アジが釣れる時期はいつ?月別カレンダーと地域・サイズ別の狙い方

まな板に並んだ釣りたてのアジ11匹の釣果

こんにちは、つりはる編集長のはるです。

「アジっていつ釣れるの?」——釣りを始めたばかりの人からよく聞かれる質問ですが、答えはシンプルで、本番は初夏〜晩秋(6〜11月)。ただし狙うサイズによってベストな時期がズレます。エサで数を釣るサビキ釣りと、ワーム(ルアー)で狙うアジング——どちらでやるかでも狙い目が変わります。

私はこれまでにアジングで1,000匹以上のアジを釣ってきましたが、アジは「いつ行くか」で釣果が最も大きく変わる魚だと思っています。基本的に回遊魚(一部に常夜灯まわりなどに残る居着き型もいます)なので、時期を外すと群れが岸の近くに寄っていないからです。

この記事では、月別カレンダー・サビキとアジングの違い・地域差・サイズ別の時期まで、「いつ行けば釣れるか」を一枚で分かるようにまとめます。

目次

まず結論|アジ釣りの月別カレンダー

釣れやすさ主なサイズ向いている釣り方
1月越冬の大型(場所限定)アジング(深場隣接・常夜灯)
2月△ 年間で最も厳しい越冬の大型(場所限定)アジング(同上)
3月○ 型狙い開幕産卵がらみの良型(西日本が先行)アジング・ウキサビキ
4月○ 型狙いの本命25cm超の良型〜大型アジング・ウキサビキ
5月○ 端境期良型+早い地域は豆アジもアジング・ウキサビキ
6月◎ 数釣り開幕10cm前後の豆アジサビキ
7月豆アジ中心サビキの独壇場
8月豆アジ+後半から15cm級サビキ/アジングは夜
9月◎ 年間ベスト圏15〜20cmの食べ頃サビキ・アジングとも最盛
10月◎ 年間ベスト圏数・型とも充実サビキ・アジングとも最盛
11月○ 終盤良型中心。サビキは店じまいへアジングへ移行
12月○→△脂の乗った中〜大型アジング(夜)

ざっくり言えば、「夏は数、春は型、秋は両方」です。ファミリーでサビキ釣りを楽しむなら6〜11月、ルアー(アジング)でサイズを狙うなら春と秋〜初冬、と覚えておけば大きく外しません。

ただしこの表は、あくまで全国的な目安です。同じ月でも地域と場所で釣果は大きく変わります。以下で「なぜこの時期に釣れるのか」から順に説明していきます。理由が分かっていると、カレンダー通りにいかない年でも自分で判断できるようになります。

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アジの時期を決めているのは「水温」|1年の生活リズム

アジの回遊は水温に強く影響されます。マアジが活発にエサを追うのはおおむね水温16〜24℃前後と言われていて、この範囲に収まる時期・場所に群れが寄ります。25℃を超える真夏の日中は、深場や流れのある場所へ移動しやすくなります。1年の流れはこうです。

  • 春(3〜5月)——産卵がらみの大型が浅場に接岸。数は出ないが型が良い
  • 初夏(6〜7月)——春に生まれた豆アジが港内に入り、数釣りが始まる
  • 夏〜秋(8〜11月)——豆アジが15〜25cmに成長しながら居着く。数・型とも年間ベスト
  • 冬(12〜2月)——水温低下で深場へ落ちる。岸から釣れる場所が限られる

ポイントは、夏の豆アジと秋のアジは繋がっているということです。6月に10cm前後だった当歳魚は、秋には15cm前後まで育ちます(条件の良い年は20cm近くになることも)。秋に釣れる15〜25cmには、この当歳魚に加えて前年生まれの群れも混じります。夏に豆アジが濃かった港は、エサが寄る条件が揃っている場所なので秋も有望になりやすい——この繋がりを知っておくと、秋の場所選びで迷いません。

逆に真冬は、アジが水温の安定した深場に落ちるため、岸釣りの難易度が一気に上がります。「冬でも釣れる場所」は、深場が隣接した堤防や、水温が下がりにくい地域に限られます。

アジの産卵時期は春|大型が浅場に寄る「数少ないチャンス」

マアジの産卵期は地域差が大きく、西日本では1〜5月、東日本では5〜7月が最盛期とされます(全国で見ると1〜7月の幅があります)。産卵前の荒食いと産卵後の回復のどちらに当たるかは地域で変わりますが、いずれも大型が体力をつけるために浅場でエサを追う時期で、普段は沖にいるサイズが堤防から届く範囲に入ってくる——これが春に型が出る理由です。

産卵の前後で食いにムラが出るのも春の特徴で、「先週は良型が連発したのに今週は無反応」ということが普通に起きます。回遊のタイミングを掴んでいる地元の釣具店情報と、潮の効く日を選ぶことが春攻略のカギです。産卵後は一時的に食いが落ちますが、体力が回復した個体からまた荒食いを始めます。

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サビキ釣りの時期|ファミリー・初心者は6〜11月が本番

堤防からのサビキ釣りは、豆アジが接岸する6月頃に開幕し、11月頃まで楽しめます。特に7〜10月は、時間帯さえ合えば初心者でもクーラーいっぱいが現実的に狙える時期です。お子さん連れの釣りデビューなら、迷わずこの時期に行ってください。

サビキ釣りの時期で覚えておきたいのは次の3点です。

  • 初夏(6〜7月)は数は出るがサイズが小さい——10cm前後の豆アジ中心。針は小さめ(10cm前後なら3〜4号、5cm級の極小なら1〜2号)を
  • 秋(9〜11月)は数もサイズも狙える——15〜20cm級が混じり、唐揚げ・フライにちょうどいい
  • 朝夕マズメに合わせる——日中よりも、日の出・日没前後の1〜2時間に群れが回りやすい

仕掛けは、アジの群れが入っていれば難しいことを考える必要はありません。定番のピンクスキンかケイムラ系のサビキに、アミエビのコマセで十分です。常温保存できるキャップ付きのアミエビ(アミ姫など)なら、手も汚れず、余っても次回に持ち越せるので初心者・ファミリーには特におすすめです。

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釣り方で最初に押さえたいのは、コマセを切らさないことです。サビキ釣りは「撒いたコマセの煙幕の中に仕掛けを同調させる」釣りなので、ポツポツ撒くより、群れが寄るまで手返しよく撒き続けたほうが早く釣れ始めます。群れが寄れば、あとは仕掛けを落とすたびに掛かるお祭り状態になることも珍しくありません。逆に、コマセが切れると群れはあっさり離れていきます。エサはケチらず多めに持っていきましょう。

道具立ては竿・リール・サビキ仕掛け・コマセカゴ・エサの5点があれば成立します。竿は磯竿や万能竿があればベストですが、これから始めるなら仕舞寸法の短いコンパクトロッドでも十分。リールは2000〜2500番のスピニングにナイロン2〜3号を巻いておけばOK。糸を巻くのが不安なら、最初からナイロンが巻いてある「糸付き」のリールを選べば結ぶだけで始められます。全部揃えても初期投資は控えめに始められます。

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アジングの時期|季節ごとの狙い方

ルアーで狙うアジング目線だと、季節ごとの狙い方はもう少し細かくなります。順に見ていきます。

春(3〜5月)|数は出ないが、型を狙うなら面白い

春は産卵がらみのアジが沿岸に寄るタイミングです。数釣りは難しいものの、1匹の価値が高い良型〜大型が狙えます。実際に私も、普段は豆アジしか釣れない堤防で、4月の満潮付近に25〜30cmのアジが連発した経験があります。水温が安定しやすい潮通しの良い場所や、常夜灯まわりが有望です。

月ごとの目安としては、3〜4月は産卵がらみの25cm超が本命(西日本では産卵の真っ最中、東日本では産卵前の荒食いに当たります)、5月は良型と回復途中の個体が混じる端境期で、地域によっては5月中に早くも当歳の豆アジが顔を出す年もあります。「春=大型だけ」ではなく、後半になるほどサイズの幅が広がっていくイメージです。

釣り方は、軽めのジグヘッドで丁寧にフォールを見せるのが基本。ただし春は風が強い日が多く、軽量リグの操作が難しくなるので、天候の安定した日を選ぶことが釣果に直結します。

夏(6〜8月)|豆アジの数釣り。ただしアジングにはやや不向き

夏は豆アジの数釣りシーズンですが、正直に言うとアジングでは一番難しい時期でもあります。釣れるアジが小さすぎてワームを吸い込みきれず、アタリがあっても掛からないからです。サビキ釣りの人がバンバン釣っている横で、アジングだと苦戦する——夏はそういう時期です。

狙うなら、1g以下の軽量ジグヘッドに小さめのワームで、繊細に。定番のベビーサーディンなら、まず2インチ、それでも掛からない日は1.5インチまで落とします。コマセに付いたアジはワームへの反応が悪くなるので、ガルプのような匂い付きワームが効きます。アタリがあるのに乗らないときは、サポートフック(鬼爪など)の後付けも有効で、マズメや日中に使うならケイムラ仕様が定番です。

特に8月のアジングは、日中の水温上昇で群れが沈む時間が長く、「昼はまったく反応が無いのに、日が落ちた瞬間に湧く」という極端な日が増えます。8月に行くなら、夕マズメ〜夜の常夜灯に絞るのが現実的です。8月後半になると豆アジに15cm前後の小アジが混じり始め、ここから秋の本番に向けてサイズが月ごとに一回りずつ良くなっていきます。

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秋(9〜11月)|数・型とも狙える年間最盛期

秋はアジングの最盛期です。夏の豆アジが15〜20cm前後に育ち、群れの密度が高く、初心者が「アジングの楽しさ」を一番体感しやすい時期です。2インチ前後のワームに1〜1.5gのジグヘッドという基本の組み合わせで素直に釣れます。ベイトの種類も豊富なので、状況によってはプラグやメタルジグへの反応も見られます。

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地域によっては尺アジ(30cm超)の回遊もあるので、サイズを狙いたい人にもチャンスの多い季節です。

冬(12〜2月)|難易度は高いが、大型と脂ノリの時期

冬は最も過酷なシーズンです。数は激減しますが、越冬前後の大型(25〜30cm超)が狙え、この時期のアジは脂が乗って食味も抜群。釣り人が減るぶん人気ポイントに入りやすいのもメリットです。

狙い方は2択です。常夜灯まわりの居着きを拾うなら1g未満のジグ単で繊細に、深場や沖の回遊を撃つならキャロやフロートで飛距離とレンジを稼ぐ——冬はこの使い分けが釣果を分けます。いずれにしても、深場が隣接するポイント・常夜灯・温排水まわりなど、水温の安定した場所に絞り込んでください。防寒対策は釣果に直結します。集中力が切れたら、冬の小さいアタリは取れません。

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地域別の時期の違い|同じ月でも釣果は変わる

アジの回遊は海流と水温で決まるので、地域差がかなりあります。大きく3つに分けると次のとおりです。

エリアシーズン特徴
北海道・東北7〜10月に集中水温が低く短期決戦。港湾部や温排水エリアが中心。冬は釣りが成立しにくい
北陸・日本海側8〜10月が中心夏〜秋に集中。冬は季節風と時化で釣行自体が難しい
関東〜近畿4〜6月と9〜11月春は型・秋は数と、二山型。夏は豆アジのファミリー釣りが最盛。瀬戸内側の四国も同じ二山型
九州・南紀・四国太平洋側ほぼ通年水温が高く冬も成立しやすい。真冬に尺アジが狙える地域もある

特に九州は「アジングの聖地」と呼ばれる釣り場が点在していて、長崎・佐賀・大分などでは真冬でも良型の実績があります。逆に日本海側や東北では、雪と時化で冬の釣行自体が難しくなります。

自分の地域の開幕を正確に知るには、近くの釣具店の釣果情報が一番確実です。「豆アジが釣れ始めた」という情報が出たら、そこがその年の開幕です。アジは回遊魚なので、去年の実績より「今釣れているか」を優先してください。

サイズ別の時期|豆アジと尺アジではピークが違う

豆アジ(〜10cm前後)|6月開幕、夏〜秋がピーク

豆アジは6月頃から釣れ始め、8〜10月にかけてが数釣りの最盛期。11月頃まで続きます。サビキなら群れさえ入っていれば初心者でも釣りやすい一方、アジングで掛けるには針とワームのサイズ選びが重要になります。豆アジの時期と釣り方は、専用記事で詳しく解説しています。

尺アジ(30cm超)|春と秋の二大シーズン

30cmを超える尺アジは、産卵がらみの春と、荒食いの秋〜初冬がチャンスです。回遊のタイミングと場所選びがすべてなので、狙うなら情報収集が半分と言っていい釣りです。豆アジと同じタックルでは獲れないことも多く、強めのフックと太めのライン、重めのジグヘッドで沖の回遊レンジを撃つ釣りになります。普段の延長で偶然釣れるのを待つより、時期・場所・タックルを尺アジ仕様に寄せたほうが確率は上がります。時期・タックルとも専用記事にまとめています。

時期と同じくらい大事な「時間帯」

どの季節でも共通して、アジがよく釣れるのは朝マズメ・夕マズメ(日の出・日没の前後1〜2時間)です。回遊のスイッチが入りやすく、サビキでもアジングでも釣果が集中します。

  • 朝夕マズメ——全季節の基本。ファミリーなら夕マズメが行きやすい
  • 夜(常夜灯まわり)——アジングの主戦場。光に集まるプランクトンを食べに群れが寄る
  • 日中——夏〜秋の数釣り期なら日中でも釣れるが、群れの回遊待ちになりやすい

マズメに釣果が集中するのは、アジのエサになるプランクトンや小魚が光量の変化で動き、それを追ってアジの群れが岸近くまで差してくるためです。特に夏の日中は水温が上がりすぎて食いが落ちるので、朝夕の重要度がさらに上がります。

時間帯とあわせて見ておきたいのがです。アジは潮が動き出すタイミング(上げ始め・下げ止まり直後など)に食いが立ちやすいと言われます。私が春に25〜30cmを連発したのも、4月の満潮に向けて潮が動いている時間帯でした。釣行日を決めるときは、マズメと潮の動く時間が重なるタイミングを狙うと効率的です。堤防なら、潮通しの良い先端部や角が回遊の一等地になります。

「時期は合っているのに釣れない」ときは、たいてい時間帯か場所がズレています。真っ昼間の2時間より、夕マズメの30分。釣行時間をマズメに寄せるだけで、同じ場所でも釣果が大きく変わります。

初心者が最初の1匹を釣るなら「9〜10月の夕マズメ」

これからアジ釣りを始める人に、私がいちばん勧めたいのは9〜10月の夕マズメです。理由は3つあります。

  • 数もサイズも出る——15〜20cm前後の食べ頃サイズが数釣りできる
  • 海が安定している——春の強風・冬の時化と比べて、釣りやすい日が多い
  • サビキでもアジングでも釣れる——どちらの釣り方でも成立するので、道具を選ばない

サビキの道具は前述の5点セットでOK。ここからアジングにも手を出してみたい人は、入門価格帯のアジングロッドと2000番クラスのリールを1セット持っておくと、秋のベストシーズンを両方の釣り方で楽しめます。

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逆に、初心者が避けたほうがいいのは真冬(1〜2月)と早春です。アジ自体が岸から遠く、経験者でも数を出しにくい時期なので、「釣れないのが普通」の状況で始めると心が折れます。まずは釣れる時期に1匹釣って、それから難しい時期に挑戦するのがおすすめです。

時期を合わせても釣れないときは、時期以外の原因があります。アタリがあるのに掛からない・そもそもアタリが無い、といった症状別の対策はアジングで釣れないときの原因と対策にまとめています。

アジが釣れる時期のよくある質問

Q. 今からアジ釣りを始めるなら何月がいい?

6〜11月ならいつでも成立しますが、ベストは9〜10月です。数・サイズ・海の安定、どれを取っても年間で一番釣りやすい時期です。

Q. 冬はまったく釣れませんか?

ゼロではありませんが、場所が限られます。深場が隣接した堤防・常夜灯・温排水まわりなど、水温の安定したポイントに絞れば、越冬中の良型が狙えます。初心者の練習には向かない時期です。

Q. サビキとアジング、どちらが釣れますか?

時期によります。夏の豆アジはサビキが圧倒的に有利で、アジングは掛けるのが難しい時期です。秋は両方釣れます。冬〜春の大型狙いはアジングに分があります。

Q. サビキ釣りは何月までできますか?

最盛期は6〜10月で、11月に入ると地域差が大きくなります。水温が下がるとアジの群れが港内から抜けて、コマセを撒いても寄らなくなります。晩秋に釣果が落ちてきたら、その年のサビキは店じまいで、以降の良型狙いはアジングに切り替えるのがおすすめです。

Q. アジの旬(美味しい時期)はいつ?

一般に旬は初夏〜夏とされますが、釣り物としては脂の乗る秋〜初冬も負けていません。晩秋の20cm超は脂が乗り、刺身でもフライでも評価の高いサイズです。数が出て、食べても美味しい——これが秋のアジの良さです。

まとめ|「夏は数、春は型、秋は両方」

✔️ この記事の結論
・アジ釣りの本番は初夏〜晩秋(6〜11月)。年間ベストは9〜11月
夏は数(豆アジ×サビキ)、春は型(アジング)、秋は両方
・冬は深場隣接・常夜灯・温排水など場所を選べば大型のチャンス
・地域差が大きい。開幕の判断は地元釣具店の釣果情報が一番確実
・どの季節も朝夕マズメが勝負どころ

アジは、時期と時間さえ合わせれば堤防から比較的手堅く狙えて、しかも食べて美味しい魚です。まずは釣れる時期に釣り場に立って、最初の1匹の「あの引き」を体験してみてください。そこからが本当のアジ釣りの始まりです。

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