この記事はつりはる編集部(執筆:はる/監修:みきや)がまとめています。
最初に立場を明確にしておきます。編集部メンバーがこれまでに所有・使用してきたリールは、合計300機以上です。代表のはるは年間200回以上釣り場に立ち、監修のみきやは現役の釣具屋店員として日々店頭で実機に触れています。この記事で紹介する10機種も、ほとんどはメンバーの誰かが実際に手に取り、巻いたうえで書いています。
そのうえで、スペックと価格はすべてメーカー公式から取り直し、Amazonの購入者レビューも全機種分に目を通しました。自分たちの感覚だけで語らないためです。詳しい調べ方は記事の最後に書いています。
「エギングリールって、結局どれを買えばいいの?」
秋イカのシーズンが近づくと、毎年いちばん多く受ける質問です。しかも2026年は、この質問への答えが去年までとハッキリ変わりました。
理由は、シマノとダイワの主力が2025〜2026年に立て続けにモデルチェンジしたから。去年までの「定番」が、そのまま今年の答えとは限らなくなりました。何がどう変わったのかは、次の早見表のすぐ後にまとめています。
※スペック・価格は2026年8月時点でメーカー公表値・実売価格を確認したものです。実売価格は変動します。
まず結論|2026年エギングリールおすすめ10選 早見表
先に結論から。細かい理由は後で全部書くので、まずは全体像をどうぞ。
| 価格帯 | 機種(発売年) | 自重 | 実売目安 | こんな人に |
|---|---|---|---|---|
| 低価格帯 〜2万円 | シマノ 26セフィアBB(2026) | 215g | 1万6千円前後 | 2026年の本命。迷ったらこれ |
| ダイワ 24エメラルダスX(2024) | 225g | 1万5千円前後 | 専用機を最安で。ドラグ10kg | |
| シマノ 26ナスキー(2026) | 235g | 1万円前後 | とにかく安く試したい | |
| 中価格帯 2〜3万円 | シマノ 25セフィアXR(2025) | 175g | 2万円台後半 | 専用機の最上位。費用対効果が最良 |
| ダイワ 23エメラルダスRX(2023) | 190g | 2万円台前半 | 専用機190g+ドラグ10kg | |
| シマノ 24ヴァンフォード(2024) | 180g | 2万円台前半 | 軽さと汎用性のバランス型 | |
| シマノ 23ストラディック(2023) | 225g | 2万円前後 | 剛性重視。ラフに使える | |
| 高価格帯 3万円台後半〜 | ダイワ 25エメラルダスAIR(2025) | 155〜185g | 4万円台 | 専用機の最高峰 |
| ダイワ 24ルビアス(2024) | 150g | 3万円台前半 | この記事で一番軽い | |
| ダイワ 24セルテート(2024) | — | 4万円台後半 | 一生モノの剛性がほしい |
2026年に何が変わったのかを3行でまとめておきます。
①シマノの入門機「セフィアBB」が2026年7月にフルモデルチェンジし、上位機の技術が実売2万円前後まで降りてきました。
②ダイワの最高峰「エメラルダスAIR」が2025年に4年ぶり刷新され、155gという別次元の軽さに。
③専用機の最上位「セフィアXR」も2025年9月に刷新。セフィアは2年連続で上位機と入門機が入れ替わった、珍しい年です。
それぞれの中身は、後半のランキングで機種ごとに詳しく書きます。まずは選び方の基準から確認してください。
なお2026年の話題作なのに、この10選にあえて入れなかったリールが1台あります。ランキングのあとで理由を書くので、そちらも読んでみてください。
エギングリールの選び方|押さえるのは5つだけ
ランキングに入る前に、選び方の基準を整理しておきます。ここを分かっておくと、この先どのリールを見ても自分で判断できるようになります。
① 番手|迷ったらC3000S(シマノ)/LT2500S(ダイワ)
エギングの標準は2500番〜C3000番です。ここで混乱しやすいのがメーカーごとの表記の違い。
| 表記 | 意味 | エギングでの位置づけ |
|---|---|---|
| シマノ C3000S | C=コンパクトボディ、S=シャロースプール | エギングの標準 |
| ダイワ LT2500S | LT=ライト&タフ、S=シャロースプール | エギングの標準 |
| ダイワ LT2500(Sなし) | ノーマルスプール | PE0.8号を200m巻くならこちら |
| 4000番以上 | 大型 | 重すぎ。エギングには不向き |
シマノのC3000とダイワのLT2500は、実はほぼ同じサイズ感です。名前の数字だけ見て「3000は大きすぎるのでは」と悩む必要はありません。シマノのC3000はボディが2500番相当、スプールが3000番相当という組み合わせなので、エギングにはむしろ理想的です。
2000番はどうか?という質問もよく受けますが、おすすめしません。PEの巻量が足りず、遠投してイカを掛けた時に余裕がなくなります。ライトエギング(ヒイカ・ツツイカ)専用なら選択肢になりますが、アオリイカを狙うなら2500〜C3000番にしてください。
ラインの号数と巻量で迷ったら、当サイトの自動計算ツールが使えます。

② ギア比|ハイギア(HG・XH)推奨。理由は「糸フケ」
エギングではハイギアが基本です。理由はシンプルで、シャクった後に出る大量の糸フケを、素早く回収する必要があるから。
エギングは「大きくシャクる→フォールさせる」の繰り返しですが、シャクった直後はラインが弛みます。この糸フケを巻き取るのが遅いと、次のシャクリでエギがきれいに跳ねません。ノーマルギアだとハンドルを何回も回すことになり、テンポが崩れます。
| 表記 | ギア比の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ノーマル(無印・S) | 5.0〜5.3 | 巻きの繊細さ重視。ティップランなど |
| HG(ハイギア) | 5.7〜6.0 | エギングの標準。まずはこれ |
| XG/XH(エクストラハイギア) | 6.2〜 | 手返し最重視。上級者向け |
ただしハイギアは巻きが重くなるという代償があります。大型のアオリイカが乗った時、ノーマルギアのほうがラクに寄せられるのは事実です。それでも、エギングという釣りの構造上ハイギアの利点のほうが大きいと考えています。最初の1台ならHG(またはXH)を選んでおけばまず後悔しません。
③ ハンドル|ダブルハンドルは「必須」ではなくなった
「エギング=ダブルハンドル」というイメージは根強いですが、今はシングルハンドルを使う人もかなり増えています。
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| ダブルハンドル | ハンドルの自重バランスが取れて回転が安定。手を離しても回りにくい。フォール中の微妙な変化を取りやすい | 自重が10〜15g増える。価格が2,000円ほど高い |
| シングルハンドル | 軽い。ノブが大きくパワーがある。安い | ハンドルが自重で回ることがある |
26セフィアBBで見ると、シングル215g/ダブル230gで15gの差、価格差は2,000円。この15gをどう見るかです。
私の考えを正直に書くと、秋の数釣り(数を撃つ釣り)ならシングル、春の大型狙いや冬のティップランならダブル。エギングを始めたばかりで1台しか買えないなら、軽さを取ってシングルでいいと思います。「ダブルじゃないとエギングじゃない」ということはまったくありません。
④ 自重|200gを切ると、体感が変わる
エギングは一日に何千回とシャクる釣りです。だから自重が効いてきます。
| 自重帯 | 体感 | 該当モデル例 |
|---|---|---|
| 150〜175g | 別次元。一日シャクっても腕が残る | 25エメラルダスAIR/24ルビアス/25セフィアXR |
| 180〜200g | 十分軽い。ここが実用的な合格ライン | 24ヴァンフォード/23エメラルダスRX |
| 210〜230g | 普通。半日なら気にならない | 26セフィアBB/23ストラディック/24エメラルダスX |
| 240g〜 | 正直重い。朝マヅメ集中型で使うなら可 | 26ナスキー |
ただし「軽ければ軽いほど良い」ではありません。大事なのはロッドとのバランスです。軽いリールを重いロッドに付けると、かえって手元が浮いて疲れます。目安としてロッドとリールの合計で400g前後に収まっていれば、一日快適に振れます。
⑤ ドラグ|効いてくるのは「春の大型」と「アオリの最後の突っ込み」
秋の新子(小型のアオリイカ)を釣っている限り、ドラグ性能の差はほとんど分かりません。差が出るのは春の親イカ、キロオーバーが乗った時です。
アオリイカは、足元まで寄せてからもう一度強烈に突っ込む習性があります。ここでドラグが滑らかに出ないと、身切れしてバラす。カンナ(傘針)はカエシがないので、テンションが抜けても外れます。つまりエギングは「ドラグが仕事をしないとキャッチできない釣り」なんです。
春イカ狙いをするなら、ここは妥協しないほうがいいです。シマノなら上位機のドラグ、ダイワならATD TYPE-L搭載機を選ぶ価値があります。秋しかやらないなら、正直そこまでこだわらなくて大丈夫です。
補足|「エギング専用リール」と汎用リールは何が違う?
よくある質問なので書いておきます。結論から言うと、中身は同世代の汎用リールとほぼ同じです。
違うのは主に次の3点。
- 番手構成がエギングに最適化されている(C3000S/LT2500Sを中心にラインナップ)
- ダブルハンドルモデルが最初から用意されている
- PEライン0.6〜0.8号にちょうど合うシャロースプールが標準
つまり専用機の価値は「性能」より「選ぶ手間が省ける」ことにあります。汎用リールでも番手とギア比さえ合っていれば、まったく問題なくエギングできます。実際、私も汎用機をエギングに回すことは普通にあります。
エギングリールおすすめ10選【2026年最新・価格帯別】
ここからが本題です。ただ順位を並べても「高いリールが1位」になるだけで参考にならないので、低価格帯・中価格帯・高価格帯の3つに分けて、それぞれの中でおすすめ順に紹介します。自分の予算の帯だけ読んでもらえば大丈夫です。
【低価格帯】〜2万円で買えるエギングリール3選
まずは実売2万円以下の価格帯から。「エギングを始めてみたい」「まず1台ほしい」という人はここで十分です。
正直に言うと、エギングリールは2万円前後でほぼ完成します。ここから上は軽さと巻き心地への投資で、釣果というより「一日をどれだけ快適に過ごせるか」への投資になります。だからこの価格帯を軽く見ないでください。
シマノ 26セフィアBB C3000SHG|2026年最新。迷ったらこれ
| 品番 | ギア比 | 自重 | ハンドル | 本体価格 |
|---|---|---|---|---|
| C3000S | 5.1 | 215g | シングル50mm | 22,500円 |
| C3000SHG | 5.8 | 215g | シングル55mm | 22,500円 |
| C3000SDH | 5.1 | 230g | ダブル45mm | 24,500円 |
| C3000SDHHG | 5.8 | 230g | ダブル45mm | 24,500円 |
※全機種、最大ドラグ力9kg・PE0.6号200m・ベアリング5/1の共通スペックです。
2026年、エギングリールを1台選ぶならこれです。
理由はシンプルで、インフィニティドライブ・インフィニティクロス・アンチツイストフィンというシマノの基幹技術3つが、そのまま入門機に降りてきたから。数年前ならこの装備は4万円クラスの話でした。
| 技術 | 何が良くなるか |
|---|---|
| インフィニティドライブ | 負荷がかかった状態での巻き上げが軽くなる。イカを掛けた後がラク |
| インフィニティクロス | ギアの歯当たり面積を広げて耐久性アップ。巻き心地が長持ちする |
| アンチツイストフィン | ラインのヨレ・糸フケの巻き込みを抑える。エギングで一番ありがたい |
特にアンチツイストフィンはエギングとの相性が抜群です。エギングは「シャクる→糸フケを出す→巻き取る」を延々と繰り返す釣り。ここでラインがヨレたり緩く巻かれたりすると、次のキャストでトラブルになります。そのストレスが構造的に減るのは、実釣で確実に効いてきます。
前作22セフィアBBからメインシャフトをアルミに変更し、C3000SHGでは225g→215gと10g軽くなりました(シマノ公表の「5g軽量化」はダブルハンドルのC3000SDHでの数字です)。自重215gはこの価格帯なら十分で、使っていて価格を思い出す場面が来ません。
【正直なデメリット】前作から約15%値上げされています。中古で22セフィアBBが1万円台前半で見つかるならそちらもコスパでは強い。ただ新品で長く使うなら、素直に26を買ったほうが満足度は高いと思います。
もう1点、見落とされがちですがギア比が前作の6.0から5.8に下がっています(最大巻上長も89cm→86cm)。この記事で「エギングはハイギア推奨」と書いている手前、手返しを最優先する人にとっては後退と映る部分です。とはいえ5.8は十分ハイギアの範囲なので、実釣で困る差ではありません。
【Amazonレビューを見た所感】2026年8月時点で、Amazonのレビューはまだ0件でした。2026年7月発売なので当然ですが、「実際に使った人の評価がまだ世に出ていないリール」だという点は正直にお伝えしておきます。初期ロットの当たり外れが気になる方は、少し待って評価が出揃ってからでも遅くありません。
番手の選び方:手返し重視ならC3000SHG、フォールの変化を丁寧に取りたいならC3000SDHHG(ダブルハンドル・ハイギア/230g・24,500円)。2,000円と15gの差をどう見るかだけの違いです。
ダイワ 24エメラルダスX LT2500-XH-DH|1万5千円で買えるエギング専用機
| 発売 | 2024年 |
|---|---|
| ギア比 | 5.3(XHは6.2) |
| 自重 | 225g |
| 最大ドラグ力 | 10kg |
| ライン容量(PE) | 0.8号-200m |
| メーカー本体価格 | 22,000円 |
「とりあえずエギング専用機で始めたい」という人の最適解です。実売1万5千円前後。
ローターがDS4からZAION Vにアップグレードされ、AIRDRIVE DESIGNで重量バランスも改善。シャクる・巻くを繰り返すエギングでの持ち重り感がしっかり抑えられています。
何より最大ドラグ力10kgがこの価格で手に入るのが大きい。春の親イカが乗っても不安なくやり取りできます。ダブルハンドルモデルが標準で用意されているのも、エギング専用機ならではの親切さです。
【正直なデメリット】自重225gは価格なり。そしてギア比5.3のノーマルは糸フケ回収がもたつくので、買うならXH(エクストラハイギア)の番手一択だと思ってください。
【Amazonレビューより】実際の購入者から挙がっていた指摘で見落とされがちなのが、「ダブルハンドルがけっこうかさばる」という声。「入れ物や置いておく場所がない人は気をつけて」と書かれていました。タックルボックスに入れる前提の人は、実物のサイズを見てから決めたほうがいいです。もうひとつ「ベールが細くて届いて驚いた」という声もありました(性能に問題はない、とも書かれています)。
逆に評価が高いのはドラグと巻きの滑らかさで、「エギング経験は浅いが非常に扱いやすく、やり取りもドラグも満足」「シマノ派だったがダイワの滑らかな巻きに驚いた」といった声が並んでいました。
シマノ 26ナスキー C3000HG|1万円でエギングを始める
| 発売 | 2026年1月 |
|---|---|
| ギア比 | 6.2 |
| 自重 | 235g |
| 最大ドラグ力 | 9kg |
| 巻き取り長さ | 91cm |
| ベアリング | 5/1 |
| 本体価格 | 14,200円 |
2026年の新型エントリー機。1万円前後でギア比6.2・巻取91cm・最大ドラグ9kgは単純にお買い得です。「エギングが自分に合うか分からないから、まず安く試したい」という人には十分な性能があります。
【正直なデメリット】ここは正直に書きます。自重235gはエギング用としては重い部類です。一日シャクり続けると腕にきます。半日勝負や朝マヅメ集中型なら問題ありませんが、本気でハマる予感があるなら、最初から24エメラルダスX以上を買ったほうが結果的に安上がりです。
実使用の報告では、ジュラルミンギア由来の硬質な巻き感やシャラつく音が気になるという声、ベールがやや硬いという指摘もあります。一方でドラグを締め込んだときの剛性は同価格帯で突出していて、ワンピースベールのおかげで強風下でもライントラブルがほぼ出ない、という評価もあります。
【Amazonレビューより】購入者の評価は総じて高く、「アルテグラファンだが比べても遜色ない。名機だ」「コスパおばけ。買って後悔ゼロ」といった声が目立ちました。シーバスのランカーとやり合っても問題なかった、という報告もあります。
ただし「青物狙いにはパワー不足かも」という声もあり、この価格帯の限界も正直に書かれています。エギングで使う分には問題ない範囲です。
【中価格帯】2〜3万円のエギングリール4選
実売2〜3万円。ここが一番選択肢が多く、そして費用対効果が最も高い価格帯だと思っています。
低価格帯との一番の違いは自重です。215〜235gから175〜190gへ。この40〜60gの差は、一日シャクると本当にはっきり体感できます。「エギングを続けるつもりがある」なら、最初からこの帯を狙う価値は十分あります。
シマノ 25セフィアXR C3000SHG|エギング専用シリーズの最上位。2025年9月に4年ぶり刷新
| 発売 | 2025年9月 |
|---|---|
| ギア比 | 5.8 |
| 自重 | 175g |
| 最大ドラグ力 | 9kg |
| 巻き取り長さ | 86cm |
| ライン容量(PE) | 0.6号-200m |
| メーカー本体価格 | 42,000円 |
シマノのエギング専用シリーズ「セフィア」の最上位が、2025年9月に4年ぶりのモデルチェンジを受けました。
前作21セフィアXRから、MGLローター・インフィニティドライブ・インフィニティクロス・ラピッドファイアドラグ・アンチツイストフィンと、盛れるものを全部盛った内容になっています。ボディとローターにはCI4+を採用し、自重175gをキープ。
特筆したいのがラピッドファイアドラグ。アオリイカは足元でもう一度突っ込む習性があるので、その場でドラグを緩めたい場面が必ずあります。ここを素早く操作できるのは、専用機ならではの実戦的な装備です。
もうひとつの注目が、新しく追加されたC2000S(150g)。ヒイカやツツイカを狙うライトエギング専用として、シリーズで初めて用意されました。
【正直なデメリット】メーカー本体価格42,000円は決して安くありません。ただ実売は2万円台後半まで落ちてきているので、「専用機の最上位が中価格帯で買える」という、いま一番おいしい状態にあります。
【Amazonレビューより】件数はまだ少ないのですが、気になる声が2件とも「個体差」についてでした。「何回転かに一回コツッとする」「届いた時にベアリングのグリスが固まっていた」。
どちらも「当たりハズレはある」という書き方をされています。2025年9月発売の新しいモデルなので母数が少なく断定はできませんが、可能なら店頭で実機を回してから買うほうが安心だと思います。
ダイワ 23エメラルダスRX LT2500-XH-DH|専用機190g+ドラグ10kgのコスパ番長
| 発売 | 2023年 |
|---|---|
| ギア比 | 5.2(XHは6.2) |
| 自重 | 190g |
| 最大ドラグ力 | 10kg |
| 巻き取り長さ | 73cm |
| ライン容量(PE) | 0.8号-200m |
| メーカー希望小売価格 | 35,640円 |
「エギング専用機がほしいけど、エメラルダスAIRは高すぎる」という人の答えがこれです。
MQ(モノコック)ボディとAIRDRIVE DESIGNを組み合わせた設計で、自重190g。希望小売35,640円のリールが実売2万円台前半まで落ちているので、単純な性能対価格比ならこの記事の中でもトップクラスだと思っています。
この価格帯で最大ドラグ力10kgは頼もしい。春の大型が乗っても余裕を持ってやり取りできます。さらに軽さがほしければFC(フィネスカスタム)モデルという選択肢もあります。
【正直なデメリット】無印のギア比5.2はエギングとしてはややスロー。手返しを重視するならLT2500-XH-DHのようにXHの番手を選んでください。
【Amazonレビューより】この機種はレビューの評価が非常に安定していて、9件中7件が星5、目立った不満がほとんど出てきませんでした。
参考になったのは、前作19エメラルダスからの乗り換え組の声です。「19はハイギアではなかったので23のハイギア仕様を購入した。リールの重さもハンドルを巻く速さも違い、とても使いやすい」という具体的な比較がありました。エギング以外にメッキ釣りにも使っている、という報告も。
シマノ 24ヴァンフォード C3000HG|180g・軽さと汎用性のバランス型
| 発売 | 2024年 |
|---|---|
| ギア比 | 6.4(XG)/5.8(HG) |
| 自重 | 180g(C3000XG) |
| 最大ドラグ力 | 9kg |
| 巻き取り長さ | 94cm(XG) |
| メーカー本体価格 | 34,700円 |
マグナムライトローター搭載で、巻き出しの軽さが気持ちいいリールです。C3000XGで180g、最大ドラグ9kg、巻取94cm。エギングに必要な要素が過不足なく揃っています。
実売2万円台前半まで下がってきているので、26セフィアBBと同じくらいの予算で「軽さ」を取るならこちらという判断も十分成立します。
エギング以外にシーバス・ライトショアジギングにも回せるので、タックルを増やしたくない人にはこちらのほうが合理的です。
【正直なデメリット】ギア比6.4のXGは巻きが重く感じる人もいます。パワー重視ならC3000HGを。あと専用機ではないのでダブルハンドルは別途用意が必要です。
【Amazonレビューより】ここは正直に書きます。「シャリ感がある個体が届いた」という低評価が複数ありました。「オイルを差してもダメだった」という報告も。
一方で高評価側のレビューは非常に具体的で、「前作より質感がかなり向上し、各所のガタがほとんどない」「ガタやノイズが減ったことで巻き感度がわずかに向上。反響のアタリや潮の重みの変化もよりクリアに感じられる」「空回しでは巻きが僅かに重く感じたが、実釣での影響は感じられない」と、使い込んだ人の言葉になっています。個体差の振れ幅が大きいリールという印象です。
シマノ 23ストラディック C3000HG|剛性重視。ラフに使える鉄板機
| 発売 | 2023年 |
|---|---|
| ギア比 | 5.8 |
| 自重 | 225g |
| 最大ドラグ力 | 9kg |
| スプール径/ストローク | 47mm/17mm |
インフィニティクロス・インフィニティドライブ・アンチツイストフィンを搭載したシマノの中核モデル。26セフィアBBと同じ技術構成を、汎用機として一足早く実現していたのがこれです。
自重225gは軽くありませんが、そのぶん剛性が高くタフ。磯やゴロタで多少ラフに扱っても平気という安心感があります。「1台で何でもやりたい」という人には、いまだに鉄板の選択肢です。
【正直なデメリット】エギング単体で見れば225gは重い。エギング専用に1台買うなら、同じ予算の26セフィアBBか24ヴァンフォードのほうが合っています。
【Amazonレビューより】実際に「重い」という指摘は購入者からも出ていて、「ライトゲーム多めの私には重すぎた。あとオートベールの返りが少し悪かった。巻きは良かった。ガタも無し」という、うちの評価とほぼ同じ内容のレビューがありました。
もうひとつ実用的な注意点として、「ハンドルノブのネジが固く締まりすぎていて外せない」という報告が複数ありました。ノブを社外品に交換したい人は、布を噛ませてペンチで回すなど手こずる可能性があります。
【高価格帯】3万円台後半〜のエギングリール3選
実売3万円台後半から5万円クラス。ここまで来ると、もう「性能が足りない」という不満は出ません。選ぶ基準は「軽さを取るか、剛性を取るか」の一点になります。
正直に言えば、この帯のリールが必要な人は限られます。一日中ランガンして数を撃つ人、春の大型を本気で獲りにいく人、10年使える1台がほしい人。どれにも当てはまらないなら、中価格帯で十分幸せになれます。
ダイワ 25エメラルダスAIR PC LT2500-H|エギング専用の最高峰。155gの世界
| 発売 | 2025年7月 |
|---|---|
| ギア比 | 5.7 |
| 自重 | 175g(LT2500Sは155g) |
| 最大ドラグ力 | 10kg |
| 巻き取り長さ | 80cm |
| ライン容量(PE) | 0.8号-200m |
| メーカー本体価格 | 58,900円 |
予算を出せるなら、2026年時点でこれ以上のエギング専用機はありません。
4年ぶりのモデルチェンジで、前作21エメラルダスAIRをさらに上回る軽量化を達成。LT2500Sで155gという数字は、エギング専用機として頭ひとつ抜けています。AIRDRIVE DESIGN採用で重量バランスも改善されているので、カタログの数字以上に持ち重り感がありません。
番手選びで一番大事なポイントを書いておきます。最大ドラグ力がLT2500S系=5kg、PC LT2500系=10kgと倍違います。
秋の新子中心なら軽さを取ってLT2500S(155g)で十分。春の親イカやキロオーバーを本気で狙うならPC LT2500-Hを選んでください。20gの重量差でドラグ性能が倍になるなら、私は迷わずPCを選びます。
【正直なデメリット】価格です。実売でも4万円台。ロッドと合わせると10万円コースになるので、「エギングにハマった人の2台目」として考えるのが現実的だと思います。最初の1台にこれを選ぶ必要はまったくありません。
【Amazonレビューより|ここは必ず読んでください】この機種は星5の絶賛と星2〜3の不満がはっきり分かれています。そして低評価の内容が具体的で、無視できません。
「回すとシュルシュルと異音がする」「ガタつきも少しある」という指摘が複数。ある購入者は「他の手持ちダイワ製品(ルビアスやエアリティ)では聞いたことが無い音がするし、その摩擦のせいか回りも重い」と、同社の他機種と比較したうえで書いています。
生産国が中国に変わったことを理由に挙げるレビューもありましたが、そこは因果が確認できないので判断を保留します。ただ「当たり外れがある」という指摘が複数の購入者から独立して出ているのは事実です。
一方で当たり個体を引いた人の評価は圧倒的で、「滑らかさは極上。リールとロッドを変えてから毎回アオリイカが釣れている」とのこと。
6万円近い買い物なので、可能なら店頭で実機を回してから買うことを強くおすすめします。ネット購入するなら、返品対応が明確な販売店を選んでください。
ダイワ 24ルビアス LT2500S-XH|150g。この記事で一番軽い
| 発売 | 2024年 |
|---|---|
| ギア比 | 6.2 |
| 自重 | 150g |
| 最大ドラグ力 | 5kg |
| 巻き取り長さ | 87cm |
| ライン容量(PE) | 0.6号-200m |
| ベアリング | 9/1 |
エギング専用機ではありませんが、LT2500S-XHで150gという数字がすべてを物語っています。25エメラルダスAIRの155gより軽く、それでいて実売は3万円台前半です。
ハンドル1回転87cmのエクストラハイギアなので、糸フケ回収は文句なし。エギングだけでなくアジング・メバリング・シーバスにも回せる汎用性があるのも大きな魅力で、「エギングもやるけど他の釣りもする」という人には専用機より合理的な選択になります。
【正直なデメリット】最大ドラグ力5kgは、春の大型狙いにはやや心もとない。あとダブルハンドルモデルが標準ラインナップにないので、ダブル派は社外品での交換が必要になります。
【Amazonレビューより】実際にアオリイカ用にLT2500S-XHを買った人のレビューがあり、「ライントラブル激減、値段・性能申し分なし」と高評価でした。そしてその人がこう書いています——「秋のアオリのみなら2000番で十分の性能です」。
本記事では「アオリイカ狙いに2000番は非推奨」と書いていますが、これは遠投と春の大型を想定した場合の話です。秋の新子を近距離で数釣るスタイルなら、実際に2000番で十分という実釣報告があるということはお伝えしておきます。
気になる指摘としては「巻き始めがちょっと重い」という声が複数。軽さは絶賛されている一方で、巻き出しの印象は分かれるようです。
ダイワ 24セルテート FC LT2500S-XH|一生モノの剛性がほしいなら
| 発売 | 2024年 |
|---|---|
| ギア比 | 6.2 |
| 自重 | 175g |
| 最大ドラグ力 | 5kg |
| 巻き取り長さ | 87cm |
| ボディ | アルミモノコック |
| ドラグ | ATD TYPE-L |
| メーカー希望小売価格 | 55,600円 |
| 実売目安 | 4万円台後半 |
軽さではなく「剛性」と「巻きトルク」で選ぶリールです。アルミのモノコックボディが高負荷時のたわみを抑えるので、大型が乗った時もギアの噛み合いが崩れません。
エギング専用機ではありませんが、10年使えるリールが1台ほしい人にはこれ以上ない選択肢です。ドラグのATD TYPE-Lは、アオリイカの最後の突っ込みに対して非常に素直に出てくれます。
【正直なデメリット】最大ドラグ力が5kgである点は、正直に書いておきます。ボディ剛性は文句なしですが、この記事で「春の大型を狙うならドラグ10kgクラス」と書いている基準からすると、ドラグそのものは強くありません。
春の親イカを本気で獲りにいくなら、23エメラルダスRXや25エメラルダスAIRのPCモデル(いずれも最大ドラグ力10kg)のほうが素直な選択です。セルテートは「一生モノの剛性と巻き心地」を買うリールであって、ドラグ性能で選ぶリールではありません。
【Amazonレビューより】巻き心地への評価は安定して高く、海外の購入者からも「Strong, rigid, and silky smooth」と評されていました。剛性を買うリールという位置づけは、実使用でも裏付けられています。
注意点として、数ヶ月使用後にラインローラーのベアリングから異音が出たという報告が1件ありました。ラインローラーは塩噛みしやすい箇所なので、釣行後の水洗いは丁寧にやってください。
当サイトでは24セルテートを別記事で詳しくインプレしています。エギングでの使用感にも触れているので、気になる方はこちらもどうぞ。

⚠️注意|「26ヴァンキッシュCE」をエギングのメイン機に選ばないほうがいい理由
ここまで10機種を紹介しましたが、あえてランキングに入れなかったリールが1台あります。2026年2月に登場した「26ヴァンキッシュCE」——名機ヴァンキッシュの名を冠した限定生産モデルです。ネット上のエギングリールランキングでは上位に挙げられているのを見かけます。それでも私たちが外した理由を、正直に書いておきます。
先に誤解のないように書いておくと、このリールは海水(ソルト)で使えないわけではありません。防錆ベアリングを搭載していますし、Xプロテクト自体も残っています。「ソルト不可」という書き方をしている情報を見かけますが、それは正確ではありません。
そのうえで、エギングのメイン機として7万円を出すなら、私は別のリールを勧めます。理由を3つ書きます。
理由①:防水シールを「あえて外している」限定機だから
26ヴァンキッシュCEの最大の特徴は、ハンドル軸部の防水シールを非採用にし、一部ベアリングをグリスからオイルに変更していること。これによって回転トルクをデッドスロー時で約25%、高速回転時で最大約40%も低減しています。
つまり「巻きの軽さと感度を極限まで上げるために、防水性能の一部をあえて削ぎ落とした」設計です。使えないわけではありませんが、通常のヴァンキッシュより防水面で不利であることは間違いありません。
エギングは波をかぶる堤防やゴロタ場に立ち、濡れた手でハンドルを回す釣りです。洗浄・注油を欠かさない前提なら使えますが、ウェーディングや磯など飛沫を浴びる環境には向きません。ここを許容できるかが最初の分かれ目です。
理由②:公式が名指ししているのは「アジング・メバリング」であってエギングではない
シマノのリリース文言は「バスやトラウト、ライトソルトにおいて、更に研ぎ澄まされた感度を求めるエキスパートに向けた特別な1台」。ライトソルトは公式ターゲットに入っています。
ただしその中身はアジングやメバリングです。実際にC2000S・C2000SHGはシマノ側で「エリアトラウト・アジング」用と位置づけられています。エギングはどこにも名指しされていません。「ライトソルト対応だからエギングもOK」と読むのは、少し飛躍があります。
理由③:最大ドラグ力4kgは、春の大型狙いには物足りない
ラインナップは1000SSS/1000SSSPG/C2000S/C2000SHG/C2500S/C2500SXG/2500S/2500SHGの8機種で、エギングの標準であるC3000番がありません。
ただし2500S・2500SHG・C2500SXGはいずれもPE0.6号200m/0.8号150mなので、ライン量そのものは足りています。「C3000がないからエギングできない」というのは言い過ぎです。
本当に効いてくるのは最大ドラグ力4kgのほうです。この記事の後半で「春の親イカを狙うならドラグ10kgクラス」と書きますが、4kgは春の大型狙いには明確に物足りない。秋の新子を数釣るだけなら足りますが、それなら7万円を出す理由がありません。
監修・みきやのひとこと
「店頭でもCEについて聞かれることは増えました。ソルトで使えないわけじゃないので、『使えます』とは答えます。ただエギング目的のお客さんには、『同じ7万円ならエメラルダスAIRかセルテートのほうが後悔しないですよ』と伝えています。CEは用途を分かって買う人のリールです」
ネットのランキング記事は「新しくて高い=1位」になりがちですが、リールは用途に合っているかがすべてです。CEを買うなら、防水を削った限定機だと理解したうえで、メンテ前提で使う——この覚悟がある人だけにしてください。
メーカー別・シーン別|あなたに合う1台の探し方
ランキングとは別に、よく聞かれる切り口でも整理しておきます。「自分の狙い方に合うのはどれか」で選ぶと、もっと納得のいく1台にたどり着けます。
ダイワのエギングリール最高峰は「25エメラルダスAIR」
ダイワのエギング専用シリーズは、上からエメラルダスAIR > エメラルダスRX > エメラルダスXという3段構成になっています。つまり専用機の頂点は25エメラルダスAIRです。
| シリーズ | 位置づけ | 自重の目安 | 実売 |
|---|---|---|---|
| エメラルダスAIR(25) | フラッグシップ | 155〜185g | 4〜5万円台 |
| エメラルダスRX(23) | ミドル | 190g前後 | 2万円台前半 |
| エメラルダスX(24) | エントリー | 225g | 1万5千円前後 |
なお汎用リールまで含めた「ダイワの最高峰」は、イグジストになります。エギングに使えないわけではありませんが、専用設計という意味ではエメラルダスAIRのほうが素直な選択です。エギング以外にも本気で使い回すつもりならイグジスト、エギング特化ならAIR、という住み分けで考えてください。
シマノのエギングリール最高峰は「セフィアXR」
シマノのエギング専用シリーズ「セフィア」は、上からセフィアXR > セフィアSS > セフィアBBの3段構成です。専用機の頂点は25セフィアXRということになります。
| シリーズ | 位置づけ | 自重の目安 | 実売 |
|---|---|---|---|
| セフィアXR(25) | フラッグシップ | 175g(C2000Sは150g) | 2万円台後半 |
| セフィアSS(23) | ミドル | 190g前後 | 2万円台前半 |
| セフィアBB(26) | エントリー | 215〜230g | 2万円前後 |
ここで面白いのが、セフィアは2年連続で刷新されているという点です。2025年9月に最上位のXRが、2026年7月に最下位のBBがモデルチェンジ。結果としてXRとBBは同世代の技術(インフィニティドライブ/インフィニティクロス/アンチツイストフィン)を共有し、間に挟まれたSS(2023年)だけが一世代前という珍しい状態になっています。
だから今シマノで選ぶなら、予算が出せるなら25セフィアXR(175g)、コスパなら26セフィアBB(215g)のどちらか。中間のセフィアSSを選ぶ理由が薄い、というのが2026年の状況です。
なお汎用まで含めたシマノの頂点はステラ。エギングでも使っている人はいますが、価格を考えると「エギング専用に買う」リールではありません。
春イカ(大型狙い)|ドラグと剛性を優先する
3〜6月の親イカシーズンは、キロオーバーが当たり前に出るシーズン。ここで求められるのは軽さより「獲る力」です。
- 最大ドラグ力10kgクラスを選ぶ(25エメラルダスAIRのPCモデル/23エメラルダスRX/24エメラルダスX)
- ボディ剛性の高い機種(24セルテート/23ストラディック)
- PEは0.8号を200m巻けるノーマルスプール推奨
春は1日に数杯しか出ない代わりに、1杯が重い釣りです。チャンスが少ないぶん、獲り逃しのダメージが大きい。ここでドラグをケチると、シーズンで一番いいイカを足元でバラすことになります。春をメインにするなら、ドラグ10kgは条件だと思ってください。
秋イカ(数釣り)|軽さとハイギアを優先する
9〜11月の新子シーズンは、とにかくキャスト数がものを言う釣りです。だから優先するのは軽さと手返し。
- 自重180g以下を狙う(24ルビアス150g/25エメラルダスAIR 155g/25セフィアXR 175g/24ヴァンフォード180g)
- ハイギア以上(HG/XG/XH)で糸フケ回収を速く
- ドラグは5kgクラスでも十分。シャロースプール+PE0.6号が軽快
秋の新子はエギを追ってくる数が圧倒的に多いので、手数を出せる人が勝ちます。一日で1000回シャクるとして、リールが50g軽いだけで終盤の集中力が全然違う。秋メインなら軽さへの投資は素直に釣果に返ってきます。
ライトエギング(ヒイカ・ツツイカ)|2000〜2500番の軽量機
2号以下の小型エギでヒイカやケンサキイカを狙うライトエギングなら、話が変わります。ここは2000〜2500番の軽量機が正解です。
アオリイカのような強烈な突っ込みがないので、ドラグ性能はそこまで必要ありません。それより小さなアタリを取るための軽さと感度が効きます。アジングやメバリング用のリールをそのまま流用できるので、ライトゲームをやっている人なら新しく買う必要すらないケースが多いです。
ティップラン|ノーマルギア寄り+ドラグ重視
船から縦にエギを操るティップランは、ショアのエギングとリールの要件が少し違います。
- 糸フケを飛ばす必要がないので、ハイギアの優先度が下がる。むしろノーマルギアの巻きの繊細さが活きる
- 深場の大型が相手なのでドラグ性能は重要
- 船上で常に手に持つので軽さも効く
この条件を満たすのは、25エメラルダスAIRのLT2500S(ギア比5.1・155g)や26セフィアBBのC3000S(ギア比5.1)あたり。ショアのエギングとティップランを1台で兼ねるなら、ノーマルギア寄りの番手を選んでおくと潰しが効きます。
ロッド側の選び方(長さ・調子・代用の可否・折れやすさ対策)は、専用の記事にまとめました。

予算別|結局どれを買えばいい?
ここまで読んで迷っている方向けに、予算別の結論だけまとめます。
| 予算 | 結論 | 理由 |
|---|---|---|
| 〜1万5千円 | ダイワ 24エメラルダスX(XH番手) | 専用機で最安。ドラグ10kgは価格以上 |
| 2万円前後 | シマノ 26セフィアBB | 2026年の本命。技術と価格のバランスが最良 |
| 2万円台後半〜3万円 | 25セフィアXR/24ルビアス/24ヴァンフォード | 150〜180gの軽量帯に入れる |
| 4〜5万円 | 24セルテート(剛性) | 長く使いたい人・巻き心地重視 |
| 5万円以上 | 25エメラルダスAIR | 専用機の最高峰。155gの世界 |
正直な話をすると、エギングリールは2万円前後でほぼ「完成」します。そこから先は軽さと巻き心地への投資で、釣果に直結するというよりは「一日をどれだけ快適に過ごせるか」への投資です。
もし予算の総額が決まっているなら、リールに全部つぎ込むより、ロッドとPEラインにも配分したほうが釣果は伸びます。特にPEラインは、安物と良品で飛距離とライントラブルの頻度がはっきり変わります。
ロッドとのバランスも忘れずに|合計400gが目安
リール単体の軽さばかり気にする人が多いのですが、実際に腕にくるのはロッドとリールの合計と、その重心位置です。
エギングロッドは8.6ftクラスで100g前後が主流。ここに200gのリールを付ければ合計300g、235gのリールなら335gです。合計400gを超えてくると、一日シャクった後の疲労感がはっきり変わります。
もうひとつ大事なのが重心。軽いロッドに重いリールを付けると重心が手元に寄りすぎて、シャクリの度に手首で竿を起こすことになります。逆に重いロッドに軽すぎるリールだと、穂先が重く感じてダルい。「セットで振ってみて、しっくりくるか」が最終的な判断基準です。可能なら店頭で組んでみてください。
エギ自体の重さも、タックルバランスに影響します。号数ごとの重さはこちらにまとめています。

リールを買ったら|釣果を伸ばすために読んでおきたい記事
いいリールを買っても、行く時間帯とタイミングが合っていなければイカは釣れません。当サイトで反響の大きかったエギング記事をまとめておきます。




そして釣ったアオリイカがどれだけ価値のあるものか、市場価格を調べた記事もあります。「今日の1杯」の見え方が変わるはずです。

リールが決まったら、次はラインとリーダーです。号数の決め方から結び方まで、専用の記事にまとめました。

エギングリールに関するよくある質問
Q. エギングリールは2500番と3000番どちらがいい?
ほぼ同じサイズなので、どちらでも大丈夫です。シマノのC3000はボディが2500番相当・スプールが3000番相当という組み合わせで、ダイワのLT2500とほぼ同等のサイズ感になります。数字だけ見て「3000は大きい」と判断しないでください。
強いて言えば、PE0.6号を使うならシャロースプール(C3000S/LT2500S)、0.8号を200m巻くならノーマルスプール(LT2500)という選び方になります。
Q. エギングに4000番のリールは使える?
使えますが、おすすめしません。重量が増えてシャクリが辛くなるうえ、ロッドとのバランスも崩れます。エギングロッドは2500〜C3000番を想定して設計されているので、素直にその範囲で選んでください。
すでに4000番を持っていて「これで始めたい」なら、半日程度の釣行から試してみて、続きそうなら専用番手を買い足す、という順番でいいと思います。
Q. エギングに2000番は使える?
アオリイカ狙いなら非推奨です。PEの巻量が足りず、遠投して大型を掛けた時に余裕がありません。ヒイカやツツイカなどのライトエギング専用なら、軽さを活かせるので選択肢になります。
Q. なぜエギングのリールはダブルハンドルが多いの?
理由は主に2つ。①ハンドルの左右の重量バランスが取れるので回転が安定し、フォール中の微妙な変化を感じ取りやすい。②手を離してもハンドルが自重でクルクル回らない。エギングは「シャクる→手を離してフォールを待つ」の繰り返しなので、この2点が効いてきます。
ただし本文でも書いたとおり、今はシングルハンドル派もかなり多いです。軽さを取るならシングルで何の問題もありません。
Q. ダイワとシマノ、エギングリールならどっち?
正直、好みの問題です。そのうえで傾向を言うなら、ダイワは軽さとドラグの滑らかさ、シマノは巻き心地の滑らかさと剛性に強みがあります。
もうひとつ実用的な判断軸として、すでに持っているリールと同じメーカーで揃えると、スプールやハンドルを流用できるというメリットがあります。迷ったらこれを基準にするのもアリです。
Q. エギングにベイトリールは使える?
使えますが、完全に上級者向けです。ベイトエギングという専門的なスタイルが存在し、専用ロッドも各社から出ています。着底の分かりやすさやライン管理のしやすさにメリットがありますが、キャストの難易度が段違い。エギングを始めたばかりならスピニング一択です。
Q. コスパ最強のエギングリールはどれ?
予算帯によって答えが変わります。
- 1万円台 → ダイワ 24エメラルダスX(専用機でこの価格は破格)
- 2万円前後 → シマノ 26セフィアBB(最新技術が載った本命)
- 2万円台前半 → ダイワ 23エメラルダスRX(専用機190g+ドラグ10kg)
個人的に一番「値段の割にすごい」と思っているのは23エメラルダスRXです。希望小売35,640円のリールが実売2万円台前半で買えるので、単純な性能対価格比ではトップだと思います。
Q. 竿とリール、どっちにお金をかけるべき?
迷ったらロッドです。エギングにおいてロッドは「シャクってエギを跳ねさせる道具」であり、操作性が釣果に直結します。リールは糸を巻く道具なので、一定水準を超えると釣果への影響が小さくなります。
目安として、リール2:ロッド3くらいの配分が現実的です。総額5万円ならリール2万円・ロッド3万円。これで大きく外すことはありません。
Q. エギング専用リールと汎用リール、性能は違う?
中身はほぼ同じです。専用機の価値は、番手構成・ダブルハンドルの用意・シャロースプールの標準装備といった「エギングに合わせた仕立て」にあります。汎用リールでも番手とギア比さえ合っていれば、性能面でまったく問題ありません。
この記事の調べ方について
エギングリールの記事はネット上にたくさんありますが、その多くがメーカーのカタログスペックを並べ替えたものです。そこでこの記事では、次の3つを自分たちで確認しました。
① スペックはすべてメーカー公式から直接取得
自重・ギア比・最大ドラグ力・糸巻量・本体価格は、シマノ・ダイワの公式製品ページのスペック表から転記しています。まとめサイトの数値は使っていません(実際、他サイトで見かけた数値と公式が食い違っていた箇所が複数ありました)。
② 実売価格は購入ページで実測
希望小売価格と実売がここまで乖離するカテゴリなので、記事中の「実売目安」は確認時点の実際の販売価格です。
③ Amazonの購入者レビューを全機種分、実際に読みました
各機種のレビューページを開いて、星の低いものから順に目を通しています。カタログにも他サイトにも載らない「シュルシュル音がする個体があった」「ハンドルノブのネジが外れない」「ダブルハンドルがかさばる」といった話は、実際に買った人しか書けない情報です。
良い評価だけを拾うと記事として意味がないので、不満の声も同じ重さで載せています。
代表のはる1人でも所有リールは100機を超えており、監修のみきやは現役の釣具屋店員として日々店頭で実機に触れています。それでも、私たちが全機種を長期間使い込んだわけではありません。実釣で確かめられた範囲と、公式情報・購入者の声を整理した範囲は、本文中でも書き分けるようにしています。
まとめ|2026年のエギングリールは「26セフィアBB」から考える
最後にもう一度、要点だけまとめます。
✔️ この記事の結論
・2026年の本命はシマノ 26セフィアBB。実売2万円前後で上位機の技術が載った
・予算があるならダイワ 25エメラルダスAIR。155gは別次元
・26ヴァンキッシュCEはエギングに買わない。防水を削った淡水向けの限定機
・番手はC3000S/LT2500S、ギア比はハイギアが基本
・ダブルハンドルは必須ではない。軽さを取るならシングルでOK
・ロッドとリールの合計400g前後を目安にバランスを取る
エギングは、道具の良し悪しがそのまま一日の快適さに跳ね返ってくる釣りです。とはいえ2万円前後のリールで釣果はほぼ完成します。まずはそこから始めて、ハマったら軽さに投資していく——これが一番失敗しない順番だと思います。
秋イカのシーズンはもうすぐです。いいリールで、気持ちよくシャクってきてください。
「このリールも試してほしい」「使ってみたらこうだった」というご意見があれば、コメントやお問い合わせで教えてもらえると嬉しいです。実際に確認できたものは記事に反映していきます。


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