こんにちは。現役釣具屋店員のみきやです。
ショアジギングを始めたいけれど、「どのロッドを選べばいいか分からない…」「できれば1万円前後で揃えたい!」という方も多いのではないでしょうか。
近年では、高性能なのに手頃な価格のロッドが各社から多数登場しており、“コスパ最強”と呼べるモデルも充実しています。
この記事では、実売価格1万円〜2万円台を中心に、実際に釣具店スタッフとして多数のロッドを触ってきた私が、本当におすすめできるショアジギングロッドを価格帯別に厳選して10本ご紹介します。
軽いジグから青物狙いのヘビーな釣りまで、用途やターゲットに応じた選び方のポイントも解説していますので、初心者はもちろん、買い替え検討中の方もぜひ参考にしてみてください。
安くても使えるコスパ最強のショアジギングロッドの条件とは?

ショアジギングロッドを選ぶうえで「コスパの良さ」は非常に重要なポイントです。
特に初心者の方や、複数本のロッドを揃えたい中級者にとっては「価格以上の性能を持ったロッド」を見極めることが、満足度の高い釣行に直結します。
では、コスパ最強のショアジギングロッドとはどんな条件を満たしているものなのでしょうか?
この章では、価格帯だけにとどまらず、「本当に使える1本」の条件を詳しく解説していきます。
価格だけじゃない!コスパを左右する重要な3つのポイント
ショアジギングロッドの“コスパ”を考えるうえで、単に「価格が安い」だけでは意味がありません。
本当にコスパが良いロッドとは、耐久性・操作性・対応力の3要素が揃っていることが大切です。
①長く使える耐久性
いくら安くても、すぐ壊れてしまうようではコスパ最悪です。
実際、格安ロッドのなかには負荷に弱く、1〜2回の釣行で折れたりガイドが外れたりするものもあります。
結果として、修理費や買い替え費用がかさみ、最初から高耐久のロッドを選んだ方が安く済むケースも少なくありません。
逆に、1万円台でもブランクス(ロッド本体)やガイド周りに信頼性があり、上級者になってもサブロッドとして使い続けられる製品は非常にコスパが高いといえます。
②操作性の高さ
ショアジギングは長時間のロッド操作が必要になる釣り。だからこそ操作性は超重要です。
安すぎるロッドによくあるのが「重い・バランスが悪い・グリップが握りづらい」の三重苦。
たとえ安くても、こうしたロッドでは1日使い続けるのが大変で、釣果以前に“疲れて釣りにならない”という問題も出てきます。
また、キャストやジャーク動作をしっかりこなせる最低限のパワーと反発力も必要不可欠です。
価格だけで選ばず、しっかりと「扱いやすいか」「疲れにくいか」を見極めることが、後悔しないロッド選びにつながります。
③対応力の高さ
ショアジギングロッドは、実は“1本で何役もこなせる万能選手”です。
たとえば、青物だけでなく、フラットフィッシュ(ヒラメ・マゴチ)、シーバス、泳がせ釣りを初めとした餌釣りなど、あらゆる釣りに応用可能。
1本のロッドで複数のターゲットに対応できれば、それだけでタックル費用を抑えることができます。
特に30~60g程度のジグを扱えるミドルパワークラスのロッドであれば、幅広い釣りに流用でき、結果的に“使い回しの効くお得な1本”になるのです。
1万円台〜2万円台がコスパ最強のボリュームゾーン
コスパ重視でショアジギングロッドを選ぶなら、1万円台〜2万円台が最もおすすめの価格帯です。
最近では1万円を切る格安ルアーロッドも増えてきましたが、あまりにも安すぎる製品は注意が必要です。
というのも、このクラスのロッドは最低限の装備が不十分で、耐久性や操作性に不安があるものが多いのが実情です。
一方で、1万円台〜2万円台のロッドは“実用性に困らないレベル”の製品が多く、初心者〜中級者のメインロッドとしても十分に活躍できます。
しっかりしたブランクス設計やガイド構成、握りやすいグリップなど、釣りを楽しむ上で必要な要素がしっかり備わっているのがこの価格帯です。
もちろん、5万円を超えるようなハイエンドモデルと比べると性能は劣りますが、価格と性能のバランスを考えるとこのゾーンが圧倒的にお得。
実際、プロや上級者の中にも「この価格帯のロッドをサブとして使っている」という人は少なくありません。
ショアジギングをこれから始める人はもちろん、コスパ重視で賢く選びたい方にとって、1万円台〜2万円台は“失敗しない王道価格帯”といえるでしょう。
コスパ最強のショアジギングロッドを選ぶポイント

コスパ重視でショアジギングロッドを選びたい方にとって、価格だけでなく「長さ」「硬さ」「リールとの相性」も非常に重要なポイントです。
同じ価格帯でも、用途やフィールドに合わないロッドを選んでしまうと釣果に繋がりにくく、結局すぐに買い替えるハメになることも……。
ここでは、初めてロッドを選ぶ初心者の方にもわかりやすく、長く使える1本を見つけるための選び方を解説していきます。
長さの選び方|10ftが基準
ショアジギングロッドの長さは、10フィート(約3.0m)前後が最もバランスが良く、多くのアングラーにとって扱いやすい基準になります。
ロッドが長くなるほど飛距離が出しやすく、足元の魚とのやりとりもしやすくなるため、特に堤防やサーフなど広い場所では有利です。
一般的な身長170〜180cmの男性であれば、10ft前後が取り回しやバランスの面でもちょうど良く感じやすいでしょう。
逆に、筋力や体格に自信のある方は、より飛距離が出る10.5ft~11ft台もおすすめ。
一方で、女性や小柄な方には、取り回しやすい8.5ft~9ft台のショートロッドも十分選択肢になります。
硬さの選び方|MHが基本
ショアジギングロッドの硬さ(パワー)選びでは、MH(ミディアムヘビー)が最も汎用性が高く、初心者から中級者まで幅広く対応できます。
MHは一般的には60〜80g前後のジグを扱えるため、堤防・サーフ・磯など様々なフィールドに対応できる万能スペックです。
一方で、80g以上のジグを頻繁に使う場合や、荒磯・大型青物狙いの場合には、より強いH(ヘビー)クラスのロッドを選ぶのが無難です。
逆に、中型青物(40〜60cm級)中心で、シーバスやフラットフィッシュも狙いたいという方には、しなやかなM(ミディアム)クラスのロッドも選択肢になります。
迷ったらMH。汎用性の高さと扱いやすさのバランスが非常に優れており、1本目のロッドとしてもおすすめです。
リールの選び方|竿との重量バランスが超重要
ショアジギングではリールの重さと竿とのバランスが非常に重要です。
特に高価なロッドほど軽量化されているため、そこに安くて重いリールを組み合わせると持ち重りして操作性が落ちることもあります。
逆に、重めのロッドに極端に軽いリールを合わせるとティップ側が重く感じて手首が疲れやすくなるというケースもあります。
極端に軽い・重いロッドは例外ですが、基本的にはロッドとリールの価格帯を揃えることで、重量バランスも自然と整いやすくなります。
結果としてキャストやジャーク、ファイト時のストレスが軽減され、長時間の釣行でも疲れにくくなります。
迷ったら、竿とリールは“価格帯を合わせる”のが基本と覚えておきましょう。
価格帯別!コスパ最強ショアジギングロッド10選

コスパ最強のショアジギングロッドを選びたいなら、まず“価格帯”を絞って探すのが効率的です。
一口にショアジギングロッドと言っても、
価格は5,000円台から5万円を超えるモデルまで幅広く、初心者にとってはどれを選べばいいか迷ってしまうことも多いはず。
そこでこのパートでは、「予算ごとに選べる」コスパ最強ロッドを厳選して紹介します。
それぞれの価格帯で、実用性・性能・耐久性をしっかり備えたモデルを選出しているので、
これからショアジギングを始めたい方や、サブロッドを探している方にもきっと役立つはずです。
ぜひ予算に合わせて、ぴったりの1本を見つけてください。
〜1万円|とにかく安く始めたい人向けの入門価格帯
この価格帯のショアジギングロッドは、性能面では正直“最低限”です。
ロッドの重さや感度、キャスト性能などは控えめですが、
メタルジグを投げて魚を釣るという基本的な動作はこなせるレベルにはあります。
そのため、「とにかく安く道具を揃えたい」「お試しでショアジギングをやってみたい」
という方にとっては、十分選択肢に入る価格帯です。
ただし、壊れやすさや使用感の粗さを感じる場面もあるため、
長く続けるつもりであれば、次に紹介する1〜2万円帯のロッドもぜひ検討してみてください。
アブガルシア|ソルティーフィールド 1002MH
1万円以下のショアジギングロッドで最もおすすめできるモデルが、
このアブガルシア「ソルティーフィールド 1002MH」です。
実際に私も所有していて、サブロッドとして使う事もありますが、値段の割にかなり出来が良いです。
高級ロッドのような装備や最新テクノロジーはありませんが、
メタルジグをしっかりキャストして、青物を掛けて獲るという基本的な性能は備えています。
パワーや耐久性に多少の物足りなさはあるものの、
1万円以下という価格を考えれば、十分すぎるスペック。
「できるだけ出費を抑えたいけど、実用的な1本が欲しい」
という方には、まず候補に入れて間違いないコスパモデルです。
PRO MARINE|CB レジェスタショアジグ SJ 96MH
5000円台〜6000円台で手に入るという、圧倒的な価格の安さが魅力のモデルです。
はっきり言って「良い竿」とは言えない性能ですが、
それでもショアジギングが成立する最低限の条件はクリアしています。
まともに使えるショアジギングロッドとしては最安クラスなので、
「とにかく費用を抑えて始めたい」という方にとっては、十分に選択肢となる1本です。
パワー・操作性・耐久性すべてが価格相応なので、
無理な使い方やハードな使用には注意が必要です。
メジャークラフト|ファーストキャスト 1002H
実売1万円以下で手に入る、貴重なコスパに優れた1本です。
安価なロッドといえばメジャークラフトの名が挙がるほど、
この価格帯では定番のメーカーで、全体的にバランスの良い仕上がりです。
なお、同シリーズの「1002MH」はややパワー不足を感じる場面があるため、
青物対応を考えるならコチラは「1002H」がおすすめです。
「折れやすい」と言われることもありますが、
実際に釣具店で勤務している経験上、様々な折れてしまった竿の修理を受け付けたりするのですが、他メーカーと比較してメジャクラの竿が特別折れやすい印象はありません。
価格以上の完成度で、初めてのショアジギングにも安心して使えるモデルです。
1万円〜2万円台|コスパ最強!最も実用的な価格帯で選択肢も豊富
この価格帯に入ると、ショアジギングロッドとして十分に実用的な性能を持った製品が揃ってきます。
もちろん、ハイエンドモデルと比較するとパワーや軽さ、ガイド構成など一部で物足りなさを感じる部分もありますが、
それを補って余りある価格と性能のバランスが魅力です。
釣りを始めてしばらく続けたいと思っている人にとっては、
最初の1本としても、サブロッドとしても非常におすすめの価格帯です。
ダイワ|ドラッガーX 100MH
1万円台で選ぶなら、最もおすすめできるモデルがこの「ドラッガーX」の100MHです。
同価格帯のライバルとしては次に紹介するシマノの「コルトスナイパーBB」が挙げられますが、
比較するとドラッガーXの方がやや柔らかめで軽量な仕上がりになっており、長時間の釣行でも疲れにくいのが魅力。
キャストや操作時のバランスも良好で、疲れづらさ・操作性を重視する方には特におすすめです。
価格と性能のバランスという意味では、1万円台では間違いなくトップクラスのコスパを誇るロッドです。
シマノ|コルトスナイパーBB S100MH
定価は25,000円前後ですが、実売では1万円台で購入できることが多い高コスパモデル。
ライバル機種の同価格帯の「ダイワ ドラッガーX」と比較すると、やや重め(293g)ですが、その分パワーに優れ、重めのジグの操作性では勝ります。
293gという重量はネックに見えますが、ロッドバランスが優れており、実際の釣行ではそこまで重さを感じません。
頑丈さ・パワー重視で1万円台のショアジギングロッドを探している方にはおすすめの1本です。
もう少し予算に余裕がある人は、1つ上位の機種の「コルトスナイパーSS」を選ぶのがオススメです。
実際に私もBBとSS両モデル所持しておりますが、SSはより軽量で操作性が高く、満足度もアップします。
メジャークラフト|クロスライド1G 1002MH
235gと非常に軽量で、長時間の釣行でも疲れにくいのが最大の魅力。
1万円台で「軽さ」を重視したショアジギングロッドを探している方には特におすすめのモデルです。
ただ個人的には上位モデルの「クロスライド5G」がおすすめです。
圧倒的な軽さに加えて、飛距離やパワーも大きく向上します。
もしコスパ良く軽量ロッドを手に入れたい方は、まずこの1Gモデルから検討してみてください。
2万円〜3万円|上級者も納得の性能で長く使える
この価格帯になってくると、ハイエンドモデルと比較しても遜色ない操作性・性能を備えたモデルが手に入ります。
軽さ・飛距離・感度・バランスの良さなど、細部までこだわったロッドが揃っており、妥協せず選びたい方におすすめです。
初心者が最初に購入しても、上級者になってもそのまま使い続けられるほどの実用性があるため、長期的に見て非常にコストパフォーマンスが高いです。
「一度買ったら長く使いたい」「性能に妥協したくない」という方は、この価格帯から選ぶのが間違いありません。
シマノ|コルトスナイパーSS S100MH
2万円台で私が最もオススメする竿がコチラ!
シマノの人気シリーズ「コルトスナイパー」の中でも、コスパ最強の中位モデルがこのコルトスナイパーSS。
同シリーズにはXRやリミテッドといったさらに上位の機種も存在しますが、SSまでグレードを上げればストレスなく快適に扱えるため、最もバランスが取れておりコストパフォーマンスが高いです。
軽さ、操作性、飛距離、パワー、全てが高水準に仕上がっており、実釣でのストレスは0なので買って後悔しない竿です。
メーカー希望価格は税込約35,000円ですが、実売では25,000円前後で購入可能なことも多く、「ワンランク上の操作性や安心感」が手に入る点でも非常におすすめできます。
BBモデル(S100MH)が293gに対し、SSモデルは260gと30g以上の軽量化が実現されており、キャストやジャーク時の疲労感が格段に違います。
実際に私も最初はBBを使っていて、その後にSSを購入しましたが、この30gの差が驚くほど大きく、1度使うとBBには戻れなくなるレベルです。
もちろんBBも非常に良い竿ですが、SSは価格差以上の価値を感じられるので、本気でショアジギングを始めたい人にはSSを強くおすすめします。
メジャークラフト|クロスライド5G 1002MH
3万円前後まで予算が出せるなら、ぜひ検討したいのがこの「クロスライド5G 1002MH」です。
元々は私の妻用に購入した竿ですが、使い勝手が良かったので私も実際に愛用していて、使い込むほどに完成度の高さを実感しています。
軽さ・パワー・操作性のバランスがよく、価格以上の満足感があります。
重さは214gとかなり軽量でありながら、しっかりとした剛性もあり、ジグの操作もキビキビと気持ちよくこなせます。
プラグの繊細な動きにも対応できるため、対応力の広さも魅力です。
実際に私が使っているのは1002MHですが、長時間の釣行でも疲れにくく、キャストもアクションも快適。
中級者以上はもちろん、最初から良いロッドを使いたい初心者の方にもおすすめできる1本です。
非常に軽量で扱いやすいので、女性の方にもオススメです!
ダイワ|24ラテオ 100MH
「24ラテオ 100MH」は本来シーバスロッドですが、先代モデルよりパワーと耐久性が向上しており、ライトショアジギングにも対応できる汎用性の高い1本です。
特に注目すべきは、150g台という驚異的な軽さ。この軽量さにより、操作性や感度の高さは抜群で、長時間の釣行でも疲れにくいのが大きな魅力です。
ただし、あくまでシーバスロッドなので、荒磯で80g前後のジグを投げるような本格的なショアジギングには不向きです。
堤防やサーフなど、足場が安定していて中〜軽量ジグを使う釣りに最適です。
ライトショアジギングに加え、サーフでのフラットフィッシュやヒラスズキなどのターゲットにも対応できるため、1本で幅広く楽しみたい方には非常におすすめの万能ロッドです。
ダイワ|オーバーゼア 1010M/MH・K
「オーバーゼア」は本来はサーフ専用ロッドとして設計されていますが、ショアジギングにも十分流用可能な性能を持った万能ロッドです。
169gという軽量設計で、キャストを繰り返しても疲れにくく、長時間の釣行にも最適。
ティップ側がM、バット側がMHという変則設計になっており、ジグをしっかり投げ込めるパワーと、軽いプラグを繊細に操作できる柔軟さの両立を実現しています。
ただし、ティップがよく曲がる仕様のため、重いジグをキビキビとシャクるような使い方にはやや不向きです。
サーフゲームを中心に、ショアジギングも楽しみたい方におすすめできる、バランスに優れた1本です。
まとめ|コスパ最強ショアジギングロッドを選んで快適な釣行を!
今回は、初心者から上級者まで使えるコスパ最強ショアジギングロッドを厳選して10本ご紹介しました。
ロッドの選び方に正解はありませんが、自分の体格や釣り場の環境、ターゲット魚種に合った長さ・硬さ・重量バランスを意識して選ぶことで、釣果も快適さも大きく変わります。
また、ロッドとリールの価格帯を揃えることで、重心バランスが取れ、扱いやすくなる点も忘れずに。
価格帯別に見ると、
- 1万円以下:アブガルシア ソルティーフィールド 1002MH
- 1万円台:ダイワ ドラッガーX 100MH
- 2万円台:シマノ コルトスナイパーSS S100MH
特にこの3本は価格に対して性能が非常に高く、コスパ最強ロッドを探している方に特におすすめです。
最初の1本に悩んでいる方や、コストを抑えつつもしっかりと釣果を狙いたい方は、今回紹介したコスパ抜群のショアジギングロッドを参考に、ぜひ自分に合った1本を見つけてください!
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