なぜルアーの塗装を剥がしたいのか?
ルアーの塗装を剥がしたくなる理由って、実は結構たくさんあります。私自身も何度も塗装剥がしを行っていますが、一番多いのは「お気に入りのルアーのカラーが気に入らない」というケースです。
特に市販ルアーの中には、性能は良くても「派手すぎる」「マッチ・ザ・ベイトじゃない」「クリア系が欲しい」といった不満が残ることがあります。そんな時に塗装を剥がして、自分好みに再塗装やクリア化カスタムすることで、まさに”理想のルアー”を作り上げることができるんです。
また、キズだらけになったルアーをリフレッシュしたいという理由もよく聞きますね。塗装を剥がすことで、下地の素材感を活かしたシルバーベイト風ルアーに仕上げることも可能です。
次の見出しでは、塗装剥がしに使える道具について詳しく解説していきます!
簡単にルアー塗装を剥がすにはどんな道具が必要?
ルアーの塗装剥がしに使う道具は、基本的に次の3つがあればOKです。
- 除光液(アセトン系)またはラッカーうすめ液
- キッチンペーパー
- ゴム手袋(素手はNG)
中でも最も手軽なのが「ダイソーの除光液」。100円で手に入る上、軽く拭き取るだけでかなりキレイに落ちます。
私も最初は「こんなので落ちるのか?」と半信半疑でしたが、試しに1本やってみたら想像以上に簡単に塗装が剥がれました。
物によって落ちる物と落ちない物があるので、そこは注意。
最近のルアーはそもそもの素材や塗装の質も変わってますからね。
ただし、素材によっては表面が溶けることもあるため、必ず目立たない部分でテストしてから全体に使うようにしましょう。
より強力な「ラッカーうすめ液」などを使う場合は換気と手袋必須です!
塗装を剥がすときの注意点と安全対策
ルアーの塗装剥がしは簡単に見えて、実は危険が伴う作業でもあります。
- 換気を必ず行う:除光液やラッカーうすめ液は揮発性が高く、吸い込むと体調を崩す恐れがあります。作業は屋外または換気の良い場所で。
- 素手では触らない:肌が荒れたり、薬品が吸収される危険があるため、必ずゴム手袋やニトリル手袋を着用しましょう。
- 火気厳禁:溶剤は非常に引火しやすいため、火元の近くでの作業は厳禁です。
- 塗装面以外を傷つけない:金属部分やプラスチック部分にダメージを与えることがあるので、不要なところに溶剤がかからないよう注意。
私は慣れるまでは一部が白化してしまったり、ルアーのリップが溶けてしまったこともありました…。
安全に、確実に剥がすには準備と慎重な作業が大切です。
除光液を使ったルアー塗装剥がしの手順
ルアーの塗装を剥がす方法として、ダイソーなどで手に入る除光液が非常に便利です。ここでは私が実際に行っている安全かつ簡単な方法をご紹介します。
- ルアーを分解:フックやリングが付いている場合は、先に外しておきましょう。
- 容器に除光液を注ぐ:100均などで売っているタッパーやプラ容器に除光液を注ぎます。
- ルアーを浸け置き:ルアーを除光液に浸し、30分〜1時間ほど放置します。
- 剥がれた塗装を擦る:浮いてきた塗膜を綿棒や使い古しの歯ブラシで優しくこすります。
- 水でしっかり洗い流す:除光液が残らないよう、流水で十分に洗浄。
- 乾燥:しっかりと乾燥させてから再塗装やそのまま使用へ。
ポイントは、放置しすぎるとプラスチックが溶けてしまうリスクがあるので、定期的に確認しながら作業を進めることです。
私は普段からこの方法を使っていますが、コストも安く、安全に塗装を落とせるので初心者の方にもおすすめですよ!
ラッカー薄め液など他の方法との違い
ルアーの塗装剥がしには除光液以外にもラッカー薄め液やアセトン、シンナーなどの溶剤を使う方法があります。
これらは塗膜を強力に溶かす力があるため、頑固なウレタン系やラッカー系の塗装でもしっかり落とすことができますが、いくつか注意点もあります。
- 素材への影響が大きい:強力な溶剤はルアーの樹脂やプラスチック本体を侵してしまうことがあるため注意が必要。
- 臭いが強烈:室内作業には向かず、換気の良い屋外での作業が必須。
- 価格が高め:ホームセンター等で購入できますが、除光液に比べるとコストはやや高め。
私も以前ラッカー薄め液で塗装剥がしを試しましたが、樹脂ルアーの一部が白化してしまった経験があります。そのため、個人的にはまず除光液から試すのが安心だと感じています。
強力な溶剤を使用する際は、必ず目立たない場所でテストしてから全体作業に入るのが鉄則です。
再塗装前にやるべき下準備
塗装を綺麗に剥がした後は、そのまま再塗装に移るのはNG。ここでしっかり下準備をしておくことで、仕上がりの美しさと塗装の持ちが全く違ってきます。
私もこの下準備を怠ったせいで、せっかくの塗装がすぐ剥がれてしまった経験があります…。
以下が私がいつも行っている下準備の手順です:
- 脱脂:パーツクリーナーや中性洗剤で表面の油分をしっかり除去。これをしないと塗装が弾かれてしまいます。
- ペーパーがけ:#800〜#1000番くらいの耐水ペーパーで軽く表面を擦り、塗料の食いつきを良くします。
- 乾燥:水気やクリーナーの残りがあると塗装にムラが出るので、しっかり乾燥させます。
特にペーパーがけは、プラグ系ルアーでは軽め、金属ジグではしっかり目というように、素材によって強弱を調整すると良いですよ。
再塗装のコツと注意点
いよいよ再塗装の工程ですが、綺麗に仕上げるためにはいくつかの重要なコツがあります。
私自身も最初の頃はムラになったり、乾燥中にホコリが付着したりと失敗を繰り返してきました。そこから学んだポイントをまとめました。
- 塗料は一気に厚塗りしない
軽く何度も重ね塗りすることでムラなく綺麗に仕上がります。 - 風の無い環境で作業する
ホコリが付きにくくなり、表面のザラつきも防げます。 - クリア仕上げは必須
塗膜保護のためにも、トップコートやウレタンクリアを使って仕上げましょう。 - 乾燥はしっかりと
表面だけ乾いていても内部が乾いていないと、使用中に剥がれやすくなります。気温にもよりますが、最低でも1日以上は置くのが理想です。
ちなみに私はウレタンコートの2度塗りをしておくことが多いです。これだけで強度が段違いになりますよ。
コスパ最強のおすすめ剥離アイテム
色々と試してきた中で、価格・入手性・効果のバランスが最も良かったのが、ダイソーの除光液です。
最初は「ほんとに落ちるの?」と半信半疑でしたが、実際に試すとシンナー系よりニオイも少なく、作業もラクでした。
他にもおすすめできる剥離アイテムとして、以下のようなものがあります:
- タミヤ ラッカー溶剤
塗装系に慣れている人向け。強力ですがニオイが強く、換気必須。 - IPA(イソプロピルアルコール)
軽めの塗装や樹脂ボディに最適。優しい作用なので素材を傷めにくいです。 - ブレーキクリーナー
金属ルアーとの相性がよく、素早く塗膜が浮きます。ただし素材を選ぶため注意が必要です。
正直なところ、手軽さ重視ならダイソーの除光液が一番です。価格は100円で、しかも全国どこでも手に入る。これ以上の剥離アイテムはなかなかありません。
注意点とやってはいけないNG作業
塗装剥がしは意外と繊細な作業です。私自身、過去にいくつか失敗を経験しています。
中でもやってしまいがちなNG行動をいくつか紹介しておきます:
- 火気厳禁の場所でシンナー類を使用
引火の危険があるため、必ず屋外 or 換気された場所で作業してください。 - プラスチック製ルアーに強溶剤を使用
シンナーやブレーキクリーナーは、素材が溶けたり割れたりする原因になります。 - 剥がれにくいからと金属ヘラでガリガリ削る
これをやると、ルアーのボディに深いキズが残ってしまい、最悪の場合使用不可になります。 - いきなり全体を一気に剥がそうとする
焦らず、まずは一部分からテストして剥離の程度を見極めましょう。
私は最初に金属製スプーンでこすってしまい、表面がザラザラに…。その後は、綿棒やキムワイプ+除光液でやさしく溶かすスタイルに変更しました。
大事なのはルアーの素材に合った方法を選ぶこと。安く仕上げたいからこそ、慎重に行いましょう。
塗装を剥がしたあとの処理と再塗装
塗装を剥がした後の処理も非常に重要です。
そのまま使うと、酸化や腐食の原因になることもありますので、以下のステップを踏んでください。
- 中性洗剤やパーツクリーナーで表面の溶剤をしっかり落とす
- しっかり乾燥(1日程度が目安)
湿気が残っていると、塗料がうまく乗りません。 - プライマー処理(特に金属ルアー)
下地処理することで塗装の食いつきが良くなります。 - 好きなカラーでエアブラシやスプレー塗装
私の場合、100均のミニスプレーを使ったりもします。 - クリアでトップコート
ウレタンクリアやラッカースプレーなどでしっかり保護しましょう。
私は基本的に、除光液+再塗装で簡易リメイクをする派です。
カスタムルアーは愛着もひとしおですし、市販品では出せない個性が出せるのも魅力。
あえて塗装を剥がして再塗装という選択、ぜひ試してみてください。
まとめ
今回はルアーの塗装を剥がす方法について、私自身の経験をもとにご紹介しました。
特におすすめなのは、ダイソーの除光液を使った方法。
低コストで手軽に使え、メタルジグなどに非常に有効です。
塗装を剥がすことで以下のようなメリットがあります:
- 再塗装やカスタムでオリジナルルアーが作れる
- 塗装ハゲの見た目をリセットできる
- メタルカラーや反射感を活かしたナチュラルチューンも可能
ただし、ルアーの素材に合った剥がし方を選ぶのはとても重要です。
失敗しないためには、まずいらないルアーで試してから本番に挑むのが安心ですよ。
自分だけの1軍ルアーを作る楽しさ、ぜひ味わってみてください!