「セットアッパー フルバックって、青物に使えるの?」
そんな疑問を持っている方も多いはず。私自身も最初は「重すぎる?」「通常モデルと何が違うの?」と迷いながら購入しました。
この記事では、実際に釣果を出した使用感(インプレ)を交えながら、セットアッパー フルバックの魅力や通常モデルとの違い、使い方やおすすめカラーなどを詳しく紹介します。
「どんな場面で使うのが効果的?」「カラーはどれを選べばいい?」「飛距離やアクションの実力は?」といった疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
セットアッパー フルバックはオススメ?通常モデルとの違いは?

結論からいうと――
「セットアッパー フルバック」は、青物狙いのショアキャスティングゲームで圧倒的な信頼を置ける一本です!
私自身、堤防やサーフ、磯からの青物狙いで頻繁に使用しており、このルアーだけでブリ・ワラサ・サゴシなどを釣り上げています。
実際に使ってみてまず驚くのが“飛距離とアピール力”の両立。
重さがあるのにキャスト時の安定感が抜群で、平均80m前後の遠投が簡単に決まります。そのうえ、着水後すぐに立ち上がってただ巻きでもキレのあるタイトウォブリングを演出してくれるため、広範囲に強くアピールできます。
また、通常のセットアッパー(125S-DR)が26gに対して、フルバックは37.5gと重量がしっかりあるため、MH~Hクラスの青物ロッドでも違和感なく投げやすいのも大きなメリット。
ルアー自体の空気抵抗も少なく、風がある日や遠距離狙いでも安定して飛距離が出せるのは、通常モデルより一歩リードしているポイントです。
特にコノシロやボラなどの大型ベイトが回るシーズンには、通常のセットアッパーよりも“存在感”で圧倒できるのが強み。
水面直下1〜2mを効率よく引けるので、表層〜中層狙いの青物には非常に効果的です。
もちろんすべての状況で万能というわけではなく、小場所や細身のベイトパターンでは通常モデルの方がマッチする場合もあります。
とはいえ、青物の回遊タイミングやナブラ撃ちでは「迷ったらまず投げたいルアー」のひとつであることは間違いありません。
タックルボックスに1本入れておくべき“主力ルアー”として、非常におすすめできるモデルです。
スペック比較|フルバックと通常モデルの違い
セットアッパーフルバックと通常モデル(125S-DR)では、サイズ感は同じですが、重さ・ボディ形状・アクションの強さに違いがあります。
項目 | セットアッパー フルバック | セットアッパー 125S-DR(通常) |
---|---|---|
全長 | 125mm | 125mm |
重量 | 37.5g | 26g |
飛距離(最大) | 約83m | 約80m |
潜行深度 | 約1.5〜2.0m | 約1.5〜2.0m |
フック | #6トレブル×2 | #6トレブル×2 |
リング | #3 | #3 |
ボディ形状 | ワイドボディ(通常比約125%) | スリムボディ |
アピール力 | 強い(フルフラッシング+波動) | ナチュラル |
適正タックル | MH〜Hクラスのロッドでも扱いやすい | ML〜Mクラス推奨 |
このように、フルバックはより“重く・広く・強く”アピールする仕様になっています。
青物用の強めなロッドでもしっかり投げられる点は、通常モデルにはない大きな利点です。
セットアッパーフルバックの使い方

セットアッパーフルバックは「飛ばして巻くだけ」でも釣れるルアーですが、実は使い方次第で釣果が大きく変わります。
ここでは、どんな場面で使えば効果的なのか、どう巻くと青物が反応しやすいのか、さらに操作テクニックまで含めて詳しく解説していきます。
「ただ巻きでOK」とされるルアーだからこそ、細かい使い分けを知っておくと周囲と差がつけられます。
特徴|青物に効く理由とは?
セットアッパーフルバックの最大の特徴は、“高アピール”と“飛距離性能”を極限まで両立している点です。
まず注目すべきはフルバック特有のワイドボディ構造。通常モデルよりも横幅が広く、側面の面積が約125%に拡大されています。
これにより水をしっかり押す波動と、レーザーインパクト塗装による強烈なフラッシングが発生し、広範囲の魚に強くアピールします。
さらに、内部には「マグロック Ver.S」という重心移動システムを搭載。これにより安定した遠投性能を実現しつつ、着水後すぐに泳ぎ出す「立ち上がりの速さ」も維持しています。
アクション面では、タイトなウォブンロール+時折発生するチドリアクション(イレギュラーな動き)が、ナチュラルかつリアクションバイトを誘発する優秀なバランス。
青物のような広範囲を回遊しつつ、捕食スイッチが入りやすい魚に対して、この“強すぎず弱すぎない動き”は非常に効果的です。
また、重さ37.5gというウェイトはメタルジグに近い使用感ながらも、ミノーらしいアクションをしっかり維持しており、「風が強い日でもしっかり泳ぐルアーが欲しい」というニーズにもしっかり応えてくれます。
結果的に、青物に求められる「飛ぶ・目立つ・泳ぐ」の3要素を高次元で満たすルアーに仕上がっています。
使う場面|どこで投げると効果的?
セットアッパーフルバックは、ショアから青物を狙えるあらゆるシチュエーションで活躍します。
基本的には早巻きで使うルアーなので、デイゲーム専用での使用がオススメ!
特に相性が良いのは、次のようなフィールドです:
- 堤防(常夜灯周りや回遊待ち)
- サーフ(広範囲を効率よく探れる)
- 磯場(大型ベイト+遠投が必要な場面)
私自身は、足場の高い堤防や磯場で投げる事が多いのですが、高低差のあるフィールドでもしっかりとアクションしてくれるのがこのルアーの強み。
特にコノシロ・ボラ・サッパ・イワシといった大型ベイトが入っているタイミングでは、「ボリュームのあるルアーがハマる」パターンも多く、まさにこのフルバックの出番。
一方で、足場が高い堤防や外洋の磯など、遠投が必須のポイントでも、安定したキャストとレンジキープ力で安心して使えるのが大きな強みです。
“広く探れる×遠くへ届く×強くアピールできる”という性能が噛み合うフィールドでは、非常に頼れる1本です。
アクション|ただ巻きでしっかり魅せる
セットアッパーフルバックの最大の武器は、ただ巻きだけで「誘い」と「喰わせ」を両立できるアクションにあります。
泳ぎの基本はハイピッチなウォブンロール。
つまり小刻みにブルブルと動きながら、ボディが軽く左右に揺れるようなロールアクションです。
さらに、潮の流れやリトリーブの強弱でチドリアクション(不規則な横滑り)が自然に発生するのも大きな特徴。
この「ブレ」の瞬間に食わせの間が生まれ、リアクションバイトを誘発する効果があります。
実際に使ってみても、「あ、今の一瞬の動きで喰ってきたな」と思えるヒットが非常に多い印象です。
また、フルバックは横幅が広く、フラッシング面積が大きいため、動くたびにボディがギラッと反射して視覚的にも強烈にアピールします。
スローリトリーブでもしっかり動くため、ナブラ撃ちや活性がやや低めなときでも無理なく喰わせやすいのが魅力です。
「早巻きでも見失わず、遅巻きでも喰わせられる」というアクション性能は、青物狙いのルアーとして非常に優秀です。
使い方|巻きスピードとアクション操作の実践法
セットアッパーフルバックの基本的な使い方は、ただ巻きのミドル〜ファストリトリーブです。
とくに青物の活性が高いタイミングやナブラ撃ちでは、テンポよく巻いて広範囲を探るスタイルが最も効果的です。
このルアーは早巻きでも破綻せず、ピッチの効いたウォブンロールを維持してくれるため、速く巻いても見切られにくいのが大きな強みです。
また、スローリトリーブでもしっかりアクションするため、食い渋り時や朝夕マズメ以外の微妙な時間帯にも活躍します。
さらに効果的なのが、巻きだけでなく“操作を加えたアクション”です。
- ● ストップ&ゴー:巻きを一瞬止めるだけで、ルアーがチドる(横滑り)ように揺れてバイト誘発。
- ● 軽いトゥイッチ:竿先で軽く弾くように動かすと、通常のウォブンロールに不規則な動きが混ざってよりリアルに。
私が使って実際に1番当たりがあるのはただ巻き+中間でストップを1回入れるパターン。
「巻くだけでも釣れるけど、ちょっとした操作でさらに釣れる」というのが、このルアーの真価。
青物が警戒心を見せているときや、後ろをついてきているだけの場面では、アクションに変化を入れることでヒットにつながることも多いです。
セットアッパーフルバックのおすすめカラー・サイズ
カラー選びとサイズ選びは、ルアー選定の中でも釣果を左右する大切なポイントです。
セットアッパーフルバックは125mmのワンサイズ展開ですが、その分ボディ設計とカラー展開の完成度が非常に高く、青物狙いにおいても十分な戦力となります。
ここでは、私の実釣経験から実際に釣果の出ているおすすめカラー3選と、なぜ125mmサイズがベストなのかについて解説していきます。
セットアッパーフルバックのおすすめカラー
セットアッパーフルバックには多数のカラーバリエーションがありますが、特に青物狙いで実績の高い3色をご紹介します。
① LIマイワシ(リアル系ベイトカラー)
ド定番のイワシカラー。
青物がナチュラルベイトに着いているときに最強で、プレッシャーの高い状況でも見切られにくいのが特徴です。
最初の1本に迷ったらまずはこの1本がオススメ!
② LIレッドヘッド(白ボディ+赤頭)
私が愛してやまない、万能で頼れるアピール系カラー「レッドヘッド」
レッドヘッドの強みは何といっても“シンプルかつ強烈な視認性”。
特に濁り潮やローライト、波が立って視界が悪い状況で真価を発揮し、遠くの青物にも強くアピールします。
頭とボディーで色が違うおかげでシルエットを小さく見せる効果があったり、頭は血を流している魚のように見えて魚の活性を上げる効果があったり…レッドヘッド愛を語るとキリがないのでここら辺にしておきます笑
私の中では「困ったらまず投げる、信頼の1本」という位置づけです。
③ LIマックスレーザー(フルメタリックカラー)
晴天や日中の強光下、澄み潮で最も効果を発揮するリアクション特化カラー。
全身が強烈にフラッシングするため、広範囲にいる青物へ視覚的に強くアピールできます。
特に早巻きとの相性が抜群で、リアクション狙いの「見せて喰わせる」スタイルとよくマッチします。
特に、光るものが大好きなサワラ狙いならこれ一択です。
この3色は「ナチュラル・アピール・リアクション」それぞれのパターンに対応できる万能構成です。
私自身は、朝マズメにマイワシで様子見 → 日中はマックスレーザーで広範囲アピール → 反応が落ちたら信頼と実績のレッドヘッドで一発狙いという流れで使い分けることが多く、この3色は信頼感があります。
セットアッパーフルバックのおすすめサイズ
セットアッパーフルバックは、現時点で「125mmサイズ」のみ展開されています。
つまり“おすすめサイズ=125mm一択”ということになります。
一方で、通常のセットアッパーシリーズには
- 75
- 97
- 110
- 125
- 145
…と複数のサイズ展開があり、状況やタックルに合わせた選択が可能です。
ではなぜ、フルバックは125mmだけなのか?
それはこのモデルが「青物向けに最適化された1本」だからです。
125mmというサイズは、大型ベイト(コノシロ・ボラ・サッパ)にマッチしやすく、飛距離とシルエットのバランスが最も優れているサイズ感でもあります。
また、重さも37.5gとしっかりあり、MH〜Hクラスの青物ロッドで気持ちよくフルキャストできるウェイト設計になっています。
私自身、強めのタックルで通常の125S-DRを投げると少し物足りなさを感じていたのですが、フルバックはその点を完璧に補ってくれます。
「あえて1サイズのみ」だからこそ、青物狙いに特化した完成度の高いセッティング。
迷わず選べるという意味でも、非常にありがたい仕様です。
セットアッパーフルバックを実際に使った感想

ここからは、私が実際にセットアッパーフルバックを使用して得た釣果や使用感をリアルにご紹介します。
スペックや理論だけでなく、「本当に釣れるのか?」「どんな状況で強いのか?」といった点を知りたい方に向けて、実際に魚を釣った具体的なシチュエーションと使用レポートをお届けします。
青物狙いでこのルアーがどう機能したのか、ぜひ参考にしてみてください。
実際に釣れた魚|青物だけじゃない万能性
セットアッパーフルバックは「青物専用ルアー」と思われがちですが、実は青物以外にも幅広いターゲットが釣れています。
私が実際にこのルアーで釣り上げた魚は、以下の4種類です:
- ● ブリ←オススメ!
- ● サワラ←オススメ!
- ● シオ(カンパチ幼魚)
- ● マゴチ
もちろん時期やポイントによりますが、青物メインの釣行中に思わぬターゲットが喰ってくるのもこのルアーの面白いところ。
まだ投げてる回数が少ないので実際には釣れてませんが、通常のセットアッパー同様ヒラメなんかの反応も良いと思います。
とくにナブラ撃ちや潮目狙いのシーンではブリ・サワラが反応しやすく、水深の浅いエリアやベイトが小さい状況ではシオやマゴチもターゲットになりやすいです。
フルバックは“青物特化型”でありながら、汎用性も持ち合わせている万能系ルアーだと感じています。
実際に使った時のレポート|印象的な2つの釣果体験
セットアッパーフルバックは、私の釣行の中でも「これはハマった」と思えるシーンが何度もあります。
その中でも特に印象的だった、ブリとサワラを釣り上げた2つの実釣体験をご紹介します。
① レッドヘッド × 中速巻きでブリをキャッチ(朝マズメ/堤防)
まだ薄暗い朝マズメ、地元の堤防で潮目の先端に立ち、レッドヘッドカラーのフルバックを中速でただ巻きしていたときのこと。
軽く潮が動いていたタイミングで「ゴンッ!」と明確なバイト。
フッキング直後からドラグが引き出され、かなりの重量感が手元に伝わりました。
やり取りの末に上がってきたのは80cmオーバーのブリ。
「レッドヘッド×朝の低光量+中速巻き」という組み合わせが、見事にハマった瞬間でした。
このカラーは濁りが入った時やマズメ時にこそ効果を発揮するなと、改めて実感した釣果でした。
② マックスレーザー × 高速巻き+ストップでサワラをキャッチ(昼過ぎ/サーフ)
朝まずめ反応無しからの、昼過ぎで周りも全員帰った後の静かなサーフ。
波は穏やか、ベイトも見えず「今日は厳しいか…」と思っていた所、届く距離でサワラジャンプ発見!
いつもならサワラ狙いで実績のある「サゴシチューン」や「バーティス」を投げる事が多いのですが
このルアー手に入れたばかりでどうしても使いたかったので選択笑
マックスレーザーを早巻き+時折ストップを入れるアクションで遠投していました。
3投目、リトリーブ中に「スッ…」と抜けたような感触があり、その直後にラインが一気に持っていかれる鋭いバイト!
これは明らかにサワラだと確信。ファーストランだけいなした後はほぼゴリ巻きで短時間ファイト。
やはり90cm台の丸々太った良型サワラでした。
早巻きからのストップの瞬間に喰わせるという、このルアーの得意パターンが活きた釣果です。
マックスレーザーのフラッシングとイレギュラーアクションが、沈黙したサーフでも魚にスイッチを入れてくれたと感じています。
──この2つの釣果体験からも分かる通り、セットアッパーフルバックは状況に応じたアクションの幅とカラーの力で、確実に結果を出せるルアーだと実感しています。
セットアッパーフルバックインプレまとめ|青物狙いの信頼ルアー

セットアッパーフルバックは、「飛ぶ・目立つ・喰わせる」の三拍子が揃った青物用ミノーです。
通常のセットアッパーと比べて重く、遠投性能に優れながらも、ただ巻きで安定してアクションする安心感があり、中級者はもちろん、初心者にも扱いやすい1本となっています。
また、大型ベイトが回っているときや、遠くのナブラを撃ちたい場面では真価を発揮してくれるため、
「青物狙いで何を使えばいいか迷っている」
「飛距離もアクションも妥協したくない」
「とにかく釣果の出る信頼ルアーを1本持っておきたい」
──そんな方に、間違いなくおすすめできるルアーです。
ぜひタックルボックスに1本忍ばせて、次の釣行で試してみてください。
他のセットアッパーのモデルはこちら
セットアッパーには「フルバック」以外にも、魅力的なモデルがいくつか存在します。
ここでは、定番の通常モデルと、大型青物対応のスペシャルモデルについて簡単にご紹介します。
狙う魚や状況に応じて使い分けることで、さらに釣果を伸ばすことができますよ。
セットアッパー 125S-DR(通常モデル)
もっとも基本となる定番モデル。優れた飛距離と安定したアクションで、シーバスやサワラ狙いに最適です。
フルバックと比べてカラー展開が豊富で、ナイト・デイ問わず活躍してくれます。
迷ったらまずコレ、という王道モデルです。

セットアッパー 125S-DR 青物スペシャル
青物専用に調整された“青物スペシャル”は強化フック仕様で、泳ぎはそのままで青物にも対応。
ただ巻きでもしっかり泳ぎ、ジャークにも対応。
強い流れや荒れた海でも姿勢を崩しにくく、よりハードな釣行を想定している方におすすめの一本です。

他にも青物におすすめのルアーを知りたい方はこちら
今回はセットアッパー フルバックについてご紹介しましたが、他にも青物に強い実績ルアーはたくさんあります。
実際に私が使い込んで釣果を出してきたルアーだけを、タイプ別にまとめているので、ぜひチェックしてみてください。





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