル「月下美人EX AGS 66L-S」。
感度・操作性・パワー・軽さ、すべてにおいて最高レベルの完成度を誇ります。
私自身も実際に触ったことがありますが、極小のアタリでもビリビリと手元に響くような感度が特徴的。
アジの繊細な吸い込みも、メバルの微妙なついばみもしっかり感知できます。
ジグ単からプラグ、小物から尺超えの大型まですべてに対応できるバランス設計で、魚を掛けた後も綺麗にロッドが曲がってやり取りが楽しい。
アジングでもメバリングでも、まさに月下美人シリーズの最高傑作といえる1本です。
「月下美人 AJING」コスパ重視!ソフトな竿が好みの方におすすめ
ダイワの人気ライトゲームブランド「月下美人シリーズ」のアジングシリーズのエントリーモデルがこの「月下美人 AJING」です。
基本はアジング用として設計されていますが、パツパツではなく、シャキッとしすぎず、全体的に柔らかめの調子なので、メバルのついばむようなアタリも弾かずしっかり乗せられるのが特徴。
ジグ単の操作性と乗せ調子の両立に優れており、アジ・メバルどちらも1本で楽しみたい初心者〜中級者にとって、最初の1本として非常におすすめのモデルです。
「ソアレBB S76UL-T」プラグ操作に最適なチューブラーモデル
プラグ主体でアジ・メバルを狙いたい方にピッタリなのが、ソアレBB S76UL-T。チューブラーティップを採用しているため、プラグ操作時のキレと感度に優れています。
ジグ単での繊細な釣りも可能ですが、どちらかといえばプラグを多用するスタイルに適している設計。
軽めのトゥイッチ・ジャークといった細かい操作にも素直に反応してくれます。
さらにロッド全体の剛性もしっかりしており、実売価格1万円台ながら信頼性の高い1本。
耐久性も高く、ガンガン使っても安心なので、サブロッドや入門機としてもおすすめです。
アジングロッドやメバリングロッドでの兼用時の注意点

アジングとメバリングを1本のロッドで兼用する場合には、いくつか注意すべきポイントがあります。
アジとメバルではルアーの重さや釣り方、求められる操作性が異なるため、ロッドの設計やスペックによっては両立が難しいことも。
ここでは、兼用ロッドを選ぶうえで特に重視したい3つのポイントについて解説します。
ジグ単メインなら硬すぎないロッドを選ぶ
アジング・メバリングどちらもジグヘッド単体(ジグ単)を使うシーンが多く、特に豆アジや小メバルなど軽量リグを扱う際はロッドの柔軟性が重要になります。
硬すぎるロッドは「当たりが弾かれてしまう」「ジグ単の飛距離が出にくい」「小型魚が乗りにくい」などのデメリットがあるため、ジグ単主体の釣りではL(ライト)クラス以下の柔らかめのロッドを選ぶのが無難です。
逆にメバリングでプラグを多用するスタイルならある程度の張りも必要ですが、それでもジグ単での釣りを想定して硬すぎない設計のものを選ぶと、兼用性が高まります。
軽量リグ対応の穂先感度は両釣りに必須
アジング・メバリングのいずれも、1g前後の軽量ジグヘッドを使う場面が非常に多いため、穂先の感度性能は兼用ロッド選びにおいて重要なポイントです。
特にアジングでは吸い込みバイトを拾う繊細な感度が求められ、メバリングでも潮流の変化やわずかな違和感を捉えられる穂先が釣果に直結します。
ソリッドティップであれば違和感を明確に伝えてくれるモデル、チューブラーであれば反響感度に優れたモデルを選ぶと、両釣りに対応しやすくなります。
操作性と飛距離のバランスもチェック
アジングとメバリングは、釣り場やターゲットによって求められるロッドの性質が微妙に異なります。
アジングは感度と細かい操作性が重視され、手元でルアーを繊細に動かす必要があります。一方でメバリングでは遠投性能が重要になる場面が多く、特にプラグを遠くまで飛ばして広範囲を探る釣りでは7ft前後の長めのロッドが有利です。
兼用ロッドを選ぶ際は、軽快な操作性と飛距離性能のバランスが取れたモデルを選ぶことで、どちらの釣りにも柔軟に対応できるようになります。
尺メバルや尺アジを狙うなら長さやパワーも重要
アジング・メバリングの中でも、特に尺サイズ(30cm以上)のアジやメバルをターゲットにする場合は、ロッドのスペック選びがより重要になります。
重要なのがロッドのパワーと長さです。
尺クラスになると引きも強烈で、岩場や障害物周りから一気に引き剥がすパワーが求められるため、Lクラス以上のロッドパワーが推奨されます。
また、7ft前後のやや長めのロッドを使うことで、遠投性能が上がり広範囲を探れるほか、魚とのやり取りにも余裕が生まれます。
特に大型のメバルは根に突っ込む習性があるため、ロッドのパワーが不足していると対応しきれずバラしてしまう可能性があります。
兼用ロッドを選ぶ際でも、こうした「一発大物」に対応できる設計かどうかを確認しておくと安心です。
まとめ|アジング・メバリング両対応の兼用ロッドで釣りの幅を広げよう

アジングロッドとメバリングロッドは、本来はそれぞれの釣りに最適化された専用ロッドです。
しかし、近年は設計技術の進化により、両方に対応できる高性能な兼用ロッドも増えてきました。
特に6〜7ft前後で、ジグ単にもプラグにも対応できるしなやかなティップを備えたロッドなら、アジング・メバリング両方にしっかり対応可能です。
私自身も最初は「本当に兼用できるの?」と半信半疑でしたが、実際に使ってみると、1本でライトゲーム全般を楽しめる便利さに驚きました。
ぜひ今回ご紹介したロッドの中から、あなたのスタイルに合った1本を見つけて、釣りの幅をもっと広げてみてください!
👇最後に、選び方の目安として代表的なロッドをタイプ別にまとめておきます👇
✅ 万能ロッドなら「ブルーカレントⅢ」
→ 豆アジ〜尺メバル、ジグ単〜プラグまでなんでも対応!
✅ アジングメインなら「鯵道5G」
→ 圧倒的な感度と取り回し。アジの細かなアタリも逃さない一本。
✅ 格安で選ぶなら「アジメバルX」
→ とにかくコスパ重視で始めたい方に。汎用性も高い!
✅ 性能にこだわるなら「月下美人EX AGS」
→ 感度・操作性・パワーすべてがハイエンド。極上の1本です。
あなたのスタイルに合った1本を見つけて、アジングもメバリングも、もっと自由に楽しみましょう!
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