サーフのリールおすすめ8選|ヒラメ・マゴチの番手とギア比、値段の差は何なのか

夕暮れのサーフで波打ち際に立ち、ルアーを投げる釣り人

こんにちは、つりはる編集長のはるです。

サーフのリールを調べると、どこを見ても「4000番のハイギア」と書いてあります。これは正しくて、私も同じことを言います。

ただ、それだけ分かっても買えないんですよね。4000番のハイギアという条件を満たすリールが、1万円台から10万円近くまで並んでいるからです。

私はサーフでダイワの24セルテート LT4000-CXHをメインに使っていて、もう1台26フリームス LT4000-CXHも持っています。この2台、番手もギア比も最大ドラグ力も糸巻量も同じで、自重は安いほうが5g軽く、それでいて価格は2.5倍以上違います。

その差が何なのかを、実際に使った感触と公式の仕様の両方から書きます。そのうえで、価格帯別におすすめの8機種を挙げます。ヒラメとマゴチで分ける必要があるのか、ベイトリールはアリなのかも最後にまとめました。

目次

サーフのリールに求められる条件とは

最初に、サーフという場所がリールに何を要求するのかを整理します。ここが分かると、なぜ4000番のハイギアなのかも、なぜ安いリールだと持たないのかも繋がります。

① 遠投した先から、速く糸を回収できること

サーフは目の前に魚がいない釣りです。100m先まで投げて、広い範囲を探って、その日の当たりを引くまで投げ続けます。

だから1日のキャスト数がそのまま釣果になる。巻き取りが速いリールほど回収が早く終わり、次の1投に移れます。波打ち際で糸がたるんだときの立て直しも速い。ハイギアが基本になる理由はここです。

② 不意の青物に耐えるドラグと糸巻量があること

ヒラメとマゴチを狙っていても、サーフには青物が入ってきます。ワラサクラスが食えば一気に走られるので、ドラグの上限と糸の残量に余裕が要ります。

4000番クラスなら最大ドラグ力は11〜12kgあり、PE1号なら300m前後巻けます。実際に使うのはその半分以下ですが、余裕が無いと思い切ってやり取りできません。

③ 砂と塩に耐えること

そしてここがサーフ特有です。海水を浴びる、砂が舞う、遠投を1日中繰り返す。この3つが同時に来る釣りは、実はそう多くありません。

私は以前、2万円クラスのリールを1台ダメにしています。ラインローラーが逝って、巻きにもゴリ感が出ました。1シーズンももちませんでした。
防水機構の入っていない世代のもので、当時は洗い方も雑だったので、今のリールにそのまま当てはまる話ではありません。ただ、サーフがリールにとってそういう場所だという実感は、このとき身に付きました。

砂浜からロッドを振り抜くサーフの釣り人の後ろ姿

サーフのリール選びで失敗しない4つのポイント

上の3つの条件を、買うときに見る項目に落とすとこの4つになります。

① 番手|4000番が基準。3000番と5000番はこう考える

4000番が基準です。ここから外す理由は、ほとんどの人にありません。

番手サーフでの評価理由
3000番糸巻量は足りるが、ドラグ力と巻取り長で不利
4000番◎ 基準ドラグ12kg前後・1回転99cm。青物が来ても対応できる
5000番(C付き)4000と同じボディで糸巻量だけ増える。青物本命なら
5000番(C無し)×大型ボディで明確に重い。1日投げるとつらい

3000番でも糸巻量は足りています。ダイワの3000番でもPE1号を200m前後は巻けるので、そこは問題になりません。

効いてくるのはドラグ力と巻取り長のほうです。たとえば26フリームスなら、LT3000-CXHが最大10kg・1回転93cm、LT4000-CXHが12kg・99cm
サーフは不意に青物が来る場所なので、ドラグの上限は余らせておきたい。巻取りの6cm差も、1日の回収で響いてきます。

5000番を選ぶなら、「C」の付いたものにしてください。C5000XGやLT5000D-CXHは、4000番と同じボディにスプールだけ大きいものを載せた型です。自重の増加は機種によりますが、23ストラディックなら15g、24ツインパワーなら5g。糸巻量だけが増えます
「C」の付かない5000番は大型ボディで別物なので、サーフで手に取るならここを必ず見てください。

② ギア比|ハイギア以上を選ぶ

ハイギア以上です。ダイワなら「XH」や「H」、シマノなら「XG」「HG」「MHG」。

波打ち際は波が寄せたり引いたりするので、リトリーブ中に糸が一気にたるむ場面が何度も来ます。たるんだままだとアタリが取れませんし、アワセも入りません。巻取りが速いほど、この復帰が早くなります。

「ハイギアは巻きが重い」と言われますが、今のリールならエントリーモデルでもそこまで気になりません。ヒラメ用のプラグやジグヘッドは、そこまで巻き抵抗の強いルアーではないからです。

③ 防水|サーフで最初に壊れるのはラインローラー

ここがサーフでは一番大事だと思っています。

私が壊したのもラインローラーでした。糸が通る小さな回転部分で、常に濡れていて、しかも一番外側にある。ここに塩と砂が入ると回転が渋くなり、糸を傷めるようになります。

そして、どこまで防水が入っているかはメーカーと価格で違います。カタログの目立つ数字には出てこないので、意識して見ないと気づけません。

防水の入り方はメーカーで考え方が違う

ダイワ(マグシールド):レガリスは非搭載、フリームスとレグザはボディのピニオン部、セルテートはボディ+ラインローラー

シマノ(コアプロテクト/Xプロテクト):ナスキーのコアプロテクトはボディのみ、ストラディックとツインパワーのXプロテクトはボディ+ラインローラー

つまりラインローラーまで守られているのは、2万円台のストラディックから上だけです。
それより下を選ぶなら、帰ってから真水で流すのが前提になります。

④ 自重とボディ|軽さは正義ではない

サーフは1日で数百回投げる釣りなので、軽さは快適さではなく釣果に効きます

ただし軽ければ良いという話ではありません。10フィート前後のサーフロッドは、ある程度の重さのリールを付けたほうが手元が落ち着きます。軽すぎるとロッドが先重りして、かえって疲れる。

それにリールの軽量化は、ボディの素材か内部の構造を削って達成されることが多い。そこを削った軽さは、大きい魚を掛けたときにたわみとして出ます。

見方としては「同じ重さなら、中身が詰まっているほう」。この記事で比べる2台がまさにそれで、軽いほうがベアリング5個、重いほうが10個。5g差なら私は10個のほうを取ります。

黄緑色のPEラインを巻いた4000番クラスのスピニングリール

同じ番手・同じドラグ力・同じ糸巻量。それで価格は2.5倍以上

ここで、私が持っている2台の公式仕様を並べます。ダイワの公式サイトに載っている数字そのままです。

26フリームス LT4000-CXH24セルテート LT4000-CXH
ギア比6.26.2
巻取り長さ99cm99cm
最大ドラグ力12kg12kg
PE糸巻量1.5号-200m1.5号-200m
自重230g235g
ベアリング数5/110/1
ボディ国内公式に記載なしフルメタル モノコック
マグシールドピニオン部の1箇所ボディ+ラインローラーの2箇所
価格帯1万円台後半4万円台

表を上から5行だけ見ると、どちらを買っても同じに見えます。ギア比も、1回転で巻ける長さも、ドラグの上限も、巻ける糸の量も全部同じ。そのうえ自重は、安いほうが5g軽い。

ここが値段を迷わせている正体です。カタログの目立つ数字が同じなのに価格が2.5倍以上違うから、「高いほうはぼったくりなのか」「安いほうに罠があるのか」と考え込むことになる。

差は、表の下半分に全部あります。ベアリングの数、ボディの素材、防水が入っている場所。この3つは、釣り場で「今日は釣れた/釣れなかった」に直結しません。効いてくるのは時間軸です。

価格差が返ってくるところ

ベアリング5個と10個。回転する部分を支える点数が違うので、巻き心地の劣化の仕方が変わります

フルメタルのモノコックボディ。大きい魚を掛けたときや、重いルアーを投げ続けたときにたわみにくい

防水の範囲。セルテートはボディとラインローラーの2箇所、フリームスはピニオン部の1箇所。サーフで最初に壊れる場所を守っているかどうかの差です

つまり買った日の性能ではなく、2〜3年後の性能を買っているということです。

私の結論はこうです。年に数回サーフに行くならフリームスで十分。むしろ軽くて扱いやすい。
シーズン中は毎週のように立つ人や、1台を長く使いたい人は、セルテート側にお金を置く意味があります。

どちらが正しいという話ではなく、行く回数で決まるということです。お金の話に見えて、実は洗う手間の話でもあります。

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フリームスを選ぶと諦めるもの(3つだけ)

① ラインローラーの防水。帰って真水で流していれば、1〜2シーズンは問題になりません

② フルメタルのボディ。青物が回らない場所でヒラメとマゴチを狙うぶんには、体感しにくい差です

③ 使い込んだあとの巻き心地。2シーズン目以降の話で、始めたばかりの人には差が分かりません

サーフで使える8機種を、4つのポイントで並べる

上で挙げた4つ(番手はどれも4000番なので、自重・ボディ・防水・ベアリング数)で8機種を並べます。

機種自重ベアリングボディ防水実売帯
24レブロス LT4000-CXH250g4/1なし1万円台前半
23レガリス LT4000-CXH225g5/1なし1万円台前半
26ナスキー 4000XG280g5/1ボディのみ1万円台前半
26フリームス LT4000-CXH230g5/1国内公式に記載なしピニオン部1万円台後半
23レグザ LT4000-CXH255g5/1アルミピニオン部1万円台後半
23ストラディック 4000XG275g6/1アルミボディ+ラインローラー2万円台前半
24ツインパワー 4000XG260g9/1アルミ+CI4+ボディ+ラインローラー3万円台後半
24セルテート LT4000-CXH235g10/1フルメタル モノコックボディ+ラインローラー4万円台

並べると、値段が何で上がっているのかが見えます。

ラインローラーまで守られているのは、上から3機種だけ。しかもダイワは4万円台のセルテートまで来ないと入りませんが、シマノは2万円台のストラディックで入ります。
同じ「防水」でも、メーカーで階段の高さが違うということです。

もう1つ。レガリス(225g)とフリームス(230g)は、自重もベアリング数もギア比も巻取り長もドラグ力もほぼ同じです。違うのは、マグシールドとZAION V製のローターくらい。
つまりエントリーからミドルに上がる差額は、その大半が防水代です。

サーフのリールおすすめ8選【低価格帯|1万円台前半】

まず始めてみたい人向けです。この価格帯は防水にお金がかかっていないので、帰ってから洗うことを前提に選んでください。逆に言えば、洗えば十分戦えます。

ダイワ 24レブロス LT4000-CXH|とにかく安く始めたいならこれ

4000番のハイギアが手に入る、いちばん安い選択肢です。自重250g、ベアリング4/1。数字だけ見れば上位機種に見劣りしますが、ドラグは12kg、1回転99cmと、サーフに必要な数字はきっちり満たしています。

ダイワのLT規格なので、この価格帯にしては素直に軽い。ATD(オートマチックドラグシステム)も入っていて、魚が突っ込んだときの初動も悪くありません。

正直に言えば、毎週サーフに立つ人が長く使う1台ではありません。ただ「まず1シーズンやってみて、続きそうなら買い替える」という入り方なら、これで十分に役目を果たします。浮いたお金をルアーに回したほうが、最初のうちは釣果に効きます。

ダイワ 23レガリス LT4000-CXH|この8機種でいちばん軽い

自重225g。この記事で挙げた8機種の中で、いちばん軽いのがレガリスです。4万円台のセルテート(235g)より10g軽い。これは地味に驚く数字だと思います。

ベアリングは5/1でフリームスと同じ、ドラグも12kg、巻取りも99cm。カタログの主要スペックだけ見ると、1万円台後半のフリームスとほとんど変わりません。

では何が違うかというと、マグシールドが入っていないことです。レガリスは防水機構を持たないぶん軽く、安い。
軽さと安さは、防水を持たないことの裏返しでもあります。

だからレガリスを選ぶなら、洗うのを絶対にサボらないでください。逆に、それさえ守れるならエントリーで一番おすすめできる1台です。最初の1本としてここまで上げておくと、後悔しにくいと思います。

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シマノ 26ナスキー 4000XG|シマノで揃えたいならここが入口

シマノで探すなら、まずここです。2026年に出たばかりの新型で、1回転99cm、最大ドラグ11kg。PEなら1号で490m巻けます(ダイワの4000番より多い)。

この価格帯でコアプロテクトという防水機構が入っているのがナスキーの強みです。ただし入っているのはボディで、ラインローラーには入っていません。そこは同価格帯のダイワ2機種と同じ条件だと思ってください。

弱点は重さで、自重280gはこの8機種で最も重い。レガリスより55g重いので、1日投げると差が出ます。軽さを取るならレガリス、防水と巻きの質を取るならナスキー、という選び方になります。

シマノは入口価格帯でも巻きの質を落とさないメーカーで、ナスキーはその代表格。「巻いていて気持ちいいほうがいい」ならこちらです。

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サーフのリールおすすめ8選【中価格帯|1万円台後半〜2万円台】

いちばんおすすめしやすいのがこの帯です。防水が入り、ボディの素材が変わってきます。予算に幅があるなら、私はここまで上げることを勧めます。

ダイワ 26フリームス LT4000-CXH|迷ったらこれ。価格破壊です

この記事の本命です。私も自分で買って、サーフで使っています。

使ってみた感想を先に言うと、価格破壊だと思っています。
この値段でこの中身が出てくると、正直ミドルクラスの立ち位置が危うくなる。

上の比較表で見たとおり、ギア比・巻取り長・最大ドラグ力・PE糸巻量は4万円台のセルテートと同じです。しかも自重は230gで、セルテートより5g軽い。数字だけ見ると意味が分かりません。

中身では、ZAION V製のAIRDRIVE ROTORが効いています。ローターが軽くなると巻き出しが軽くなるので、ワームをゆっくり引くときの「今、底を這っている」という感触が取りやすい。マゴチのズル引きのように、遅く引く釣りで差が出ます。

そしてピニオン部にマグシールドが入っています。ラインローラーまでは来ていないので万全ではありませんが、防水がまったく無い1万円台前半とは、ここで線が引かれます。

「サーフを始めたいけどリールにいくらかければいいか分からない」という人がいたら、私は迷わずこれを勧めます。少なくとも、道具のせいで釣れないことは無い1台です。

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ダイワ 23レグザ LT4000-CXH|頑丈さに全部振りたいなら

ボディがアルミです。同価格帯の中では255gと重い部類ですが、その重さはボディの素材から来ているので、削ってはいけない重さだと思っています。

上で「サーフはボディ素材で差が出る」と書きましたが、レグザは、そこにこそ予算を寄せた機種です。タフデジギアという大口径ギアを収める設計で、巻き上げが安定します。

マグシールドもピニオン部に入っていて、防水はフリームスと同条件。
フリームスとレグザの違いは、ほぼボディです。軽さを取るならフリームス、頑丈さを取るならレグザ。

青物が回るサーフに立つ人や、ゴリ巻きで魚を止めたい人とは相性がいい方向性です。重さを許容できるなら、長く付き合える1台になります。

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シマノ 23ストラディック 4000XG|ラインローラーまで守られる最安がここ

この記事の基準で言うと、ストラディックは1本の線が引かれる場所にある1台です。

理由はXプロテクトで、ラインローラーまで防水が入っている中でいちばん安いのがこれ。サーフで最初に壊れる場所に手当てがあるかどうかで見ると、ここから上と下では意味が変わります。

スペックは1回転101cmで、ツインパワーと並んでこの8機種で最速。PEは1号で490m巻けるので、糸の残量に不安はありません。ベアリングは6/1。

弱点は自重275gで、フリームスより45g重いこと。1日投げると、この差ははっきり出ます。
「重さを受け入れてでもラインローラーを守りたい」なら、この1台が答えになります。

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サーフのリールおすすめ8選【高価格帯|3万円台〜】

長く使う前提で選ぶ帯です。シーズン中に毎週サーフへ行くなら、ここに置いたお金は返ってきます。

シマノ 24ツインパワー 4000XG|シマノで揃えるならこれ

セルテートと同じ位置にあるシマノ機です。アルミとCI4+を組み合わせたHAGANEボディに金属ローター、ベアリング9/1、Xプロテクトでラインローラーまで防水。

1回転101cmで、巻き取りの速さはこの8機種で最速クラス。自重260gはセルテートより25g重いのですが、その重さがそのまま剛性感になっています。

ロッドをシマノで揃えている人や、シマノの巻き感が好きな人はこちらで問題ありません。セルテートとツインパワーは、性能で優劣をつけるより好みで選ぶ関係だと思っています。

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ダイワ 24セルテート LT4000-CXH|私のメイン。全部がちょうどいい

私が普段サーフに持って行くのがこれです。ロッドはシマノのネッサ SS S106M/MHと組み合わせています。

選んだ理由を正直に書くと、「全てにおいて丁度良かった」からです。

もっと高くて良いリールはあります。でもサーフで使うぶんには、剛性もタフさも必要十分でした。長時間投げ続けても疲れない軽さと巻き心地があって、マゴチやヒラメはもちろん、不意に来た青物にも対抗できるパワーがある。

尖ったところが無いんです。それがサーフでは効きます。サーフは同じ動作を何百回も繰り返す釣りなので、どこか1つでも我慢するところがあると1日でつらくなる。全部が及第点以上、というのが一番ありがたい。

中身はフルメタルのモノコックボディベアリング10/1マグシールドはボディとラインローラーの2箇所。AIRDRIVE DESIGNもローター・ベイル・スプール・シャフトの4つ全部が入っています。

それでいて自重235g。フリームスとの差はたった5gです。この重さでこの中身、というのがセルテートの答えだと思っています。

行く回数が多い人ほど、この差は返ってきます。

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ロッドとのバランス|おすすめのタックル3選

リール単体で選んでも、ロッドと合っていないと性能が出ません。10フィート前後のサーフロッドに4000番、これが基本の組み合わせです。

よく聞かれるのが「入門ロッドに高いリールを付けるのは変ですか」ですが、変ではありません。むしろ推奨します。ロッドは折れますが、リールは手入れすれば残ります。次のロッドにも持ち越せる。

クラスロッドリール狙い
エントリーメジャークラフト フラットレック1G23レガリス LT4000-CXHまず1セット揃えて始める。合計で予算を抑えられる
ミドルシマノ ネッサBB26フリームス LT4000-CXHいちばんおすすめの組み合わせ。ここから長く使える
ハイエンドシマノ ネッサ SS S106M/MH24セルテート LT4000-CXH私の組み合わせ。重さも感度も文句なし

やってはいけないのは、番手の合わないリールを付けることです。3000番だとドラグ力と巻取り長で不利になりますし、C無しの5000番は重すぎて1日投げるのがつらくなる。合わせるべきは価格ではなく番手です。

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ヒラメとマゴチでリールを変える必要はあるか

変える必要はありません。私も同じ1台で両方やっています。

理由は、どちらもサーフで同じルアーを投げて探る釣りだからです。ヒラメを狙っていてマゴチが釣れることも、その逆も日常茶飯事で、そもそも投げている最中にどちらが食うか選べません。

ヒラメマゴチ
よく使うルアーミノー・ジグ・ワームワーム・ジグ
レンジ中層〜ボトムほぼボトム
巻きスピード普通〜速め遅め(ズル引き)
リールに求めるもの4000番ハイギア4000番ハイギア

違いが出るのはリトリーブの速度で、リールの仕様ではありません。マゴチはボトムをゆっくり引く場面が多いですが、ハイギアでもハンドルをゆっくり回せば遅く引けます。逆にローギアでは速く引きたいときに困る。だとすればハイギア一択です。

ルアーの選び方は魚種で変わります。それぞれまとめてあるので、あわせてどうぞ。

玉砂利の浜に置かれたヒラメとサーフロッド、スピニングリール

PEラインは何号を、どれだけ巻くか

リールが決まったら糸です。ここを間違えると、良いリールでも飛びません。

号数向いている場面
0.8号遠浅で、ヒラメとマゴチだけを狙うとき。飛距離は稼げる
1号迷ったらここ。飛距離と強度のつり合いが良い
1.2号青物が回る場所。ワラサクラスが来ても対応できる
1.5号以上サーフでは太い。飛距離を捨てることになる

量は200m前後。実際に使うのは100mも無いので、スプールの縁いっぱいまで巻けているかのほうが大事です。

巻き量が足りないとスプールが凹んだ状態になり、糸の放出が引っかかって飛距離が落ちます。
せっかく飛ぶリールを買っても、ここで台無しになる。

足りないぶんは下巻き(ナイロンなど)で底上げしてから、その上にPEを巻きます。順番を逆にしないよう気をつけてください。
必要な下巻きの量は、スプールの糸巻量と、実際に巻くPEの号数・長さで決まります。浅溝か深溝かだけでは決まらないので、メーカーの糸巻量計算ツールを使うのが確実です。

リーダーはフロロの16〜20lb前後が標準。サーフは砂に擦れるので、短くしすぎないほうが安心できます。

色分けされたPEラインのスプールが5本並んだところ

サーフでベイトリールはアリか

私の答えは「できなくはないが、おすすめはしない」です。実際に使ってみたうえでの結論です。

理由は単純で、メリットがほとんど無いからです。

サーフでベイトが不利になる理由

飛距離で勝てない。サーフは遠投がそのまま探れる範囲になる釣りです

横風でバックラッシュする。海沿いは風が吹く前提の場所です

軽いルアーを投げにくい。ヒラメもマゴチも軽いワームで食う日があります

トラブルの復旧に時間がかかる。その間に時合いが終わります

ベイトが強いのは、重いルアーを近い距離に正確に入れる釣りです。サーフはその真逆で、広い範囲に手数を出す釣り。かみ合っていません。

「やってみたい」という気持ちは分かりますし、それ自体は否定しません。ただ1台目には勧めません。スピニングで釣れるようになってから、遊びで足すものだと思います。

よくある質問

サーフのリールでコスパ最強はどれですか?

26フリームス LT4000-CXHだと思っています。主要スペックが4万円台のセルテートと横並びで、自重はむしろ軽い。この価格帯では説明のつかない中身です。

サーフのリールは何番がいいですか?

4000番です。青物を本命にするならC5000も選択肢ですが、ヒラメ・マゴチが目的なら4000番から外す理由がありません。

シーバス用やショアジギング用のリールで代用できますか?

できます。4000番前後のハイギアなら、そのままサーフで使えます。シーバス用の3000番でも、ドラグ力と巻取り長でやや不利になる程度で、使えないわけではありません。

安いリールだと本当に壊れますか?

壊れるというより、持ちません。私は2万円クラスのリールを1シーズンでダメにしています。ただし当時は防水機構が無い世代で、洗い方も雑でした。今のリールは同価格帯でも防水が入っているので、洗っていれば同じことにはなりにくいと思います。

ドラグは強いほうがいいですか?

4000番クラスなら今売られているものはどれも11〜12kgあり、十分すぎるくらいです。数字の大きさより、魚が突っ走ったときに滑らかに出るかのほうが大事です。

リールは軽いほうがいいですか?

軽いに越したことはありませんが、軽さだけで選ぶと剛性を落とします。10フィート前後のロッドには、ある程度の重さがあったほうが手元が落ち着きます。

メンテナンスは何をすればいいですか?

帰ったら真水で流す。それだけでかなり違います。強い水流を当てると内部に水が入るので、シャワー程度で。ラインローラーは塩と砂を噛みやすいので、特に見てあげてください。

巻いたときのゴリ感は直りますか?

洗っても注油しても戻りません。オーバーホールでギアやベアリングを交換すれば直りますが、費用も時間もかかります。ゴリ感が出たまま使い続けると巻き上げの力が落ちるので、早めに出したほうがいいです。

まとめ|4000番ハイギアの先は、行く回数で決まる

最後に整理します。

どういう人か選ぶもの
とにかく安く始めたい23レガリス(8機種で最軽量。ただし防水なし=洗うのが前提)
年に数回サーフに行く26フリームス(この記事の本命)
シーズン中は毎週行く24セルテート(ラインローラーまで守られる)
シマノで揃えたい26ナスキー → 23ストラディック → 24ツインパワー
ヒラメとマゴチを分けたい分けなくていい。同じ1台で足ります

番手とギア比の答えは、どこで調べても同じです。4000番のハイギア。ここは迷わなくていい。

そのうえで、同じスペックで価格が2.5倍以上違うのは、買った日ではなく数年後の差です。
自分がどれくらいの頻度でサーフに立つのかを先に決めると、予算の置きどころは自然に決まります。

コストを抑えて始めるなら26フリームス。長く使うなら24セルテート。これが私の答えです。

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サーフの道具まわりで、この記事と関係の深いものをまとめておきます。

監修:みきや(現役の釣具店スタッフ。売り場はルアー担当)

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