【要注意】シーバスロッドでショアジギングは迷惑?釣り場トラブルの実態と正しいタックル選びを解説!

こんにちは。つりはるライターのせいやです。

「シーバスロッドでショアジギングってアリ?」

最近、こんな疑問を持つ釣り人が増えています。

実際、私自身もシーバスロッドで青物を狙って何本も釣り上げてきましたし、釣果的には“成立する”のは間違いありません。

しかし「人が多い釣り場」や「ヒット後の取り込み」においては、想像以上に周囲へ迷惑をかける場面も…。

この記事では、「ショアジギングにおけるシーバスロッド使用の可否」について、現役釣具店スタッフの視点から詳しく解説していきます。

ショアジギ初心者の方や、今あるロッドで青物を狙いたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

シーバスロッドでショアジギングは本当に迷惑?

結論から言えば、「釣り場の状況次第」です。

誰もいない磯や堤防など、周囲に人がいなければ、シーバスロッドでも問題なく青物を狙うことはできます。実際にヒットさせて釣り上げることも可能で、「迷惑」という言葉とは無縁です。

しかし、周囲に釣り人がいる混雑した釣り場では注意が必要です。

シーバスロッドはジギングロッドよりもパワーが弱く、青物がヒットした際に取り込みに時間がかかる可能性が高いため、ラインを横切ってしまったり、他人の足元まで魚を走らせてしまったりと、周囲に迷惑をかけるリスクがあるのです。

特に防波堤や港湾部など、人気のある釣り場では、この点がトラブルの元になることもあるため、理解しておく必要があります。

そもそもシーバスロッドとショアジギングロッドの違い

シーバスロッドとショアジギングロッドは、どちらも「ルアーを遠投し、魚を寄せて獲る」という共通点を持ちながらも、その設計思想と対応ターゲットに大きな違いがあります。

シーバスロッドは、その名の通り「シーバス(スズキ)」をメインターゲットにしたロッド。
軽量ルアーを繊細に操作し、柔らかめのティップでアタリを弾かずにフッキングする性能が求められます。

一方、ショアジギングロッドは、ブリ・カンパチ・サワラといった大型青物をターゲットに設計されています。使用するメタルジグも40〜60g以上と重く、ロッド自体もパワー・反発力・粘り強さが重視されます。

つまり、シーバスロッドでもジグは投げられますが、「魚を獲る」までを想定すると、ターゲットやフィールドに合わせたロッド選びが重要になります。

成立するが「迷惑」とされる3つの理由

結論から言えば、シーバスロッドでショアジギングは「成立します」。
ただし、それが周囲から迷惑に感じられるシーンも存在するのは事実です。

ここでは、実際にトラブルにつながりやすい3つのポイントを詳しく見ていきましょう。

① ファイト中の主導権を握りにくく、取り込みに時間がかかる

シーバスロッドは柔軟性が高いため、大型青物とのファイトではロッドが曲がりすぎて主導権を握りづらいことがあります。
結果としてファイトが長引き、隣の釣り人のラインに絡んでしまうなど、トラブルの原因になります。

② 魚が暴れると制御しきれず、足元でバラす・跳ね上がる

ロッドのパワー不足から、足元で魚が暴れた際にうまく制御できず、タモ入れミスや抜き上げ失敗といった場面が発生しがちです。
その際にルアーが周囲へ飛んでしまい、危険を及ぼす可能性もあります

③ 魚を掛けた後の取り回しで場所を大きく使ってしまう

ロッドがしなりすぎることで、魚との距離が取りにくくなり、広いスペースでのやりとりが必要になります。
人が多い堤防や混雑した釣り場では、これが周囲のキャストや移動の妨げになることも。

タックルの選び方でトラブルは防げる

シーバスロッドでのショアジギングが“迷惑”と感じられる場面の多くは、タックルバランスの悪さが原因です。
つまり、状況に応じて適切なタックルを選べば、そういったトラブルの多くは未然に防ぐことができます。

たとえば、シーバスロッドを使うならMLやMクラスではなく、MH〜Hクラスの強めのブランクスを選ぶことで、魚のコントロール性能が格段に向上します。
また、ラインも細すぎるとやり取りが長引きますので、PE1.5号〜2号+太めのリーダーで一気に寄せるスタイルが有効です。

私自身、以前はMLロッドで挑んでいた時期もありましたが、大型青物とのやり取りに限界を感じて、現在はMHクラスのシーバスロッドに切り替えました
結果として、取り込みがスムーズになり、周囲とのトラブルもなくなりました。

つまり、ロッド・ライン・フック・リーダーのトータルでの“適切な構成”が、マナーのある釣行にもつながるということです。

シーバスロッドでも釣れる!でも使う場所は要注意

結論から言うと、シーバスロッドでもショアジギングは可能ですし、実際に釣果を上げている人も多く存在します。
ですが、すべての釣り場で「問題なく成立する」とは限らず、使う場所を間違えると、周囲に迷惑をかけるリスクが高まります。

特に堤防や磯など、人が多く集まる釣り場では、ヒット後のやり取りの難しさが問題になります
ロッドのパワー不足で魚を寄せきれなかったり、横移動せざるを得ない場面で周囲とトラブルになるケースも。

逆に言えば、釣り人が少ないエリアや、サーフのように広々としたフィールドであれば、シーバスロッドでも十分通用します。
タックルパワーと場所選びのバランスを考えることで、安全かつ快適に釣りを楽しむことができます。

私も最初の頃は「強いタックルじゃなきゃ迷惑になるかも」と悩んでいましたが、サーフや単独ポイントではシーバスロッドの方が軽くて投げやすく、結果的に釣果も伸びました

要するに、使うロッドの強さだけでなく、どこで・どんな魚を狙うかを考慮することが、トラブルを防ぎ、楽しい釣行につながるということです。

空いている堤防・サーフでは十分通用する

人が少ない釣り場であれば、シーバスロッドでのショアジギングは十分成立します。特に堤防の先端やサーフなど、横移動がしやすく、周囲との距離が取れる場所では、ロッドの強さよりも「投げやすさ」や「操作性」が優先されることも多いです。

実際、私自身もシーバスロッド(ML〜Mクラス)でメタルジグを遠投し、30〜60cmクラスのツバスやハマチを何度も釣ってきました。サーフでは足場が低く、魚の取り込みもスムーズなため、強引なやり取りをする場面は少ないのです。

また、混雑していない堤防なら、ヒット後に左右へ移動して魚を追いかける余裕があります。
無理に引き寄せず、魚の走りに合わせた丁寧なファイトができる点でも、パワーより「柔らかさ」が活きる場面です。

さらに、シーバスロッドは軽量で扱いやすいため、長時間のキャストにも向いています。朝まずめの短時間勝負などでは、操作性の良さがそのまま釣果に直結することも少なくありません

もちろん、足元に障害物が少なく、ラインブレイクや根ズレの心配が少ない前提ですが、状況を見極めればシーバスロッドでもストレスなく青物を狙えることを、ぜひ知っておいてください。

磯・人が多い釣り場ではおすすめできない理由

シーバスロッドでのショアジギングは、磯場や混雑した釣り場では“危険”につながる可能性があるため注意が必要です。

まず、磯は足場が不安定で、高低差のある場所が多く、ヒット後に魚をいなすスペースも限られています。
大物がかかった際には、竿の強さと主導権の握りやすさが問われる場面が多く、シーバスロッドではどうしても“力負け”してしまうリスクがあります。

たとえば、私が以前ヒラスズキ狙いで磯に入った際、隣でシーバスロッドを使っていた方がブリクラスの青物をヒットさせました。
しかし、ロッドの反発力が弱く魚に主導権を握られてしまい、他の釣り人のラインに絡んで大混乱に…
最終的にラインブレイクしてしまい、現場の空気も険悪に。

また、人が多い堤防では、横の釣り人との距離が近くなりやすいため、ヒット後に走られた際のコントロール力が非常に重要です。
ショアジギングロッドのように、しっかりと魚を止めるパワーがないと、隣の人の仕掛けに絡んだり、トラブルの原因になりやすいのです。

さらに、周囲から「シーバスロッドで青物はやめてほしい」と思われてしまうことも…。
悪気がなくても、周囲に気を配れないタックル選びは“迷惑”と捉えられてしまう可能性があるという点を、しっかりと認識しておくべきです。

もちろん、釣りの自由度は大切ですが、“釣れたらいい”ではなく“釣った後どうするか”まで想定したタックル選びがマナーの一部だと考えておくと安心です。

ヒット後に起こりやすいトラブル事例

シーバスロッドでショアジギングを行う際、最もトラブルになりやすいのが「ヒット後の対応」です。

青物はヒットした直後に高速で走るため、ロッドのパワーや主導権の握り方が非常に重要になります。
特に混雑した堤防や足場の限られた釣り場では、この瞬間の判断ミスが大きなトラブルを引き起こします。

例えば、横の釣り人のラインと絡んでしまうのは定番のトラブルです。
青物が左右に走る中、ロッドの反発力が弱いとコントロールできず、「お祭り(ラインの絡み)」状態に。
結果、相手の仕掛けを切ってしまったり、口論になってしまうケースもあります。

また、テトラや磯など障害物が多いエリアでは、魚に突っ込まれてラインブレイクする危険性も高まります。
ショアジギングロッドであれば魚を制御して耐えることができますが、シーバスロッドでは力負けし、根に入られてしまうことも。

私自身、釣り始めたての頃に堤防でブリクラスの魚をかけた際、シーバスロッドでファイトしていて竿がのされそうになり、
見かねた隣の人に「代わろうか?」と声をかけて頂いた経験があります。

さらに、ヒット後にランディングできず、長時間引っ張り合いになると他の釣り人のポイントを潰してしまうことにもなります。
自分では気づかなくても、周囲から「マナー違反」と見られてしまうケースも多いのです。

こうしたリスクは、タックルの選択一つで大きく軽減できます。
シーバスロッドでの挑戦も可能ですが、“釣れた”の先を見据えた選択がトラブルを未然に防ぐコツと言えるでしょう。

実際の釣果・使い心地|私の釣行体験談

「シーバスロッドで青物は釣れるのか?」と疑問に思っている方へ。
ここでは、私が実際にシーバスロッドで釣行した中で得たリアルな経験をもとに、
その可能性と課題を具体的にお伝えしていきます。

結論から言うと、“釣れる”は確か。
しかし、実際に魚がかかった瞬間にわかるのは、「成立するけど、限界もある」という事実でした。

以下では、実際に私が体験した2つのエピソードを通じて、
「成立」と「迷惑」その両面を感じた実釣のリアルをお伝えします。

周囲に迷惑を…“反省エピソード”①

シーバスロッドでの青物狙いは成立しますが、場合によっては大きな迷惑になることも。
私自身、今でも思い出す“反省エピソード”があります。

あれは数年前、人生で初めて「大きな魚をかけた日」でした。
ポイントは堤防の先端、足元はテトラ帯。
使用していたのはMLクラスのシーバスロッドに30gのジグ。

朝マズメ、数投目のジャーク中に突然「ドンッ!」と明確なバイト。
直後からものすごい勢いでラインが引き出され、完全にパニック状態に。

「ブリだ!これはデカい!」と確信しながらも、
左右に走られる魚に対応しきれず、両隣の釣り人は竿を置いて釣りを中断。
タモを持って駆け寄ってくれる人もいて、完全に私一人のために動いてくれていました。

テトラ帯に魚を寄せるも、最後の最後で魚がテトラに突っ込んでラインブレイク。
ブリの姿を一瞬だけ確認して、そのまま逃がしてしまいました。

「ありがとう」と感謝を伝えながらも、心の中では大きな反省。
優しい人たちだったから良かったものの、人によっては「迷惑だよ」と言われても仕方ない状況でした。

この経験から、私は「人が多い場所では、魚をかけた後の動きまで想定したタックル選びが必要」だと学びました。
特に大型青物はヒットしてからが本番。
タックルの強度・リフト力・操作性の全てが問われます。

成立する釣りだからこそ、迷惑をかけないための準備はマナーとして欠かせません。

周囲に迷惑を…“反省エピソード”②

もう一つの出来事は、友人との釣行で実際に「迷惑をかけてしまったかも」と感じたケース。
状況やタックルの選択が噛み合わず、結果的に周囲の釣り人に迷惑をかけてしまう展開になってしまいました。

予想外の混雑と、シーバスロッドゆえの“制限”

その日は友人と初めての釣り場に訪れた日。事前に情報が少なかったこともあり、実際に到着してみると思った以上に人が多い状況でした。

私はショアジギングロッドを持参しており、重めのルアーも投げられる準備がありましたが、
友人はシーバスロッドのみで、軽いメタルジグしか持っておらず……。

実際に釣りを始めると、潮流が強く軽いルアーが大きく流されてしまい、両隣の釣り人と頻繁にお祭り状態に。

私はすぐに流されづらい重めのルアーへ切り替え、何とかトラブルは回避できましたが、
友人はシーバスロッドで使える範囲のルアーしか持っておらず、そのまま無理やり釣りを継続していました。

ヒット後の大混乱と、居心地の悪さ

その矢先、友人のロッドにまさかのブリがヒット

魚は左右に激しく走り、3〜4人の釣り人が竿を置いてラインを避ける展開に。

私はタモを持って手伝いに入り、なんとかランディングは成功したものの、
その場にいた常連らしき釣り人たちからは明らかに険しい視線を向けられ、

これだからよそもんはという一言を投げかけられた時は、正直いたたまれない気持ちになりました。

釣れるかどうか以前に、「周囲に迷惑をかけないタックル選び」の重要性を身をもって学んだ経験です。

迷惑をかけないためのタックル&マナー対策

「シーバスロッドでショアジギングは成立するけど、周囲への迷惑は避けたい」
そう思うなら、タックル選びと釣り場でのマナーにしっかり配慮することが大切です。

ここでは釣果を上げつつトラブルを防ぐための代替タックルや、釣り人としての基本的なマナーについて詳しく解説していきます。

強度・パワーに優れたおすすめ代替タックル

「周囲に迷惑をかけずにショアジギングを楽しみたい」という方に向けて、パワーと操作性のバランスが取れたおすすめタックルをご紹介します。

ここでは、入門にぴったりの安価なショアジギロッドと、強めのシーバスロッドで代用する選択肢の2パターンを紹介します。

安価なショアジギングロッド|コルトスナイパーBBS S96MH

比較的安価で購入できるエントリーモデルながら、〜60gのメタルジグに対応する本格派ショアジギロッド。

カーボン含有率も高く、遠投性能とパワーが両立しているので、シーバスロッドでは不安な堤防・サーフ・小磯での青物狙いにも安心して使えます

「とにかく安く始めたい」「でも最低限のトラブル回避はしたい」という方にうってつけの1本です。

強めのシーバスロッドで対応|23ディアルーナ S96MH

大型シーバスやヒラスズキは勿論、ライト青物まで視野に入れた、ハイパワーシーバスロッド

使用可能なジグウェイトは60gまでと、ショアジギングにも使える懐の深さがありながら、感度や操作性はシーバスロッドらしく繊細です。

「普段はシーバスだけど、時々青物も狙いたい」「強めのサブロッドを持っておきたい」方におすすめ。サーフや堤防では十分通用するスペックです。
但し、80cmを超える青物が混じる場合や、テトラや磯場での釣行にはパワーが足りないので注意。

ラインやドラグ設定でも差が出る

タックルの強さだけでなく、ラインの太さやドラグ設定も、トラブル回避には重要なポイントです。

特に人が多い釣り場では、やり取り中の横走りや根ズレをいかに抑えられるかがカギとなります。

PEラインは最低でも1.5号以上を使用することで、青物の走りに耐えやすく、周囲への迷惑も減らせます。

また、ドラグを緩すぎず締めすぎずの中間設定にしておくことで、不意の大物にも落ち着いて対応可能。

軽いタックル+細ラインでの釣りはスリリングですが、人が多い場所では「安心してやり取りできる太さと設定」が配慮の第一歩です。

周囲との距離感や声かけも大切な配慮

ショアジギングで最もトラブルが起きやすいのが、隣との距離が近すぎる状態です。

特にヒット後の横走りや、ランディング時の立ち位置が被ってしまうと、他の釣り人に迷惑をかける原因になります。

そこで重要なのが、釣りを始める前に一言「ここ入っても大丈夫ですか?」と確認したり、ヒット後に「すみません、走ります!」と声をかけること

ちょっとしたコミュニケーションで、お互いが気持ちよく釣りを楽しめる空気が生まれます

配慮のある釣り人は自然と周囲に信頼され、結果的にトラブルも少なくなります。

まとめ|成立するが、配慮あるタックル選びが鍵!

シーバスロッドでショアジギングを楽しむことは、十分に成立します

しかしながら、釣り場の状況や周囲との距離感ヒット後の対応によっては、他の釣り人に迷惑をかけてしまうリスクがあるのも事実です。

特に、人が多い堤防や磯場では、パワー不足のタックルでは制御しきれず、ラインブレイクやオマツリといったトラブルにつながることも。

そのため、自分の技術・釣り場・ターゲットに応じたタックル選びが必要不可欠。

「軽快さ」と「扱いやすさ」でシーバスロッドを選ぶのも良いですが、“迷惑をかけない”という視点を持つことが、釣り人としてのマナーです。

しっかり配慮のある選択をして、楽しく安全なショアジギングライフを送りましょう!

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