長潮とは?1000回以上の釣りデータから“最も釣れない潮”と断言する理由

「長潮って本当に釣れないの?」

そう思っている方も多いかもしれません。
実際、ネット上でも「釣れにくい」「難しい」といった声が多数上がる“長潮”ですが、どこまで本当なのかはっきり語られていないのが現状です。

私はこれまでに1000回以上の釣行を重ね、潮と釣果の関係をデータで追い続けてきました。
その結果、確信を持って言えるのが——

「長潮こそ、全潮回りで最も釣れない日である」ということ。

この記事では、長潮とは何か?という基本から、釣れない理由小潮・大潮との比較、そして長潮でも釣果を出すためのヒントまで、実体験をもとにわかりやすく解説します。

潮の性質を知ることは、釣果アップに直結します。
「なんで釣れないんだろう…」と悩む前に、まずは“長潮”という存在をしっかり理解してみてください。

目次

長潮とは?釣りにおける潮回りの基本

釣りにおいて「潮回り」は、釣果を左右する非常に重要な要素です。
特に「長潮」は、釣り人のあいだでも“釣れない日”の代表格として知られています。

そもそも長潮とはどんな潮なのでしょうか?
そして、なぜここまで釣れにくいと言われるのか。

このセクションでは、長潮の定義や他の潮(大潮・小潮等)との違いをわかりやすく解説していきます。

長潮とは?他の潮(大潮・小潮)との違い

長潮(ながしお)とは、潮の満ち引きの差(潮位差)が非常に小さく、潮の動きが最も緩やかな日のことを指します。

一般的には、小潮の次の日にあたることが多く、大潮→中潮→小潮→長潮→若潮という周期で繰り返されます。

以下に、主な潮の違いを簡単にまとめました。

  • 大潮:潮位差が最大。朝夕の満潮・干潮の動きが大きく、魚の活性も高い。
  • 中潮:大潮ほどではないが、まだ潮がよく動くため釣りやすい。
  • 小潮:潮の動きがやや鈍くなり、魚の活性も下がり気味。
  • 長潮:潮の動きが極端に弱く、魚がエサを追いにくくなる傾向。
  • 若潮:長潮のあとに少しずつ潮が動き出すタイミング。

つまり長潮は、釣りにおける“静かな時間帯”が一日中続くようなもので、潮の変化を待った釣りがしにくいのが特徴です。

他の潮について詳しく知りたい方は別記事をご覧下さい。

なぜ釣れないと言われるのか?水の動きと魚の活性の関係

長潮が「釣れない」と言われる最大の理由は、潮の動きが極端に弱いことです。

釣りにおいて潮の流れは、魚の活性(エサを捕食する意欲)と密接に関係しています。潮が動くことでプランクトンや小魚が流れ、それを追って大型魚も動く──というのが海中の基本サイクルです。

ところが長潮では、この“流れ”がほとんど発生しません。その結果:

  • エサとなる小魚が動かず、ターゲットの魚も動かない
  • 潮目(潮のぶつかり)が生まれにくく、ポイントを絞りづらい
  • 魚がジッとしていてリアクションが取りづらい

また、魚の「本能的な捕食スイッチ」も入りにくくなるため、ベイト(エサ)がいても反応しないケースも増えます。

そのため、長潮では潮の変化による“時合”が生まれにくく、釣り人にとってはかなり難しい時間帯となるのです。

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実釣1000回のデータからわかった「長潮=釣れない」説の真実

穏やかな海の写真

「本当に長潮は釣れないのか?」──そんな疑問に、私は実際のデータで向き合ってきました。

これまで1000回以上にわたる釣行を重ね、潮回りごとの釣果をすべて記録してきましたが、長潮の日の釣果は圧倒的に悪いという結果が出ました。

一般的に「釣れない」とされる小潮よりも釣果が安定せず、“最も釣れない潮”と言っても過言ではないというのが私の体感であり、データに基づいた結論です。

ここでは、その理由と実際の傾向、さらに長潮でも釣れたパターンについて詳しく紹介していきます。

データ分析|小潮よりも釣れなかった実体験

私はこれまでに1000回以上の釣行データを記録してきました。

潮回りごとの釣果を日付、時間、天候、釣り場、釣れた魚種・数など細かくまとめてきた中で、明確に見えてきたのが「長潮の異常なまでの不調」です。

一般的には「釣れにくい」とされる小潮ですら、ある程度安定した釣果が見込める日もあります。
ところが、長潮の日はまるで海が死んだような静けさ

ルアーにもエサにも全く反応がないことが多く、特に日中の時間帯は生命感すら感じられないほどです。

感覚としては、小潮が「釣れにくい」だとすれば、長潮は「釣れない」。そのくらいの差があります。

もちろん、エリアや天候によって例外はありますが、統計的に見ても長潮の日は釣果が著しく低下する傾向にあるのは間違いありません。

それでも釣れたパターン|風・天候・魚種ごとの傾向

「長潮=釣れない」とはいえ、全く釣れないわけではありません

私の釣行データを見返してみると、長潮でも釣果が出た日にはいくつかの共通点がありました。

  • 強めの風が吹いていた(特に横風または追い風)
  • 曇りや雨など、ローライトコンディション
  • 水温が安定していてベイトの気配がある
  • 夕マズメ・朝マズメなどの時合いが重なった

これらの条件が揃うと、長潮でも魚の活性が上がりやすくなる傾向がありました。

また、釣れた魚種にも偏りが見られ、アジ・メバル・チヌ・シーバスなどの警戒心が強い魚は反応しづらく、カサゴ・ソイなどの根魚や、小型の回遊魚の方が釣果に繋がりやすい傾向がありました。

つまり、「長潮でも釣れる状況はあるが、条件はかなり限定的」なのです。

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大潮・小潮との比較|潮による釣果の違い

サビキ釣りで複数ヒットして釣れたアジ

長潮がなぜ「釣れにくい潮」と言われるのかを理解するには、他の潮回りと比較してみるのが一番です。

特に大潮と小潮は、釣りにおいて非常に重要な基準となる潮です。ここでは、それぞれの潮の特徴と、実際にどう釣果に影響するのかを私の経験を交えて紹介します。

大潮の特徴と釣れやすい理由

大潮は、満月や新月の前後にあたる潮回りで、干満の差が最も大きいのが特徴です。

この潮回りでは水が大きく動くため、プランクトンやベイトが活性化し、それを追うフィッシュイーターたちも活発に動き回ります。

特に朝マズメや夕マズメと重なると爆釣のチャンスが生まれやすく、シーバスや青物、チヌなどの回遊性が強い魚には絶好のタイミングとなります。

私のデータでも、最も釣果が出やすい潮は「大潮」でした。

もちろん、潮の動きが早すぎてルアー操作が難しくなるデメリットもありますが、それ以上に魚の活性が高い恩恵が勝る場面が多いです。

大潮について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。

小潮との違い|「釣れない潮」の比較実例

小潮は、潮の干満差が小さく、潮の動きが緩やかなタイミングです。

そのため、「釣れにくい潮」として長潮と並べて語られることが多いですが、私の実釣データでは明確に小潮の方が釣れているという結果が出ています。

というのも、小潮では水の動きは控えめながらも、潮が「止まらない」ため、ルアーや餌が自然に流れて誘いやすい状況が作れるのです。

一方で長潮は、本当に「潮が止まる」
特に日中の潮止まりでは、アジやメバルなどの活性が著しく下がることも。

「小潮と長潮、どちらが釣れないか?」という議論があれば、私は迷いなく“長潮の方が釣れない”と断言します

小潮について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。

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長潮で釣れる魚と釣り方は?少しでも釣果を上げるコツ

釣れたカサゴ

「長潮は釣れない」と言われるものの、全く釣れないわけではありません。むしろ、状況をしっかり見極めて工夫することで、他の釣り人が諦めたタイミングで結果を出すことも可能です。

ここでは、私自身の1000回以上の釣行経験から、長潮でも安定して釣れた魚種や、少しでも釣果を伸ばすためのコツを具体的にご紹介します。

おすすめの魚種と釣り場

長潮は潮の動きが極端に少ないため、潮流に頼らない魚種や釣り方を選ぶのがポイントです。
特に漁港などに居着く魚(根魚)や、匂いで魚を集めるタイプの釣りは長潮と相性が良い傾向があります。

  • メバル・カサゴなどの根魚:テトラ帯や岩礁周りに常にいる「居着き」の個体が多く、潮が動かなくても釣れることが多いです。
  • アジ:居着きの群れがいるポイントなら、タイミング次第で釣果が狙えます。夜釣りや常夜灯周りが◎。

また、オキアミやアミエビの、団子や匂い付きワームなどを使った集魚力の高い釣りは、活性の低い魚に口を使わせやすくおすすめです。

釣り場としては、漁港・堤防・小規模河口など水の動きが少なくても釣れる実績ポイントを狙いましょう。「魚がいる前提」で丁寧に探る釣りが、長潮では特に重要です。

動かない潮を攻略するテクニック(アクション・ルアーなど)

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潮が動かない長潮では、魚のスイッチを自分から入れに行く釣りが求められます。以下のようなテクニックやルアー選びが、低活性の魚に口を使わせる鍵になります。

  • リフト&フォール:動きの緩急をつけて魚のリアクションバイトを誘う方法。特に根魚やチヌに有効です。
  • スローな誘い:ゆっくりしたアクションで丁寧に魚に見せて食わせるスタイル。夜釣りや澄潮時に特に効果的。
  • 高アピール系ルアー:バイブレーションやブレード付きルアーなど、視覚・波動・音でアピールするタイプも有効です。
  • 匂い付きワームや集魚剤:活性の低い魚にも届く“嗅覚アピール”は長潮では特に有利。

また、ポイント選びも重要で、常夜灯の下、排水口まわり、水深があって潮だまりに魚が溜まりやすいエリアを選ぶと、魚が動かない状況でも釣果を得やすくなります。

こういった渋い潮回りで頼りになるのが匂い付きワーム
その中でも私が強くおすすめしたいのが、 「ガルプ! ベビーサーディン」です。

「スロー」「リフトアンドフォール」「匂い付き」「アピール力」──長潮攻略に必要な全ての要素を備えた最強ワームです。

実際に、他のワームではまったく反応がなかった場面でも、ガルプのベビーサーディンに替えた途端に連発した経験が何度もあります。

渋い状況でも確実に釣果を上げたい方は、ぜひタックルボックスに1パック常備しておくことをおすすめします。

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まとめ|長潮を知れば釣果は変わる

長潮の海

長潮は一般的に「釣れない潮」とされ、実際に私自身の1000回以上の釣行データでも、小潮よりも釣果が出にくかったという結果が出ています。しかし、それはあくまで“何も対策をしなかった場合”の話です。

長潮の特性を理解し、水の動かないタイミングでも魚に口を使わせる工夫をすることで、他の釣り人が苦戦する中でも安定して釣果を上げることは可能です。特に、潮に依存しにくい魚種を狙ったり、匂いや波動でアピールする釣りを取り入れることで、状況を打破できます。

釣果に伸び悩んだら、「今日は長潮か…」で終わらせず、“どうすればこの潮で釣れるか”を考えることが、釣り人としての大きな成長にもつながります。

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