「ジグサビキって夜でも使えるの?」「昼は釣れるイメージあるけど、夜はどうなんだろう」
こんな疑問を持って、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
ジグサビキといえば、堤防や岸壁で昼にサビキ感覚で使う釣りというイメージが強く、夜に使うこと自体、少し不安に感じる方も多いと思います。
結論から言うと、ジグサビキは夜でも普通に釣れます。
ただし、それは条件が合った場合に限るというのが正直なところです。
昼と同じ感覚で「とりあえず投げてシャクる」だけでは、 夜のジグサビキはほぼ釣れません。
逆に言えば、夜ならではのポイント・時間帯・使い方を理解すれば、 安定して釣果を出すことができます。
この記事では、実際の釣行経験をもとに、
✅ジグサビキは夜でも本当に釣れるのか
✅夜に釣れる条件・釣れない条件
✅昼との使い方の違い
✅夜のジグサビキで狙える魚
といった点を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
「夜にジグサビキを使うべきか迷っている」 「夜釣りでも効率よく魚を釣りたい」 そんな方は、ぜひこのまま読み進めてみてください。
ジグサビキは夜でも釣れるの?

結論から言うと、ジグサビキは夜でも釣れます。
ただし、「昼と同じ感覚で使えば釣れる」という意味ではありません。
夜のジグサビキは、釣れる条件がかなりハッキリ分かれる釣りです。
条件が揃えば簡単に釣れる一方で、条件を外すとまったく反応が出ないことも珍しくありません。
「夜は釣れない」と言われがちな理由も、 実際にはジグサビキが悪いのではなく、使いどころを間違えているケースがほとんどです。
夜にジグサビキが成立する理由
夜でもジグサビキが成立する最大の理由は、夜になると魚の行動パターンが昼とは大きく変わるからです。
特に夜釣りでは
- 常夜灯周りにベイトが集まりやすい
- 魚が表層〜中層まで浮きやすい
- 警戒心が下がり、追いが良くなる
といった状況が重なりやすく、 ジグ+サビキの「疑似ベイトの群れ」という構造が、 夜の海でもしっかりハマります。
特にアジやサバなどの回遊魚は、夜でもエサを積極的に追うため、 条件が合えば昼以上に反応が良くなることもあります。
夜にジグサビキが「釣れない」と言われる理由
一方で、夜のジグサビキが釣れないと言われる理由もハッキリしています。
- 常夜灯がない暗い場所で使っている
- ジグが重すぎて底を叩きすぎている
- 昼と同じ強いシャクリを入れている
夜は魚が視覚よりもシルエットや波動でエサを判断するため、派手に動かしすぎると逆に見切られてしまいます。
また、夜は魚が浮いていることが多いにもかかわらず、底を取りにいく釣りをしてしまうのも、釣れない原因として非常に多いパターンです。
夜のジグサビキは、「どこで・どのレンジを・どう見せるか」がすべて。
次の章では、夜のジグサビキが特に向いている状況を具体的に解説していきます。
夜のジグサビキが向いている状況

夜のジグサビキは、どこでも成立する釣りではありません。
「場所・状況・時間帯」が噛み合ったときに、はじめて本領を発揮します。
ここでは、実際に釣果につながりやすい夜のジグサビキ向き条件を整理します。
常夜灯がある場所
夜のジグサビキで最も重要なのが、常夜灯の有無です。
常夜灯がある場所では、
- プランクトンが集まる
- 小魚(ベイト)が寄る
- それを追って魚が集まる
という流れが自然に生まれます。
ジグサビキは、ベイトの群れを演出できる仕掛けなので、この状況と非常に相性が良く、明暗の境目を通すだけで反応が出ることも珍しくありません。
逆に、常夜灯が一切ない場所では、夜のジグサビキは成立しにくく、他の釣り方を選んだ方が無難です。
ベイトが浮いている状況
夜は昼に比べて、魚が表層〜中層に浮きやすい傾向があります。
特に、
- 水面でライズが起きている
- 常夜灯の下で小魚が見える
- 時折、水面がザワつく
こうしたサインがある場合、 夜のジグサビキはかなり期待できます。
この状況で底を取りに行くと、 魚のレンジから外れてしまうため、 中層〜表層を意識した使い方が重要になります。
潮が動いている時間帯
夜のジグサビキでも、 潮が動いているかどうかは非常に重要です。
潮が効いていると、
- ベイトが流されやすい
- 魚の活性が上がりやすい
- 回遊が入りやすい
といった好条件が揃います。
特に、
- 上げ始め
- 下げ始め
といった潮が動き出すタイミングは、 夜のジグサビキで反応が出やすい時間帯です。
反対に、潮止まりの時間は、 ジグサビキに限らず釣果が落ちやすいため、 無理に粘らない判断も大切になります。
次の章では、 夜のジグサビキの具体的な使い方を、 昼との違いを交えながら解説していきます。
夜のジグサビキの使い方(昼との違い)
夜のジグサビキは、昼と同じ使い方ではうまくいきません。
釣果を出すためには、動かし方・レンジ・意識するポイントを夜用に切り替える必要があります。
ここでは、昼との違いを意識しながら、夜に釣れるジグサビキの基本的な使い方を解説します。
基本はただ巻き+小さな動き
夜のジグサビキで最も意識したいのは、ジグを動かしすぎないことです。
昼はリアクションを狙って強めのシャクリを入れる場面もありますが、夜は魚がシルエットや波動でエサを判断するため、派手に動かすと見切られてしまうことが多くなります。
基本は、ゆっくりとしたただ巻きで、時々軽いリフト&フォールを入れるぐらいのイメージで十分です。
リフトする際も、竿をしゃくるというより、ゆっくり持ち上げるぐらいのイメージがベストです。
サビキ部分が自然に漂い、小魚の群れが泳いでいるように見せるイメージを持つとバイトが出やすくなります。
狙うレンジは中層〜表層寄り
夜は、魚が底に張り付いていることは少なく、中層から表層に浮いているケースが非常に多いです。
そのため、
- 着底させない
- もしくは一度底を取ってすぐ巻き上げる
といった使い方が効果的になります。
常夜灯周りでは、 明暗の境目の中層をゆっくり通すだけで、アジやサバが連続してヒットすることもあります。
夜は「見せる時間」を長く取る
夜のジグサビキでは、 スピードよりも見せる時間を重視します。
早巻きで通過させてしまうよりも、 魚の視界に長く仕掛けを入れることで、 サビキ部分をじっくり見せた方が反応が出やすくなります。
特に活性が低いと感じたときは、 巻き速度を一段落としてみるだけで、 急にアタリが出ることも珍しくありません。
次の章では、 夜のジグサビキで実際に釣れる魚について解説していきます。
夜のジグサビキで釣れる魚

夜のジグサビキは、条件が合えば意外と多くの魚種が反応してくれます。 昼は狙えない魚や、夜のほうが釣りやすくなる魚もいるため、 魚種ごとの特徴を知っておくことが重要です。
アジ
夜のジグサビキで最も狙いやすいのが、アジです。
常夜灯周りや明暗の境目では、 小さなベイトを捕食するために中層〜表層を回遊していることが多く、ジグサビキのサビキ部分に素直に反応してくれます。
特に、
- ただ巻き
- ゆっくりしたリフト&フォール
といったシンプルな動かし方が効果的で、 アジングが成立するような状況では、 ジグサビキでも十分に釣果が期待できます。
サバ
サバも夜のジグサビキと相性の良い魚です。
回遊が入ったタイミングでは、 サビキ部分だけでなく、 ジグに直接食ってくることも多く、 手返しよく数を釣ることができます。
ただし、群れが入ると一気に釣れる反面、 ラインブレイクや仕掛けの消耗も早くなるため、 予備の仕掛けは多めに用意しておくと安心です。
小型青物
夜に釣れるイメージがあまりない青物ですが、
ツバスやイナダなどの小型青物は、 夜のジグサビキで釣れる代表的なターゲットです。
特に、ベイトが常夜灯周りに集まっている状況では、青物が表層付近まで浮いて捕食していることがあり、ジグサビキに好反応を示します。
この場合は、巻きスピードを少し速めにすることで、スイッチが入りやすくなります。
シーバス(外道)
狙って釣る魚ではありませんが、 夜のジグサビキではシーバスがヒットすることもあります。
常夜灯周りでベイトを捕食している個体が、ジグやサビキ部分に反応してくるケースで、特に中層をゆっくり通しているときに出やすい印象です。
外道とはいえサイズが出ることもあるため、タックルバランスには注意しておきましょう。
次の章では、夜のジグサビキに向いているジグやサビキの選び方について、具体的に解説していきます。
夜のジグサビキでおすすめのジグとサビキ
夜のジグサビキでは、昼と同じ仕掛けをそのまま使うよりも、 夜向きに少し調整したセッティングのほうが釣果は安定します。
ここでは、夜釣りで実際に使いやすい ジグの選び方とサビキの選び方を、それぞれ解説します。
夜は軽めのジグが基本
夜のジグサビキでは、ジグは軽めを選ぶのが基本です。
理由はシンプルで、夜は魚が中層〜表層に浮いていることが多く、重いジグを使うとすぐに底へ入りすぎてしまうからです。
目安としては、
- 堤防や港内なら10g〜20g
- 潮が効いている場所でも30g前後まで
このくらいの重さが扱いやすく、 レンジを外しにくくなります。
また、夜は強いアクションよりも、 自然に漂うような動きのほうが効果的なため、 センターバランスやスローに使えるジグが向いています。
夜はシルエットがはっきり出るカラーが有効
夜釣りでは、色よりもシルエットが重要になります。
特に夜のジグサビキでは、
- グロー系
- 夜光カラー
- シルバーやホログラム
といった、 存在感が分かりやすいカラーが安定して反応を得やすいです。
派手すぎるカラーが必ずしも正解ではありませんが、 暗闇の中でも魚に気づいてもらえることが重要になります。
サビキはハゲ皮・夜光タイプが強い
夜のジグサビキでは、 サビキ部分の種類が釣果を大きく左右します。
おすすめなのは、
- ハゲ皮
- 夜光(グロー)入り
といった、 光を反射、もしくは発光するタイプのサビキです。
夜はベイト自体が発光して見えるわけではありませんが、わずかな光を拾ってアピールできるサビキは、魚に見つけてもらいやすくなります。
逆に、昼向きのケイムラやナチュラルカラーだけのサビキは、夜では反応が落ちることも多いため、状況に応じて使い分ける意識が大切です。
次の章では、夜のジグサビキで釣れない原因を整理しながら、よくある失敗パターンを解説していきます。
夜はアジングサビキという選択肢もおすすめ

夜のジグサビキが少し重く感じる場面や、 魚のサイズが小さくショートバイトが多い状況では、 アジングサビキという釣り方が非常に有効になります。
アジングサビキとは、 アジングロッドを使ってサビキ仕掛けを扱う釣り方で、 ジグサビキよりも繊細にアジを狙えるのが特徴です。
アジングロッド+サビキ仕掛けで成立する
基本となるタックルは、普段アジングで使っているロッドとリールで問題ありません。
仕掛けは、
通常のジグサビキの装備の下部にジグの代わりとしてジグヘッド+ワーム
という組み合わせになります。
重たいメタルジグを使わないため、軽い仕掛けでも自然に漂わせることができ、常夜灯周りや港内の夜釣りと非常に相性が良い釣り方です。
大きめのアジやサバが沸いてる状態だと、複数ヒットした時にタックルが耐えれない恐れがあるので、サビキ針は多くても3本程度までに抑えるのがオススメ。
ワームとサビキの両方にアタリが出るのが強み
アジングサビキの最大のメリットは、ワームへのアタリと、サビキへのアタリを同時に狙える点にあります。
通常のアジングでは反応が出にくい状況でも、サビキが入ることで、疑似的なベイトの群れを演出でき、アジのスイッチが入りやすくなります。
逆に、サビキには反応しない個体が、ジグヘッド+ワームに食ってくることもあり、1投で複数の可能性を持たせられるのが大きな魅力です。
こんな状況ではアジングサビキがおすすめ
特に、次のような状況では、 ジグサビキよりもアジングサビキのほうが 釣果につながりやすいことがあります。
- アジのサイズが小さい
- 食いが浅くショートバイトが多い
- 港内や常夜灯周りでスローに釣りたい
ライトタックルで楽しめるため、数釣りをしたい夜釣りにも向いています。
夜のジグサビキが合わないと感じたら、アジングサビキに切り替えるという選択肢を持っておくと、釣りの幅が一気に広がります。
まとめ|夜のジグサビキは条件を理解すれば十分釣れる
ジグサビキは昼の釣りというイメージを持たれがちですが、実際には夜でも条件が合えば十分に釣れる釣り方です。
ただし、夜のジグサビキは、昼と同じ感覚で使っても釣果は伸びません。
今回の記事でお伝えしたポイントを整理すると、
✅常夜灯がある場所を選ぶ
✅ベイトが浮いている状況を見逃さない
✅潮が動いている時間帯を狙う
✅重すぎないジグで中層〜表層を意識する
✅動かしすぎず、見せる時間を長く取る
これらを意識するだけで、夜のジグサビキの成功率は大きく変わります。
また、ジグサビキが合わないと感じた場合でも、アジングサビキという選択肢を持っておけば、同じポイントで釣りを組み立て直すことが可能です。
ジグヘッド+ワームとサビキを組み合わせることで、ワームへのアタリとサビキへのアタリの両方を狙えるため、夜釣りでは特に強い武器になります。
夜のジグサビキは、「どこで」「どのレンジを」「どう見せるか」を意識する釣りです。
条件さえ噛み合えば、手返しよく数釣りができる非常に効率の良い釣り方なので、ぜひ次の夜釣りで試してみてください。


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