こんにちは。現役釣具屋店員のみきやです。
「アジングロッドにチューブラーってどうなんだろう?」
そんな疑問をお持ちの方へ。アジングを始めたばかりの初心者の方や、ソリッドティップとの違いがよくわからない中級者の方にもわかりやすく、チューブラーロッドの特徴やメリット・デメリットを解説します。
さらに、現役釣具屋スタッフの視点から選んだおすすめのチューブラーアジングロッド5選も紹介!価格帯別に分けているので、きっとあなたにピッタリの1本が見つかるはずです。
記事の後半には、チューブラーに向いている釣り方やシチュエーション、よくある質問もまとめているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
アジングにおけるチューブラーティップのロッドの立場は?

アジングロッドには大きく分けて「ソリッドティップ」と「チューブラーティップ」の2種類が存在します。
それぞれに明確な違いがあり、特にチューブラーは操作性に優れた特徴を持つため、中級者以上に好まれる傾向があります。
初心者でも扱えるのか、ソリッドとの違いは何か、実際のメリット・デメリットまで、網羅的にご紹介していきます。
ソリッドと何が違う?チューブラーの構造と特徴
アジングロッドの「チューブラーティップ」と「ソリッドティップ」の違いは、中が空洞か詰まっているかにあります。
構造上、チューブラーは空洞構造で軽く、わずかなアタリでもティップに振動として伝わるため、感度が高い傾向があります。
一方、ソリッドティップは中が詰まっており、しなやかで粘りがあるのが特徴。魚の食い込みに対して自動的に乗る“乗せ調子”です。
簡単にまとめると…
- チューブラー:掛け調子で感度が高い(中級者〜上級者向け)
- ソリッド:乗せ調子で扱いやすい(初心者〜中級者向け)
▼詳しくは以下の記事で解説しています▼

アジングでの使用感とメリット・デメリット
チューブラーティップのアジングロッドは、繊細なアタリを「明確に感じて掛けにいく」スタイルに最適です。
張りのあるブランクスと中空構造により、ラインやジグヘッドを通じて伝わるわずかな振動や違和感も手元にしっかり伝達してくれます。
ただし、ソリッドティップのような「勝手に乗る」柔軟さは少ないため、アジのアタリに対して自ら合わせるテクニックが求められます。
✔ メリット
- ジグヘッドの動きや海中の変化が伝わりやすい
- 繊細なショートバイトも手元で感知できる
- 掛けにいけるため、手返しが早く効率が良い
✔ デメリット
- 初心者にはアタリを感じても掛け損ねることがある
- 柔軟性が少ないため、バラシがやや増える傾向
- アジが小さくて吸い込みが弱いと弾いてしまうことも
このように、チューブラーは「操作感」と「情報量の多さ」が大きな魅力ですが、フッキング精度やアジのサイズ・活性によって扱いの難易度が変わるため、使用する際は状況判断も重要です。
初心者でも扱える?チューブラーは中級者向け?
チューブラーは「折れやすい」という声もありますが、実際には正しい使い方をすれば問題ありません。極端な負荷をかけたり、無理な角度で煽ったりしなければ、すぐに折れるようなものではないので安心して使えます。
ソリッドティップに慣れている方だと、アタリの感覚に違いがあるので最初は戸惑うかもしれませんが、慣れれば当たりはかなり取りやすくなります。
ソリッドティップのアタリが「コツッ」だとすると、チューブラーは「モゾッ」とする感じです。
竿先が曲がって魚が自動で乗ってくれやすいソリッドに対して、チューブラーはより反響感度が高いぶん、アタリが「明確」な代わりに、自分で掛けにいく必要があるため、「掛ける釣り」の基礎が身につきやすいロッドとも言えます。
初心者にはソリッドより難易度は高いのは確かですが、はじめからチューブラーで練習しておくと、アジングのレベルアップも早くなるでしょう。
アジングでチューブラーロッドを選ぶべき理由

アジングでは、ロッドの選択が釣果を左右するほど重要です。
中でも「チューブラーロッド」は、その特性から中・上級者に特に人気があります。
ここでは、なぜチューブラーがアジングに向いているのか、その理由を具体的に解説します。
アタリの「聞き取りやすさ」が釣果に直結
チューブラーロッドの最大の特徴は、「反響感度」が高いこと。
つまり、ラインを通じて伝わる微細なアタリを“音”のように感じ取れるため、目視や手元で感じにくい繊細なバイトにも瞬時に反応できます。
特にナイトゲームや風が強い日など、視覚やテンション頼りの釣りが難しい状況では、この「聞き取る感覚」が非常に役立ちます。アタリを明確に感じたいなら、チューブラーは大きな武器になります。
掛けアジング向きの「操作性と反響感度」
アジングで主流となっている「掛け」の釣りにおいて、チューブラーは圧倒的な操作性と反応速度を誇ります。
ソリッドティップに比べてブレが少なく、ダイレクトにアクションを伝えやすいため、ジグヘッドの微細な動きもコントロールしやすくなります。
また、反響感度が高いことで「今のは触ったな」と瞬時に判断できるため、迷わず掛けにいけるのも大きなメリット。掛け損ないを減らし、テンポ良く数を伸ばしたい方には最適です。
プラグやジグの操作性に優れている
竿先が大きく曲がるソリッドティップに比べて、竿先が曲がりづらいチューブラーティップは、ルアーの操作性に優れます。
プラグやリグを使用する際や、ジグ単をキビキビ動かしたい場面ではチューブラーティップに軍配が上がります。
軽量ジグヘッド(〜1g)との組み合わせに関しては、ロッドの硬さや張りのバランス次第では「弾く」感覚があるのも事実。
ただし、最近のチューブラーロッドは極細ティップやULパワーなど、軽量リグへの対応力も格段に向上しています。
ジグ単メインで楽しむアジングでも、十分に戦えるロッドが増えてきていると感じています。
初心者〜中級者におすすめの最強チューブラーアジングロッド3選
アジングロッドにはさまざまな種類がありますが、その中でもチューブラーティップは、感度と操作性に優れたモデルとして中級者を中心に高い人気を誇ります。しかし、最近では初心者向けのチューブラーロッドも多く登場しており、「最初の1本」として選ばれるケースも増えてきました。
ここでは、アジング歴10年以上・1000匹以上を釣り上げてきた私が、実際に使ってよかったモデルや、釣具店スタッフとして人気の高かったアイテムの中から、初心者〜中級者に本気でおすすめできるチューブラーロッドを5本厳選してご紹介します。
①BlueCurrentⅢ 69|とにかくよく曲がる万能ロッド
ヤマガブランクスの人気シリーズ「ブルーカレントⅢ 69」は、ジグ単アジングにぴったりのチューブラーモデル。
とにかくよく曲がるのが特徴で、掛けた後はロッドの弾力で魚を浮かせることができる一本です。
実際に私もジグ単での大アジ狙いで使用しており、40cmオーバーのギガアジを何匹も釣り上げていますが、ドラグを出さずに竿の曲がりだけで寄せてこれます。
逆に10cm程度の豆アジでもしっかりとロッドが曲がってくれるため、どんなサイズでも釣っていて楽しいと感じさせてくれます。
アジだけでなくメバル・カマス・メッキといったライトゲーム全般にも対応できる汎用性の高いモデルが欲しい方は「69」もオススメですが、アジング中心なら長さは「510」程度が使いやすいです。
②月下美人AIR AJING 63L-T|アジングに特化したチューブラーロッド
ダイワの人気シリーズ「月下美人」シリーズのAIRの63L-Tはまさにチューブラーロッドの良さが詰まった1本です!
小さなアタリも手元にビリビリと伝わる圧倒的な高感度が魅力。
さらに、張りのあるチューブラーティップでジグ単だけでなく、プラグの操作性も抜群です。
パワーも十分あり、40cmクラスのアジにも余裕で対応可能。
感度・操作性・パワーのバランスがよく、チューブラーロッドの魅力を存分に味わえるモデルです。
長さも6.3ftと非常に使いやすく、アジングに特化したチューブラーロッドを探してる人には間違いなくオススメできます!
③アジメバルX 68L-T|コスパ最強の定番モデル
アジング・メバリング用として圧倒的な人気を誇ったダイワの「アジングX」「メバリングX」の後継機。
実売1万円前後ながら、チューブラーの張り感・感度・操作性のバランスが良く、入門者にとっては十分すぎるスペックです。
私自身も、友人に貸す用や、車に積みっぱなしにしておくサブロッドとして活用中。
1万円ロッドとしてはトップクラスの完成度で、「とにかく安く始めたい」という人や、「サブ機が欲しいけど予算を抑えたい」という中級者にもおすすめです。
まとめ|チューブラーロッドはアジングで“最強”の選択肢になる!
アジングロッドは、釣りの快適さや釣果を大きく左右する重要なアイテムです。
とくに初心者の方には、アジング専用に設計されたロッドを使うことで、操作性や感度の違いをしっかりと体感でき、釣りの楽しさが倍増します。
ここで紹介したロッドは、全て実際に私も使用しており、いずれも実際に多くのアングラーから高い評価を受けているモデルばかり。
ライトゲームに幅広く対応したいなら「BlueCurrentⅢ 69」
アジングに特化した繊細な釣りを楽しみたいなら「月下美人AIR AJING 63L-T」
コスパ重視で始めたい方には「アジメバルX 68L-T」
がおすすめです。
予算やスタイルに応じて、自分にぴったりの1本を見つけてみてくださいね!
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