オモックの作り方|工具なし1個1分。ハマチ・真鯛を釣った自作手順と材料

自作したオモック6個を並べた実物写真

こんにちは、つりはる編集部のたくまです。

リール分解や自作ルアーが趣味の私ですが、これまで作ってきた中でいちばん簡単で、いちばんコスパが壊れているのがオモックです。オモリにフックを付けただけの見た目ですが、私はこれでショアからハマチ・真鯛・カサゴを釣り、ブラックバスまで釣っています

自作したオモック6個。ナス型オモリにスプリットリングとアシストフックを付けたもの

しかも私の作り方は工具ほぼゼロ・慣れれば1個1分。ステンレス線を曲げるような工作は一切しません。

この記事では、写真の自作オモックの作り方と材料、実際に何が釣れたか、正直どこまで使えるのかをまとめます。

目次

まず結論|材料は3つ、工程も3つ

材料選び方1個あたりの目安
ナス型オモリ狙いに合わせて5〜15号(後述)数十円
スプリットリング#3〜#4の強めのもの十数円
ジグ用アシストフックオモリの号数に合うサイズ選ぶもの次第(数百円のものも)

作り方は「ナス型オモリの環に、スプリットリングでアシストフックを付けるだけ」。ナス型オモリには最初から金属の環が付いているので、穴を開けたり針金を曲げたりする必要がそもそもありません。材料費は、オモリとリング自体はごくわずかで、かかるのは実質フック代だけ。フックは選ぶもの次第ですが、合計してもメタルジグ1個より確実に安く済みます。

「オモックの作り方」で検索すると、ステンレス線を曲げてアイを自作する本格的な方法が多く出てきますが、この記事で紹介するのはそこを全部すっ飛ばした時短版です。工作が好きな人はステン線版も楽しいのですが、「まず試してみたい」なら、この作り方で今日から始められます。

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オモックとは|オモリ+フックの「漁具」

オモックは「オモリ」+「フック」の造語で、沖縄の漁師さんの漁具が発祥と言われています。数年前に有名アングラーの動画で「これが釣れる」と話題になり、自作ルアーの定番ネタとして定着しました。

塗装もホログラムも無いただの鉛が、なぜ釣れるのか——シルエットの小ささ・鉛のマットな鈍い光・余計な動きの無さなど諸説ありますが、理屈はどうあれ「実際に釣れる」のは私の実釣で確認済みです。魚にとってルアーの「見た目の作り込み」がどこまで意味を持つのか、考えさせられる存在でもあります。私が高級ルアーと自作ルアーを並行して試し続けているのは、この「どこまで削っても釣れるのか」への興味が半分だったりします。「本当に釣れるの?」「釣れないときはどうする?」という疑問への答えは、使い込んだ検証記事が別にあるので、そちらをどうぞ。

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たくま流オモックの作り方|工具なし・1個1分

自作オモックのクローズアップ。ナス型オモリの環に金色のアシストフックが付いている

手順は3ステップ

  • ①ナス型オモリの環にスプリットリングを通す——リングを開くのはプライヤーを使うのが確実
  • ②スプリットリングにジグ用アシストフックのリングを接続する
  • ③完成——フックがオモリに沿ってまっすぐ垂れていればOK

本当にこれだけです。よくある作り方紹介では、ナツメ型オモリにステンレス線を通してアイを自作する方法が定番ですが、ナス型オモリなら環が最初から付いているので、その工程を丸ごと省略できます。ペンチで針金と格闘する必要はありません。

さらに簡単に: ルアースナップに全部ぶら下げるだけでも成立する

究極にズボラな方法も紹介しておきます。普通のルアースナップに、アシストフックとオモリを付けるだけ。スプリットリングを開く作業すら無くなるので、工具どころか爪も要りません。リグの一体感はリング接続に劣りますが、釣り場で10秒で組めて、バラして元のスナップに戻せば道具としても残りません。「オモックのために何かを買う」のすら面倒な人は、まずこれで試してみてください。

もっと簡単に: カン付き針にリングを付けるだけでも行ける

アシストフックを買うのすら面倒なら、カン付きの針にスプリットリングを付けて、オモリの環に接続するだけでも成立します。アシストラインが無いぶんフックの自由度は下がりますが、「今日ちょっと試したい」レベルならこれで十分です。実際、私も最初の1個はこの「針にリングを付けただけ」の形から始めました。カン付き針は伊勢尼などの定番が1袋数百円で手に入るので、アシストフックを切らしているときの代打としても覚えておいて損はありません。

カスタムするなら|フック側をいじるのが手っ取り早い

素のままで釣れるのがオモックの良さですが、ひと工夫するならフック側です。ティンセルやフェザー付きのアシストフックに替えるだけで、フォール中のアピールが一段増えます。ブレードをスプリットリングに追加する「ブレードチューン」も定番で、巻きの釣りに寄せたいときに有効です。どちらも「付け替えるだけ」なので、オモック本体の作り直しは要りません。フック側の選び方はジグ全般に効く話なので、アシストフックの選び方は近いうちに別記事で詳しくまとめます。

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材料の選び方と重さの目安

ナス型オモリ|狙いで号数を変える

狙い号数の目安重さ換算
堤防の根魚(カサゴなど)3〜5号約11〜19g
ショアの青物・真鯛5〜10号約19〜38g
深場・潮の速い場所10〜15号約38〜56g

1号≒3.75gです。ショアジギングのタックルで投げるなら、普段使っているメタルジグと同じ重さ帯に合わせるのが手っ取り早い選び方。オモリは釣具店の徳用袋が最安ですが、通販なら重さを選んでまとめ買いしておくと切らしません。

号数グラム号数グラム
3号約11g10号約38g
4号約15g12号約45g
5号約19g15号約56g
8号約30g20号約75g

その他の号数はオモリの号数⇔グラム変換ツールで一発で出せます。

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スプリットリングとアシストフック

スプリットリングは小さすぎると開くのが大変で、強度も不安なので#3〜#4あたりを。アシストフックはジグ用のシングル(またはツイン)で、オモリの号数に合わせてサイズを選びます。青物を意識するなら太軸が安心です。フックサイズの詳しい合わせ方は、別記事で解説予定です。

リングを開くのに使うプライヤーは、釣り用が1本あると仕掛けづくり全般で使い回せます。

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実際に何が釣れたか|ハマチ・真鯛・カサゴ・バス

私がオモックで釣った魚は、ショアからハマチ・真鯛・カサゴ。淡水ではブラックバスも釣りました。高級ルアーから自作ルアーまで一通り試してきた立場で言いますが、オモックは普通に釣れます

使い方は難しく考えなくて大丈夫です。メタルジグと同じ感覚で、ただ巻き・リフト&フォール・ボトムずる引きを状況で使い分けるだけ。カサゴのような根魚はボトムで、ハマチのような青物は巻きとフォールで——つまりジグでやることをそのままやればいいということです。ただし、使い方を外すとあっさり釣れないのもオモックです。細かい誘い方や「釣れない日」の原因と対処は、検証記事のほうに詳しくまとめてあります。

正直な評価|普通のルアーより釣れるわけではない

誤解のないように書いておくと、普通のルアーのほうが釣果はいいことのほうが多いです。泳ぎもアピール力も、作り込まれたルアーにはかないません。ただ——値段を考えたら最強クラスです。1個1,000円前後するジグをロストにおびえながら投げるのと、本体がオモリ代だけの自作オモックを気兼ねなくボトムに落とすのとでは、攻められる場所が変わります。正直、オモックで釣れた日は最近の見た目のいいルアーを使っているのがアホくさくなります(笑)

ショアで投げるときの注意|ロッドの適合ウエイトだけ守る

オモックはオモリそのものなので、同じ号数でもジグより空気抵抗が小さく、よく飛びます。その代わり油断しがちなのが重さです。10号は約38g——シーバスロッド(MAX28g前後)でフルキャストすると適合オーバーで破損リスクがあります。手持ちのロッドのMAX表記を超えない号数を選んでください。判定に迷ったらロッド適合ウエイトチェッカーで確認できます。

また、ナス型はジグのようにスライドしないので、飛距離は出ても横の動きは控えめです。広く探るというより「沈めて、底付近で誘う」のが持ち味だと理解して使うと、期待値のズレがありません。逆に言えば、足元からドン深の堤防や船では、この沈む速さがそのまま武器になります。

オモックが活きる3つの場面

  • ①根掛かりが多いポイント——失っても痛いのは主にフック代だけ。ジグでは攻めきれないボトムに躊躇なく入れられる
  • ②ジグを忘れた・失くした日——オモリと針だけなので釣り場でも即席で組める。ジグの代用として十分機能する
  • ③子どもや初心者との釣り——失くしても痛くないので、投げる練習・沈める練習に気楽に使える

私のおすすめは①です。「ここ絶対魚いるけど、根が荒くてジグを入れたくない」——そんな場所こそオモックの独壇場。タックルボックスに数個忍ばせておくと、攻め方の選択肢がひとつ増えます。

②の「代用」は、私自身に忘れられない実体験があります。別の釣りに来ていた日、目の前で急にナブラが立ったことがありました。投げられるルアーは何ひとつ持っていない——でも車にオモリと針はある。その場でオモックを組んで投げたら、ハマチが釣れました。「何も無くてもその場で組めて、投げれば釣れる」——この再現性の高さは、作り込まれたルアーには無い強みです。

オモックの自作のよくある質問

Q. ナツメ型とナス型、どちらで作るべき?

こだわりが無ければ環が最初から付いているナス型が圧倒的に簡単です。ナツメ型(中通し)はステンレス線でアイを自作する必要があり、工具と手間が増えます。仕上がりの釣果に大差は感じないので、まずはナス型で1個作ってみてください。

Q. フックは前後どちらに付ける?

私は環側(頭側)にアシストフック1本のシンプル構成です。リア(お尻側)にもフックを付ける作り方もありますが、ナス型は後ろに接続部が無いので、リアを付けたい場合はナツメ型+ステン線の本格工作になります。まずはフロント1本で十分釣れます。

Q. 塗装したほうが釣れますか?

私は素のまま(鉛色)で使っていて、それで釣れています。マニキュアやマーカーで色を差すアレンジも定番なので、釣れない日の調整レバーとして試す価値はあります。まずは素のままで始めて、必要を感じたら色を足す——の順で十分です。

Q. タイラバや船釣りにも使えますか?

使えます。オモックはむしろ船の真下に落とす釣りと相性が良く、タイラバ風にネクタイを足すアレンジも知られています。船・タイラバでの使い方や釣れないときの調整は、検証記事のほうで詳しく扱っています。

Q. 使ったあとの手入れは必要?

鉛とフックだけなので、真水で流して乾かすだけで十分です。錆びるのは主にフック側なので、錆びたらフックだけ交換すればオモリは使い回せます。本体(オモリ)がほぼ痛まないのも、オモックの維持費が安い理由です。

Q. 何グラム(何号)から揃えればいい?

普段の釣りで使うルアーと同じ重さ帯に1つ、その上に1つ——まずは2個あれば始められます。ショアジギングなら8号(約30g)前後から。手持ちのロッドの適合ウエイトは超えないように注意してください。

まとめ|1個作っておくと、釣りの保険になる

✔️ この記事の結論
・材料はナス型オモリ+スプリットリング+ジグ用アシストフックの3つ
・作り方は環にリングでフックを付けるだけ。工具なし・慣れれば1個1分
・実績: ショアでハマチ・真鯛・カサゴ、淡水でブラックバス
・普通のルアーのほうが釣れることが多い。でも値段を考えたら最強クラス
・活きるのは根掛かり地帯・ジグを忘れた日・初心者との釣り

道具箱の隅に数個入れておくだけで、「攻められなかった場所」と「ジグが尽きた日」に保険が効きます。そして一度オモックで魚を釣ると、ルアーというものの見え方が少し変わります。高いルアーが釣れるのは間違いない。でも「釣れる最低条件」は思っているよりずっとシンプルかもしれない——その実感は、普段のルアー選びにも効いてきます。まずは1個、作ってみてください。1分で終わります。釣れるかどうかの検証と、釣れないときの対処はこちらの記事でどうぞ。

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