サーフでヒラメを狙うなら、選ぶワーム次第で釣果は大きく変わります。
「どんなワームが釣れるのか分からない」「おすすめのカラーやサイズが知りたい」
──そんな初心者〜中級者の方向けに、この記事では実績の高いおすすめワーム5選を厳選して紹介します。
形状の違いやおすすめカラー、基本の使い方、ジグヘッドとの組み合わせ方まで網羅的に解説しているので、初めてのサーフヒラメ釣りでもすぐに実践できる内容になっています。この記事を読めば、あなたにぴったりのワームが必ず見つかるはずです。
ヒラメ釣りで使うワームの選び方【初心者向けに解説】

サーフでヒラメを狙うとき、どんなワームを使うかで釣果は大きく変わります。特に初心者の場合、選択肢が多すぎて「どれが正解か分からない」と迷ってしまうことも多いはず。結論から言えば、まずはシャッドテール系の4~5インチワーム+ジグヘッド21g前後の組み合わせを選んでおけば、ほとんどのサーフで安定した結果が出せます。
この記事では、初心者でも迷わないように、形状・サイズ・カラー・重さという4つの観点から、ヒラメ釣りにおけるワームの基本的な選び方を解説します。選ぶポイントを押さえることで、「釣れない時間」から一歩抜け出し、ヒラメとのファーストコンタクトをぐっと近づけることができます。
ワームの形状ごとの特徴と使い分け
シャッドテール|アピール力と扱いやすさで初心者に最適
シャッドテール系のワームは、テール部分が水を掴み、力強く左右に揺れるアクションが最大の特徴です。
この「水押し」の強さによって、遠くにいるヒラメにもしっかりと存在をアピールすることができます。
特に波が高い日や濁り潮の状況では、ワームのシルエットが埋もれやすいため、シャッドテールのような強波動タイプが有利です。また、ただ巻きだけで泳がせられる点も初心者にとって大きな魅力で、リトリーブにテクニックがいらず安定した釣果が狙えます。
全国のサーフで安定した実績があり、定番ブランドでは「バディーワークス・フラッグシャッド」や「エコギア・パワーシャッド」が人気。
困ったときは、まずシャッドテール系から始めるのが基本です。
カーリーテール(グラブ)|スローリトリーブに強く、食わせ力が高い
グラブ系(カーリーテール)は、テールがくるくると回転しながら泳ぎます。スローな巻きでもしっかりアクションが出るのが魅力で、低活性時やプレッシャーの高い釣り場で特に効果を発揮します。
巻き抵抗が軽く、柔らかな素材のものが多いため、よりナチュラルな波動を出したいときにおすすめ。ヒラメがベイトを追いかけていないときでも、「見せて食わせる」展開に強いのがグラブ系です。
代表的な製品には「フラッググラブ」などがあり、どちらも初心者から上級者まで長く使われている名作。日中や風が落ち着いた場面では、シャッドよりもこちらが効くことも多いです。
ピンテール・ストレート系|澄み潮やスレた状況での切り札
ピンテールやストレート系ワームは、目立つ動きを抑えた“微波動タイプ”です。水中でのアクションは非常にナチュラルで、スレたヒラメや澄み潮のフィールドに強いという特徴があります。
動きが地味な分、初心者にはやや取っつきにくい印象があるかもしれませんが、フォール中や細かなリフト&フォールでの誘いに抜群に反応する場面があります。とくに「朝マズメ以降の時間帯」や「連日攻められている人気サーフ」などでは、派手なシャッドで見切られた魚がこのピンテールで釣れることも珍しくありません。
「デスアダー」などのピンテールワームは、5インチ前後を基準に、微妙な誘いを入れられるように意識して操作するとよいでしょう。食い渋り対策の“第2の選択肢”として、1本は持っておきたい形状です。
ワームのサイズは4〜5インチが基準|全国のサーフで安定
ヒラメ釣りにおけるワームサイズは、4〜5インチ(約10〜13cm)が全国のサーフで最も安定した釣果が期待できる基準サイズです。これはヒラメが好んで捕食するベイトフィッシュ(イワシやキス、ハゼなど)のサイズにマッチしているためで、アピール力と食わせやすさのバランスが非常に良いのがポイントです。
5インチでは反応が鈍いと感じたら、思い切って4インチにサイズダウンしてみるのも効果的。逆に、活性が高い状況や濁り潮・波が強い日は6インチなど大きめのワームで強アピールを狙うのもアリです。ただし、大きすぎるワームは初心者には扱いづらくなるため、まずは4〜5インチを2サイズほど持っておくのが無難です。
カラーの選び方|濁りは派手、澄み潮はナチュラル
ヒラメは視覚で獲物を探す魚です。そのため、ワームのカラーは釣果を左右する最重要ファクターの1つです。濁り潮や曇天、朝マズメなど「水中の視界が悪い状況」では、チャート系・ピンク・赤金・オレンジ・ゴールドなどのハイアピールカラーが強くおすすめです。
一方で、晴天や潮が澄んでいるときは、アピールが強すぎると見切られてしまうことも。そんなときは、パールホワイト・クリア系・シルバー・ウォーターメロンなどのナチュラルカラーが効果を発揮します。カラーは最低でも「派手系2色+ナチュラル系1色」程度は持っておくと、状況に応じたローテーションがしやすくなります。
ジグヘッドの重さは14〜28gが目安|地形と風に合わせて選ぶ
ワームを実際に投げて操作するには、ジグヘッドというオモリ付きのフックが必要です。ジグヘッドの重さは、フィールドの地形や当日の風の強さ、飛距離の必要性によって調整します。サーフ釣りでは、14〜28g(5号〜10号程度)がスタンダードで、以下のように使い分けます。
- 14〜18g:遠浅サーフや波が穏やかな日向き
- 21g前後:標準的な水深・風で汎用性が高い
- 24〜28g:急深サーフ、風が強い、遠投重視
「初心者は重い方が飛ぶし釣れそう」と思いがちですが、重すぎると底を引きずりやすく、根掛かりのリスクが高まる点に注意が必要です。迷ったら21gのシャッドテール+スタンダードなジグヘッドから始めて、状況に応じて使い分けていきましょう。
サーフで実績のあるヒラメ向けワームおすすめ5選【初心者OK】

ここからは、実際に私が使って釣果を出してきたヒラメ用ワームの中から、特に信頼できる5製品を厳選してご紹介します。
全国のサーフで実績があり、初心者でも扱いやすく、しかもアクション・飛距離・食わせ性能のバランスが優れているアイテムばかりです。
各ワームの特徴や向いているシチュエーションを具体的に紹介するので、自分の釣り場や釣行スタイルに合ったものを選ぶ参考にしてください。これからワームを揃えたい初心者の方にも、「まずはこれを持っていけば安心」と言える内容になっています。
① ハウル(DUO)|初心者でも釣れるサーフ定番ワーム
ヒラメ初心者にまず試してほしいのが、DUOのハウル。
ジグヘッドとワームがセットになっており、パッケージから出してすぐ使える手軽さが魅力です。
21g、27g、31gと3種類どれもオススメできますが、初心者の方はまず21gから入るのが使いやすくてオススメです!
私が1番ヒラメの釣果を上げているのもこのルアー。
これまでで合計で30匹オーバー、MAX78cmまでこのハウルで釣っています。
最大の特徴は、絶妙なバランスで設計されたボディ形状とヘッド形状。シャッドテールの強い水押しと、スイム姿勢の安定感により、ただ巻きだけで理想的なアクションが自然に出せるため、サーフでの実績も非常に高いです。
特に朝マズメや荒れた日など、視認性の高いカラーで攻めたい場面におすすめ。サイズは21g〜27g程度が標準で、飛距離と操作性のバランスが良く、初心者が最初に選ぶ1本として間違いのないアイテムです。
「難しいことは抜きで、まず1本で結果を出したい」という方にぴったりのワームセットです。
② VJ(コアマン)|ヒラメに限らず全魚種に強い実績ルアー
コアマンのVJシリーズは、もともとシーバス用として開発されたルアーですが、ヒラメ釣りでも抜群の実績を誇ります。
特にVJ-16やVJ-22は、コンパクトなボディながら飛距離と操作性に優れ、サーフでも十分に通用するスペックです。
こちらもジグヘッドとワームが一体設計になっており、ミスアクションが少なく、誰が投げても安定した泳ぎを実現できます。
特徴は、細身のボディと繊細なシャッドテールが生み出す“微波動系アクション”。
派手すぎず、ナチュラルすぎず、澄み潮やスレたヒラメにも口を使わせる絶妙な動きが魅力です。
都市部のサーフやデイゲームなど、プレッシャーの高いシチュエーションでも安定した釣果が期待できます。
「他のルアーで反応がない…」そんな時こそ、最後の1本として投入したい信頼のルアーです。
本当にどの魚に対しても反応が良いルアーなので、ヒラメ狙いで青物や鯛が釣れたり
逆に青物狙いでヒラメが釣れたり、なんでも良いから釣りたい人にもオススメできます!
唯一の欠点はフックが少し小さい事で、座布団クラスを相手にするにはやや不安が残ります。
▼個別のインプレ記事でも紹介してます▼
コアマンVJインプレ!使い方やオススメカラー等解説!
③ フラッググラブ(バディーワークス)|スローでもしっかり動く万能グラブ
バディーワークスのフラッググラブは、独特の太いカーリーテールが特徴的なグラブ系ワーム。わずかな水流でもくるくると回るテールの動きは、低活性のヒラメに対しても強くアピールします。
特に効果を発揮するのは、ベタ凪や澄潮など、ヒラメの活性が落ちているシーン。タダ巻きはもちろん、リフト&フォールやストップ&ゴーなどの細かいアクションでもしっかり泳ぎ、ナチュラルな波動で喰わせのスイッチを入れることができます。
サイズは5インチが基準で、重めのジグヘッド(21g〜28g)との相性も抜群。テールの水噛みが良いため、引き抵抗が適度にあり初心者でも泳ぎを感じやすいのも魅力です。
ワーム単体でも購入できるので、コスパ重視で色違いを揃えやすいのもポイント。スローな釣りで1本を引き切りたいとき、非常に頼れるグラブ系ワームです。
④ バルト(エコギア)|シルエットで食わせるボリューム系ワーム
ジャッカルのバルトは、もともとバス釣り向けに開発されたワームですが、その重厚感あるシルエットと肉厚ボディから、近年ヒラメ狙いやロックフィッシュ狙いでも愛用者が急増している注目のアイテムです。
特徴は、重量のあるボディと、大きなテールの水押し。
風の強い日やサーフでの横風にも負けずしっかり飛び、広範囲を効率的に探れる攻めのワームとして活躍します。サイズは3.5インチが定番で、シャッドテール特有のブリブリとしたアクションも健在。
また、見た目のインパクトに反してリトリーブスピードの許容範囲が広く、早巻きでもバランスを崩しにくいため、積極的に広範囲を探る釣りとの相性が抜群です。濁りがある場面や、遠投して深場を攻めたいときに特におすすめ。
アピール力重視でありながら食わせ要素も兼ね備えており、初心者が「一撃で釣れる」可能性も十分にある優秀な1本です。
⑤ デスアダー(deps)|澄潮・スレ対策に効く微波動ピンテール
depsのデスアダーは、バスフィッシング界で長年愛されている名作ワームですが、その自然な波動と細身のシルエットがヒラメにも非常に効果的で、サーフシーンでも注目を集めています。
デスアダーの最大の特徴は、無駄な動きを抑えた微波動アクション。
スレたヒラメや、澄潮・晴天などルアーを見切られやすい状況下でも、違和感なくアプローチできる「喰わせ型」のピンテールワームです。ボディに入った深めのリブが水を掴み、ナチュラルに揺れる姿はまさに生命感そのもの。
サイズは4〜5インチがヒラメ向けの基準なのですが、このデスアダーに関しては6インチ前後がオススメ!
私もヒラメ釣りでのデスアダーは6インチを1番よく使用するのですが、「大きすぎるけど釣れるのかコレ…」と最初は思ってました。
しかし実際は、30cm前後のソゲサイズでも問題なく食ってくるので、大きすぎるどころかむしろまだサイズ上げれても良いと思います!
素材が柔らかくてしなやかなので、軽めのジグヘッドでもしっかりとアクションしてくれるのも魅力です。派手なアクションで反応がなかったとき、最後の切り札として投入することでバイトを引き出せることも。
「しっかり見せて、しっかり喰わせる」。アピール系ワームで反応が薄いときに投入したい、信頼の一本です。
ヒラメ釣りにおけるワームの使い方・アクションの基本

ヒラメ釣りにおいてワームの性能も重要ですが、その力を最大限に引き出すには「使い方」もセットで覚える必要があります。難しいテクニックは必要なく、基本を押さえた丁寧な操作が釣果に直結します。
ここでは、初心者でもすぐに実践できる「ただ巻き」のコツから、釣れないときに試してほしい応用アクションまでをわかりやすく解説します。
ただ巻きが基本|中層を一定スピードで引く
ヒラメ釣りにおける最も基本的な操作は「ただ巻き」です。
キャストして着水後、ボトム(底)まで沈めてから中層までの深さを意識して一定スピードでリトリーブして浮いてきたら底を取ってを繰り返しします。
ヒラメのイメージといえば底にベッタリなので浮かせると食わないように感じますが、浮いたベイトを見上げて食うことが多いため、底をズル引くより中層までをふわっと引く意識が重要です。
活性が高い時なんかだと表層まで追ってきたりもしますよ。
ラインがたるんだまま巻くとアクションが死んでしまうので、軽くテンションを保った状態で巻くのがコツ。引き抵抗があるワームなら、振動を手元で感じながら引くことで、泳ぎの安定感も確認できます。
ストップ&ゴーで喰わせの間を作る
アタリが少ないと感じたときや、ワームを見切られている雰囲気があるときは、「ストップ&ゴー」というテクニックがおすすめです。リトリーブの途中で1〜2秒ほど巻くのを止めるだけ。この「間」で、ヒラメがバイトしてくることがあります。
特にシャッドテールやグラブ系のワームでは、停止時にゆらゆらとフォールする残像アクションが出るため、違和感を与えずに喰わせやすくなります。狙いたい場所や変化のある地形で意識的に止めてみましょう。
リフト&フォールは低活性時に有効
活性が低い時や潮の流れが弱い状況では、「リフト&フォール」の縦の動きも効果的です。ボトムまで沈めたあと、ロッドを立ててワームをリフト→テンションをかけたままフォールという動作を繰り返します。
フォール中にヒラメが下から食い上げてくるケースも多いため、ラインテンションを緩めすぎないのがポイント。ピンテール系や微波動系ワームと相性がよく、スレた魚にも有効です。
状況に合わせてアクションの強弱を変える
時間帯や潮の状況、風の強さなどによってヒラメの反応も大きく変わります。朝マズメなど活性が高いときはシャッド系で強アクションをテンポよく、日中や澄み潮のときはピンテールで弱めの波動を意識しましょう。
反応がないからといってワームを次々と替えるよりも、今使っているワームで操作の工夫をしてみるほうが釣果につながる場面も多いです。強い→弱いアクション、速い→遅い巻き、縦→横の動きなど、順に試していくのが理想です。
よくある質問Q&A|ヒラメ釣り初心者がワームで迷いやすいこと

ワームとプラグ、初心者にはどちらが釣りやすい?
結論から言えば、初心者にはワームがおすすめです。理由は、ただ巻きでもしっかりとアクションが出て、釣果につながりやすいから。プラグは飛距離・水深・アクションの調整がシビアで、扱いに慣れが必要な場面も多いです。まずは「投げて巻くだけで釣れる」ワームから始める方が、早くヒラメを釣る楽しさを実感できます。
カラーは何色を揃えておけば間違いない?
基本的には、「派手色+ナチュラル」の2系統を最低1色ずつ持っておくのがベストです。たとえば、赤金やチャート系などの派手色は濁り潮や朝マズメに、イワシカラーやホワイト系のナチュラルカラーは澄潮や日中に強くなります。
最低でも2色程度あれば、多くの状況に対応できます。
ワームのサイズ選びで失敗しない方法は?
サーフでのヒラメ釣りでは、4〜5インチのワームが最も安定します。5インチはアピール力があり、4インチは食わせに強いイメージ。6インチ以上になると飛距離は出ますが、バイト率が下がる傾向にあります。最初は4インチを1本選んで、慣れたら他サイズを試してみると良いでしょう。
ジグヘッドは重ければ飛んで釣れる?
確かに重いジグヘッドは飛距離が出ますが、底を引きずりすぎて根掛かりしやすくなるため注意が必要です。
目安は14〜28g程度で、21g前後を基準に、サーフの地形や風の強さに応じて調整するのがベスト。重さよりもバランスや操作性を重視しましょう。
どんなタイミングでワームを交換すればいい?
1つのワームで反応がない場合でも、すぐに替えるよりは「巻き速度」「層」「アクション」を変えてみるのが先です。
それでも反応がなければ、「カラー」→「サイズ」→「形状」の順に変更していくと、効率的に釣果に近づけます。焦らずローテーションを試すことが、ヒラメ釣りでは最重要です。
まとめ|ワーム選びと使い方を押さえてヒラメ釣りを楽しもう

ヒラメ釣りは「難しい」と思われがちですが、実はワーム選びと基本の使い方さえ押さえれば、初心者でもしっかり釣果を出せる釣りです。今回紹介したワーム5選は、いずれも全国のサーフで実績があり、扱いやすさと釣れる力の両方を兼ね備えたアイテムばかり。
まずはシャッドテール系の4〜5インチ+21g前後のジグヘッドから始めて、状況に応じてグラブ系やピンテール系へとローテーションしていけば、ヒラメとの距離は一気に近づきます。
季節・潮・地形・時間帯と、条件が揃ったときにその1本が活きる場面も多いのがヒラメ釣りの面白さ。あなたにとっての“信頼できるワーム”が見つかるきっかけになれば嬉しいです。
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