こんにちは、つりはる代表のはるです。
今回は、釣り人なら一度は聞いたことがあるであろうラインコーティング剤、「PEにシュッ!」のインプレ記事です。
私は年間200釣行以上ルアー釣りをしており、このスプレーを愛用しています。
ラインをコーティングする事によって、実際に様々な恩恵を感じています。
Amazonの商品レビューも3000近くされており★4以上の高評価の商品で、多くのアングラーが効果を体感しています。
一方で、「本当に効果はあるの?」「ホームセンターのシリコンスプレーでも代用できるのでは?」「デメリットはないの?」「プロ仕様との違いは?」と疑問を持つ方も多いと思います。
この記事では、そういった疑問を解消しつつ、PEにシュッ!の効果・使い方・代用品・プロ仕様との違いまでを実釣レビューを交えて詳しく解説します。
PEラインの扱いに悩んでいる方や、トラブルを減らしたい方はぜひ最後までご覧ください。
きっと、釣行前に「シュッ」とするだけで釣りの快適さが変わるはずです。
PEにシュッ!とは?【バリバス】
PEにシュッ!は、釣具メーカーのバリバスが販売するPEライン専用のコーティングスプレーです。
ライン表面にフッ素コートを施すことで、摩擦軽減・飛距離アップ・寿命延長・ライントラブルの軽減といった効果が得られます。
使い方も非常に簡単で、釣行前や釣行後にスプレーを吹きかけるだけ。
PEラインの滑りを保ち、毛羽立ちを防いでくれるため、初心者でも扱いやすいメンテナンスアイテムです。
ここからは、そんな「PEにシュッ!」のラインナップと特徴について詳しく見ていきましょう。
PEにシュッ!の基本スペックと製品ラインナップ
PEにシュッ!には用途やシーンに合わせた複数のモデルがラインナップされています。
ここでは、最もスタンダードな100mlモデルを中心に、容量・仕様・使用シーン別にそれぞれの特徴を紹介します。
「どれを選べばいいのか分からない」という方も、この比較を見れば自分に合ったタイプがきっと見つかるはずです。
通常モデル(100ml):まずはコレを基準に
最も入手しやすいスプレー式の標準サイズ(100ml)。
ライン表面にフッ素ベースのコーティングを形成し、滑り向上/飛距離のわずかな伸び/トラブル減/寿命延長を狙える万能タイプです。
速乾性が高く、釣行前や釣行後にシュッと吹くだけでOK。
初心者〜中級者が最初に選ぶ基準モデルとして最適です。
ラインナップ一覧

画像引用元:株式会社バリバス「PEにシュッ!」製品情報
| 種類 | 内容量・形状 | 特長 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|---|
| 通常モデル | 100ml(スプレー) | 速乾/手軽/汎用性が高い | 釣行前後にラインへ吹き付け。最初の一本に。 |
| 業務用 | 320ml(スプレー) | 大容量でコスパ良好 | 使用頻度が高い人/複数タックル運用に。 |
| 携帯用 | 18ml(スプレー) | ポケットサイズで現場塗り直しに便利 | 長時間釣行中の再施工・遠征時のお守りに。 |
| ノンガス | ミストタイプ | 細かい霧でムラになりにくい/室内でも扱いやすい | 前夜施工や乾燥重視の下地づくりに。 |
| プロ仕様 | 液体濃度高め(ミスト/ボトル) | 耐久・撥水の持続性UP/低温時も安定 | 新品ラインの下地処理や厳しい環境での運用に。 |
迷ったら100ml通常モデル、塗り直しが多いなら業務用320ml、お試しや現場の追加施工なら携帯用18ml。
前夜の下地づくりやムラ抑制にはノンガス(ミスト)、徹底した耐久・撥水を求めるならプロ仕様が目安です。
※いずれもラインへの吹き付けが基本ですが、ガイドに軽く吹き付けると糸抜けが改善・水弾き向上の恩恵が期待できます。
派生アイテム
- 結びにシュッ:結束部向けのポイントケア。ノット部の滑り・保護を狙うピンポイント用。
- タックルにシュッ:ロッドやリールなどタックル表面のクリーニング&保護を想定した汎用スプレー。
何ができる?主な効果と想定用途
PEにシュッ!はPEラインの性能維持とトラブル軽減を目的としたメンテナンススプレーです。
中でも「通常仕様(スプレー式)」は、現場で使ったラインをすぐにケアできる手軽さが魅力。
特にPEラインを長く使いたい人や、キャスト時のトラブルに悩んでいる人に効果的です。
主な効果
- 滑りの向上:フッ素コーティングによりライン放出時の摩擦を軽減。飛距離の微増とキャストフィールの改善。
- 毛羽立ち防止:繊維の表面を保護し、PE特有のほつれを防止。ライン寿命を延ばす。
- ライントラブル軽減:ガイド絡みやヨレを減らし、ストレスのないキャストをサポート。
- 釣果向上:ラインがスムーズに放出されることで、ルアーの飛距離や操作性が向上し、結果的に釣果にもつながる。
使用タイミングと方法
- 使用頻度:釣行ごと、または2〜3回に1回のペースで施工するのが理想。
- 使用タイミング:速乾式のため釣行前に吹きかけてOK。現場で再施工も可能。
- 使用方法:スプール全体に向けて「シュッ」と吹きかけ、ラインの色がやや変わる程度に塗布。乾いたら使用準備完了。
- 携帯性:ノンガスタイプ(ミスト)は飛行機持ち込みも可能で、遠征アングラーにも人気。
特徴とコスパ
- メイン成分はフッ素コーティング+シリコン補助で、ヌルヌル感が残らず快適。
- 効果は約8時間〜1日持続し、1回の使用量も少なめ。
- 100mlサイズなら1年半〜2年ほど使用でき、コストパフォーマンスは非常に高い。
つまりPEにシュッ!は、「現場での即効ケア」+「長期的なライン保護」を両立できるスプレーです。
特にスピニングタックル中心のアングラーや、エギング・アジング・シーバスなどPEメインの釣りをする方にとっては、欠かせないアイテムといえます。
私の実釣体験|年間200釣行で感じたPEにシュッ!の効果

私は年間200釣行以上ルアー釣りをしており、その中でPEにシュッ!を何年も使い続けています。
正直に言えば、最初は「本当に違いが出るのか?」と半信半疑でした。
ところが使い始めてすぐに、PEラインの劣化スピードが明らかに遅くなったと実感。
特に夏場や潮の強いエリアで釣行を繰り返しても、毛羽立ちが少なく、巻き替え頻度が大幅に減りました。
さらに、キャスト時の摩擦が軽くなることで飛距離がわずかに向上し、ルアーの操作感も向上。
ここからは、実際に感じた3つの効果(巻き替え頻度/飛距離/トラブル軽減)について詳しく紹介します。
巻き替え頻度が減った理由
PEラインは紫外線や塩分、水分の影響を受けやすく、使用を重ねるたびに毛羽立ちやコシの低下が進行します。
私も以前は1〜2ヶ月に1回ほどのペースで巻き替えていましたが、PEにシュッ!を使い始めてからは3〜4ヶ月に1回程度で済むようになりました。
特に効果を感じたのは、高温多湿の夏場やサーフでの釣行後。
通常ならラインがベタついて劣化が早い状況でも、PEにシュッ!を吹きかけておくことで、表面の摩擦を軽減し、繊維のほつれ防止と耐久性アップが実感できました。
PEラインは1巻き数千円と安くはないので、巻き替え回数が減るだけでも十分にコスパが良いです。
結果的に、PEにシュッ!を使うことでランニングコストを抑えつつ、安定したコンディションを維持できています。
飛距離が伸びる理由
PEにシュッ!を使うと、ライン表面に形成されるフッ素コーティングによって摩擦抵抗が軽減されます。
この効果により、キャスト時のライン放出がスムーズになり、私の実測で約5〜10%ほど飛距離がアップしました。
軽いロッドや軽量ルアーを使って竿を素早く振るタイプのキャストでは、その恩恵が特に大きく、明確な伸びを体感できます。
逆に、重いルアーを竿にしっかりと“乗せて投げる”ようなスタイルでは効果がやや控えめですが、それでも平均で5m以上の伸びが確認できました。
特にライトゲームでは、この数メートルの差が釣果に直結します。
届かなかった潮目や常夜灯の外側を狙えるようになることで、釣れる魚の数が確実に変わる
──小さな飛距離アップが大きな釣果差になる、そんな感覚を実際に体験した事が何度もあります。
ガイド・リールへの使用と追加効果
PEにシュッ!はPEライン専用のメンテナンススプレーですが、リールやガイドにも間接的な効果があります。
ただし、使い方を間違えると逆効果になる場合もあるので、注意点を踏まえて解説します。
リールへの使用
PEにシュッ!はリールに巻かれたPEラインに吹きかけるのが基本です。
リール本体に直接かける必要はなく、あくまでラインをコーティングする目的で使用します。
ホームセンターなどで販売されている一般的なシリコンスプレーは、ラインやリールに残留しやすく、特にリールにかかってしまうとベタベタした感触が残るため、リールへの使用は絶対にできません。
しかし、PEにシュッはフッ素コーティングが主成分のため、リールに吹きかけても使用後にベタベタすることはありません。
その為、スプレー時に多少リール本体にかかっても問題ないので、安心して使用する事が出来ます。
ガイドへの使用
ラインに吹きかける用途以外で、もう1つ大きな使い道となるのが、ガイドへの吹きかけです。
ガイドにも吹きかける事で、ガイド抜けを改善されラインの滑りが良くなり、キャスト時の摩擦を軽減します。
その結果、飛距離アップやキャスト音の軽減といった効果が得られます。
私は時々、釣り場で軽く吹きかけたり、自宅では綿棒でガイドリングを軽く拭くように塗布しています。
これだけでも軽量ルアーの飛距離向上やライントラブルの減少を実感でき、ガイドやラインの摩耗防止にもつながります。
PEラインを中心としたタックル全体のメンテナンスとしても、PEにシュッ!は非常におすすめです。
PEにシュッ!の使い方

画像引用元:株式会社バリバス「PEにシュッ!」製品情報
PEにシュッ!は「ただ吹きかけるだけ」のスプレーに見えますが、正しいタイミングと方法を理解して使うことで、飛距離・耐久性・ライントラブル軽減の効果を最大限に発揮します。
ここでは、初心者でも迷わない「PEにシュッ!」の使い方を詳しく解説します。
スプレーの手順とタイミング(釣行前・釣行後)
PEにシュッ!の使い方はとても簡単ですが、吹きかけるタイミングによって効果の感じ方が変わります。
メーカーは「乾燥したらコーティング完了」と説明しているため、釣行前に吹きかけておくのがベストです。
ノズルをスプールに向けて「シュッ」と吹きかけるだけでOK。
ラインの色が少し濃くなる程度が目安で、乾けばコーティング完了です。
吹きかけた後に乾燥させるのが理想の使い方ですが、実際には釣りの途中で吹きかけても問題ありません。
実際に私も釣り場でそのままシュッと吹きかけて、すぐに釣りをする事もありますが、乾く前でも十分効果があります。
特に風が強い日や潮をかぶった後など、ラインの滑りが悪くなったタイミングでの再施工もおすすめです。
もちろん、余裕がある場合は新品のラインや、釣行後に洗って乾かしたラインに使用すると最も効果的です。
ただ、そこまで厳密に考えなくても大丈夫。
「気になったときにシュッとするだけ」でも十分に効果があります。
手軽に使えるからこそ、釣行ルーティンの中に自然と取り入れやすいアイテムです。
リール・ガイド・ノット部への注意点
PEにシュッ!はリールに巻かれたPEラインに使用するのが基本です。
リール本体に直接吹きかける必要はありませんが、多少かかっても問題はありませんので、神経質になりすぎず吹きかける事が出来ます。
防錆効果等はないため、リールのサビ対策には「タックルにシュッ!」などの専用品を使いましょう。
リールへの吹きかけに関しては、ホームセンターで売られているシリコンスプレーはNGです。
ベタベタして指やリールがヌルヌルになる上、水に溶け出してすぐに効果が切れてしまいます。
一方で、PEにシュッ!はフッ素メインのコーティング剤なのでリールにかかってもベタつかず快適に使えます。
また、ラインの滑りが良くなることで、ガイド抜けも改善され、軽量ルアーでもキャストがスムーズに。
実際に私は、綿棒でガイドリングを軽く拭き取るように塗布しています。
時間が無い時は、に直接スプレーを吹きかける事もありますが、これだけで摩擦が減り、飛距離UPや糸ヨレ軽減を実感できます。
使用頻度とメンテナンス習慣
PEにシュッ!は2〜3回に1回の使用が推奨されていますが、毎回使っても全く問題ありません。
むしろ、スプレー直後が最もコーティング効果が高いため、最大限の効果を発揮したいなら毎回吹きかけるのがベストです。
コスパを重視する場合は、2〜3回に1度の使用でも十分な効果が得られます。
私自身は、シーズン中はほぼ毎日朝マズメと夕マズメの両方で釣りに出かけていますが、夜寝る前にリールを軽く洗ってから「PEにシュッ!」を吹きかけるようにしています。
この習慣を続けてから、PEラインの毛羽立ちが明らかに減り、ライントラブルもほとんどなくなりました。
結果的に、ラインの巻き替え頻度が減り、長期的に見るとかなりコスパが良くなりました。
釣行ごとに軽くメンテナンスするだけで、滑りの良さ・飛距離・耐久性がすべて安定して保てるので、“小まめな一吹き”が最大のコツです。
PEにシュッ!の代用はできる?シリコンスプレーとの違いを解説
「PEにシュッ!」は1,000円台で販売されていますが、
ホームセンターなどで売っているシリコンスプレーならもっと安く代用できるのでは?と考える人も多いと思います。
実際、私も昔はコスパ重視でホームセンターのスプレーを試したことがあります。
結論から言うと、代用はできるけれどオススメはしません。
理由は、成分の違いとそれによる“使用感・耐久性”の差にあります。
PEにシュッ!とシリコンスプレーの違い
ホームセンター等で売られているシリコンスプレーは、主に車や家の汚れ防止等の用途で使われ、その名の通りシリコン成分がメインで作られています。
吹きかけた直後はラインがヌルヌルと滑らかになり、実際にPEにシュッと同様の効果はあるのですが、水に弱く、釣行中にすぐコーティングが流れ落ちてしまうという欠点があります。
一方でPEにシュッ!はフッ素コーティングがメイン。
フッ素は水に強く、コーティングがライン内部まで浸透するため、1日中効果が持続します。
また、ベタつかずサラサラとした仕上がりになるため、ラインが指やリールに張り付く不快感もゼロです。
代用品を使う場合の注意点
どうしても代用したい場合は、フッ素系コーティング剤を選ぶようにしましょう。
車用やバイク用など、フッ素ベースのスプレーであれば多少は効果を感じられます。
ただし、釣具専用でないものは成分に溶剤や油分が多く含まれていることがあり、リールやガイドを傷めるリスクがあるため、自己責任になります。
特に高級リールを使っている人は、専用品であるPEにシュッ!を使うのが安全です。
代用よりも専用品が安心で長持ち
一見似たようなスプレーでも、成分や効果の持続性がまったく違います。
PEにシュッ!はフッ素の力で滑り・防汚・耐久性をトータルでカバーしてくれるため、
代用品よりも結果的にラインが長持ちし、コスパも良くなります。
安く済ませたつもりが、ラインの寿命を縮めてしまっては本末転倒です。
釣行の安心感と安定感を優先するなら、PEにシュッ!一択だと私は感じています。
PEにシュッ!プロ仕様との違い|実際に使い比べてわかったこと
PEにシュッ!には通常仕様(スプレー式)と、上位モデルであるプロ仕様の2タイプがあります。
公式の説明を見ると、プロ仕様は「濃度が高く撥水性もある」「耐久性が150%アップ」といった強化版として紹介されていますが、実際に両方を使い比べた上で、私は通常仕様で十分だと感じました。
プロ仕様と通常モデルの基本的な違い
スペック上の違いをまとめると以下の通りです。
| 項目 | PEにシュッ!プロ仕様 | PEにシュッ!通常モデル |
|---|---|---|
| 成分の濃さ | 濃度が高く、強力に浸透 | 標準的な濃さで扱いやすい |
| 乾燥時間 | 約24時間(速乾ではない) | 速乾式で、すぐ釣行可能 |
| 耐久性 | 約1.5倍長持ち | 十分な耐久性能あり |
| 撥水効果 | さらに水や汚れを弾く | 撥水性保護膜を形成 |
| 推奨用途 | 新品ラインの下処理 | 現場でのメンテナンス |
| 使用方法 | ラインをたっぷり浸して乾燥(24時間) | スプールに吹きかけて即使用OK |
プロ仕様は「新品ライン用」
プロ仕様は、新品ラインをリールに巻く前の下処理として使うタイプです。
ラインをパッケージから出してたっぷりスプレーし、24時間乾燥させてからリールに巻くという手順が必要になります。
成分が濃く、ラインの内部まで浸透することで毛羽立ち防止・耐久性アップ・撥水性向上の効果が得られるという仕組みです。
理論上は確かに優れているのですが、正直に言うと私は体感としてそこまで大きな差を感じませんでした。
むしろ乾燥時間が長く、使うタイミングが限られるため、日常的な使用にはやや不便に感じました。
通常モデルで十分な理由(実体験)
実際に両方を使い比べてみて、通常仕様のスプレーで十分効果を実感できています。
速乾式なので釣行前に吹きかけるだけでOK、持ち運びも簡単で、現場でサッと使えるのが最大のメリットです。
特に釣行後にメンテナンスをしておくだけでラインの毛羽立ちやライントラブルはほぼゼロ。
耐久性も問題なく、長期的に見てもPEラインの寿命が確実に伸びています。
そのため、私の結論としてはプロ仕様は理論的には優れているが、通常仕様で十分実用的という結論に落ち着きました。
コスパも扱いやすさもバランスが取れているのは、やはりスプレー式の通常モデルです。
もし新品ラインを徹底的に下処理したい場合はプロ仕様もアリですが、
日常的にPEラインを快適に使いたいなら通常のPEにシュッ!一択で問題ありません。
PEにシュッ!のデメリットと注意点

PEにシュッ!は非常に評判の良い製品で、実際に使っていて明確な欠点はほとんどありません。
ただし、使用方法や状況によっては注意すべきポイントもいくつかあります。
ここでは、実際に200釣行以上行う私の経験をもとに、「唯一気をつけたい点」と「感じたデメリット」を正直にまとめました。
結び目のすっぽ抜けに注意(特に初心者)
PEにシュッ!を使用すると、ライン表面がコーティングされて摩擦が減るため、ノットの結び目が緩みやすくなることがあります。
特に慣れていないうちはリーダーとの結束部(ノット)でのすっぽ抜けに注意が必要です。
私は普段FGノットをメインで使っていますが、しっかり編み込めていればすっぽ抜けた経験はほとんどありません。
ただし、編み込みが甘いと摩擦が足りず、スッと抜けてしまうケースもあります。
初心者や慣れていない方は、ノットを組んだ後に吹きかけるのが安全です。
締め込み時にスプレーしてしまうと滑って力が入りにくくなるため、ノット完成後の仕上げとして軽く吹き付けるのがおすすめです。
価格が高めに感じる
PEにシュッ!の価格は、通常サイズ(100ml)で1,000円以上、業務用(320ml)だと2000円以上。
ホームセンターで売っているシリコンスプレー(300円前後)と比べるとかなり高価に感じるかもしれません。
しかし実際には、1回の使用量が少なく、スピニングリール1台なら1年以上余裕で持つため、長期的にはコスパが良いと感じています。
「初期費用は高いが、ラインの寿命が伸びてトータルで得をする」タイプのアイテムです。
効果の感じ方に個人差がある
飛距離アップやトラブル軽減は、私の場合は明確に感じられますが、効果が分かりづらいと感じる人もいます。
特に、もともとキャストが安定していない初心者ほど、劇的な変化を感じにくいかもしれません。
それでも、ライン表面の滑りや持続性、劣化防止効果は確実に得られるので、地味に効いてくるタイプのケア用品です。
「すぐに違いを感じたい」よりも、「ラインを長持ちさせたい人」向けの商品と言えます。
その他の注意点
- PEにシュッ!はフッ素がメインですが、少量のシリコンも含まれています。
- とはいえ、シリコンスプレーのようなベタつきやヌルヌル感は一切なし。
- リール本体に防錆効果はないため、サビ止め目的で使うのはNG。
- 釣り場での使用時は風向きに注意してスプレーするのがおすすめです。
まとめると、PEにシュッ!のデメリットは「価格の高さ」と「ノット時の滑り」くらいで、
それ以外はメリットしか感じない優秀なスプレーです。
正しく使えばトラブルはなく、むしろラインの寿命を何倍にも延ばしてくれる、信頼できるアイテムです。
まとめ|PEにシュッ!はPEラインを長持ちさせる最強ケアアイテム
PEにシュッ!は、一度使うと手放せなくなるほどPEラインのメンテナンス効果が高いスプレーです。
特に、飛距離アップ・ライントラブル軽減・寿命延長の3つを同時に実現できる点は、他の代用品では得られません。
私自身、200釣行以上の中で使い続けていますが、ラインの巻き替え頻度が明らかに減り、
朝マズメや夕マズメでも安心してフルキャストできるようになりました。
「PEラインを長持ちさせたい」「釣行ごとのコンディションを保ちたい」という方には、間違いなくおすすめできます。
唯一の注意点は、ノットを組む前に吹きかけると滑りすぎてすっぽ抜けのリスクがあること。
結んだあとに吹きかけるか、もしくは慣れてきたらFGノットなどでしっかり締め込めば問題ありません。
コスパを考えても、1本で1年以上持つので、実質的にはかなり経済的。
ホームセンターのシリコンスプレーで代用するよりも、安心して使える専用品としての価値は十分あります。
結論として、PEにシュッ!は“PEラインの寿命を延ばす最強の相棒”です。
これ1本を釣り道具のメンテナンスルーティンに加えるだけで、
ラインのトラブルが激減し、釣りの快適さが一段階アップします。


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