こんにちは。現役釣具屋店員のみきやです。
マグロキャスティングゲームは、ルアー選びで釣果が大きく変わります。
特にキハダやビンチョウ(トンボ)をターゲットにした場合、ルアーのアピール力・飛距離・耐久性など、選ぶべき条件はとてもシビアです。
この記事では、現役釣具店スタッフでありマグロキャスティングやマグロジギングの経験豊富な筆者が、本当に釣れる実績ルアー5選を厳選してご紹介します。
バブルディップやヘッドディップなどの定番ペンシルから、うろこジグのようなジグ系まで幅広く取り上げており、それぞれの特徴・使いどころ・実績も詳しく解説。
全て船での使用を想定して解説していますが、ショアでの使用や、GT狙いでも効果抜群です。
「どのルアーを持っていくべきか迷っている方」や、「ヒットに繋がらず悩んでいる方」は、ぜひ参考にしてください。
信頼できるマグロキャスティング用ルアー選びで、あなたの1本が劇的に近づくはずです。
マグロキャスティングに必要なルアーの条件とは?

マグロキャスティングにおいて、ルアー選びは釣果を大きく左右する最重要要素の一つです。
私自身、これまでキハダ・ビンチョウを中心に数十回の実釣を重ねてきましたが、「選ぶルアー次第で釣果ゼロになることもあれば、爆釣につながることもある」というのが現実です。
特に相手がマグロクラスとなると、強靭なボディ、遠投性能、誘い出せるアピール力、沈みにくい浮力バランスなど、多くの要素が求められます。
ここでは、実際にキハダやビンチョウマグロを狙う上で、絶対に外せないルアーの基本条件をまとめました。
マグロが反応しやすいルアーの特徴とは?
マグロキャスティングにおいて、ルアー選びは釣果を大きく左右する要素のひとつです。特にトップで狙う場合、ルアーに対する「見切り」が早く、ほんのわずかな違いでバイトしないこともあります。
そこで大切なのが、「マグロが本能的に反応しやすい特徴」を押さえたルアーを使うこと。実際に何度もマグロを追いかけてきた経験から、以下のようなポイントが極めて重要だと感じています。
- 遠くのナブラにも届く飛距離(軽量で空気抵抗の少ない形状)
- 水面でのアピール力(スプラッシュ・引き波・泡噛みなど)
- ナチュラルかつ不規則な動き(弱ったベイトのような演出)
- フックを咥えやすいバランス(マグロの吸い込みに対応できる)
マグロは非常に警戒心が強く、「飛び出しやすいけど、喰わせやすい」ルアーでないとバイトまで持ち込むのが難しい魚です。
特にキハダやメバチは日によって「アピール系が強い日」「ナチュラル系が反応する日」と分かれるため、複数のタイプのルアーを用意するのが鉄則です。
このあと紹介するおすすめルアーたちは、実釣でも多数のマグロを仕留めてきた信頼のモデルばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
ペンシル・ポッパー・ジグの使い分け
マグロキャスティングで使用されるルアーには、大きく分けてペンシルベイト・ポッパー・メタルジグの3タイプがあります。それぞれ特性が異なるため、状況に応じて使い分けることでチャンスを広げられます。
▶ ペンシルベイト
スリムなシルエットで弱ったベイトを演出できるナチュラル系ルアー。スレたマグロや、ベイトが小さめ・細長いときに強いです。アクションはダイブやS字を描くものが多く、ナブラ打ちにも最適。
▶ ポッパー
水を大きくかき回して泡や音でアピールできるパワー系ルアー。大型のマグロや、活性が高い状況で効果を発揮します。視認性も高く、遠くのナブラでも存在感をしっかり出せます。
▶ メタルジグ
マグロがトップに出ないときの救世主。
フォールやジャークでのリアクションバイトを狙えるため、活性が低いときや水深が深いポイントでも有効です。トンボ(ビンチョウマグロ)などでは特に実績が高いです。
このように、ルアーの種類ごとに狙える魚のタイプや状況が変わるため、船に乗る前に複数のタイプを準備しておくのがマグロキャスティングの鉄則です。
季節やマグロの種類(キハダ・ビンチョウ)によるルアーの選び方
マグロキャスティングでは、狙う魚種やシーズンによって適したルアーのサイズや設計が異なります。効率よくヒットさせるためには、その時期・魚種に合わせた選定が欠かせません。
▶ キハダ・ビンチョウ・メバチを狙う場合
これらの魚種は比較的反応しやすく、大型青物用のルアーでも代用可能です。
- サイズは120〜200mm前後
- 重さは50〜100g程度が中心
- 遠投性能とナチュラルなアクションが重要
特にキハダやメバチはトップでの反応もよく、活性が高いタイミングでは広範囲を探れるルアーが有利です。
▶ クロマグロ・GTを狙う場合
これらの魚種はパワーが桁違いなため、必ず専用設計のルアーを使用する必要があります。
- サイズは200mm前後が主流
- 重さは100gを超えるモデルが基本
- 高強度のボディとフックが必須
硬いバイトでも破損せず、確実にフッキングしてファイトに持ち込める耐久性が求められます。
マグロの種類によってルアーに求められる性能は大きく異なるため、魚種と季節に応じた適切な選択が釣果アップの鍵となります。
実績で選ぶ!マグロキャスティングおすすめルアー5選

※画像引用元:SHIMANO公式サ
ここでは、マグロキャスティングに実績のあるルアーを5選で紹介します!
全て、私が実際に使用して釣果をあげている信頼のルアーで、比較的手に入りやすい物をチョイスしています。
尚、マグロキャスティング用のルアーは非常にニッチな釣りの為釣具屋さんで取り扱いが少なく、実際に私の勤務している店舗でも取り扱いが殆どありません。
その為、殆どのルアーを私はネットで購入しています。
確実に手に入れたい方はまずはネットをチェックするのがオススメです!
バブルディップ|キハダマグロキャスティングの定番ポッパー
バブルディップはキハダマグロ狙いの定番として、多くのアングラーに愛用されているポッパーであり、私の実績ナンバーワンルアーです!
安価ながら実績抜群で、トップでの捕食シーンに強く、初めてのマグロキャスティングにも最適です。
まず最初の1本として持っておきたい、信頼できるルアーといえます。
バブルディップ220Fのイワシカラーは私が1番マグロキャスティングで使用して実績を上げています!
ヘッドディップ|万能ルアーであらゆる状況に対応
ヘッドディップもまた、キハダマグロキャスティングの代表格として多くの実績を誇るルアー。
ナチュラルな動きでスレたマグロにも有効で、バブルディップとは異なるアクションが使い分けの幅を広げてくれます。
こちらも価格が手頃で、バブルディップと並んで“最強タッグ”として持っておくのがおすすめです。
175Fも200Fもどちらもいい動きをするので、両方揃えるのがオススメです!
バレットブル|圧倒的飛距離!クロマグロにも対応
ショア青物用として開発されたルアーながら、クロマグロからキハダマグロまで人気の高いモデル。
重心移動システムが非常に優秀で、とにかく飛距離が出ます。
サイズを落としたいけど飛距離を出したい場面や、遠くのナブラを狙ったナブラ撃ちスタイルにぴったりです。
重心移動システムにより、風がある日でも安定したロングキャストが可能になります。
160サイズのクリアカラーが特に実績が高いです!
別注平政|ヒラマサ用設計でもマグロに強い
本来はヒラマサ向けのルアーですが、マグロ狙いにも高い実績を誇る人気モデル。
特にフラッシュブースト搭載タイプは、わずかな水流や光で自動的にアピールでき、低活性時のバイトチャンスを逃しません。
耐久性も高く、1本持っておくといざというときに頼れる存在です。
サイズはキハダ狙いなら160~190 クロマグロ狙いなら190~220がおすすめ!
うろこジグ|ジグを活用したトンジギにも最適
キャスティングで反応がないとき、ジグを投入して沈めて誘うアプローチは非常に有効です。
うろこジグは伊勢湾でのトンジギ(トンボマグロジギング)定番の1つで、フォール中のバイトも多数。
ジグのキャストや、足元を狙う際にも活躍する、万能ジグです。
重さは水深にもよりますが、200g~300gがオススメ!
マグロキャスティングでのルアーの使い方とコツ

せっかく高価なルアーを揃えても、「出ても乗らない」「出てもフックアウトしてしまう」といった悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
マグロキャスティングではルアーの選び方だけでなく、アクションの付け方・キャストの方法・ローテーションの工夫が釣果に大きく関わります。
このパートでは、現場で実際に効果のあったルアーの使い方・誘い方のコツを、実体験を交えながら解説します。
キャスト時の注意点と飛距離を伸ばす工夫
マグロキャスティングにおいては、1投で勝負が決まることもあるため、確実にナブラへ届く飛距離が必須です。
そのためには、ルアーの重心設計だけでなく、キャストフォームやタックルバランスも重要になります。
特にキャスティング時は体全体を使ってスムーズな加速を意識し、最後にしっかりと振り抜くことで初速が上がり、飛距離が安定します。
また、リーダーとの結束部がガイドに干渉しないように調整することもポイントです。
マグロが出ない時の誘い方とルアーローテーション
ナブラがあってもルアーに反応しない時は、魚の活性やベイトに合っていない可能性が高いです。
そんなときは、アクションを強め→弱め→フォール中心に変化させるように試してみましょう。
具体的には、ジャーク強めのポッパー → ナチュラルアクションのペンシル → 沈めるジグといった順番で、誘いとシルエットのギャップをつけるのが有効です。
ルアーのローテーションを早めに回すことでヒットパターンを見つけやすくなります。
トップで出ないときのジグ活用テクニック
ベイトが沈んでいたり、水面の反応が弱い場合はトップルアーでは反応が出ないこともあります。
そういう場面では、ジグを中層〜ボトムまで沈めてのスロージギングや高速巻きが非常に有効です。
邪道と思う方もいるかもしれませんが、高いお金出して船に乗るなら私なら何がなんでも釣りたいので遠慮なく使います笑
キャスティングでジグを使う場合は、フォールのアピール力と立ち上がりの早さがポイントになるため、センターバランス設計のジグが特におすすめ。
また、船の真下やドテラ流し中のジグ投入も1つの戦略として覚えておきましょう。
実釣レポート|バブルディップで釣ったキハダマグロの話

ここでは、実際にバブルディップを使用してキハダマグロを釣り上げた体験談を紹介します。
釣行の状況やルアー選択の背景、ヒットパターンまで詳しく解説しますので、これからマグロキャスティングに挑戦したい方やルアー選びに迷っている方の参考になれば幸いです。
状況・ポイント・ルアーセレクトの経緯
釣行日は8月下旬。午前中から鳥山とナブラが点在しており、海の状況としてはかなり期待できる雰囲気。
魚探にはキハダらしき反応が中層〜表層に散見され、同船者がすでに1本キャッチしていた状況。
この日はベイトがカタクチイワシ系。
最初のルアーには信頼のバブルディップ220Fのイワシカラーを選択しました。
キャスト性能・泡の出方・集魚力のバランスが良く、迷ったらこれというルアーです。
ヒット時のアクションと釣り上げまでの展開
ナブラの少し奥へロングキャストし、ショートポッピングでスプラッシュ重視のアクションを数回。
その後2秒ほどステイを入れた瞬間に水柱が上がり、ドラグが一気に走る展開に。
最初のヒットは12kgクラス。慎重に寄せて10分ほどでランディング。
その後も同様のパターンで合計4ヒット3キャッチ、すべてバブルディップ220F(イワシカラー)での釣果となりました。
大型のマグロが水面爆発して食いあげてくる瞬間は何度見ても興奮します。
同船者は他ルアーにローテーションしていたものの反応なしで、バブルディップの爆発力を実感した1日でした。
まとめ|マグロキャスティングはルアー選びが釣果の分かれ道!

マグロキャスティングは豪快なヒットとファイトが魅力ですが、その釣果を左右する最大の要素はルアー選びです。
今回紹介したように、狙うマグロの種類(キハダ・ビンチョウ・クロマグロ)やシーズン、ポイントの状況によって、最適なルアーのタイプやアクションが大きく異なります。
まずはバブルディップやヘッドディップのような定番ポッパーを1つ持ち、そこから状況に応じてペンシルタイプやジグを取り入れるのがおすすめです。
特にトップで出ない時のジグの投入は、釣果を引き寄せる最終手段として有効。うろこジグのようなキャスティング対応モデルは要注目です。
この記事で紹介した内容を参考に、ぜひご自身の釣行スタイルに合った最強のマグロルアー陣を揃えてください!
一投一魂。あなたの一投が、夢の大物につながりますように。
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