こんにちは、現役釣具屋店員のみきやです。
「シマノでアジングリールを揃えたいんだけど、結局どれがいいの?」という相談を、売り場で本当によく受けます。シマノはシリーズの数が多くて、アジングに使える番手を持つ現行シリーズだけで17、他ジャンルからの流用まで含めると19機種もあります。ネットの「おすすめ8選」を読んでも、自分が気になっているリールがそもそも候補に入っているのかどうか分からない。混乱の原因はここにあります。
そこでこの記事では、機種を選抜するのをいったんやめて、2026年9月時点でアジングに使える現行シマノリールを、全機種、実売の安い順に並べました。そのうえでエントリー・ミドル・ハイエンドの3クラスに分けて、それぞれのクラスで「買うならこれ」という1台を挙げていきます。発売前の新モデル(26ミラベル)も予約情報込みで載せています。
全機種を見てからクラスで選ぶと、「もう1つ上を買っておけばよかった」という後悔がなくなります。
シマノのアジングリール全機種一覧【実売の安い順】
クラスごとの「買うならこれ」を先にまとめます。
- エントリー(〜1万円台前半)なら 26ナスキー。1万円前後で巻きの質が別物になります
- ミドル(1万円台半ば〜3万円)なら 26ソアレBB。ここからアジング専用設計になります
- ハイエンド(3万円〜)なら23ヴァンキッシュ。ただしこのクラスは性能というより「良い道具を持つ楽しみ」の世界です
一覧はアジングの基準番手(C2000S前後の浅溝)を持つ現行シリーズです。数え方は現行17シリーズに他ジャンルからの流用2機種を足したもので、ミラベルは新旧併売中のため2行あります。実売価格は変動するので幅で書いています。
| シリーズ | アジング向け番手 | 実売の目安 | 自重(C2000S) | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 【エントリー】 | まずはここから | |||
| 19 FX(糸付き) | 1000 | 2千円台 | — | とにかく最安。糸付きですぐ使える |
| 19 シエナ(糸付き) | 1000 | 3千円前後 | — | FXの色違いのような兄弟機 |
| 26 ネクサーブ | C2000S/SHG | 5千円台 | 225g | 26年に世代交代した最安クラス |
| 23 セドナ | 500/C2000S | 5〜6千円台 | 215g | 入門の定番。500番もある |
| 22 サハラ | 500/C2000S | 7千円前後 | 210g | セドナにねじ込みハンドルが付く |
| 26 ナスキー | 500/C2000S/SHG | 1万円前後 | 210g | 26年新型。このクラスのおすすめ |
| 22 ミラベル | C2000S/SHG | 1万円強 | 175g | この価格でこの軽さ |
| 26 ミラベル | C2000S/SHG | 1万円台前半 | 175g | アジング番手は10月発売・予約中 |
| 25 アルテグラ | C2000S/SHG | 1万円台前半 | 180g | 中位機の技術が降りてきた優等生 |
| 【ミドル】 | アジング専用設計はここから | |||
| 26 ソアレBB | 500/C2000SSPG等 | 1万円台半ば | 180g | 専用ブランドの入口。このクラスのおすすめ |
| 23 ストラディック | C2000S/SHG | 1万円台半ば〜 | 185g | 金属ボディの剛性派 |
| 24 ヴァンフォード | C2000S/SHG | 2万円台前半 | 155g | 軽さ重視の中堅エース |
| 25 ソアレXR | 500SPG/C2000SSPG等 | 2万円台後半 | 150g | 専用機の最上位。25年11月新型 |
| 【ハイエンド】 | 性能より「所有」の世界 | |||
| 24 ツインパワー | C2000S/SHG | 3万円台半ば〜 | 175g | 剛性と密巻きの中上位 |
| 23 ヴァンキッシュ | 1000SSSPG/C2000S | 4万円台後半 | 145g | 軽さの最高峰。このクラスのおすすめ |
| 26 ヴァンキッシュCE | 1000SSS/C2000S等 | 6万円台前半〜 | 145g | 2026年限定生産の巻き感度特化 |
| 22 ステラ | 1000SSPG/C2000S | 7万円台〜 | 170g | 言わずと知れた頂点 |
| 流用枠: カーディフXR/セフィアXR | C2000S | 2万円台後半 | 150〜155g | トラウト/エギング機。番手は合う |
※自重は各シリーズのC2000S(ソアレ系はC2000SSPG、ステラ系は代表番手)のメーカー公表値です。密巻き(インフィニティループ)が載っているのは22ステラ・23ヴァンキッシュ・24ツインパワーの3機種です。
番手の考え方(なぜC2000Sが基準なのか)を先に知りたい人は、こちらの記事をどうぞ。

アジングのリール選びで大事な3つのポイント
アジングは1g前後のジグヘッドを、張らず緩めずのラインテンションで漂わせる釣りです。だからリールに求められるものもはっきりしていて、価格の差は次の3つに表れます。
- 自重。軽いほどロッドに伝わるアタリがぼやけません。上の一覧の自重列を見ると、225gのネクサーブから145gのヴァンキッシュまで80gの階段になっていて、価格はほぼこの階段に沿って上がっていきます
- ドラグの滑らかさ。アジは口が弱く、主流のエステルラインは細くて瞬間的な引っ張りに弱い。急な走りにドラグが追従しないと、口切れかライン切れで終わります。専用機のソアレが汎用機と一番違うのはここです
- 巻き出しの軽さ。止めた状態から巻き始める瞬間の抵抗が小さいほど、スローな誘いが安定します。マグナムライトローターを積んだヴァンフォードから上の機種の得意分野です
逆に言うと、剛性や防水はアジング単体ではそこまで効いてきません。「軽さとドラグにお金を払う」と考えると、シマノのラインナップは急に整理されて見えてきます。
ドラグで見るべきは最大値ではなく滑り出しの質です。アジングで使うドラグ設定はせいぜい数百グラムなので、カタログ上の最大ドラグ力はどの機種も足りています。差が出るのは、弱い設定でスムーズに滑り出すかどうか。これはカタログに載らない部分で、そのぶん価格差が一番正直に出るところでもあります。
型番の読み方だけ先に押さえる
どのリールを選ぶ場合でも共通するルールです。ここを外すと、良いリールを買っても釣りにくいタックルになってしまいます。
番手は「C2000S」を基準にする
| 番手 | 向いている釣り | 注意点 |
|---|---|---|
| C2000S(基準) | ジグ単からキャロ・フロートまで全部 | 迷ったらこれ。他の釣りとの兼用も効く |
| 1000(S系) | ジグ単特化。より軽く | 遠投リグには糸巻き量が心もとない |
| 500 | 常夜灯の豆アジ・超接近戦 | 専用機。2台目向け |
エステルやPEの細糸を少しだけ巻く釣りなので、必ず浅溝(Sが付く型番)を選んでください。Sなしの深溝を買うと、最初に大量の下巻きが必要になります。
ギア比はノーマルかPG(パワーギア)
アジングはゆっくり一定に巻く釣りなので、基本はノーマルギアかPGです。手返し重視の人や、他の釣りと兼用する人はHG(ハイギア)も選択肢に入ります。シマノの型番は記号の組み合わせで読めます。
| 型番の例 | 分解すると | 意味 |
|---|---|---|
| C2000S | C+2000+S | コンパクトボディ・2000番・浅溝 |
| C2000SHG | C+2000+S+HG | そのハイギア版(巻き取りが速い) |
| C2000SSPG | C+2000+SS+PG | 超浅溝+パワーギア(ソアレ系の定番) |
| 500SPG | 500+S+PG | 超小型500番の浅溝パワーギア |
| 1000SSSPG | 1000+SSS+PG | 1000番の超々浅溝パワーギア(ヴァンキッシュ等) |
覚えるのは2つだけです。Sの数が多いほど溝が浅い(細糸専用)、そしてPGはゆっくり・HGは速い。これで型番は読めます。
ラインとの相性も少しだけ
アジングの主流ラインはエステルの0.25〜0.35号です。伸びが少なくて感度は抜群ですが、瞬間的な負荷に弱い糸なので、ドラグの初動が滑らかなリールほどエステルを活かせます。フロロ直結やPEで始めるなら汎用機でも困りませんが、エステルを使うと決めているなら、専用ドラグを積んだソアレ系の価値がぐっと上がります。ラインとリールはセットで考えてください。定番はこのあたりです。
「密巻き」は上位機の目印
22ステラ・23ヴァンキッシュ・24ツインパワーには、糸を隙間なく整然と巻くインフィニティループ(密巻き)が載っています。スプール表面が滑らかになるので、キャスト時の放出抵抗が減って軽いジグヘッドでも飛距離と糸落ちが安定します。ただし一度ライントラブルが起きると糸が食い込みやすく、復旧はけっこう大変です。細いエステルを使うアジングでは良い面と気難しい面が両方出るので、「密巻きだから上位」と単純に考えないほうがいいです。詳しくはFAQで触れます。
エントリークラス(〜1万円台前半)
お試しで始めるならネクサーブかセドナ。しっかり始めるなら26ナスキー。軽さを重視するならミラベルかアルテグラ。このクラスの選び方はこの3択です。機種は安いほうから順に見ていきます。
19 FX・19 シエナ(糸付き)|今夜すぐ投げたい人向け
ナイロン糸が最初から巻いてある超入門機です。正直に言うと、アジングの繊細な釣りを楽しめる性能ではありません。ただ「今夜サビキのついでにワームも投げてみたい」くらいなら、これでも始められます。FXとシエナは中身がほぼ共通の兄弟機なので、店頭で安いほうを選んで大丈夫です。付属のナイロン2号はアジングには太すぎるので、続けるなら早めに細糸へ巻き替えてください。最初からアジングをやると決めている人は、次のセドナ以上をおすすめします。
26 ネクサーブ・23 セドナ|最安で「釣りになる」ライン
5千円台で買える現行世代です。26ネクサーブは2026年に世代交代したばかりで、この価格帯としては巻きの滑らかさが目に見えて良くなりました。セドナには500番の設定があるのもポイントで、豆アジ専用機として指名買いしていく人もいます。どちらも自重215〜225gと重めですが、最初の数回で釣りの感触をつかむ役割なら十分です。この帯で1年やってからナスキー以上に買い替える、という流れは売り場でもよく見ます。
22 サハラ|セドナとの差はハンドルとベアリング
中身はセドナに近くて、主な差はねじ込み式ハンドルとベアリング数(3個から4個)です。ハンドルのガタつきが出にくくなり、巻きの一体感が上がります。自重はセドナ215gに対してサハラ210gでほぼ同じ。差額は千円ちょっとなので、巻き心地に千円払えるかどうかで決めてください。ちなみに防水機構(コアプロテクト)が入るのは次のナスキーからです。
26 ナスキー|エントリークラスで買うならこれ
2026年の新型です。HAGANEギアとサイレントドライブが載って、巻きの質が下の機種と別物になります。防水機構のコアプロテクトが入るのもここから。売り場で「予算1万円でちゃんとしたものを」と言われたら、私はまずこれを出します。
セドナとの差額は数千円ですが、2〜3年使ったときの満足度の差はその何倍もあります。安いリールで入門した人が最初に不満を持つのは巻きのシャリシャリ感とドラグの渋さで、その両方がナスキーで解消されるからです。500番からC5000XGまで展開が広いので、あとで別の釣りを始めたときに同じシリーズの大きい番手を買い足せるのも、入門機として優秀な点です。
22 ミラベル/26 ミラベル|軽さのコスパ枠(新型は10月発売)
22ミラベルはこの価格で自重175g(C2000S)という、軽さの穴場的な存在です。1つ上のアルテグラ(180g)より軽く、軽さがそのまま感度になるアジングでは価格以上の働きをしてくれます。
そして後継の26ミラベルの予約が始まっています。発売は2500番以上が9月で、アジング向けのC2000SとC2000SHGは10月の予定です。公表済みのスペックではC2000Sで自重175gと、22の軽さ路線をそのまま引き継いでいます。
買い方は二択です。秋アジのシーズンに新品で臨みたいなら予約(人気番手は発売直後に品切れしがちです)、今夜から使いたい・少しでも安く買いたいなら在庫処分で値下がりしている22を即決。どちらを選んでも損のない、珍しいタイミングだと思います。発売されたらこの記事も実売情報に更新します。
25 アルテグラ|汎用機のコスパ優等生
上位機のマイクロモジュールギアなどが降りてきた、エントリー最上位の1台です。アジング専用ではない汎用機ですが、メバリングやエリアトラウトと兼用するならむしろ強い選択になります。巻きの滑らかさはこの帯で頭ひとつ抜けていて、「初めての1台で長く使いたい」という相談では、ナスキーとこれの二択になることが多いです。
ミドルクラス(1万円台半ば〜3万円)
このクラスからアジング専用設計のリールが選べるようになります。専用のソアレを取るか、汎用機の上位を取るか。選ぶのはそこだけです。
26 ソアレBB|ミドルクラスで買うならこれ
ソアレはシマノのライトゲーム専用ブランドです。アジの口切れを防ぐ繊細なドラグと、感度重視のセッティングが汎用機との違いで、2026年7月に世代交代したばかり。型番もC2000SSPG(超浅溝+パワーギア)と、最初からエステル前提の構成になっています。
汎用機と何が違うのか、一番分かりやすいのはドラグを緩めたときの挙動です。数百グラムの弱い設定でもカリカリと一定に滑り出すので、豆アジの突っ込みでも口切れしないし、エステルの細糸も破綻しません。アジングを本命の釣りにすると決めた人の最初の1台として、一番すすめやすいリールです。500番の設定があるのも専用ブランドならではです。
23 ストラディック|金属ボディの安心感
HAGANEボディの剛性が武器で、アジングに限らず何にでも使える「長持ちする1台」です。自重185gはこのクラスではやや重めですが、そのぶん巻きの安定感と耐久性が上。軽さより堅牢さを取るならこちらです。
24 ヴァンフォード|軽さで選ぶ中堅エース
マグナムライトローターで巻き出しが軽く、自重も155gと軽い。感度勝負のアジングとの相性で言えば、同価格帯の汎用機ではこれが本命です。ハイエンドのヴァンキッシュと同じ軽量思想を2万円台で味わえる、と考えると立ち位置が分かりやすいと思います。ストラディックと迷ったら、軽さのヴァンフォード、剛性のストラディックで決めてください。
25 ソアレXR|専用機の最上位
2025年11月にフルモデルチェンジしたばかりの現行最新世代です。マイクロモジュールギアII、サイレントドライブ、インフィニティドライブと、上位機の技術をライトゲーム専用ボディ(C2000SSPGで150g)に詰め込んでいます。4年ぶりの刷新で巻きの静粛性が大きく進化しました。
ソアレにはこの上のグレードがないので、専用機路線の実質的な頂点がこれです。そして正直なところ、アジングに必要な性能はここで打ち止めです。この先のハイエンドは「必要だから」ではなく「良いものが欲しいから」で買う世界になります。
ハイエンドクラス(3万円〜)
触れば違いは確かにあります。ただそれは「アジが釣れる量が変わる」というより、「良い道具で釣りをする楽しさ」の差です。それを分かったうえで読んでください。
24 ツインパワー|密巻きと剛性の伝統派
密巻きを積んだ剛性派です。自重175gはヴァンフォードより20g重く、その20gが金属ローターの剛性代だと考えてください。アジング単体ならソアレXRのほうが向いていますが、1台でエギングもシーバスもやりたい、その1台に一生モノが欲しいという人にはこれが正解になります。不意の尺アジや外道の青物までねじ伏せられる余裕は、専用機にはない魅力です。
23 ヴァンキッシュ|ハイエンドで買うならこれ
C2000Sで145g。この軽さは、感度がそのまま釣果になるアジングでは何よりの武器です。1000SSSPGなら140gまで下がります。巻き出しの軽さも通常ラインナップでは一番で、デッドスローの釣りが別次元に安定します。ハイエンドで1台選ぶなら、アジング適性ではステラよりこちらをすすめます。
26 ヴァンキッシュCE|2026年限定生産の変わり種
2026年限定生産の派生モデルです。ハンドル軸の防水シールをあえて外し、ベアリングのグリスをオイルに替えて、巻きの軽さと感度を極限まで追求しています。回転はデッドスロー時で無印より2割以上軽いとされていて、巻いている糸の先の水流まで感じたい、という領域の道具です。防水性は落ちるので雑に使う人には向きませんが、デッドスローの巻き感度を求めるアジングガチ勢には刺さると思います。限定生産なので、出会えたら早めの決断を。
22 ステラ|頂点。ただしアジング最適とは別の話
巻き心地、耐久性、所有感、すべての頂点です。密巻きとインフィニティドライブによる巻きの滑らかさは、触った瞬間に分かるレベルで別物です。ただし自重170gはヴァンキッシュより25g重いので、「アジングに最適か」と聞かれると議論の余地があります。それでも、売り場でステラを箱から出したお客さんはみんな同じ顔になります。「いつかはステラ」を今にするか、あと数年温めるか。それだけの話で、買って後悔した人を私は知りません。
番外編: カーディフXR・セフィアXRの流用
トラウト機のカーディフXR(155g)とエギング機のセフィアXR(150g)にもC2000Sがあり、アジングに流用できます。ベースは同世代の汎用上位機なので、性能面の不足はありません。渓流やエギングと兼用したい人には、むしろ合理的な選択です。ただしアジング目的で新しく買うなら、ドラグ設計が専用のソアレXRか、同価格帯のヴァンフォードのほうが素直だと思います。
売り場で見てきた「買い方の失敗」4パターン
レジで止めきれなかった失敗例です。同じ轍を踏まないでください。
- Sなしの深溝を買ってしまう。C2000(Sなし)やC3000にエステル0.3号を巻くと、スプールの大半が下巻きになります。アジングは必ずS付きを
- 「速いほうが便利」とハイギアだけで揃えてしまう。ジグ単のスローな釣りでは巻きすぎてレンジが上ずります。1台目はノーマルかPGを
- 重い汎用機で入門して「アタリが分からない」となる。200g超の入門機は悪いリールではありませんが、感度の入口には立ちにくいです。予算が許すなら26ナスキー以上をすすめます
- いきなり密巻きの上位機を買ってしまう。エステルのトラブル対処に慣れる前に密巻きを持つと、ライントラブルで釣りにならない夜が来ます
「ソアレ」だけ深掘り|BBとXR、どっちを買うか
シマノのアジング専用ブランド「ソアレ」は、現行ではBBとXRの2グレードです。この上のグレードは存在しないので、ソアレの最高峰はXRになります(「ソアレ リミテッド」はロッドの名前で、リールにはありません)。
| 26 ソアレBB | 25 ソアレXR | |
|---|---|---|
| 位置づけ | 専用機の入口 | 専用機の頂点 |
| 実売 | 1万円台半ば | 2万円台後半 |
| 自重(C2000SSPG) | 180g | 150g |
| 主な搭載技術 | ハイパワーX等の基本装備 | マイクロモジュールギアII・サイレントドライブ・インフィニティドライブ |
| 500番の設定 | 500SPG | 500SPG |
| どんな人向け | アジング本命の最初の1台 | 専用機で完結させたい人 |
差額は1万円ちょっとです。巻きの静かさと30gの軽さにその価値を感じるかどうかが分かれ目で、私の答えはシンプルに「初めての専用機ならBB、2台目や買い替えならXR」。BBで専用ドラグの快適さを知った人が、数年後にXRへ進む。この階段が一番幸せだと思います。
「500番」はアリなのか

シマノには、他社にはほとんどない500番という超小型クラスがあります。常夜灯の豆アジをジグ単で撃つような釣りでは最高に楽しい飛び道具です。現行で500番の設定があるのは次の5シリーズです。
| 500番のある機種 | 位置づけ |
|---|---|
| 23 セドナ 500 | 最安の500番入門 |
| 22 サハラ 500 | セドナ+ねじ込みハンドル |
| 26 ナスキー 500 | 入門上位の500番(※上位機構は一部非搭載) |
| 26 ソアレBB 500SPG | 専用設計の500番 |
| 25 ソアレXR 500SPG | 500番の最高峰 |
ただし糸巻き量が極端に少ないので、キャロやフロートの遠投には向きません。ラインを頻繁に巻き替える人にも不向きです。1台目はC2000S、ハマったら2台目に500番。これが売り場での定番の答えです。2台目に選ぶなら、専用設計の26ソアレBB 500SPGが本命です。
【2026年最新】シマノの世代交代まとめ
2026年はエントリー帯を中心に、世代交代が一気に進んだ年でした。
- 26ネクサーブ: 発売済み。最安クラスの刷新
- 26ナスキー: 発売済み。入門上位の本命
- 26ソアレBB: 発売済み。専用機の入口が新しくなった
- 26ヴァンキッシュCE: 2月発売の限定生産モデル
- 26ミラベル: 予約受付中。アジング番手(C2000S/SHG)は10月発売予定。発売後にこの記事も更新します
逆にソアレXRは2025年11月に刷新されたばかりで、ヴァンフォードとツインパワーは24年世代が現行です。「買った翌月に新型が出た」を避けたい人は、この世代表を目安にしてください。
ダイワと迷っている人へ
ざっくり言うと、巻き心地のしっとり感と密巻き技術のシマノ、軽快な巻きと軽さ路線のダイワです。アジング専用ブランドは、シマノがソアレ、ダイワが月下美人。価格帯の構成はよく似ていて、セドナとクレスト、サハラとレブロス、ナスキーとレガリス、ソアレBBと月下美人X、ヴァンフォードとカルディア、ソアレXRと月下美人・ルビアス、ヴァンキッシュとエアリティ、ステラとイグジスト、というふうにだいたいの対応関係で覚えられます。
ダイワ側の全機種まとめも同じ形式で公開予定です。両方見てから決めたい人は少し待ってください。番手の対応関係(シマノC2000S≒ダイワLT2000S)は、リール番手の記事で詳しく解説しています。

よくある質問
Q. 結局、最初の1台はどれを買えばいい?
本気度で決めてください。お試しなら26ネクサーブかセドナ、続ける前提なら26ナスキー、アジングを本命にするなら26ソアレBBです。予算に余裕があって長く使うつもりなら、最初からヴァンフォードに行くのも実は合理的です。途中の買い替えを1回飛ばせるので、トータルの出費はむしろ安く済むことがあります。
Q. ハイギア(SHG)を選んでいい場面は?
キャロやフロートで広く探る釣りが多い人と、アジング以外と兼用する人はSHGが便利です。ジグ単メインならノーマルかSSPG(パワーギア)が扱いやすいので、用途で決めてください。
Q. 21ナスキーと26ナスキーはどう違う?
26ナスキーはギアとドラグ周りが刷新されて、巻きの静かさが良くなりました。在庫処分の21ナスキーが安く出ていることがありますが、数千円差なら26をすすめます。
Q. ソアレBBと25アルテグラ、同じ価格帯だけどどっち?
アジング専用ならソアレBB(専用ドラグの価値)、メバリングや管理釣り場と兼用するならアルテグラ(汎用性)です。
Q. ヴァンキッシュとステラ、予算があるならどっち?
アジング適性だけならヴァンキッシュ(145g)です。ステラ(170g)は巻きの質と耐久性の頂点ですが、25gの差は感度勝負の釣りでは無視できません。アジング専用の最高峰が欲しいならヴァンキッシュ、全部の釣りの頂点を1台持ちたいならステラです。
Q. 500番とC2000Sで糸巻き量はどれくらい違う?
500番はPE0.3号で140m(公式値)が目安です。C2000SSPGなら同クラスの細糸を200m以上巻けます。巻き替えの頻度と遠投リグの有無で決めてください。
Q. メバリングと兼用したい。同じ選び方でいい?
ほぼ同じで大丈夫です。C2000SかC2000SHGを選んでおけば両方こなせます。メバルはプラグをゆっくり巻く場面が多いのでノーマルギア寄り、というのが唯一の違いです。
Q. 中古のシマノリールはあり?
番手が合っていれば十分ありです。ドラグの滑らかさと巻きのゴリ感だけ確認してください。型番の読み方は、この記事の一覧表と番手記事で照合できます。
Q. 25ソアレXRと24ヴァンフォード、2万円台で迷ったら?
アジング1本ならソアレXR(専用ドラグと150gの軽さ)、他の釣りにも使い回すならヴァンフォード(汎用性と155g)です。性能差というより、専用か汎用かの考え方の違いで選んでください。
Q. 密巻き(インフィニティループ)はアジングに必要?
必須ではありません。飛距離とラインの放出は良くなりますが、エステルの極細ラインでトラブルが起きたときの復旧が大変です。ライン管理に自信がついてからで遅くありません。
Q. エステルラインを使うならどのグレードから?
切れやすいエステルはドラグ性能が命綱になるので、ソアレBB以上をすすめます。汎用機で使う場合は、ドラグをかなり緩めに設定してください。
まとめ|クラスごとの答えはこれ
- エントリー(〜1万円台前半): お試しなら26ネクサーブかセドナ。しっかり始めるなら26ナスキー。巻きの質がここで別物になります
- ミドル(1万円台半ば〜3万円): アジング本命なら26ソアレBB。専用設計はここから。専用機の頂点は25ソアレXR、汎用の軽さ枠は24ヴァンフォード
- ハイエンド(3万円〜): 選ぶなら23ヴァンキッシュ(145g)。ただしこのクラスは性能より「良い道具を持つ楽しみ」の世界です
- 番手はC2000S基準で、必ずS付きの浅溝。ギアはノーマルかPG
- 自重の階段(225g→145g)がそのまま価格の階段。軽さとドラグにお金を払うのがアジングです
- 26ミラベルのアジング番手は10月発売予定。急がないなら待つ価値があります
エントリーとミドルの中で迷ったら、1つ上の機種を買ったほうが後悔しません。ミドルからハイエンドに上がるかどうかは性能ではなく気持ちの問題なので、無理に越えなくて大丈夫です。
リールが決まったら、次はジグヘッドの重さです。こちらの診断ツールでどうぞ。

メーカーを決めかねている人は、シマノ・ダイワ混合のおすすめランキングも参考にしてください。

最後に、この記事の結論の2台をもう一度置いておきます。


コメント