「これ、本当に釣具メーカー以外が作ってるの?」
私が初めて タングステン本舗「TGディンプル」 を使ったときの正直な感想です。
このジグヘッドは、実は釣具メーカーではなく、金属加工会社・NSC工業が手がけた製品。
最初は正直「どうなんだろう…」と半信半疑でした。
しかし、使ってみて驚きました。高比重タングステンによる沈下の速さと感度、土肥富製のフックによる刺さりの良さ、ワームのズレにくさ──すべてが一流クラス。
アジング用のタングステンジグヘッドの中では、最もコスパに優れた製品だと断言できます。
本記事では、そんな「TGディンプル」の特徴から実釣インプレ、月下美人アジングTGとの比較、おすすめの使い方まで詳しく解説していきます。
タングステン本舗のTGディンプルとは?釣具メーカーじゃないのに“一流”の理由

TGディンプルは、「釣具専業メーカーではない」という珍しい背景を持つジグヘッドです。
製造しているのは、金属加工を本業とするNSC工業(タングステン本舗)。
精密な金属加工の技術を活かし、趣味のアジングから生まれた“本気の製品”として開発されました。
最初は「釣具メーカーじゃないからどうなんだろう…」と疑っていた私ですが、使ってみてその完成度に驚かされました。
高比重タングステンによる飛距離・沈下速度・感度の高さ、そして土肥富製フックによる抜群のフッキング性能、さらにワームのズレにくさ──これらが組み合わさったことで、今では完全に信頼を寄せているジグヘッドです。
このセクションでは、TGディンプルの背景やスペック、設計思想を詳しく解説していきます。
金属加工会社・NSC工業が手がける本気のジグヘッド「TGディンプル」
NSC工業は、元々は釣具とは無関係の金属加工会社です。
そんな企業がアジングにハマった社長の趣味から、精密加工の技術を活かして開発したのが、このTGディンプル。
(情報参考元:タングステン本舗HP)
最大の特長は、高比重タングステン素材を採用している点。
通常の鉛製ジグヘッドに比べて約4割サイズダウンできるため、空気抵抗が少なく飛距離が大幅に向上。
フォールスピードも早く、深場や潮流の早いエリアでもしっかりとレンジキープが可能です。
さらに、ヘッド形状にもこだわりが。
表面にはディンプル(くぼみ)加工が施されており、引き抵抗を感じやすく、ジグヘッドの動きを把握しやすい構造になっています。
これにより、初心者でも底取りや潮の変化が明確に感じ取れるのは大きなメリットです。
その他、スペック面での特徴を以下にまとめます:
- 高比重タングステン採用:従来の鉛よりコンパクトで飛距離&沈下速度アップ
- ディンプル加工ヘッド:水流を受けて引き抵抗を明確に感じ取れる
- 土肥富製フック:抜群の刺さりと安心の品質(フッ素コート)
- ワームキーパー搭載:ズレを防いでワームをしっかり固定
- 大径アイ採用:ラインやスナップを通しやすく初心者にも優しい
高価なタングステンを採用に加えて、これだけの高性能な装備を兼ね備えていながら値段はなんと10個入りで999円。(2025年現在)
正直、有名釣具メーカーなら倍の値段でもおかしく無いぐらいの性能です。
こうした細部への配慮が「釣具メーカー以上」とも言えるクオリティを実現しており、まさに“知る人ぞ知る”本気のジグヘッドです。
土肥富製フック×タングステンの高性能設計
土肥富(どいとみ)は、知る人ぞ知る日本有数の釣針専門メーカー。
私自身、アジングで最も信頼している「レンジクロスヘッド」も、この土肥富が手がけたジグヘッドです。
針の製造を本業とするメーカーだけあって、とにかくフックの刺さりが段違い。
爪に軽く引っ掛けてみると、他のジグヘッドとの違いが一瞬で分かりますよ。
わずかな吸い込みでもフッキングが決まるので、特にショートバイトが多い冬場のアジングでは、その恩恵を強く感じます。
最近では、ダイワの「月下美人 アジングTGジグヘッド」にも土肥富製のフックが採用され、一気に評価が高まったりもしています。
そんな中、TGディンプルに採用されているのは、土肥富のオリジナル設計フック。
サイズ感としては、私が愛用しているレンジクロスフックのSサイズとMサイズの中間に位置しており、まさに「絶妙」と言えるバランスです。
アジの口にしっかり掛かり、なおかつ違和感を与えない絶妙なサイズと形状。
フック単体の完成度が高いからこそ、TGディンプル全体の信頼性も高まっていると実感しています。
ワームキーパー付き&アイが大きく初心者にも使いやすい

TGディンプルには、実釣で感じる使いやすさを重視した工夫が詰め込まれています。
その代表例が、大径アイとワームキーパーの存在です。
まずアイが大きいことで、リーダーを通す際のストレスがほとんどありません。
ラインが入りづらい小さなアイだと、特にナイトゲームや寒い時期には地味に面倒なのですが、この設計なら初心者でもスムーズにセット可能です。
また、ワームキーパーが搭載されていることで、キャスト時やフッキング後のワームのズレを防止。
釣行中にいちいちワームを直す手間が減るため、トラブルが少なく快適に釣りを楽しめます。
もちろん、上級者の中には「アイは小さいほうが違和感が少ない」「ワームキーパーがあるとワームに裂けができやすい」といった賛否の声があるのも事実です。
ですが、実際の使用感としては、極端に性能を落とす要素ではなく、むしろ操作性や快適さの面で得られるメリットのほうが大きいと感じます。
使いやすさに振った設計でありながら、釣果や感度に妥協がない──初心者にとっても非常にバランスの良い選択肢だと思います。
間違いなく初心者にはオススメですよ!
TGディンプルのメリット・デメリットまとめ

ここでは、実際に使用して感じたTGディンプルのメリットとデメリットを整理してご紹介します。
「タングステンって実際どうなの?」「他と比べて何が違うの?」と気になる方は、ぜひこのパートを参考にしてください。
TGディンプルのメリット(良い所)
まずは私が実際に感じた、TGディンプルの良い所を3つ紹介します。
①飛距離・沈下速度・感度が圧倒的
高比重タングステン素材を採用しているため、小さなシルエットながら遠投性能とフォールスピードは抜群。フォール中のアタリも手元にしっかり伝わるので、感度重視の釣りには最適です。
②土肥富フック採用でフッキング率が高い
アジングで定評のある土肥富製の高性能フックを採用。わずかな吸い込みでも鋭く刺さり、ショートバイトでもしっかり掛かるのが大きな魅力。特に冬場の渋い状況で差が出ます。
③高性能なのに価格が控えめでコスパ最強
性能的には月下美人アジングTGとほぼ同等にも関わらず、価格は大幅に安く、5〜10個入りのパック販売で手に入ることも。鉛ジグヘッド並みの価格でタングステン性能を得られる点は圧倒的なコスパです。
TGディンプルのデメリット(注意点)
次は、私が感じたTGディンプルの注意点を3つ紹介します。
フォールスピードが速すぎる場面がある
沈下速度が早いため、スローに見せたい釣りや吸い込みが弱い状況ではやや不向きなことも。アミパターンなど繊細なアプローチが必要な場面では鉛製のほうが合うケースもあります。
ディンプル形状や大径アイは好みが分かれる
引き抵抗を感じやすいディンプル形状や、大きめのアイとキーパー構造は、快適さ重視の設計。ただ、上級者の中には「ナチュラルさが損なわれる」として敬遠する方もおり、やや賛否のあるポイントです。
人気サイズはすぐに売り切れる
製造元が大手ではないため、流通数が少なく常に在庫が不安定。
現在はAmazonで取り扱いはあるものの、定番サイズ以外はすぐに品切れになる傾向があります。
希望のサイズを見つけたら売り切れる前に、早めにGETする事をオススメします。
TGディンプルと月下美人アジングTGを徹底比較!
私がTGディンプルを使ってまず思ったのは、「これ、ダイワの月下美人TGとほとんど性能変わらないんじゃ?」ということ。
実際、どちらも土肥富製のフックを採用しており、同じ様なヘッドの水受け形状に、タングステン素材による飛距離・沈下速度・感度もほぼ互角。
使い比べて感じた細かな違いと、それぞれの得意なシチュエーションを正直にレビューしていきます。
「どっちを買えばいいの?」と悩んでいる方の判断材料になれば幸いです。
どちらも土肥富製フック採用で刺さりは◎
まず最大の共通点は、どちらも土肥富製の高品質フックを採用している点。
このフックは、軽い力でも一瞬で刺さるほど鋭く、アジのわずかな吸い込みにも対応できます。
実際、私自身も両方のジグヘッドを使ってきましたが、フッキング性能にはほとんど差を感じませんでした。
釣果に直結する“刺さり”の部分に関しては、どちらを選んでも安心して使えると言って良いでしょう。
価格差は歴然|性能ほぼ同等でTGディンプルがコスパ最強
両者ともに土肥富製のフックを採用し、タングステン素材・重心バランス・沈下性能も非常に近いため、性能面では正直ほぼ互角です。
しかし価格に関しては、TGディンプルの方が圧倒的に安いのが事実。
1個あたりの単価は100円以下と鉛ジグヘッドに近いレベル。
月下美人アジングTG=大手ブランドの安心感と実績、TGディンプル=知る人ぞ知る高性能×高コスパという位置づけです。
あえて分類するなら、
- 釣果最優先・価格を気にしない上級者 → 月下美人アジングTG
- コスパ重視・扱いやすさ重視の初心者 → TGディンプル
私自身の感覚では、「性能差はほとんどないのに値段は倍近い」──だから繰り返し使うならTGディンプル一択です。
実釣インプレ|TGディンプルを使って驚いた性能とは?

ここからは、私が実際にTGディンプルを使用して感じたことを、釣行中のシチュエーションに沿ってリアルにお伝えします。
釣具メーカーではない“金属加工会社”が作ったとは思えない仕上がりで、使い始めた初日から「これは本物だ」と実感しました。
飛距離、感度、フッキング──すべてにおいて満足度が高く、「なんでもっと早く使わなかったんだろう」と思ったほど。以下、実釣時のリアルな感想を3つのポイントに分けて紹介します。
風がある日でも飛距離が出る
アジングでは軽量ジグヘッドを風の中で投げる難しさに悩まされることがよくありますよね。
私がTGディンプルを初めて使った日も横風の強い堤防だったのですが、まず驚いたのがその飛距離の伸びでした。
タングステン素材の高比重に加え、ヘッドがコンパクトで空気抵抗も少ないため、1gでもスパッと飛んでいく感覚がありました。
同じ重さの鉛ジグヘッドでは絶対に届かない距離まで届き、沖の潮目や常夜灯の際(きわ)をしっかり狙えるのは大きなアドバンテージです。
風に強く、投げたいところにしっかり届く──この安心感はアジングにおいて非常に大きな武器になると感じました。
水受けの良さで操作感が抜群にわかりやすい
TGディンプルを使っていて特に感動したのが、操作感のわかりやすさです。
ヘッド部分に施されたディンプル(くぼみ)形状がしっかり水を受けるため、ラインを張ったときの抵抗が明確に手元に伝わってきます。
これにより、フォール中の姿勢変化やボトムへの着底、ちょっとした潮の流れの変化まで非常にわかりやすく、本当に使いやすいと感じました。
「今、どのレンジを引いているのか」「底を切っているのか」「潮が払い出しているのか」など、感覚だけで把握できるのはアジングにおいて大きな強みです。
特に風が吹いている日や、レンジがシビアな状況では、TGディンプルの明確な操作感が頼りになります。
圧倒的フッキング率で豆アジも逃さない
アジングで一番重要なのは、やっぱりフッキング性能。
TGディンプルに採用されている土肥富製オリジナルフックは、私が愛用しているレンジクロスフックのSサイズとMサイズの中間という絶妙なサイズ感。
このフックが本当に優秀で、豆アジクラスの小さなアタリでもしっかり掛けにいけるのが魅力です。
しかも、フッ素コートが施されているため刺さりがとにかく鋭い。軽く触れただけでもフッと刺さる感覚があり、アジの吸い込みの力を一切無駄にしない構造です。
実際、TGディンプルに変えてから明確にバラシが減ったのを体感しています。
小型のアジをかけられる精度と、大型のアジでもしっかり貫通する安心感──このフックの完成度こそ、TGディンプルが“釣れるジグヘッド”と呼ばれる所以です。
TGディンプルと組み合わせるおすすめのワーム

ジグヘッドの性能を最大限に引き出すには、相性の良いワーム選びがとても重要です。
特にTGディンプルは高比重タングステンという特殊なジグヘッドなので、それに見合うだけのバランスと波動を持ったワームでないと真価を発揮できません。
ワームキーパーがあるので、一般的な塩ビ素材のワームは相性が良いですが、エラストマー素材のワームとは相性が悪く、ワーム選びは重要です。
今回は私が実釣の中で圧倒的に相性が良いと感じたワームを1つだけ厳選してご紹介します。
迷ったらまずこれを選んでみてください。
reins「チビキャロスワンプ」|TGディンプルと相性抜群の定番ワーム
私がTGディンプルを使う際に、最もよく組み合わせているワームがこのreins「チビキャロスワンプ」です。
このワームは、シンプルなピンテール形状と非常に柔らかい素材が特長で、アジが違和感なく吸い込める設計。
口に入った瞬間の吸い込みやすさはピカイチで、豆アジのショートバイトでもしっかりと乗せられます。
ボディ全体には細かなリブがあり、尻尾部分だけ深めのリブが入っているのも大きなポイント。
これにより微細な波動を自然に生み出し、ただ巻きでもフォールでもナチュラルな誘いが可能です。
さらに、このワームは空気抵抗・水抵抗ともに少ない細身構造なので、飛距離を稼ぎたい時にも効果的。
TGディンプルのタングステン素材の、「飛距離性能」や「沈下スピード」を邪魔せず、むしろ引き出してくれる理想的な組み合わせです。
高感度・高反応のジグヘッド+吸い込みやすく動きすぎないワーム──この組み合わせが、アジの警戒心が高い状況でもしっかり釣果に繋がってくれます。
まとめ|TGディンプルは“価格以上の価値がある”本気のジグヘッド
TGディンプルは、釣具メーカーではなく金属加工会社・NSC工業が本気で開発した、唯一無二のアジング用ジグヘッドです。
タングステンならではの飛距離・沈下速度・感度、土肥富製フックによる圧倒的な刺さり、そして使いやすさに配慮された設計──どれを取っても高いレベルにありながら、価格は驚くほどリーズナブル。
上級者にも対応できる性能を持ちながら、初心者でも扱いやすいという点で、アジング入門者の「最初のタングステンジグヘッド」にもぴったりです。
私自身、色々なジグヘッドを使ってきましたが、今では最も信頼している1本となっています。
「釣れるジグヘッド」を探しているなら、TGディンプルは間違いなく試す価値ありですよ。
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