こんにちは、現役釣具屋店員のみきやです。
シマノでアジングロッドを探すと「ソアレ」だけでBB・SS・XR・エクスチューン・リミテッドと5グレードあり、さらに同じソアレでも「アジング」と付くモデルと付かないモデルがあります。売り場で「ソアレのどれを買えばいいの?」と聞かれない日はありません。
この記事では、「おすすめ◯選」のような絞り込みはせず、2026年9月時点でアジングに使えるシマノの現行ロッドを、入門のルアーマチックから頂点のリミテッドまで全機種・実売の安い順に並べます。そのうえでエントリー・ミドル・ハイエンドの3クラスに分けて、それぞれのクラスで「買うならこれ」という1本を挙げていきます。ソリッドとチューブラーの違い、S64UL-Sのような型番の読み方も全部ここで片付けましょう。
ロッドはリール以上に「上を見たらキリがない」世界。クラスを知って、自分の線で止まるのが正解です。
シマノのアジングロッド全機種一覧【実売の安い順】
3つのクラスで、売り場でおすすめしている1本はこれです。
- エントリー(〜1万円強)なら25ソルティーアドバンスAJING。1万円前後で専用設計のソリッドティップが手に入ります
- ミドル(1万円台半ば〜3万円台)なら 23ソアレBB アジング。補強構造ハイパワーXはここから。性能の完結点は21ソアレXR
- ハイエンド(5万円〜)なら26ソアレ エクスチューン(9月発売予定)。ただしこのクラスは性能というより「良い道具を持つ楽しみ」の世界です
表の番手は、各シリーズのジグ単基準番手(6ft前後・UL・ソリッドティップ)で統一しています。型番の読み方はこの後で解説するので、まずは値段の階段と各機種の自重を見てください(自重はグレード順に一直線ではなく、XRのように懐の深さを取って少し重い機種もあります)。
| シリーズ | 基準番手 | 実売の目安 | 自重 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 【エントリー】 | まずはここから | |||
| 23 ルアーマチック ソルト | S70UL | 6千円台 | 80g | 【汎用】入門万能竿。アジング専用ではない |
| 25 ソルティーアドバンス AJING | S64UL-S | 1万円前後 | 67g | 【専用】25年新型。専用の最安ライン |
| 【ミドル】 | ソアレブランドはここから | |||
| 23 ソアレBB アジング | S64UL-S | 1万円台半ば | 59g | 【専用】ハイパワーX搭載 |
| 22 ソアレSS アジング | S64UL-S | 2万円台前半 | 55g | 【専用】スパイラルX+この軽さ |
| 21 ソアレXR | S64UL+-S | 3万円台前半 | 67g | 【汎用上位】感度装備フル搭載。性能の完結点 |
| 【ハイエンド】 | 性能より「所有」の世界 | |||
| 26 ソアレ エクスチューン | S64UL-S | 9月発売予定 | 60g | 【専用調子】26年新型。予約段階 |
| 24 ソアレ リミテッド | S64UL-S | 7万円台後半 | 61g | 【頂点】フルカーボンモノコック |
※自重は各シリーズの基準番手のメーカー公表値。モバイル(振出・パックロッド)系のルアーマチックMB・ソアレ エクスチューンMB・万能振出のフリーゲーム、船用のソアレSSボートとバチコン系は、携行性や釣りの性格が違うため対象外にしています。
メーカー横断でハイエンドを比較したい人は、こちらの記事へどうぞ。

アジングのロッド選びで大事な3つのポイント
アジのアタリは「コッ」と一瞬だけ。吸い込んで吐くまでの時間が短く、ロッドの感度と操作性がそのまま釣果になる釣りです。先に言葉をひとつ。この記事に何度も出てくる「ジグ単」は、ジグヘッド(オモリ付きの針)にワームを刺しただけのシンプル仕掛けのこと。アジングの基本にして本命の釣り方で、使うのは1g前後の超軽量です。ロッドに効くのは次の3つ。
- 感度。アタリを手に伝える性能で、ブランクスの補強構造とグリップ周りの設計で決まります。価格差が一番正直に出る部分です
- 自重とバランス。軽いほどアタリがぼやけません。一覧の自重列は80gのルアーマチックから55gのSSアジングまで25gの階段になっています
- ティップ(穂先)。1g前後のジグヘッドの重さを感じながら操作できるか。アジングの基準はソリッドティップ(型番末尾-S)です
この「感度」という言葉、ロッド売り場では2種類に分けて考えます。目感度(穂先が曲がって見える)と手感度(振動が手に響く)です。入門帯は目感度が主体で、グレードが上がるほど手感度の比重が増えます。上位のXRで「反響」という言葉を使うのはこのためです。夜釣りが多いアジングでは、最終的に手感度がものを言います。
逆に、飛距離や剛性の優先度は低め。「感度に金を払う」のがアジングロッド選びです。そしてシマノの場合、感度を作る技術に分かりやすい階段があります。ハイパワーX(BB)→スパイラルX(SS)→スパイラルXコア+カーボンモノコックグリップ(XR以上)。この記事のクラス分けは、この技術の階段と一致しています。
型番の読み方だけ先に押さえる
型番は「S64UL-S」をこう読む
| パーツ | 意味 | アジングでの基準 |
|---|---|---|
| S | スピニングモデル | アジングはスピニング一択 |
| 64 | 長さ6ft4in(約1.93m) | 6ft前後が基準。詳しくは下 |
| UL | 硬さ(ウルトラライト) | ジグ単はUL。遠投リグはL |
| 末尾の-S / -T | ソリッド / チューブラー穂先 | 迷ったら-S(ソリッド) |
「510」「64」のような長さ表記の読み方に迷ったら、換算ツールを置いてあります。

長さは「まず6ft前後」
- 5’8″前後: 操作性特化。常夜灯周りの近距離戦や豆アジの数釣り向き
- 6’4″前後(基準): 操作と飛距離のバランス型。1本目はここ
- 6’10″以上: フロートやキャロの遠投用。2本目の世界
硬さ表記はSUL<UL<Lの3段階を覚える
シマノのアジング帯で使われる硬さは実質3つ。SUL(0.3g級の豆アジ特化)・UL(ジグ単の基準)・L(3g以上のリグや遠投)です。適合ルアー重量の下限に注目してください。下限0.3gの竿は軽量ジグ単の操作が得意な代わりに上限も低く、下限0.6gの竿はフロートまで背負える代わりに豆アジの繊細さで劣ります。「自分のホームで一番使う重さ」が適合範囲の真ん中に来る竿を選ぶのがコツです。
ソリッド(-S)とチューブラー(-T)
穂先が詰まっているのがソリッド、中空なのがチューブラー。ソリッドは食い込み重視でジグ単向き、チューブラーは反発と情報量でプラグや重めリグ向きというのが定説です。シマノのアジング系ラインナップはほぼソリッド。1本目は迷わず-Sを選んでください。-Tが選択肢に入るのは、エクスチューンのように両方用意された上位機で2本目を考えるときです。
エントリークラス(〜1万円強)
お試しならルアーマチック、アジング専用で始めるならソルティーアドバンスAJING。このクラスの選び方はこの2択です。
23 ルアーマチック ソルト|アジング「も」できる万能竿
6千円台でシーバスからアジ・メバルまで守備範囲にする万能シリーズ。S70ULがライトゲーム向けの番手です。正直に言うと自重80gで穂先もソリッドではないため、専用ロッドと比べると1g以下のジグ単の操作感は一段落ちます。「アジングだけをやる」と決めている人は、次のソルティーアドバンスから入る方が幸せです。サビキや ちょい投げと兼用したい家族釣行派には、逆にこれが一番合理的。6千円台で「ルアー釣り全般の入場券」が買えると考えれば、いまだに入門の王様です。
25 ソルティーアドバンス AJING|エントリークラスで買うならこれ
2025年に登場したアジング専用シリーズ。1万円前後でハイレスポンスソリッド穂先・専用3番手(S58UL-S/S64UL-S/S610L-S)が手に入ります。基準はオールラウンドのS64UL-S(67g)。ショートのS58UL-S(62g)は常夜灯特化、ロングのS610L-S(72g)はフロート遠投向きと、3本の役割分担がはっきりしていて選びやすい。「専用ロッドの最安値」としてルアーマチックと明確に別物です。
ミドルクラス(1万円台半ば〜3万円台)
このクラスからソアレブランドに入り、ブランクスの補強構造で感度が本格化します。BB、SS、XRの3段の階段をどこで降りるかがこのクラスのテーマです。
23 ソアレBB アジング|ミドルクラスで買うならこれ
ソアレブランドの入口。ここからブランクスに補強構造ハイパワーXが入り、自重も59g(S64UL-S)まで落ちます。ソルティーアドバンスとの差額は数千円ですが、キャストを繰り返したときのブレの収まりと操作の正確さが変わってくる。「アジングを続ける」と決めた人の1本目、入門ロッドからの買い替えの定番です。リンクは基準のS64UL-S。フロート遠投もやるならS610L-S(61g)が選択肢です。
番手はS58UL-S(53g)・S64UL-S・S610L-S(61g)に豆アジ特化のS54SUL-S(48g)を加えた4本構成。基本の3本はソルティーアドバンスAJINGと同じ役割分担です。つまりシマノの専用アジングは入門帯から「近距離・基準・遠投」の3点セットで統一されていて、上のグレードに買い替えるとき同じ番手を選べば違和感なく移行できます。地味ですが、こういうところがシマノの売りやすさです。
22 ソアレSS アジング|スパイラルXと55gの軽さ
補強がスパイラルXに格上げされ、自重は55g(S64UL-S)とシリーズ最軽量級。2万円台前半でこのブランクスは、シマノのアジング系で一番「価格対性能」が尖っています。番手は全8本と専用シリーズ最多で、うち4本が0.3g級を扱うスーパーウルトラライト(SUL)という豆アジ特化の充実ぶり。ジグ単を突き詰めたい人はここが本命です。軽さで選ぶなら実はXRよりこちらです。その理由は次で説明します。
SSアジングの8番手・主要5本はこう使い分ける
| 番手 | 自重 | 適合ルアー | 向いている釣り |
|---|---|---|---|
| S58UL-S | 51g | 0.4-8g | 常夜灯の近距離戦・操作性特化 |
| S60SUL-S | 51g | 0.3-6g | 豆アジ特化。0.3g級の吸い込み重視 |
| S64UL-S(基準) | 55g | 0.4-8g | オールラウンド。迷ったらこれ |
| S68SUL-S | 54g | 0.3-6g | SULの長め。深場の豆アジ |
| S70UL-S | 59g | 0.4-8g | 足場の高い堤防・遠投寄り |
このほか超ショートのS48SUL-S・S54SUL-Sと、張りのあるS64L-Sを加えた全8本構成。SUL(スーパーウルトラライト)はULよりさらに繊細な設定で、0.3gのジグヘッドの存在を感じられる代わりに、重いリグは苦手。「豆アジの渋い時期を獲りたい」人向けの上級番手です。1本目はS64UL-S、ハマったら釣り場に合わせてSULを足す、という順番が王道です。
21 ソアレXR(ロッド)|感度の完結点
スパイラルXコア・カーボンモノコックグリップ・Xガイドと、シマノの感度装備がフルで載る最初のラインで、性能はここで実質完結します。ひとつ付け加えると、自重はS64UL+-Sで67gとSSアジングより12g重い。でもXRの価値は軽さではなく、グリップ端まで一体成型されたカーボンモノコックが伝える「反響の感度」です。アタリを穂先で見るのではなく、手で聞く感覚。アジングに必要な性能はここで実質打ち止めで、この先は「良い道具を持つ楽しみ」の世界になります。
よく言われることにも触れておきます。ソアレ系は「同価格帯の他社と比べると反響感度が控えめ」と評されることがあります。売り場で振り比べた実感を言うと、これは優劣ではなく設計の向きの差です。ソアレはブランクスの張りでアタリを弾いて聞かせる作りなので、竿を強く握り込むほど手に返る情報が減ります。XRの反響を引き出したいなら、グリップは軽く支えるだけにして、カーボンモノコックの後端に指を触れさせてみてください。私の感覚では、同じ竿でも体感がはっきり変わります。
番手はメバル調子まで含めて全11本と、ソアレ系で最も幅広い構成。アジング調子の基準はS64UL+-S。ULとLの中間という意味の「UL+」で、ジグ単から3g級のリグまで1本でこなす懐の深さがXRらしさです。常夜灯特化ならS60SUL-S(0.3-6g)も健在。上のリンクは在庫が安定しているS610L-S。基準のS64UL+-Sは流通が薄いので、箱内の楽天・Yahoo!検索から探すのが早いです。
ソアレXRの全11番手|長さ順に並べるとこうなる
| 番手 | 全長 | 自重 | 適合ルアー | 立ち位置 |
|---|---|---|---|---|
| S48UL-S | 4’8" | 52g | 0.4-8g | 超ショート。足元・常夜灯の至近距離 |
| S54SUL-S | 5’4" | 60g | 0.3-6g | SULの短尺。0.3g級の豆アジ |
| S58UL-S | 5’8" | 63g | 0.4-8g | 近距離戦。操作性寄り |
| S510L-S | 5’10" | 67g | 0.6-12g | 短めのL。重めのリグも背負える |
| S60SUL-S | 6’0" | 63g | 0.3-6g | 常夜灯特化のSUL |
| S64UL+-S | 6’4" | 67g | 0.5-12g | アジング調子の基準。ジグ単から3g級まで |
| S68UL-S | 6’8" | 68g | 0.4-8g | やや長めのオールラウンド |
| S610L-S | 6’10" | 74g | 0.6-12g | 遠投寄り。流通が安定している番手 |
| S76UL-S | 7’6" | 74g | 0.5-5g | 長尺のソリッド。メバル寄り |
| S76UL-T | 7’6" | 75g | 0.6-6g | チューブラー。プラグ向き |
| S80UL+-S | 8’0" | 81g | 1.5-14g | フロート・キャロの遠投専用 |
1本目に選ぶならS64UL+-S、近距離主体ならS60SUL-Sです。6’10"より長い番手はフロート・キャロやメバルのプラグ寄りで、2本目の世界。適合ルアーの下限を見比べると、SULは0.3gから、ULは0.4〜0.6gから、UL+は0.5gから(S80UL+だけ1.5gから)と、同じ名前でも下限が違うのが分かります。自分のホームで一番使う重さが適合範囲の真ん中に来る番手を選んでください。
なお、ソアレXRという名前はリールにもあり、リールは2025年に新型が出ています。ロッドのXRは2021年世代が現行。混同しやすいので中古を探すときは注意してください。
ハイエンドクラス(5万円〜)
触れば違いは確かにあります。ただそれは「アジが釣れる量が変わる」というより、「良い道具で釣りをする楽しさ」の差です。今年の目玉は9月発売のエクスチューンです。
26 ソアレ エクスチューン|2026年9月発売の新型
2026年9月発売予定の新型。XRの上に位置する8機種構成で、S58・S64・S73でソリッド(-S)とチューブラー(-T)を同じ長さで選べる構成が特徴です。ガイドは最新のXガイドマイクロ。発売前のため実売も店頭の現物もまだですが、エクスチューンとしては20年型から6年ぶりのフルモデルチェンジで、今年のシマノ・ライトゲームの目玉です。発売され次第、実売と使用感をこの記事に追記します。予約や最新情報はシマノ公式か販売店でチェックしてください。
公表済みの8機種を先に載せておきます。
| 型番 | 全長 | 自重 | 適合ルアー | タイプ |
|---|---|---|---|---|
| S58UL-S | 5’8″ | 55g | 0.4-12g | ソリッド |
| S58UL-T | 5’8″ | 55g | 0.5-15g | チューブラー |
| S60SUL-S | 6’0″ | 57g | 0.3-10g | ソリッド(SUL) |
| S64UL-S(基準) | 6’4″ | 60g | 0.4-12g | ソリッド |
| S64UL-T | 6’4″ | 60g | 0.5-15g | チューブラー |
| S610L-S | 6’10” | 65g | 0.5-15g | ソリッド |
| S73UL-S | 7’3″ | 63g | 0.4-12g | ソリッド |
| S73UL-T | 7’3″ | 63g | 0.5-15g | チューブラー |
スペックで注目しているのは、基準番手S64UL-Sの自重60g・適合0.4-12gという振り幅。XRのUL+的な懐の深さと、SS級の軽さを両立しようとしている数字です。S58・S64・S73の3レングスにソリッド・チューブラー両建ての構成も上位機ならでは。
「XRを買うか、エクスチューンを待つか」の売り場の答えはこうです。予算3万円台ならXRで完結(発売後も価格帯が2万円ほど違うので競合しません)。予算5万円超で「今年一番の1本」が欲しいならエクスチューン待ち。つまり両者は競合ではなく、XRの上にもう1段できると考えてください。
24 ソアレ リミテッド|シマノの最高峰
フルカーボンモノコックグリップという頂点専用の装備を持つ最高峰。実売7万円台後半。アジング調子ベースはS58UL-SとS64UL-Sの2本(メバル調子のS76UL-Sを含めて3番手構成)という割り切りです。「最高の道具でアジングがしたい」。理由はそれで十分な竿です。売り場でこれを買ったお客さんは、リールもリミテッドクラスを合わせていきます。
持ち運び重視なら|モバイル系という選択肢
一覧から外した振出・パックロッド系も、役割が違うだけで立派な現行機です。電車釣行や旅行先での竿を探している人はこちらを。
- ルアーマチックMB: 振出の万能竿。ライトゲーム番手があり実売1万円弱
- フリーゲーム: 万能振出シリーズ。サビキ兼用の家族釣行向き
- ソアレ エクスチューンMB: 本気のライトゲームを4本継で。実売5万円台
注意点は1つだけ。同価格の2ピースと比べると自重と感度は必ず一段落ちます。「家から徒歩やチャリで釣り場に行ける人」は素直に2ピースを選んでください。
「アジング」と付くソアレと付かないソアレの違い
ソアレはシマノのライトゲームブランドで、アジ専用ではありません。だからBBとSSには「ソアレBB アジング」「ソアレSS アジング」というアジング専用サブシリーズが別にあります。見分け方はこうです。
| 「アジング」付き(BB・SS) | 無印(BB・SS・XR以上) | |
|---|---|---|
| 設計 | アジ専用(ソリッド中心・張りのある調子) | メバル含むライトゲーム全般 |
| 買うべき人 | アジがメインターゲット | メバルやカサゴと兼用したい |
| XR以上は? | — | シリーズ統合。番手ごとに「アジング調子」を用意 |
この記事で推してきたのは全部「アジング」側です。メバルと半々くらいで楽しみたいなら、無印のS76UL-S系(メバル調子)も検討してください。兼用で1本なら、私は「アジング側に寄せて買う」をすすめています。張りのあるアジング調子でメバルは釣れますが、逆は操作感が緩すぎるからです。
シマノ用語ミニ辞典|カタログのあの言葉はこういう意味
機種解説に出てきたシマノ独自の技術用語をまとめて片付けます。クラス分けの根拠になっている順です。
| 用語 | ざっくり言うと | どこから載る |
|---|---|---|
| ハイパワーX | ブランクス表面をX状にテープ補強 | ソアレBB(ミドルクラスの入口) |
| スパイラルX | カーボンテープを二重螺旋で締める基本構造 | ソアレSS |
| スパイラルXコア | スパイラルXの強化版。ねじれ剛性がさらに上 | ソアレXR以上 |
| カーボンモノコックグリップ | グリップ後端まで一体成型の中空カーボン | ソアレXR以上(反響感度の主役) |
| Xガイド | 一体成型の軽量ガイド。糸抜けと感度 | ソアレXR以上(26エクスチューンはマイクロ版) |
| ハイレスポンスソリッド | 張りを持たせたソリッド穂先 | ソルティーアドバンスAJING〜 |
| タフテック | 折れにくい高強度ソリッド穂先 | ソアレ系ソリッドの基盤技術 |
覚える優先度はスパイラルX系>カーボンモノコック>ガイドの順。ブランクスの補強が「操作の正確さ」を、グリップが「アタリの聞こえ方」を作る。この2軸で見ると、シマノのカタログはほぼ読めます。
ロッドと一緒に揃えるもの|秋アジングの最小セット
秋(9〜11月)は数もサイズも出る、アジングのハイシーズン。ロッドを買ったその足で揃えるべきものを、最小構成でまとめておきます。
- リール: 500〜2000番の軽量機。ロッドとの合計200g台前半が理想です
- ライン: エステル0.3号前後+フロロリーダー0.8号。またはフロロ2lb直結
- ジグヘッド: 0.6g・1g・1.5gの3種があれば秋は回せます
- ワーム: 2インチ前後を2〜3色。クリア系+グロー系が基本です
ジグヘッドはソアレ カケガミTG、ワームはビームスティック、エステルはアジングマスター。実績重視ならこの3つが定番です。ジグヘッドの重さ選びは自動診断ツールも作ってあります。

【2026年最新】シマノの世代交代まとめ
- 26ソアレ エクスチューン: 9月発売予定。2026年のソアレのロッド新作は上位グレードから来ました
- 25ソルティーアドバンス AJING: 25年に追加された専用入門ライン
- 24ソアレ リミテッド・23ソアレBB系・22ソアレSS系が現行。21ソアレXRは5年目で、モデル周期的には次の更新候補
- 20ソアレTT(ソアレTTアジング)とソアレCI4+は廃盤。どちらも現行ラインナップから外れていて、TTが担っていた1万円台の枠は23ソアレBB アジングが引き継ぎました。中古や通販に旧品は残っていますが、同じ予算ならBB アジングのほうが構造も新しく、番手も選べます
「今XRを買っていいのか」は売り場でもよく聞かれます。私の答えは「秋アジングに間に合わせたいなら買っていい。ただし新型が出たら旧型の実売は下がる」。エクスチューンの登場でXRの立ち位置がどう動くかは、発売後にこの記事で追いかけます。
ダイワ(月下美人)と迷っている人へ
アジングロッドの2大巨頭は、シマノのソアレとダイワの月下美人。売り場での体感を正直に言うと、シマノは張りが強めでアタリを「弾いて聞く」設計、月下美人はしなやかで「乗せて掛ける」設計の傾向があります。パツパツの高感度が好きならシマノ、オートマチックに食い込ませたいならダイワ。リールと同じで、どちらを選んでも後悔はありません。
ダイワの月下美人(無印・RX・MX・AIR・EX)も、同じ形式の全機種まとめを用意しています。読み比べてから決めたい人はそちらもどうぞ。
売り場で見てきた「買い方の失敗」4パターン
- チューブラー(-T)や汎用番手を買ってしまう。1g以下のジグ単が扱いにくくなります。1本目は必ずソリッド(-S)のULを
- 長すぎる竿を選んでしまう。「遠くまで投げたい」で7ft台を買うと、肝心のジグ単操作が全部ぼやけます。まず6ft前後を
- ロッドだけ上位にしてしまう。感度はロッドとリールの合計です。3万円のロッドに重いリールでは活きない。バランスはリール記事とセットで
- BB・SSで「アジング」の付かない無印を買ってしまう。この2グレードの無印はメバル寄りです。「アジング」の文字を確認する(XR以上はシリーズ統合なので、番手の調子で選べばOK)
予算別|ロッドとリールの組み合わせ実例
失敗パターンでも書いた通り、感度はタックル合計で決まります。売り場でよく組む「バランスの取れたセット」を3例だけ。
| 予算感 | ロッド | リール | 合計自重の目安 |
|---|---|---|---|
| 1万円台後半 | ソルティーアドバンスAJING S64UL-S | 23セドナ C2000S | 約280g |
| 3〜4万円 | 23ソアレBB アジング S64UL-S | 26ソアレBB C2000SSPG | 約240g |
| 4万円台後半〜 | 22ソアレSS アジング S64UL-S | 25ソアレXR C2000SSPG | 約210g |
ポイントはロッドとリールのグレードを揃えること。どちらかだけ豪華にしても、感度は低い方に引っ張られます。3〜4万円セットが「アジングの楽しさが全部わかる」損益分岐点、というのが売り場の実感です。リール側の全機種とクラス分けは、こちらの記事で同じ型のまま比較できます。

よくある質問
Q. 秋から始めるなら、いつ買えばいい?
いますぐです。秋アジングの最盛期は9月後半〜11月で、数釣りできるこの時期こそ「操作の基本」を体で覚えられます。渋い冬から始めると、竿のせいなのか腕のせいなのか分からないまま心が折れがち。道具を先に揃えて、アジが港に回ってくるのを待ち構えるのが正しい順番です。
Q. 結局、最初の1本はどれ?
お試しならルアーマチック、アジング専用で始めるならソルティーアドバンスAJING、続ける前提ならソアレBB アジング。この3択です。番手はどれもS64UL-S(6’4″・ソリッド)が基準。
Q. ソアレBBアジングとSSアジング、差額分の価値はある?
あります。ただし体感できるのは「アジングにハマってから」です。スパイラルXの張りと55gの軽さは、1g以下のジグヘッドを1時間操作し続けたときに効いてくる。週1で通うようになったらSS、月1のお楽しみならBBで十分、というのが売り場の答えです。
Q. メバリングと兼用できる?
できます。兼用なら「アジング」付きモデルのS64UL-SかS610L-Sを。ただしプラグでメバルを狙うことが多いなら、チューブラーの無印メバル番手が快適です。兼用の考え方は失敗パターン④も見てください。
Q. リールは何を合わせればいい?
500番か1000〜2000番の軽いリールです。ロッドが55〜67gの世界なので、リールも150〜185gに抑えるとバランスが出ます。シマノのアジングリールは全機種まとめを別に書いたので、そちらでどうぞ。

Q. ソリッドティップは折れやすいって本当?
「細いから折れやすそう」と言われますが、通常の釣りで穂先から折れることはまずありません。折れる原因のほとんどはワームの付け外しで穂先を持つ・車のドアに挟む・ガイドにラインを絡めたままキャストするの3つ。つまり扱いの問題です。タフテック系の現行ソリッドは見た目より丈夫なので、過度に怖がらなくて大丈夫。なおシマノの保証書が付くのは本体2万円以上のロッド(SSアジング以上)。BB以下は壊れたら買い替え前提の価格帯です。裏を返せば、入門は気楽にBB以下で始めて、保証付きの上位機は腕が上がってから、という順番が理にかなっています。上位機を買ったら保証書は必ず保管してください。
Q. ラインは何を巻く?
ジグ単ならエステル0.25〜0.35号が現在の主流。フロロ2lb直結でも始められます。PEは風に弱いのでジグ単では少数派。リグを遠投するならPE0.3〜0.4号です。
Q. エギングロッドやバスロッドで代用できる?
釣り自体は成立しますが、1g以下のジグ単は「投げられるけど何をしているか分からない」状態になります。エギングロッドは3.5号エギ(約20g)を投げる竿で、アジングの基準ルアーの20倍。代用で始めて「アジングってつまらない」と誤解してしまうのが一番もったいないパターンです。6千円台のルアーマチックでいいので、UL帯の竿を1本用意してください。
Q. 子どもや初心者と共用するなら?
共用前提ならソルティーアドバンスAJINGのS64UL-Sがベストです。軽くて短めなので子どもでも振り抜けますし、扱いが多少ラフでも1万円前後という価格が心の保険になります。上位機の共用は、穂先の扱いに慣れてもらってからにしましょう。
Q. バチコン・ボートアジング用は?
船からのアジングは専用のソアレSS ボート系が現行です。ショア用と調子がまったく違う(オモリ負荷が別世界)ので、この記事の竿を流用するのはおすすめしません。船宿のレンタルで試してから買うのが定石です。
Q. 中古で買うならどの世代まであり?
ソアレ系なら1世代前(18ソアレSSアジング・19ソアレBBアジング等)までが実用圏。それ以前はグリップ・ガイドの設計が古く、価格差ほどの価値がありません。21ソアレXRは現行なので、中古で安く出ていたら普通に狙い目です。
まとめ|クラスごとの答えはこれ
- エントリー(〜1万円強): お試しならルアーマチック。専用で始めるなら25ソルティーアドバンスAJING(25年新型)
- ミドル(1万円台半ば〜3万円台): 続けるなら23ソアレBB アジング。補強構造はここから。SSアジングは55gの尖り所、感度の完結点は21ソアレXR
- ハイエンド(5万円〜): 今年の目玉は26ソアレ エクスチューン(9月発売予定)。頂点は24ソアレ リミテッド
- 番手はS64UL-S(6’4″・UL・ソリッド)が基準。1本目は必ず-Sを
- 感度はロッドとリールの合計。グレードを揃えるのが一番効きます
迷ったときの考え方はこうです。ソルティーアドバンスとBBで迷ったらBBを買う。BBとSSは通う頻度で決める(毎週通うならSS)。XRから上は気持ちの問題なので、無理に越えなくて大丈夫です。秋は数もサイズも出る、アジングを始めるのに一番いい季節です。シーズンに間に合わせるなら、いま揃えておくのがおすすめです。
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