こんにちは、現役釣具屋店員のみきやです。
「ダイワでアジングリールを揃えたいんだけど、結局どれがいいの?」という相談への回答編です。シマノ編に続いて、今回はダイワ。アジングに使える番手を持つ現行シリーズを数えると、ダイワも流用枠まで含めて15機種。しかもダイワには「LT」「SF」という独自の記号があって、ここで迷う人が本当に多い。
この記事では、「おすすめ◯選」のような絞り込みはせず、2026年9月時点の現行ダイワリールを、月下美人からイグジストまで全機種・実売の安い順に並べます。そのうえでエントリー・ミドル・ハイエンドの3クラスに分けて、それぞれのクラスで「買うならこれ」という1台を挙げていきます。ネット記事によく出てくる「月下美人MX」「月下美人AIR」のスピニングを探している人へ。それらは旧モデルで、月下美人の現行スピニングは2機種だけです。そういう整理も含めて全部やります。2026年2月発売の26フリームスももちろん反映済みです。
全機種を見てからクラスで選ぶと、「もう1つ上を買っておけばよかった」という後悔がなくなります。
ダイワのアジングリール全機種一覧【実売の安い順】
3つのクラスで、売り場でおすすめしている1台はこれです。
- エントリー(〜1万円台半ば)なら 23レガリス。1万円前後で自重175gの軽さが手に入ります
- ミドル(1万円台半ば〜3万円台)なら 24月下美人X。ここからアジング専用設計になります。性能の完結点は24ルビアス
- ハイエンド(4万円〜)なら23エアリティ。ただしこのクラスは性能というより「良い道具を持つ楽しみ」の世界です
一覧はアジングの基準番手(LT2000S前後の浅溝)を持つ現行シリーズ。数え方は「現行13シリーズ+トラウト機からの流用2機種」です。実売は変動するため幅で示しています。
| シリーズ | アジング向け番手 | 実売の目安 | 自重(LT2000S基準) | ギア比 | 最大巻上長(cm) | 最大ドラグ(kg) | ひとこと |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 【エントリー】 | まずはここから | ||||||
| 20 クレスト | LT2000S | 5千円前後 | 215g | 5.2 | 68 | 5 | ダイワ最安の入門機 |
| 24 レブロス | LT1000S/2000S | 9千円前後 | 195g | 5.2 | 68 | 5 | 入門定番。1000Sもある |
| 23 レガリス | LT1000S/2000S-P | 1万円前後 | 175g | 4.8 | 63 | 5 | 175gの軽さ。このクラスのおすすめ |
| 26 フリームス | LT1000S-P/2000S-P | 1万円台半ば | 175g | 4.8 | 63 | 5 | 26年2月発売。マグシールド付き入門上位 |
| 【ミドル】 | アジング専用設計はここから | ||||||
| 24 月下美人X | LT1000S-P/LT2000S | 1万円台半ば | 190g | 5.2 | 68 | 5 | 専用の入口。このクラスのおすすめ |
| 25 カルディア | FC LT1000S/2000S | 2万円台前半 | 165g | 5.1 | 67 | 5 | 汎用中堅の本命 |
| 23 月下美人 | LT1000S/2000S | 2万円台半ば | 165g | 5.1 | 67 | 5 | 専用機の上位。ZAION V |
| 24 ルビアス | LT2000S-P/SF2000SS | 3万円台前半 | 145g(SFは135g) | 4.9(SF4.6) | 64(SF60) | 5(SF3) | 性能の完結点 |
| 24 ルビアスST | LT/SF各種 | 3万円台前半 | 145g(SFは135g) | 4.9(SF4.6) | 64(SF60) | 5(SF3) | 感度特化のセンシティブチューン |
| 【ハイエンド】 | 性能より「所有」の世界 | ||||||
| 24 セルテートFC | LT2000S-P | 4万円台半ば | 170g | 4.9 | 64 | 5 | アルミモノコックの剛性派 |
| 23 エアリティ | LT/SF各種 | 5万円台前半 | 145g(SFは130g) | 4.9(SF4.6) | 64(SF60) | 5(SF3) | 軽さの最高峰クラス |
| 23 エアリティST | LT/SF各種 | 5万円台前半 | 145g(SFは130g) | 4.9(SF4.6) | 64(SF60) | 5(SF3) | エアリティの感度特化版 |
| 22 イグジスト | LT/SF各種 | 8万円台〜 | 155g(SFは135g) | 4.9(SF4.6) | 64(SF60) | 5(SF3) | ダイワの頂点 |
| 流用枠: 25イプリミ/21プレッソ | LT1000S〜2000S系 | 1万円台〜4万円前後 | 145〜175g | 4.8〜5.2 | 61〜64 | 5 | トラウト機。番手は合う |
列が多くて横に長い表なので、スマホでは横にスクロールして見てください。
※自重・ギア比・最大巻上長(ハンドル1回転あたり)・最大ドラグ力は、いずれも同じ番手のメーカー公表値です。基準はLT2000S(レガリス・フリームスとルビアス以上はP仕様のLT2000S-P、カルディアはFC LT2000S)で、SF併記の数字はSF2000SS-Pのもの。「SF」はアジング・エリア特化の超軽量スプール仕様(後述)です。
番手の考え方(なぜLT2000Sなのか)を先に知りたい人は、こちらの記事をどうぞ。

アジングのリール選びで大事な3つのポイント

1g前後のジグヘッドを張らず緩めずで漂わせるアジングでは、リールに効くのは3つだけです。
- 自重。軽いほどアタリがぼやけません。一覧の自重列は215gのクレストから130gのエアリティSFまで85gの階段になっていて、価格はほぼこの階段に沿って上がります
- ドラグの滑らかさ。アジの口切れとエステルの細糸を守る生命線です
- 巻き出しの軽さ。スローな誘いの安定感に直結します。軽量ローター(エアドライブローター)を積んだ新世代機の武器で、いまはレガリスにも載っています
剛性や防水はアジング単体ではそこまで効きません。「軽さとドラグにお金を払う」と考えると、ダイワのラインナップも整理して見えてきます。
ドラグで見るべきは最大値ではなく滑り出しの質です。アジングで使う設定はせいぜい数百グラムで、カタログの最大ドラグ力はどの機種も足りている。差が出るのは弱い設定でスムーズに滑り出すかどうかです。ダイワはこれをATD(オートマチックドラグシステム)、ライトゲーム版をATD TYPE-Lと呼びます。TYPE-Lはいまや1万円クラスのレガリスやフリームスにも載っているので、「TYPE-Lの有無」でグレードを判断する時代ではありません。同じ名前でもワッシャーの枚数と組み方が違い、そこが価格に正直に出ます。
型番の読み方だけ先に押さえる
どのリールを選ぶ場合でも共通するルールです。
番手は「LT2000S」を基準にする
| 番手 | 向いている釣り | 注意点 |
|---|---|---|
| LT2000S(基準) | ジグ単からキャロ・フロートまで全部 | 迷ったらこれ |
| LT1000S | ジグ単特化。より軽く | 遠投リグには糸巻き量が心もとない |
| SF1000S/SF2000SS | ジグ単の最高峰(超軽量スプール) | 上位機のみの設定。後述 |
必ずSが付く浅溝を選んでください。LT2000(Sなし)は深溝で、エステル0.3号を巻くと大量の下巻きが必要になります。浅溝のSはエステル・PEの細糸を150〜200m巻いてちょうど収まる設計、SS(超浅溝)はさらにジグ単向けに割り切った設計です。使う糸が細いほどSの数が多いスプールを選ぶ、と覚えれば迷いません。
型番の記号はこう読む
| 型番の例 | 分解すると | 意味 |
|---|---|---|
| LT2000S | LT+2000+S | LT世代・2000番・浅溝 |
| LT2000S-P | +P | 上のパワーギア版(ゆっくり巻ける) |
| LT2000S-XH | +XH | エクストラハイギア(速い) |
| SF2000SS-P | SF+SS+P | スーパーフィネス・超浅溝・パワーギア |
| FC LT2000S | FC+… | フィネスカスタム(小型軽量ボディ) |
「LT」はLight&Toughの略で、2018年以降の軽量堅牢世代の印。現行機はほぼ全部LTなので「LTだから良い」ではなく「LTが当たり前」と考えてください。ギアは基本がノーマルかP(パワーギア)。アジングはゆっくり一定に巻く釣りなので、XHを1台目に選ぶのは避けるのが無難です。ダイワのギア記号は数値で決まっていて、P=ギア比4.9以下・無表記=5.0〜5.4・H=5.5〜5.9・XH=6.0以上。シマノのPG/HGより基準が明確なので、迷ったら数字で見てください。
ラインとの相性も少しだけ
アジングの主流ラインはエステル0.25〜0.35号。伸びが少なく感度は抜群ですが、瞬間的な負荷に弱い糸です。だからドラグの初動が滑らかなリールほどエステルを活かせます。フロロ直結やPEで始めるなら入門機でも困りませんが、エステルと決めているならレガリス以上(ATD TYPE-L搭載機)を選んでおくと安心です。ラインとリールはセットで考えてください。
「SF=スーパーフィネス」はダイワだけの武器
ルビアス・エアリティ・イグジストの上位3シリーズには、SF(スーパーフィネス)という特別仕様があります。超軽量の専用スプールと専用設計で、エアリティSFは自重130g。C2000S級のシマノ最軽量(ヴァンキッシュ145g)より軽く、シマノで一番軽い番手(25ソアレXRの500SPG=135g)すら下回る、「軽さで選ぶならダイワ」を象徴する数字です。ジグ単の感度を極めたい人は、上位機を買うときにSF付きを指名してください。SF仕様の実機はこの2つが代表です。
エントリークラス(〜1万円台半ば)
お試しで始めるならクレストかレブロス。しっかり始めるならレガリスかフリームス。このクラスの選び方はこの2段階です。
20 クレスト|ダイワ最安ライン
5千円前後で買えるダイワの入門機。自重215gと重めですが、LT世代なので昔の安リールのようなガタつきはありません。サビキやちょい投げと兼用の「まず数回やってみる」役割なら十分。アジングを本気で楽しむ性能を求めるなら、レガリスまで上がってください。
24 レブロス|入門の定番
入門帯の定番で、2024年世代と新しいのが強み。クレストより20g軽い195g、巻きの滑らかさも1段上です。LT1000Sの設定があるので、ジグ単特化で軽くしたい入門者にも選択肢があります。売り場では「子どもと自分の2台で1万円台に収めたい」という相談でクレスト+レブロスの組み合わせがよく出ていきます。
23 レガリス|エントリークラスで買うならこれ
実売1万円前後(切ることもある)で自重175g。シマノの同価格帯(26ナスキー210g)より35g軽く、「安いのに軽い」を成立させている異常なコスパ機です。回転部にはZAION V(カーボン繊維入りの軽量強化樹脂。ダイワの軽さの源泉)製のエアドライブローターが使われていて、巻き出しも軽い。売り場で「予算1万円ちょっとでアジング用を」と言われたら、私はまずこれを出します。アジングにはLT2000S-P(パワーギア)が本命です。
26 フリームス|2026年の新型。マグシールド付きの入門上位
2026年2月発売の新型。エアドライブローターはレガリスにも載っているので、フリームスで上乗せされるのは中空のエアドライブベイルと防水機構マグシールドです。自重はレガリスと同じ175g。数千円の差額で買っているのは主に防水です。海水で使って洗いをサボりがちな自覚がある人ほど、この差が1年後の巻き心地に出ます。
ミドルクラス(1万円台半ば〜3万円台)
このクラスからアジング専用設計のリールが選べるようになります。専用の月下美人を取るか、汎用機の上位を取るか。選ぶのはそこだけです。
24 月下美人X|ミドルクラスで買うならこれ
月下美人はダイワのライトゲーム専用ブランドで、Xはその入口です。汎用機との違いは最初からライトゲームしか考えていない設計にあります。番手はLT1000S-P〜LT2000S-Pのライトゲーム番手だけ(深溝や大型番手が存在しないので買い間違いが起きません)、ハンドルは感度を拾いやすいハイグリップI型フィネスノブが標準。アジ・メバルのロッドと合わせたときのバランスまで専用に振ってあります。アジングを本命にすると決めた人の最初の1台として、一番すすめやすいリールです。
1つ正直に言っておくと、自重は190gで、レガリス(175g)より重いです。月下美人Xは軽さではなく「アジング専用の作り」を買う機種です。軽さを最優先するならレガリスかフリームス、専用設計を取るなら月下美人X。売り場でいつも説明している分かれ道です。
25 カルディア|汎用中堅の本命
2025年世代のFC(フィネスカスタム)ボディで自重165g。エアドライブデザイン+ZAION V+マグシールドと、この価格で装備に穴がありません。汎用機なのでシーバスやエギング用の番手も同シリーズで揃えられて、「後で別の釣りを始めたら同じシリーズで買い足す」という育て方ができる。実際、うちの店でカルディアを買った人がエギング番手を追加で買いに戻ってくる率はかなり高い。メバリングやエリアトラウトとの兼用まで考えるなら、この帯の本命です。
23 月下美人(無印)|専用機の上位
月下美人Xの上位で、ZAION Vボディに自重165g。Xで重さが気になった人の答えがこれで、専用ドラグと軽さが両立します。カルディアと同価格帯なので、ここでも「専用か汎用か」の分かれ道。アジング本命なら月下美人、何でもやるならカルディアです。
24 ルビアス|性能はここで完結する
自重145g、SF仕様なら135g。ZAION Vモノコックボディにエアドライブデザイン、巻き出しの軽さも感度もこの帯で完成形に達します。シマノで対応させるならソアレXRと同じ「性能の完結点」の帯で、数字の上ではヴァンフォード(155g)より軽い。
売り場で「予算3万円台でアジング最強を」と聞かれたら、私はまずルビアスを出します。軽さ・巻き・ドラグのどれにも不満が出ない最初のリールで、正直なところ、アジングに必要な性能はここで打ち止めです。この先は「必要だから」ではなく「良いものが欲しいから」で買う世界になります。
感度に全振りしたルビアスST(センシティブチューン)もあります。ローターやベールまで感度優先で切り詰めた仕様で、私が今メインで使っているのもこのSTのSF2000SS-Pです。遠投リグも使うなら無印、ジグ単一本ならST、で決めてください。私と同じ仕様はこちら(通常のLT2000S-P版もあります)。
ハイエンドクラス(4万円〜)
触れば違いは確かにあります。ただそれは「アジが釣れる量が変わる」というより、「良い道具で釣りをする楽しさ」の差です。それを分かったうえで読んでください。
24 セルテートFC|アルミモノコックの剛性派
アルミモノコックボディの剛性が武器(ローターまでアルミの26セルテートHDは3000番〜でアジング番手なし)。自重170gと軽さでは一歩譲りますが、巻きの安定感と耐久性はこの帯随一です。不意の尺アジや外道の青物までねじ伏せられる余裕は、軽量機にはない魅力。アジング専用というより「1台でエギングもシーバスもやる人の一生モノ枠」で、シマノのツインパワーにあたる立ち位置です。
23 エアリティ|ハイエンドで買うならこれ
LT2000S-Pで145g、SF仕様なら130g。発売時に「ダイワ史上最軽量」を名乗った数字です。軽さがそのまま感度になるアジングでは、これ以上ない武器です。しかもボディはマグネシウム製のフルメタルモノコックで、軽量機にありがちな頼りなさを金属剛性が消しています。ルビアスで性能は完結すると書きましたが、その先で唯一「性能」と呼べる差がこの軽さです。その1点に価値を感じるなら、ハイエンドではイグジストよりこちらです。感度特化のエアリティSTも同価格帯にあります。
22 イグジスト|ダイワの頂点
巻きの質・仕上げ・所有感、すべてがダイワの頂点。SF1000S-Pなら135gで、性能に不足はもちろんありません。エアリティが「最軽量」なら、イグジストは「最高峰」。10年使う道具としての完成度が違います。8万円超という値段だけ見れば完全に道楽ですが、イグジストを買ったお客さんはみんな満足しきった同じ顔で帰っていきます。長く使う前提なら、迷った時間がもったいない1台です。
番外:25イプリミ・21プレッソの流用
トラウト機のイプリミ(ZAION Vエアドライブローター+I型フィネスノブと、装備の傾向は月下美人Xに近い)とプレッソにもLT1000S〜2000S系があり、アジングに流用できます。特にプレッソLT1000S-Pは145gと軽く、エリアトラウトと二刀流の人には合理的な1台。ただしアジング目的で新規に買うなら、ドラグ設計が海向けの月下美人系が素直です。
売り場で見てきた「買い方の失敗」4パターン
レジで止めきれなかった失敗例です。同じ轍を踏まないでください。
- Sなしの深溝を買ってしまう。LT2000(Sなし)にエステル0.3号を巻くとスプールの大半が下巻きになります。アジングは必ずS付きを
- 「速いほうが便利」とXHを1台目に選んでしまう。ジグ単のスローな釣りでは巻きすぎてレンジが上ずります。1台目はノーマルかPを
- 中古でLT以前の旧世代をつかんでしまう。同じ2000番クラスでも2017年以前の世代(「2004」のような旧表記)は自重が数十グラム重い別物です。型番の「LT」を確認してください
- SF仕様を遠投兼用のつもりで買ってしまう。SFはジグ単特化の割り切り仕様です。キャロ・フロートもやるなら通常のLT2000Sを
「月下美人」だけ深掘り|Xと無印どっちを買うか
ダイワのライトゲーム専用ブランド「月下美人」は名前の種類が多く見えますが、スピニングリールは現行X(入口)と無印(上位)の2グレードだけです。
月下美人リールの歴代整理|MX・AIR・EXは旧モデル
「月下美人MX」「月下美人AIR」「月下美人EX」のリールを検索している人がよくいますが、これらは旧モデルで、現行ラインナップからは外れています。他サイトでは現行機のように紹介されていることがあるので、歴代の整理を置いておきます。
| 名前 | 正体 | 現状 |
|---|---|---|
| 18 月下美人MX LT | スピニング(2018年) | 旧モデル。現行はX・無印に集約 |
| 17 月下美人AIR/EX | スピニング(2017年) | 旧モデル。2022年頃にカタログ落ち |
| 月下美人AIR TW/26月下美人BF TW | ベイトフィネス機 | ベイトは現行あり(スピニングとは別物) |
| 月下美人MX・AIR・EX(ロッド) | ロッドの現行グレード名 | ロッドでは現役の名前 |
カタカナで「月下美人エア」と探している人もいますが、これも17年世代のAIRのことです。つまりスピニングを探しているならXか無印の二択。中古でMXやAIRを見かけたら、旧世代であることを踏まえて値段を判断してください。
話を現行に戻して、Xと無印の比較です。
| 24 月下美人X | 23 月下美人(無印) | |
|---|---|---|
| 位置づけ | 専用機の入口 | 専用機の上位 |
| 実売 | 1万円台半ば | 2万円台半ば |
| 自重(LT2000S) | 190g | 165g |
| ボディ | 通常構造 | ZAION V モノコック(継ぎ目のない一体構造=高剛性) |
| ベアリング | 5BB | 7BB(ラインローラーにも搭載) |
| ドラグ | ATD TYPE-L(共通) | ATD TYPE-L(共通) |
| どんな人向け | 専用ドラグを最安で | 専用ドラグ+軽さの両立 |
差額は1万円弱です。ドラグは同じATD TYPE-Lなので、買っているのは25gの軽さと、モノコックボディ+ラインローラーのベアリングということになります。私のおすすめは「最初の専用機ならX、重さが気になり始めたら無印」。Xの190gで数釣りの夜を経験してから無印の165gに持ち替えると、その差に驚くはずです。
もうひとつよく聞かれるのが、通販の検索上位にいまも残っている20月下美人Xを買っていいのか、という話です。ここは注意が要ります。20月下美人XのドラグはATDで、24が載せているライトゲーム向けのATD TYPE-Lではありません。この記事の基準(エステルを使うならTYPE-L搭載機)で見ると、20はクレストやレブロスと同じ側に落ちます。自重も200gと24より10g重い。だから20を選ぶ理由は価格だけで、24との差額が大きく開いていて、かつナイロンやPE前提で使うなら、という条件付きです。差が数千円しかないなら迷わず現行の24を。24年世代はモデル周期にまだ余裕があるので、長く使うつもりなら現行のほうが気持ちよく使えます。
月下美人はスナップやジグヘッドなど小物も同ブランドで揃うので、リールと一緒にカートに入れておくと現地で困りません。
【2026年最新】ダイワの世代交代まとめ
2026年のダイワはエントリー〜中堅の動きが大きい年です。
- 26フリームス: 2月発売済み。マグシールドを1万円台に持ち込んだ新型
- 26セルテートHD: 2月発売。ただし3000番〜でアジング適合番手なし
- 25カルディア・25イプリミは2025年世代、レブロス・月下美人X・ルビアス・セルテートFCは24年世代が現行
「買った翌月に新型が出た」を避けたい人へ。月下美人Xは24年世代なので、モデルチェンジの周期から見てもまだ安心圏です。レガリスは23年世代でモデル後半に入っていますが、モデル後半は実売が下がる買い時でもあります。26フリームスが同じ帯に来た今、仮に新レガリスが出ても性能が陳腐化するような差は出ません。いま必要なら安心して買ってください(新型発表があればこの記事に追記します)。
シマノと迷っている人へ
ざっくり言えば、軽さの階段が一段低いのがダイワ。同じ予算ならダイワのほうが軽い機種が買える場面が多く(レガリス175g vs ナスキー210g、エアリティSF130g vs ヴァンキッシュ145g・ソアレXR 500SPG 135g)、一方で巻き心地のしっとり感と密巻き技術はシマノの土俵です。対応関係は、クレスト⇔セドナ、レブロス⇔サハラ、レガリス⇔ナスキー、月下美人X⇔ソアレBB、カルディア⇔ヴァンフォード、月下美人・ルビアス⇔ソアレXR、エアリティとヴァンキッシュ、イグジストとステラ、という対応で覚えられます。
どちらを選んでも失敗ではありませんが、私の使い分けの提案はこうです。ジグ単特化で軽さを極めたいならダイワ(SFという飛び道具がある)、巻きの質感と500番という選択肢に魅力を感じるならシマノ。実売はダイワのほうが同格でやや安く出る傾向があるので、予算がシビアなときはレガリスが最強のコスパになります。
シマノ側の全機種まとめはこちら。番手の対応関係はリール番手の記事でどうぞ。


よくある質問
Q. 結局、最初の1台はどれを買えばいい?
お試しならレブロス、続ける前提ならレガリス(軽さ)か26フリームス(最新設計)、アジングを本命にするなら月下美人Xです。予算に余裕があるなら最初からルビアスに行くと、途中の買い替えを飛ばせます。
Q. レガリスと26フリームス、数千円差でどっち?
防水(マグシールド)と中空ベールに数千円払えるならフリームス、コスパ最優先ならレガリスです。エアドライブローターは両方に載っていて自重も同じ175g、感度面の差はほぼありません。
Q. SFスプールの機種は普通のLT2000Sと何が違う?
スプールとハンドルまわりが専用の超軽量設計で、糸巻き量をジグ単に割り切っています。エステル0.3号を巻いてジグ単に特化するなら最高の仕様ですが、キャロ・フロートの遠投も1台でやるなら通常のLT2000Sのほうが潰しが効きます。
Q. エステルラインを使うならどのグレードから?
ドラグが命綱になるので、ATD TYPE-L搭載のレガリス以上を推奨します。クレスト・レブロスで使うなら、ドラグをかなり緩めに設定してください。定番はこれです。
Q. ルビアスとエアリティ、2万円差の中身は?
ボディ素材(ZAION V→マグネシウム製フルメタルモノコック)と細部の仕上げです。自重はLT同士なら同じ145gで、SF同士だと135gと130gで5g差。性能の完結点はルビアスで、エアリティは「その先の官能性」にお金を払う機種です。
Q. カルディアと月下美人(無印)、同価格帯でどっち?
アジング専用なら月下美人(ライトゲーム番手構成とフィネスノブ)、他の釣りと兼用ならカルディア(番手展開の広さ)です。シマノ編でも書いた「専用か汎用か」の分かれ道と同じ構図です。
Q. LT1000SとLT2000S、ジグ単メインならどっち?
迷ったらLT2000Sです。1000Sは軽くて理想的に見えますが、糸巻き量が少なくラインシステムの自由度が下がります。「2台目に1000SかSF」が失敗のない順番です。
Q. イプリミと月下美人X、兄弟設計ならどっちでもいい?
装備の傾向は近いですが、イプリミは淡水トラウト向け・月下美人Xはソルト向けのチューンです。海で使うアジングなら素直に月下美人Xを。逆に「エリアトラウトが本命でたまにアジング」ならイプリミの二刀流が合理的です。
Q. 上位機で「ハイギア(H・XH)」を選んでいい場面は?
キャロやフロートで広く探る人、メバルプラッギングと兼用する人はHが便利です。ジグ単メインなら迷わずP(パワーギア)。上位機ほどPの設定が充実しているのは、ダイワがジグ単需要を分かっている証拠です。
Q. ベイトリールでアジングをやりたい。ダイワの選択肢は?
スピニングとは別枠で、ベイトフィネス機の月下美人BF TW系(26月下美人BF TWなど)があります。1g級を投げるにはかなりの練習が要る上級者向けの遊びなので、この記事の本編はスピニング前提で書いています。最初の1台は素直にスピニングを。
Q. 中古のダイワリールはあり?
番手が合っていれば十分ありです。ただしLT以前の旧世代(2017年以前)は重さが別物なので、型番に「LT」があることを確認してください。ドラグの滑らかさと巻きのゴリ感のチェックも忘れずに。
Q. メバリングと兼用したい。同じ選び方でいい?
ほぼ同じでOKです。LT2000S(またはS-P)を選んでおけば両方こなせます。月下美人ブランド自体がアジ・メバル両対応の設計なので、専用機組は特に迷う必要がありません。
Q. マグシールドは必要?
海水で使うアジングでは長期的な回転維持に効きますが、無い機種(レガリス等)でも釣行後に真水で洗えば実用上は困りません。「洗いをサボりがちな自覚がある人ほど価値がある装備」です。
まとめ|クラスごとの答えはこれ
- エントリー(〜1万円台半ば): お試しならクレストかレブロス。しっかり始めるなら23レガリス。1万円前後で175gの軽さが手に入ります
- ミドル(1万円台半ば〜3万円台): アジング本命なら24月下美人X。専用設計はここから。性能の完結点は24ルビアス(145g/SF135g)
- ハイエンド(4万円〜): 選ぶなら23エアリティ(SF130g)。ただしこのクラスは性能より「良い道具を持つ楽しみ」の世界です
- 番手はLT2000S基準で、必ずS付きの浅溝。ギアはノーマルかP
- SF仕様(130g台)はダイワだけの武器。ジグ単特化なら指名買いを
- 26フリームスが2026年の新型。マグシールド付きで1万円台
迷ったときの考え方も同じです。エントリーとミドルの中で迷ったら、1つ上の機種を買ったほうが後悔しません。月下美人Xとレガリスは上下ではなく「専用設計か軽さか」の分かれ道なので、本命度で選んでください。ミドルからハイエンドは気持ちの問題なので、無理に越えなくて大丈夫です。メーカーを決めかねている人は、シマノ・ダイワ混合のおすすめランキングも参考にしてください。



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