こんにちは、つりはる代表のはるです。
私は様々なルアー釣りを年間200釣行以上行っており、これまでに1000匹以上のメバルを釣ってきました。
現場で培った経験と、知識もあわせて、この記事では「メバリングの釣り方」を初心者にも分かりやすく徹底解説します。
メバリングはライトゲームの中でも特に人気の釣りで、 ジグヘッド単体(ジグ単)・プラグ・フロートリグなど、状況に応じたアプローチで誰でも釣果を出しやすいのが魅力です。
しかし、ポイント選び・時期・タックル選び・アクションなどを理解していないと「全然釣れない…」という結果になりがち。
この記事では、初心者が最短で釣れるようになるための釣り方の基本から、尺メバルを狙う応用テクニックまでを網羅的にまとめました。
すでに公開している「リール・ロッド・プラグ・ワーム」の関連記事とも内部リンクでつながる“完全保存版”の構成で仕上げています。
この記事を読み終わる頃には、あなたもメバリングの基本〜応用まで全て理解できる状態になります。
それでは本題に入っていきましょう。
メバリングとは?ターゲットの特徴と釣りの魅力

メバリングは、その名の通りメバルをルアーで狙うライトゲームです。
堤防や常夜灯周り、ゴロタ浜、磯場など、身近なフィールドで気軽に楽しめるのが大きな魅力です。
ターゲットのメバルは「根魚(ロックフィッシュ)」の一種ですが、小さな個体でも良く引き、30cmクラス(尺メバル)になると想像以上のパワーで楽しませてくれます。
しかも、メバルは冬〜春でもよく釣れる貴重な魚なので、「他の魚がオフシーズンの時期でも成立するライトゲーム」として、多くのアングラーに愛されています。
この記事ではまず、メバルという魚の習性や引きの特徴から整理しつつ、
「なぜメバリングがライトゲームの中でもここまで人気なのか」
「アジングなど他のライトゲームと何が違うのか」
といったポイントを順番に解説していきます。
メバルという魚の習性とサイズ・引きの特徴
メバルは夜行性で警戒心が強く、昼間は岩陰やテトラや海藻帯の中に身を潜め、日が落ちると餌を求めて表層〜中層に浮いてきます。
特に常夜灯のある明暗部は、小魚やプランクトンが集まりやすく、メバルが最も釣りやすい一級ポイントになります。
サイズは10cm〜20cm前後がアベレージで、30cmを超える“尺メバル”はライトゲーム界では大物クラス。
アジのように横に走るというより、メバルはフッキングした瞬間に一気に下へ突っ込むのが特徴です。
この“初速の突っ込み”は想像以上で、20cm台でもしっかりドラグを鳴らすほどの強烈さがあります。
私自身もこれまで1000匹以上のメバルを釣ってきましたが、
同じサイズでもアジより圧倒的にパワーが強いと感じています。
だからこそ、小さな魚なのに大物をかけたようなスリリングなファイトが味わえ、そこがメバリングの大きな魅力の一つです。
メバリングが「ライトゲーム最強クラス」に楽しい理由
メバリングがここまで人気なのは、単に“釣れるから”ではありません。
ライトゲームの中でもトップクラスにエキサイティングで奥深い釣りだからです。
私自身、毎年200釣行以上の釣りに行きますが、いまだにメバリングは飽きません。
それどころかむしろどんどんのめり込んでいます笑
最大の魅力は、20cm前後の小さなサイズでも驚くほど強烈に引くこと。
アジやカマスとは明らかに違い、根に潜ろうとする力が強いので、ロッドがしっかり絞り込まれてかなりスリリングです。
さらに、表層で出るライズや、プラグへのチェイスが見える瞬間は、本当に心が高鳴ります。
また、ワーム・プラグ・フロート・ジグ単といった多彩なアプローチがあり、シンプルだけど極めようとすると一生遊べるのも魅力。
同じポイントでも潮の動きやレンジが少し変わるだけで、まったく反応が違う。
その“答え合わせ”がハマると、思わず笑ってしまうくらい楽しい釣りです。
正直、ただ釣るだけならジグ単だけで成立する場面がほとんどですが、私が好きなのは表層系のプラグを使用したメバリングで、水面が爆発する瞬間は最高にテンションが上がります。
誰でも簡単に始める事ができる釣りでありながら、極めると奥が深く様々なアプローチで楽しめるのが私の感じるメバリングの良さです。
他のライトゲーム(アジングなど)との違い
メバリングはアジングと並んで人気の高いライトゲームですが、実は性質が大きく異なります。
その違いを理解すると、釣果が安定しやすくなるだけでなく、メバリングの面白さも一段と深まります。
まず大きな違いは「アタリの出方」。
アジは吸い込むようにバイトするため、ティップに“ふわっ”とした違和感が出ることが多いですが、メバルは「コンッ」「ココッ」と明確なアタリが出やすく、初心者でも気付きやすいのが特徴です。
また、アジが上下に素早く移動する回遊魚であるのに対し、メバルは縄張り意識が強く、一定のレンジに長く居着く魚。
そのため、メバリングでは“どの層に魚がいるのか”を探ることが重要で、レンジキープの技術が釣果に直結します。
引きの質もまったく違います。
アジが素早い走りで楽しませてくれるのに対し、メバルは「根に突っ込むような力強い引き」が魅力。
アジがスピードタイプだとすると、メバルはパワータイプの魚。
サイズ以上の強烈なパワーがあり、小型でもしっかりと楽しめます。
私の体感では、同じ20cmクラスでもメバルの方が圧倒的に引きが強く、初めて釣ったときは思わず声が出るほどでした。
このパワフルさと分かりやすいバイトが、メバリングを“続けたくなる釣り”にしてくれているのだと思います。
メバリングが成立する時期・時間帯・ポイント選び

メバルは「季節」「時間帯」「場所」の3つがそろうと、驚くほど簡単に釣れるターゲットです。
逆に、この3つが外れると一気に難しくなることもあります。
ここでは、年間200釣行以上の経験と、これまで1000匹以上のメバルを釣ってきた実体験をもとに、 “再現性の高い”メバルの探し方をわかりやすく解説します。
メバルがよく釣れる時期と季節ごとの狙い方
メバリングは「晩秋〜春」が最盛期で、特に春(3〜5月) と 晩秋〜初冬(11月〜12月) はもっとも釣果が安定します。
メバルは季節ごとに行動パターンが大きく変わるため、時期に合わせた狙い方を意識するだけで釣果が一気に伸びます。
春は産卵後の荒食いでいちばん活性が高く、初心者でも数釣りしやすいシーズン。
晩秋から冬にかけては大型個体が浅場に入ってくるため、尺メバルを狙う絶好のタイミングです。
逆に冬は産卵期で活性が落ちやすく、夏は高水温で深場へ落ちるため、どちらも難易度が高めになります。
季節ごとの基本的な狙い方は以下の通りです:
- 春:表層スロー巻きが最も効果的。軽量ジグ単で数釣りしやすい。
- 晩秋:大型狙いの最盛期。中層〜表層をただ巻き・ドリフトで攻略。
- 冬:スロー展開が必須。匂い付きワームが強く、回復期は大型のチャンス。
- 夏:深場メイン。ナイトゲーム+やや重めのジグヘッドでレンジを合わせる。
このように、シーズンごとの特性を理解すると釣行計画が立てやすくなり、釣果アップにも直結します。 さらに詳しい時期別攻略はこちらの記事で解説しています。

釣行前に必ず意識したい「時間帯」と「潮回り」
メバルは夜行性が非常に強い魚で、ナイトゲームが圧倒的に有利です。
デイゲームでも釣れますが、日中は警戒心が高く、岩陰や深場へ隠れてしまうため、同じポイントでも夜とは難易度がまったく異なります。
そのため初心者〜上級者まで、まずはナイトゲーム中心で釣行計画を立てるのがおすすめです。
メバリングで釣れる時間帯の傾向
- 日没直後(マズメ):もっとも活性が上がりやすい。
- 夜間(20〜24時):常夜灯周りにベイトが寄り、安定して釣れる時間帯。
- 深夜〜朝マズメ前:満潮付近は大型が動きやすい。
潮回りは「動く潮」が正義
メバルは潮が動くと積極的にベイトを追うため、大潮・中潮がもっとも狙い目です。
特に満ち始め〜満潮前後は釣果が集中しやすい傾向があります。
ただし注意点もあります。
- 満月周りは要注意:海が明るくなりすぎて、メバルが浮かなくなる(=表層で食わない)。
- 新月の大潮:海が暗く、メバルの警戒心が最も薄れる“激アツ”タイミング。
この2つ、時間帯と潮を意識するだけで同じ場所でも釣果は大きく変わります。
常夜灯・テトラ・磯・サーフ…代表的なポイントと攻め方のイメージ
メバリングでは、同じ「海」でもポイントごとにメバルの付き方や釣り方が大きく変わります。ここでは代表的な4つのポイントを紹介し、狙い方のイメージをわかりやすくまとめました。
① 常夜灯まわり|初心者〜上級者まで釣れる最強ポイント
常夜灯はベイトが集まりやすく、メバルが最も着きやすい一級ポイントです。
メバルは警戒心が高い魚なので、明るい常夜灯下よりかは、明暗の境界あたり〜暗くなってる部分あたりが絶好のポイント。
表層にメバルが浮きやすく、軽量ジグ単での「ただ巻き」や「ドリフト」が特に有効。
- 明暗境界線をただ巻きで通す
- 流れのヨレにワームをふわっと置いておくイメージ
- 魚がスレたらシルエットを小さくする or カラーローテする
② テトラ帯|中型〜大型が潜む好ポイント
テトラはメバルの隠れ家になっており、足元に良型がついていることも多いです。
根掛かりしやすいので、ジグ単は1g以下+浮かせ気味に使うのがコツ。
- テトラ際をスローに巻く
- 潮の流れが当たる面(表側)に良型がつきやすい
- 足元を軽視しない(大物が出る)
③ 磯(ゴロタ)|大型狙いの本命ポイント
磯はベイトが豊富で、尺メバルが最も出やすいポイントです。
風の影響を受けやすいので、フロートやシンペンを使った攻めも有効になります。
中でも闇磯と呼ばれる、夜の磯場は尺メバルを狙う絶好のポイント。
- 遠投フロートで沖の回遊メバルを狙う
- シンペンで中層をスローに流す
- 波気がある日はトップで出ることもある
④ サーフ等の広範囲ポイント|回遊待ちの釣り
サーフ等の広範囲ポイントではストラクチャーが少ないため、回遊個体がメインの釣りになります。
群れが入れば連発するため、フロートやミノーが効果的です。
- 広く探る=遠投リグの出番
- 潮が動き出すタイミングで群れが入る
- 明暗・潮目・風裏は要チェック
ポイントごとの特徴を理解しておくだけで、初場所でも釣果アップに直結します。
メバリングタックルの基本|ロッド・リール・ラインの選び方

メバリングは「軽いルアーを繊細に操作する釣り」。そのためタックル選びが釣果を大きく左右します。
ロッドの硬さ・長さ、リールの番手やギア比、ライン素材の違い──ここを理解しておくと釣りの快適さと釣れる数が一気に変わります。
メバリングロッドの選び方|長さ・硬さ・ティップ・おすすめモデル
メバリング用ロッドは「長さ・硬さ・ティップ(先端の構造)」の3つがとても重要です。
ここでは初めての方でも失敗しない選び方をわかりやすく解説します。
■ ロッドの長さ(6ft〜8ft)|万能なのは7ft台
短ければ短いほど軽量で感度が良く、長ければ長いほど飛距離が出てパワーがあります。
基本的には7フィート台が最も扱いやすく、場所を選ばず使えるのでおすすめです。
- 6ft台:漁港の小場所で中型メバルまで狙うなら◎。取り回しが良く、初心者でも扱いやすい。
- 7ft台:もっとも万能。ジグ単、プラグ、軽量リグまで幅広く対応。
- 8ft台:磯・テトラ帯・サーフなど、遠投が必要な場面で選択肢に。
■ ロッドの硬さ(UL〜ML)|迷ったらL(ライト)が最適
ロッドの硬さが固ければ硬くなるほど竿のパワーは上がりますが、感度は落ちます。
基本的にはL(ライト)を選んでおけば様々な状況に対応できるので間違いありません。
- UL(ウルトラライト):小型メバルが多い場所で。軽量ジグ単との相性が良い。
- L(ライト):最もバランスが良く、ジグ単〜プラグまで対応。初心者〜中級者はL一択でOK。
- ML(ミディアムライト):フロートリグや遠投など、パワーが必要な釣り向け。
■ ティップ(ソリッド or チューブラー)|どちらも正解、好みで選べる
ティップ部分の素材もメバリングでは大きく釣果を分けるポイント。
乗り調子のソリッドと掛け調子のチューブラー。
ここは好みが分かれるポイントなので、自分の釣りにあったティップを選ぶのがベスト。
- ソリッドティップ:乗り調子で、軽量ジグ単の使用感が最高。吸い込みアタリに強い。
- チューブラー:掛け調子で、プラグ操作がしやすい。レンジキープも簡単。
■ おすすめのメバリングロッド|25月下美人MX 610L-S
最初の1本として本気でおすすめしたいのが「月下美人MX 610L-S」。
- 2025年にフルモデルチェンジされた最新ライトゲームロッド
- 実売2万円台とは思えない感度・パワー・操作性
- ハイエンド機と比べても遜色ないほど完成度が高い
ジグ単・プラグ・軽量リグまで幅広く対応できる“万能ロッド”で、初めての1本にも、ステップアップにも最適です。
さらに詳しいおすすめロッドを知りたい方はこちらの記事で解説しています👇

メバリング用リールの選び方|番手・ギア比・おすすめモデル
メバリングで使うリールは、基本的に 2000番 or 2500番 が最適です。
漁港の常夜灯周りや小場所で、中型までのメバルを狙うなら 2000番 が扱いやすいです。
大型メバルを狙う人 や、オープンエリア・遠投系リグ(フロートやキャロ) 使うも予定があるなら、1つ上の番手の2500番を選んだ方が快適に釣りができます。
次にギア比ですが、メバリングは「とにかくスローに巻く釣り」が中心となるため、ノーマルギア もしくは ローギア(パワーギア) がもっとも扱いやすいです。
軽量ジグ単の表層ただ巻きや、デッドスローでのプラグ操作など、巻き取り量が少ない方がリールの速度をコントロールしやすく、アクションも安定します。
おすすめリール:24ルビアス LT2500S
メバリングで1台選ぶなら、私が自信を持っておすすめしたいのが 24ルビアス LT2500S です。
ジグ単・プラグ・フロート、すべてに対応できる万能機で、実際に使っていても「これ1台あれば十分」と言える完成度です。
- 巻きの軽さが異次元で、ルアーの挙動や水流の変化が手元にしっかり伝わる
- 自重の軽さもトップクラスで、長時間の釣りでも疲れにくい
- ミドルクラスながら、一昔前のハイエンドと並ぶ性能
- パワーは“普通”だけど、メバリングに必要な強さは十分
ライトゲーム全般や、エギングなどへも流用できるため、汎用性・コスパともに非常に優れています。
「最初の1台」「本気で長く使える1台」 として間違いなくおすすめできるリールです。
より詳しいおすすめリールを知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

ライン&リーダーの選び方|PE・フロロ・エステルの特徴と使い分け
メバリングのライン選びは「飛距離」「感度」「扱いやすさ」のバランスで決まります。
特に夜のライトゲームではラインの特性が釣果に直結するため、最初にしっかり理解しておくと失敗しません。
▶ PEライン(0.3号前後)が最もおすすめ
メバリングで最も扱いやすく、私自身も基本はPE0.3号を中心に使っています。
PEラインはとにかく感度が高く、飛距離も出るため、表層〜中層をスローに攻めるメバリングと相性抜群。
伸びがないのでルアーにアクションがつけやすく、プラグ操作も繊細に行えます。
ただし根ズレには非常に弱いため、必ずフロロカーボンのリーダーを50cmほど結ぶようにしてください。
▶ 初心者にはフロロカーボンラインもおすすめ
フロロカーボンラインは根ズレに強い素材で、PEのようにリーダーを結ぶ必要がありません。
そのため、ラインシステムが不安な初心者にはフロロラインが扱いやすいです。
ただし伸びがある分、感度が落ちるため、繊細なアタリが分かりにくくなります。
ジグ単での数釣りを楽しむ段階になったら、PEに移行するのがベストです。
▶ 軽量ジグ単中心ならエステルラインも選択肢
軽量(0.6〜1g)のジグ単だけで釣るスタイルなら、エステルラインも十分選択肢になります。
エステルは伸びが少なく超高感度で、フォールバイトも拾いやすいのがメリット。
ただし、PE以上に急な負荷に弱い(高切れしやすい)ため、初心者には少し扱いづらい面があります。
リーダー選びについては、以下の自動ツールの活用が便利です!

初心者が最初に揃えるべき「基本タックル一式」
ここまでロッド・リール・ラインの選び方を紹介してきましたが、
「結局、最初の1セットは何を買えばいいの?」という方に向けて、
初心者が失敗しないタックル一式をまとめました。
- ロッド:7ft前後・Lクラス
- リール:2000番 or 2500番
- メインライン:PE0.3号
- リーダー:フロロカーボン1号〜1.5号を50cmほど
- ルアー:ジグヘッド1g前後+2インチワーム
このセットなら、ジグ単のメバリングを中心にプラグや軽いフロートまで幅広く対応できます。
最初から専門的なタックルを揃える必要はなく、まずはこの万能セットでOKです。
慣れてきたら、釣り方に合わせてロッドやリールを追加すると世界が一気に広がります。
メバリングの仕掛けとルアーの種類(ジグ単・プラグ・フロート)

メバリングには「ジグ単」「プラグ」「フロートリグ」など、いくつか代表的な仕掛けがあります。
それぞれ得意なシチュエーションが異なり、状況に合わせて使い分けることで釣果が一気に伸びます。
ここではメバリングで必ず押さえておきたい仕掛けの特徴と、どんな場面で使うべきかをわかりやすく解説します。
ジグヘッド単体(ジグ単)+ワームがメバリングの基本
メバリングの中心となるのが、ジグヘッド単体(ジグ単)+ワームのシンプルな組み合わせです。扱いやすく、初心者から上級者まで一貫して釣果が出せる最重要リグなので、まず最初に覚えたい基本の釣り方になります。
ジグヘッド選びのポイント
ジグヘッドの重さは 0.8〜1.5g が最も使いやすい基準です。
軽量すぎるジグヘッドは扱いが難しくなるため、初心者は1.5gを基準にすると扱いやすいです。
形状は、メバリングで多用する「横の釣り」に向いた砲丸型(ラウンド系)や船型が最も扱いやすく、表層〜中層をゆっくり引きやすいのが特徴です。
デイゲームや早い動きで誘いたい時は、ラウンド型や矢じり型も有効ですが、ナイトの基本は砲丸型で問題ありません。
おすすめのジグヘッドは「メバル弾丸」。
フックサイズや重さのラインナップが豊富で、初心者〜上級者まで安心して使える万能モデルです。
他のおすすめジグヘッドも知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

ワーム選びのポイント
ワームは 2インチ前後のピンテール形状が最も扱いやすく、初心者にもおすすめです。
特に小型のメバルは吸い込みが弱い魚なので、細身で水になじむピンテールは圧倒的に反応が出やすい傾向があります。
さらに、メバルは匂いや味に敏感な魚なので、匂い付きワームは釣果が段違いに伸びるのも特徴です。
特に視覚的情報が少ないナイトゲームではその差が顕著です。
おすすめは「ガルプ! ベビーサーディン 2インチ」。
圧倒的な集魚力で、初心者でも簡単に釣果を出しやすいワームです。
他にもおすすめワームを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

ミノー・シンペン・トップウォーターなどプラグの種類と使いどころ
メバルプラッギングでは、35〜55mm前後の小型プラグが最も扱いやすく基本となります。
特にメバルは表層を意識する魚なので、まずは表層〜中層を攻められるプラグから始めるのがおすすめです。
ワームでは食わせきれない状況でも、プラグ特有の存在感と波動で「スイッチが入りやすい」ため、良型狙いでは必須のルアーになります。
ミノー|ただ巻きとドリフトが最強に効く定番プラグ
メバルプラグの王道。35〜50mmのリップ付きミノーはただ巻きするだけでメバルが勝手に食ってくる扱いやすいルアーです。
シンキングタイプもありますが、フローティングミノーが主流で、レンジは水面直下〜表層30cm前後までが中心。
潮に流し込む「ドリフト釣法」と相性が抜群で、ナイトゲームでは特に威力を発揮します。
おすすめはリッジ35F。
メバリングの名作ルアーで、投げて巻かずにおいておくだけでも釣れる事もある実力です、漁港の明暗などの小場所では無類の強さを発揮します。
シンペン(シンキングペンシル)|表層〜中層をふわふわ漂わせて食わせる
シンペンはリップが無く、自然な漂いでメバルに違和感なく口を使わせるプラグ。弱ったベイトを演出しやすく、スレ個体や大型狙いに強いのが特徴です。
広範囲をゆっくり探りたい時や、渋い状況でワームよりも効果的な場面が多いです。
おすすめはバスデイのSPM55。
小型プラグなら飛距離に優れていて、状況問わずどんな場面でも使う事ができます。
トップウォーター|条件が揃えば爆発力抜群の楽しい釣り
水面付近でベイトを追っている時は、表層直下を引けるトップウォータープラグが無敵。
水面を割ってメバルが食い上げてくるシーンは最高の瞬間です。
ただし活性が高い日・波が穏やかな日など条件によるので、春先の高活性時を中心に使用しましょう。
おすすめはオルガリップレス43。
表層直下~20cmまでを狙える事のできるリップレスのルアーで、スローに巻くだけで釣られたメバルが水面爆発してくれます。
さらにおすすめのプラグを知りたい方は別記事で詳しく紹介していますので、気になる方は以下の記事からどうぞ。

フロートリグで広範囲を探る|飛距離・レンジキープが圧倒的に有利
フロートリグは、「沖の良型メバルを狙う最強リグ」と言っていいほど万能です。
通常のジグ単では届かない沖の明暗・潮目・ヨレを攻められるため、尺メバルの実績も非常に高いのが特徴。
ジグ単中心の初心者がステップアップする際、まず覚えてほしいリグです。
フロートを使う最大のメリットは、圧倒的な飛距離とレンジキープ力。
軽量ジグヘッド(0.5〜1g前後)でも遠くまで飛び、潮に馴染ませながらゆっくり見せる釣りが可能になります。
●フロートリグの基本構成
スナップ → フロート → リーダー(50〜100cm) → ジグヘッド → ワームというシンプルな構成。
ワームはピンテール系・シャッド系どちらでもOKですが、遠投先での潮馴染みを考えると軽めのピンテールが扱いやすいです。
メバリングの基本的な釣り方とアクション|ジグ単・フロート・プラグ別

メバリングは、使うルアーや仕掛けによって「狙えるレンジ」も「アクション」も大きく変わります。
ここでは ジグヘッド単体(ジグ単)・フロートリグ・プラグ の3つに分けて、初心者でもすぐ釣れる実践的なアクション方法をまとめました。
まずは基本の動かし方を覚えれば、釣果が一気に安定します。
ジグ単の基本アクション|表層〜ボトムまでのレンジの探り方
メバリングの基本は、まず表層のスローな「ただ巻き」から始めることです。特にナイトゲームのメバルは表層付近に浮きやすいため、まずは浅いレンジから丁寧に探るのが鉄則です。
リールの巻きスピードはかなりゆっくりでOK。2000番のリールで“3秒に1回転”くらいでも問題なく食ってきます。
ルアーを動かすというより、潮に乗せて自然に漂わせるイメージで引いてくるとバイトが増えます。
反応がなければ、少し巻きスピードを上げる、軽くストップを入れるなど、微調整が効果的です。
また、魚が沈んでいる状況では、数十センチずつレンジを下げていくことでヒットレンジを把握できます。
日中のデイゲームでは、表層に出にくいため中層〜ボトムのストラクチャー周りを狙うのが基本。
ワインド・リフト&フォールといった縦の動きに反応することもあります。
トゥイッチ・ジャークなどのアクションも有効ですが、初心者はまず表層〜中層のただ巻きを軸に組み立てれば問題ありません。
プラグメバリングのアクション|ただ巻き・ドリフト・ポンプリトリーブ
プラグを使用したメバリングでも、基本は表層をスローに漂わせる釣りが中心になります。
まず最初に覚えるべきアクションは「スローなただ巻き」。
流れに乗せるようなイメージでゆっくり巻くだけで、違和感なく自然に泳いでくれるため、初心者でも扱いやすい釣り方です。
さらに、慣れてきたらぜひ試してほしいのが「ポンプリトリーブ」。
これは、リールではなくロッドを動かしてルアーを泳がせるテクニックで
ロッドをサビいてルアーを泳がし、出た糸ふけを回収する事を繰り返すのがポンプリトリーブです。
弱った小魚のような動きになるため、活性が少し低いタイミングでもバイトを誘い出しやすくなります。
また、プラグの種類によっては、軽くトゥイッチ(ロッドをチョンと軽く動かす)を入れてリアクションを狙うのも有効です。
ただし、強い入力は嫌われることが多いので、基本はスローでナチュラルな動きを優先し、時々「小さな刺激」を入れるイメージで十分です。
フロートリグの釣り方とアクション|飛距離とレンジキープで大型メバルを狙う
フロートリグは、ジグ単では届かない沖の潮目・ヨレ・明暗の境目を攻略できる遠投用リグです。特に30cm前後の良型メバルは沖のレンジに着くことが多く、フロートを使いこなせると釣果が一気に伸びます。
基本の使い方は、とにかくレンジキープしながらのスローなただ巻き。
フロートが海中で安定してくれるため、ジグ単より一定層を引きやすく、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
- キャスト後にしっかり沈めて狙いたいレンジまで入れる
- フロートの浮力を生かしてゆっくり巻く
- 潮の流れに乗せて自然に漂わせる「ドリフト」が効果抜群
- 反応がなければ 3秒に1回 → 2秒に1回 → 1秒に1回 と巻き速度を調整
アタリは「モゾッ」「クンッ」と弱く出ることが多いので、強く合わせずに巻き合わせで十分フッキングします。
なお、フロートリグを使う場合は、ある程度の長さとパワーがある専用ロッドが必要になります(柔らかいロッドではキャストが難しいため)。
詳しいロッド選びは以下の記事で解説しています。

応用編:ドリフトで流れに乗せて食わせる
メバリングで特に効果的なのが「ドリフト」。
ルアーを自分でアクションさせるのではなく、潮の流れに任せて自然に漂わせる釣り方です。
特に表層付近でアミを捕食しているメバルは、流れてくるエサを待ち伏せしているため、ルアーを「自然に流すだけ」で口を使うことが多いです。
やり方はシンプルで、キャスト後にゆっくり巻き取りつつ、潮で流されたラインを回収して軽く張るだけ。
ルアーが流れに乗って「スーッ」と横へスライドする動きが出ればOKです。
自分でアクションをつけず、違和感ゼロの漂い方を演出できるのが最大の武器。
初心者でもすぐに再現でき、さらに良型メバルほどドリフトに強く反応するので、ぜひ覚えておきたい重要テクニックです。
メバリングQ&A|初心者がよく悩む疑問まとめ

メバリングはシンプルに見えて、実際に始めてみると「これってどうするの?」という疑問がたくさん出てきます。
ここでは、初心者〜中級者の方から特に多く寄せられる質問をわかりやすくまとめました。
まずは、少しステップアップしたい方向けに「尺メバルを狙うための考え方」も最初に解説します。
通常の攻略法とは異なる重要ポイントなので、ぜひ押さえておいてください。
Q. 尺メバル(30cm超え)を釣るにはどうすればいい?
尺メバルは30cmを超えるメバルの呼び方で、メバリングする人が目標とするサイズの基準です。
個体数が少なく警戒心も高い為、通常のメバリングをしていても中々釣るのは難しいです。
しかし実は、「季節」「警戒心」「ポイント」の3つを正しく理解すれば、狙って釣ることも十分可能です。
① 狙うべき季節(産卵前後が最強)
地域差はありますが、尺メバルが最も釣れる可能性が高いのは次の2つの時期です。
- 産卵前(11〜12月)… 産卵に向けた“荒食いシーズン”
- 産卵後(2〜3月)… 体力回復のため再び荒食い
このタイミングは大型がシャロー(浅場)まで回遊してくるため、まさに「尺狙いの最盛期」。
② 警戒心の高さを理解する
メバル自体が非常に警戒心の強い魚ですが、尺クラスになるとさらにシビアになります。
- 人気ポイント・常夜灯下など“人が多い場所”ではまず出ない
- 明暗の境目は小型は釣れるが大型は避ける傾向
そのため、“あえて明暗から離れた真っ暗なポイントを狙う”のが尺メバルへの近道です。
③ 狙うべきポイント(闇磯が圧倒的に強い)
私の経験上、尺メバルを最も釣りやすい場所は闇磯(夜の磯場)です。
Googleマップで地形を探すと、意外と“誰も入らないような磯場”が見つかります。
夜の磯は怖さもあり敷居は高いですが、その分プレッシャーが低く、大型メバルが最も安定して出やすいポイントです。
この3つを意識すれば、あなたも尺メバルに一歩近づけます。
Q. チューブラーとソリッド、結局どっちがいいの?
結論からいうと、これは完全に好みです。
私自身、両方所持していますがどちらにも違った良さがあります。
ただし、もしあなたが「どちらにするか悩んでいる初心者」なら、まずはソリッドティップをおすすめします。
ソリッドは乗せ調子で、メバルが食った時に向こう合わせになりやすい特性があります。
特にジグ単を使うメバリングでは、初心者でもバイトを弾きにくく扱いやすいのが最大のメリットです。
一方で、プラグをメインで使う人はチューブラーもおすすめ。
アクションの入力がしやすく、小型プラグの操作性が高いのが魅力です。
ただし、ソリッドでもプラグは普通に扱えるので、
「まず1本だけ買う」ならソリッドを選んでおけば失敗しません。
より詳しい比較は、こちらの記事で解説しています。

Q. メバリングとアジング、タックルは兼用でも大丈夫?
結論から言うと、兼用はできなくは無いけど最適ではないというのが本音です。
両方やる人も多いですが、細かい特性が全く違うため、できればそれぞれ専用ロッドを使う方が釣果も操作性も安定します。
まず魚の引き方が違います。
アジは横に走る魚なのでドラグ性能でいなせるのがポイント。
対してメバルは下へ突っ込む魚で、ロッドのパワーが重要になります。
さらに使うルアーの重さも違います。
アジングは1g以下の超軽量ジグ単を頻繁に使うため、感度と軽さが最重要。
メバリングは1g前後のジグ単〜プラグまで幅広く扱うので、操作性が求められます。
兼用するなら、強めのアジングロッドでメバリング、または弱めのメバリングロッドでアジングであれば成立しやすいです。
もし「兼用できる1本を探したい」という方は、以下の記事で詳しく解説しています。

Q. 持ち帰りサイズの目安・リリース基準は?
メバルは成長がとても遅い魚で、30cmを超えるような「尺メバル」クラスになるまでに十数年以上かかると言われています。
そのため、資源保護の観点からも持ち帰りサイズには配慮が必要です。
私は釣った魚はキャッチアンドイートを心がけていますが、メバルに関しては自己ルールを決めて小さい個体は持ち帰らないようにしています。
一般的な持ち帰りの目安は「20cm以上」。
20cm未満は再生産に関わる若い個体が多く、今後の釣果のためにもリリースするアングラーが増えています。
25cm以上になると身も厚く食べ応えがあり、持ち帰って美味しくいただきたいサイズですが、30cm超えの尺メバルはリリース推奨という考えも根強いです。
これは、尺メバルが育つまで極めて時間がかかり、次世代のための親魚として重要だからです。
また、産卵期(地域差はありますが12月〜2月頃)は特にデリケートな時期なので、抱卵している個体はできれば優しくリリースしてあげると良いでしょう。
もちろん最終的には釣り人それぞれの判断ですが、長くメバル釣りを楽しむためにも、資源のことを意識した「必要以上に持ち帰らない」スタイルが主流になりつつあります。
Q. ひと晩で何匹釣れたら「よく釣れた」と言える?
結論から言うと、時期やポイント状況によって大きく変わりますが、私自身の目安としては10匹釣れたら「よく釣れた」と言えます。
メバルは群れで行動することが多く、1匹釣れた場所で連続ヒットが起きやすいのが特徴です。
逆に、まったく群れが入っていない場所では1匹も釣れない…なんてことも普通にあります。
また、冬の産卵期直前や直後などは活性が落ちやすく、1匹しか釣れなくても価値のある1匹になることもあります。
逆に春や晩秋のハイシーズンであれば、10匹〜20匹以上釣れる日も珍しくありません。
つまり、「数=釣果の良し悪し」ではなく、その日の状況で価値が大きく変わるということです。
特に渋い日の1匹は本当にうれしいものですし、経験としても大きな意味があります。
Q. メバルって美味しいの?
メバルはアジやサバほど食卓に並ぶことは少ない魚ですが、実はとても美味しい魚です。
身にほんのり甘みがあり、刺身で食べてもクセがなくて食べやすいのが特徴。
また、熱を通すとふっくら仕上がるので、
- 煮付け
- 唐揚げ
- 塩焼き
など、どんな料理にも合わせやすい万能魚です。
クセが少なく淡白で上品な味わいなので、魚の臭みが苦手な人でも食べやすいのも大きなポイント。
釣れたら一度は食べてみてほしい、おすすめの魚です。
まとめ|メバリングの釣り方を覚えて“最強ライトゲーム”を楽しもう
メバリングは、ライトゲームの中でもトップクラスに奥深く、そして初心者でも挑戦しやすい釣りです。
夜の静かな海で「コツ…」と出る小気味いいアタリ、表層を漂わせて食わせた時の気持ちよさ、そして尺メバルが突っ込む強烈な引き──どれも一度味わうと忘れられません。
この記事で解説したように、基本は「表層スローただ巻き」。
そこに、ジグ単・フロート・プラグといったルアーローテーションやアクションを加えることで、釣果は大きく伸びていきます。
タックルはロッド・リールともに“軽さと操作性”がとても重要。
特にメバルは繊細な魚なので、道具選びが釣果に直結します。
季節・ポイント・潮の動きなど、覚えることは多いですが、ひとつずつ理解していけば必ず上達します。
そして、慣れれば 尺メバルを狙って釣ることも十分可能 です。
ぜひ今回の内容を参考に、あなたも“最強のライトゲーム=メバリング”の魅力を味わってみてください!









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