【要注意!】釣り人やダイバーに刺さる魚や、危険な毒魚たちを徹底解説!

一見おだやかな海の中にも、釣り人やダイバーを襲う“刺さる魚”や“毒魚”が潜んでいます。
とくにダツは、その鋭いクチバシのような口で“本当に刺さる”恐ろしい魚。
夜の釣行やダイビング中に突如として飛び込んできて、大ケガを負わせる事例もあるほどです。

さらに、エイ・アイゴ・ゴンズイ・ミノカサゴといった毒を持つ魚たちも要注意。
油断して触ってしまうと強烈な痛みに襲われ、最悪の場合は病院送りになることも…。

この記事では、「刺さる魚」と「刺される魚」の違いや、それぞれの被害事例、
さらには身を守るための装備や注意点まで、実体験と共に徹底解説していきます。

知らずに近づけば危険!
海の中に潜む“刺し屋たち”の正体を、今こそ知っておきましょう。

目次

釣り人やダイバーに刺さる魚の代表格「ダツ」とは?

海での釣りやダイビングを趣味とする人たちの間で、最も警戒されている“刺さる魚”が「ダツ」です。
鋭く尖ったクチバシのような口を持ち、ときに人間の体へ真っすぐ突っ込んでくるという、非常に危険な性質を持っています。

「刺さる魚」といえば毒を持つ魚を想像する人が多いかもしれませんが、ダツは“物理的に突き刺さる”魚
その危険性は、知らないと命に関わるレベルです。

この章では、ダツがなぜ刺さるのか、どのようなシチュエーションで事故が起きるのか、
そして私たち釣り人やダイバーがどのようにして対策すべきかを詳しく解説します。

ダツの特徴と生態|なぜ刺さる?

ダツは、細長い体に鋭く尖ったくちばし状の口を持つフォルムの魚です。
主に暖かい海に生息し、表層を泳ぎながら小魚を追って高速で泳ぐ性質があります。

驚くべきはその突進力
とくに夜間、ライトなどの光に反応して光源へまっすぐ突っ込んでくるという厄介な特性があります。

このスピードと鋭い口先が合わさることで、ダツは“天然の槍”のように刺さる存在になるのです。
過去にはダイビング中や船釣り中に顔や胸にダツが刺さったという報告もあり、その危険性は侮れません。

一見するとスマートな魚体で、釣りでも食用でも人気のあるダツですが、夜間の活動時にはとくに注意が必要な魚です。

被害事例と刺さる瞬間の危険性

ダツによる事故は実際に多数報告されており、そのほとんどが夜間に発生しています。

特に有名なのが2000年代にパラオで起きた死亡事故
夜間にスノーケリングしていたダイバーの胸部にダツが突き刺さり、内臓を損傷して命を落とすという衝撃的な事件でした。

また、国内でも沖縄や鹿児島・伊豆諸島などでダツによる負傷報告があります。
釣り船のデッキや磯場で、水面からジャンプして人の足や顔に刺さったという例も少なくありません。

さらに、ダツは海だけでなく汽水域にも生息しており、河口や河川の下流域でも注意が必要です。

実際に私も夜に河川で釣りをしていた際、ヘッドライトで照らした瞬間にダツがジャンプしてきた経験があります。
幸い、少し離れた場所で小型の個体だったため接触はありませんでしたが、もし至近距離で大型個体だったらと考えると本当に危険だと感じました。

ダツは時速60km以上のスピードで泳ぐことができ、その勢いで突進してくるため、まさに槍のような衝撃が走ります。

釣り人・ダイバー問わず、「ライトを海面に向けたままにしない」といった基本的な注意が必要です。
刺さる瞬間は不意に訪れるため、油断は命取りになりかねません。

夜釣り・ダイビングでの注意ポイント

ダツは日中は比較的大人しい魚ですが、夜になると一転、光に反応して猛スピードで跳ねる習性があります。

そのため、特に注意すべきシチュエーションは以下の通りです:

  • ヘッドライトを水面に照射したままにしない
  • 水面付近でライトやルアーを激しく動かさない
  • 夜間に水中で強い光を使わない

ダイバーの場合、浮上中のライトの扱いには要注意です。海中から水面を照らすことで、水面近くのダツを刺激して突進させてしまうことがあります。

釣り人の場合も同様に、夜釣りでのライト使用は控えめにし、特に小魚が追われているナブラやライズが起きている場面では、周囲に気を配る必要があります。

また、河川や汽水域の釣りでも油断は禁物です。
前述のように、私自身も河川でヘッドライトに反応してダツが跳ねた経験があり、水辺全体での警戒が重要であると痛感しました。

いずれの場合も、ライトを必要な時だけ使い、視界を確保しつつも水面に向けないことが鉄則です。

「見えないからこそ危険」──ダツは目に見えない速さで現れ、刺さる魚
釣り人・ダイバーともに、夜の海では“見られている”意識を持つことが身を守る第一歩です。

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他にもいる!刺さるリスクの高い魚たち

「ダツ」ほど話題にのぼることは少ないものの、釣り人やダイバーにとって危険性が高い“突進系”の魚は他にも存在します。

特に高速で泳ぎ、鋭利な体や吻(ふん)で刺さるリスクがある魚は、遭遇時に冷静な対応が求められます。

ここでは、海の弾丸とも称される「バラクーダ」や、巨体とパワーで突進する「カジキ」のリスクと、実際に起こり得る事故例を紹介します。

バラクーダ|高速で突進する“海の弾丸”

バラクーダ(オニカマス)は、細長い流線型の体と鋭い歯を持つ海の肉食魚です。最大で1.5mを超える個体もおり、一瞬でターゲットを仕留めるその突進スピードから「海の弾丸」とも呼ばれています

とくに光に反応しやすい性質があり、ダイバーが身につけた時計やカメラ、ヘッドライトなどの反射光に反応して、急接近・突進するケースが多く見られます。

凶暴な性格ではありませんが、不用意に近づいたり、キラキラしたものを水中で動かすことがリスクになります。

実例:ナイトダイビング中に顔を裂傷

実際に海外では、ナイトダイビング中にヘッドライトの光に反応したバラクーダが突進し、顔に裂傷を負った事故が報告されています。

水中で光を照らした瞬間に突然現れたため、避ける間もなく接触。傷は深く、複数の縫合を必要としたとのこと。

このような事例は、シュノーケリングや浅場での素潜りでも起こり得るため、特に南方の海で遊ぶ際はバラクーダの存在を念頭に入れておくことが重要です。

カジキ|トローリング中の事故例と突進の破壊力

カジキ(マーリン)は、言わずと知れたビッグゲームの王者。長く鋭い上顎(ロストル)を武器に、高速で海中を泳ぎ回る魚で、最大で数百kgに達する個体も珍しくありません。

この鋭い“槍”のような上顎が、時に人間に対して深刻な危害を与えることがあります。特にトローリング中のファイトで船に突っ込んでくる事例は世界中で報告されています。

釣り人・船長・同乗者の誰もが油断できない危険性を孕んでおり、その突進の破壊力は命に関わるレベルです。

実例:マーリンが突進し胸部に致命傷

過去には、海外でのマーリン釣行中、船に取り込む直前に突進してきた個体が釣り人の胸部を刺し、死亡した事例があります。

このケースでは、すでに弱った魚と判断し、取り込み作業に入ったタイミングでの突進。不意の動きとロストルの鋭さが合わさり、瞬時に致命傷を負う結果となりました。

特にトローリングや船釣りでは、最後まで気を抜かずに距離と位置取りを保つことが、安全確保に直結します。

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釣り人・ダイバーが気をつけたい毒魚たち

海には見た目のインパクト以上に危険な毒を持つ魚が数多く存在します。釣り人やダイバーにとって、刺された時のダメージは大きく、最悪の場合、命に関わることも。

ここでは、釣りやダイビング中に遭遇しやすく、「刺される危険性が高い」毒魚たちを紹介します。

エイ|尾にある毒針の危険性と刺された時の対処法

エイ(アカエイ・トビエイなど)は、海底にじっと潜んでいることが多く、釣りや磯遊び中にうっかり踏んでしまう事故が多発しています。

特に注意すべきは尾にある鋭い毒針。刺されると激痛と炎症、最悪の場合は神経麻痺に至るケースもあります。

実際、私もサーフでの釣行中にエイに刺された経験があります。長靴を履いていたものの毒針が貫通してしまい、激痛でその日は釣りどころではなくなりました。周囲の釣り仲間でも刺された人は少なくなく、釣り人の被害が最も多い危険生物の一つだと実感しています。

通常のウェーダーだけでは防ぎきれない場合もあるため、専用の「エイガード」などで足元の防御を強化するのが非常に重要です。

もし刺されてしまった場合は、すぐに患部を40〜45℃の温水で30分ほど温めて毒を不活性化し、速やかに医療機関で治療を受けてください。

刺されてからでは遅い──。エイへの備えは、釣果よりも命を守るための基本装備です。

アイゴ|ヒレの棘毒に注意!釣り上げた後の持ち方は?

アイゴ(バリ・アイゴ類)は、磯場や堤防などで頻繁に釣れる魚ですが、背びれと腹びれに鋭い毒棘を持つことで知られています。

釣り上げた瞬間は暴れやすく、素手で触ろうとして刺される事故が後を絶ちません。この毒は強い痛みと腫れを引き起こし、場合によっては長時間のしびれを伴います。

アイゴを釣ったときは、グリップを使って持つ・フィッシュグリップで固定してから外すなど、徹底した注意が必要です。

また、子ども連れや初心者と一緒の釣行時には、「この魚には毒があるよ」と事前にしっかり教えてあげることも大切です。

美味しい魚でもあるアイゴですが、「釣った後が危険」だと心得ておくべき一匹です。

ゴンズイ|夜行性の毒魚。群れに注意!

ゴンズイは、ナマズのような姿をした海水魚で、背びれと胸びれに毒のある鋭い棘を持っています。

夜行性で、港湾部や堤防まわりなどでよく見かけられ、特に夜釣りやサビキ釣りで知らないうちに釣れていることが多い魚です。

特徴的なのは、複数の個体が密集して泳ぐ「ゴンズイ玉」と呼ばれる群れの行動。まとめて釣れてしまうことがあり、処理中に不用意に触ってしまうと刺されるリスクがあります。

体は小さいものの毒は強く、刺されると激痛と腫れを伴うため非常に危険です。見た目が地味で危険性に気づきにくい点も厄介です。

対処法としては、釣れたら決して素手で触らず、フィッシュグリップやプライヤーで処理することが重要です。

地味でも侮れない、釣り人泣かせの毒魚。それがゴンズイです。

ミノカサゴ|美しい見た目に潜む強力な毒棘

ミノカサゴは、ヒレを大きく広げた優雅な姿が特徴の熱帯性の魚です。

水族館などで人気が高く、その美しさから観賞魚としても知られていますが、実は強力な毒を持つ「毒魚」としても有名です。

背びれ・腹びれ・尻びれに鋭い毒棘があり、刺されると激痛と腫れ、時には発熱や吐き気を伴うこともあります。

ミノカサゴは釣りでもごく稀に釣れることがあり、特にライトゲームやルアーフィッシング中にヒットする例も報告されています。

見た目が美しいぶん、子どもや釣り初心者がうっかり手を出してしまいやすい点も注意が必要です。

釣れた際は決して素手で触らず、しっかりと器具を使って対処するのが鉄則です。

「綺麗なバラには棘がある」――まさにその言葉通りの魚、それがミノカサゴです。

ハオコゼ|小さな体に猛毒を秘めた危険魚

ハオコゼは体長10cm前後と非常に小型ながら、背びれに強力な毒棘を持つ危険な魚です。

一見すると可愛らしい小型のカサゴのような見た目をしており、初心者には見分けがつきにくいのが特徴。

浅場や防波堤まわりなど、アジングやライトゲームで釣れることもあり、思わぬ事故につながることがあります。

実際に私もアジング中に釣れたことがあり、小さいカサゴだと思って手で外そうとして刺された経験があります。

幸い重症にはならなかったものの、指に激痛が走り、しばらくしびれが残るほどでした。

たとえ小さな魚でも油断は禁物。素手で触らず、フィッシュグリップやプライヤーを使うことが大切です。

「小さくても危険」──それを実感させられる代表的な魚、それがハオコゼです。

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刺さる・刺される魚から身を守るための対策

刺さる魚や毒を持つ魚たちは、想像以上に私たちの身近に潜んでいます。特に釣り人やダイバーにとっては、些細な油断が大きな事故につながるリスクを常に孕んでいます。

ここでは、そうした危険な魚から自分の身を守るための装備や行動、万が一刺された場合の応急処置などを解説します。釣果自慢だけでなく、危険性の情報共有も“釣り人の責任”です。

釣行・ダイビング時の装備と行動の注意点

危険な魚から身を守るには、装備が最も重要です。たとえばエイ対策には、通常のウェーダーだけでなく「エイガード」と呼ばれる防護アイテムの併用が効果的です。これは私自身もサーフ釣行の際に必ず着用しています。

また、ナイトゲームではヘッドライトを海面に直接照らさないよう注意が必要。ダツなどの“刺さる魚”がライトに反応して跳ねるリスクがあります。

ダイビング中はむやみに手を出したり、岩陰を覗き込まないこと。美しい魚ほど、毒を持っている可能性があるのが海の常識です。

防御の基本は「知識+装備+慎重な行動」。安全第一で楽しみましょう。

刺された時の応急処置と医療対応

万が一、刺されてしまった場合はすぐに冷静に対処することが大切です。魚によって毒性や危険性が異なるため、可能なら刺した魚の種類を記録しておくと、医師の診断に役立ちます。

たとえばエイやアイゴなどの毒はタンパク質性毒のため、40〜45度程度のお湯に患部を浸けることで痛みを緩和できます。ただし、やけどしないよう温度管理には注意してください。

出血がある場合は清潔なタオルやガーゼで止血し、できるだけ早く病院を受診しましょう。破傷風ワクチンの接種歴がない方は、追加接種を勧められる場合もあります。

刺された魚の写真を撮る・種類をメモするなど、後から説明できるようにしておくとスムーズです。

釣果投稿で注意喚起する意味とSNSでの共有方法

最近では、釣果をSNSで共有する釣り人が増えていますが、「刺されやすい魚だった」「実は毒がある魚だった」といった体験を投稿することは、他の釣り人にとって貴重な注意喚起の情報源になります。

特に初心者の方は、ゴンズイやハオコゼなどの小型毒魚を「かわいい魚」と誤って触ってしまうことも多く、こうした実体験に基づいた注意喚起は非常に役立ちます。

投稿する際には、

  • どの魚に刺されたのか
  • どういった状況で刺されたのか
  • 応急処置やその後の経過

などをできるだけ具体的に記載すると、見る側も正しい知識を得やすくなります

また、「#ゴンズイ注意」「#エイ対策」などのハッシュタグをつけて拡散するのもおすすめです。仲間内だけでなく、全国の釣り人の安全意識の向上につながります。

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まとめ|刺さる魚・毒魚を知って、安全に釣りやダイビングを楽しもう

海には思わぬ危険が潜んでいます。ダツのように“突き刺さってくる魚”や、エイ・ゴンズイなどの毒魚は、釣り人やダイバーにとってとても身近なリスクです。

しかし、それぞれの魚の特徴と生息エリア、刺されるタイミングや対処法を知っておくことで、危険は最小限に抑えられます

私自身も、実際に遭遇した経験から「装備や行動の大切さ」を痛感しました。知識があるだけで、安全な選択肢を選べる場面は確実に増えます

釣果やダイビングの魅力を存分に楽しむためにも、刺さる魚や毒魚について事前にしっかり理解しておきましょう

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