こんにちは。現役釣具屋店員のみきやです。
「干潮ってエギングで釣れないんじゃないの?」とお店でもよく聞かれますが、結論から言うと、干潮でもアオリイカは釣れます。
私はこれまでに通算1,000匹以上のイカを釣ってきましたが、干潮の時間帯でもしっかり釣果を出してきました。
むしろ、干潮ならではの攻め方を知っていれば、満潮時よりも効率よく釣れるパターンすらあるんです。
本記事では、干潮時のエギング攻略法をポイント選び・季節別の攻め方・エギの選び方・アクションのコツまで、実釣経験をもとに徹底解説します。
「干潮だから今日はやめておこう」と諦めていた方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
なお、イカが釣れやすい時間帯全般については、こちらの記事で詳しく解説しています。

干潮のエギングは釣れない?結論、釣れます

干潮はエギングで不利と思われがちですが、ポイント選びとアクション次第で十分に釣果は出せます。
実際、干潮にはこんなメリットもあります。
- 普段は届かない沖のポイントにキャストできる(水位が下がり射程圏が広がる)
- 釣り人が少なくプレッシャーが低い(「干潮=釣れない」と帰る人が多い)
- 水中の地形を目視で確認できる(次回以降の釣行にも活きる)
特に3つ目の「地形確認」は見落とされがちですが、非常に重要です。
干潮時に露出するシモリ(沈み根)やカケアガリ(駆け上がり)の位置を覚えておけば、満潮時に「どこにイカが着くか」を予測できるようになります。
「干潮=釣れない」と決めつけてしまうと、この貴重な情報収集のチャンスを逃すことにもなるんです。
お店のお客様でも、干潮の日に通い込んで地形を把握したことでその後の釣果が劇的に安定したという方は少なくありません。
干潮は「釣れない時間帯」ではなく、「攻め方を知っているかどうかで差がつく時間帯」だと考えてください。
また、干潮時はイカが特定のストラクチャーに集まりやすくなるため、ポイントを絞り込みやすいのも大きなメリット。
満潮時のようにイカが広範囲に散っている状況よりも、効率よくアプローチできるケースも多いです。
私自身、干潮時にカケアガリの位置を確認して翌週の満潮時に同じポイントを攻めたところ、2時間で5杯という釣果が出たことがあります。
干潮の「釣れない時間」を「偵察の時間」に変えるだけで、トータルの釣果は確実に伸びます。
干潮時に狙うべきポイントの選び方

干潮時のエギングで最も重要なのがポイント選びです。
水位が下がることでイカが付く場所は限られるため、水深が残る場所をピンポイントで攻めるのが基本戦略になります。
水深が残るストラクチャー周りを狙え
干潮で全体的に水位が下がっても、以下のような場所には水深が残っています。
- 船道(みおすじ):港内で最も水深が深い。船の通り道なのでボトムが掘れている
- 堤防の敷石のカケアガリ:足元から急に深くなる場所。イカが身を寄せやすい
- テトラの切れ目・際:潮の通り道になり、ベイトフィッシュも溜まりやすい
- 沈み根(シモリ)周辺:反転流が発生し、イカが身を隠せるスポットになる
これらのポイントは干潮時でも水深2〜3m以上を確保できることが多く、イカが居着いている可能性が高いです。
特に船道は見落とされがちですが、港内でも実績が出やすいポイントなので覚えておいてください。
ドシャローエリアはむしろ釣りやすい
干潮でかなり浅くなるドシャローエリアは、多くのアングラーが「浅すぎて釣りにならない」と見切って帰ってしまいます。
しかし、実はドシャローこそ干潮時の好ポイントになることが多いんです。
理由はシンプルで、水深が浅くなることでベイトフィッシュの逃げ場が限られ、イカの捕食効率が上がるから。
水深1m以下でも、藻場やシモリがあればアオリイカは残っています。
周りのアングラーが帰った後のドシャローエリアはプレッシャーもゼロに近いため、エギへの反応が非常に良くなります。
ただし、浅場では風の影響を受けやすく、水面が荒れると釣りにくくなる点には注意が必要です。
風速5m以上の日は無理をせず、風裏のポイントを選びましょう。
風速と釣りの関係について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

春と秋で変わる干潮エギングの攻め方

同じ干潮のエギングでも、春と秋ではイカのサイズや行動パターンが大きく異なります。
季節ごとの特徴を把握して、干潮に合った攻め方をすることが釣果につながります。
春の干潮|藻場周辺のシャローをスローに攻める
春(3〜6月)は産卵のために接岸した大型のアオリイカを狙えるシーズン。
春イカは藻場に強く執着するため、干潮で水位が下がっても藻場周辺から離れにくいという特徴があります。
つまり、干潮で水深が浅くなった藻場周辺はイカとの距離が近くなる絶好のチャンス。
ただし、春の親イカは警戒心が強いため、スローフォールで丁寧に誘うのが鉄則です。
エギは3.5号のシャロータイプを中心に、藻の上をゆっくり通すイメージで使いましょう。
ボトムステイ(底で10秒以上止めて待つ)も春の干潮では非常に有効です。
秋の干潮|ランガンで広く探る
秋(9〜11月)はその年生まれの新子(子イカ)がメインターゲット。
新子は好奇心旺盛で、干潮の浅場にも平気で入ってきます。
秋の干潮はテンポよくランガンして数を稼ぐのがポイント。
1箇所で粘るよりも、テトラ際や堤防の角などストラクチャー周りを次々と打っていく方が効率的です。
エギは2.5〜3号を使い、表層〜中層をテンポよくシャクっていきましょう。
潮止まりの時間帯は「少し動いたら」がチャンス
干潮のタイミングでは潮止まり(スラック)が発生し、潮の流れが一時的に止まります。
正直に言って、潮止まりの間は釣りづらいです。
しかし、潮止まりから潮が少しでも動き始めた瞬間がチャンスタイム。
下げ止まりから上げ潮に転じるタイミングで、イカの活性が一気に上がることがあります。
潮止まり中はエギの操作感も重くなるので、無理にシャクり続けるよりも休憩やエギ交換の時間に充てるのが賢い過ごし方です。
潮汐表アプリで干潮時刻を事前にチェックし、その前後30分〜1時間は特に集中して臨みましょう。
潮回りと釣果の関係について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

干潮時のエギ選びとアクションのコツ

干潮のエギングでは、エギの選び方が釣果を大きく左右します。
水深が浅い状況では通常のエギだとすぐにボトムに着いてしまい、根掛かりのリスクも高くなるからです。
スローフォールのエギが干潮攻略の鍵
干潮時に最も重視すべきはエギの沈下速度(フォールスピード)です。
通常のエギ(3.5号)は沈下速度が約3〜3.5秒/mですが、水深2m以下の浅場ではあっという間にボトムに到達してしまいます。
そこでおすすめなのが、スローシンキングタイプのエギです。
沈下速度が6〜8秒/mのスローモデルなら、浅場でもフォール中にじっくりイカにアピールでき、藻場の上もスムーズに通せます。
私が干潮時に特におすすめしているのがDUELのパタパタシリーズのスローモデルです。
干潮におすすめのエギ|DUELパタパタシリーズ
DUELのパタパタシリーズは、エビの足をリアルに再現した「パタパタフット」がフォール中に自動で波動を出す独自設計。
スローフォール中もイカへのアピールが途切れないため、干潮の浅場攻略に最適です。
EZ-Q キャスト 喰わせ スロー|干潮攻略の大本命
パタパタシリーズの中でも干潮時やシャローエリアに最も適したモデルがこちら。
沈下速度は約6秒/mで、通常モデルの約2倍ゆっくり沈みます。
水深1〜3mの浅場でもフォール時間を十分に確保でき、藻場の上を引いても引っかかりにくいのが大きなメリット。
チョンチョンと軽くジャークするだけで十分にアピールできるので、初心者にも扱いやすいエギです。
EZ-Q ダートマスター SS|超シャローの切り札
沈下速度約8秒/mと、パタパタシリーズ中で最もゆっくり沈むモデル。
水深1m以下の超シャローでも使えるため、干潮のドシャローエリアで威力を発揮します。
スローシンキングでありながらダートアクションもしっかり出るので、リアクションバイトとスローフォールの二段構えで攻められるのが強み。
春の藻場周辺や極端に浅くなったテトラ際を攻めたいときに持っておくと心強い1本です。
干潮時のアクションは「小さく・ゆっくり」が基本
干潮時のアクションは、満潮時とは真逆の考え方が必要です。
水深が浅い分、シャクリの回数を減らし、シャクリの幅も小さくするのが干潮時の鉄則。
大きくシャクるとエギが水面から飛び出したり、すぐにボトムに着いてしまい、イカにアピールする時間が短くなります。
具体的には以下を意識してみてください。
- シャクリ幅は小さく(ロッドティップを30〜50cm程度動かすイメージ)
- シャクリの回数は1〜2回に抑える(通常の2〜3回から減らす)
- テンションフォールで丁寧に落とす(ラインを張った状態でゆっくり沈める)
- ボトム付近ではカーブフォールを使い、根掛かりを回避する
満潮時は「大きく・速く」シャクるのが効果的ですが、干潮時は「小さく・ゆっくり」。
この使い分けを意識するだけで、干潮の釣果は大きく変わります。
満潮vs干潮|エギングに本当に有利なのはどっち?
「結局、エギングは満潮と干潮のどっちが有利なの?」という疑問を持つ方は多いと思います。
結論から言うと、最も重要なのは満潮・干潮ではなく「潮が動いているかどうか」です。
満潮・干潮それぞれのメリットとデメリットを整理してみましょう。
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 満潮 | 水深が確保されイカが接岸しやすい。ポイントの選択肢が多い | ボトムまで距離がある。手返しが悪くなりがち |
| 干潮 | 沖のポイントに届く。人が少ない。地形の確認ができる | 水深が浅くなり根掛かりリスク増。イカの居場所が限られる |
どちらにもメリット・デメリットがあるため、一概に「満潮が有利」とは言えません。
イカは潮の動きに敏感な生き物で、潮が流れている時間帯に最も活性が上がります。
つまり、満潮→干潮の下げ潮が効いている時間帯や、干潮→満潮の上げ潮が動き始めたタイミングが最大のチャンスです。
大潮の日は潮の動きが大きく、干潮と満潮の差(潮位差)も最大になります。
大潮の下げ〜干潮〜上げ始めの一連の流れの中に、複数のチャンスタイムが隠れていると考えてください。
釣行前には潮汐表アプリで干潮・満潮の時刻と潮位差をチェックしておきましょう。
潮位差が大きい日ほど潮の流れが強くなるため、干潮前後でもイカの活性が期待できます。
ちなみに、中潮の日は潮の動きが安定していて、干潮時でもほどよく潮が効くので個人的に最もバランスが良いと感じています。
大潮は潮位差が大きすぎて浅場が干上がることもあるので、中潮の干潮は狙い目です。
また、干潮と夕まずめが重なる日は「浅場に残ったイカ+活性UP」のダブルチャンス。
潮汐表で干潮時刻と日没時刻が近い日を見つけたら、積極的に釣行してみてください。
大潮と釣果の関係について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

まとめ|干潮のエギングで釣果を出すためのポイント
今回は、干潮時のエギングで釣果を出すためのコツを、ポイント選び・季節別の攻め方・エギの選び方・アクションまで多角的に解説しました。
最後に、本記事のポイントをまとめます。
- 干潮でもアオリイカは釣れる。攻め方を知っているかどうかで差がつく
- ポイントは船道・カケアガリ・テトラ際など水深が残る場所を狙う
- ドシャローエリアはむしろチャンス。人が帰った後は特に狙い目
- エギはスローフォールタイプ(沈下速度6〜8秒/m)が干潮に最適
- アクションはシャクリを小さく・回数を減らすのが鉄則
- 潮止まりから潮が動き始めた瞬間がチャンスタイム
- 満潮・干潮より「潮が動いているかどうか」が最重要
「干潮だから釣れない」と諦めるのはもったいないです。
ポイント選びとエギ選びさえ合っていれば、干潮は十分に戦える時間帯。
ぜひ次の釣行で今回の内容を試してみてください。
▼ 夕方のエギング攻略法についてはこちら



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