こんにちは。現役釣具屋店員のみきやです。
「タイラバのヘッドって種類が多すぎて、何を選べばいいの?」
そんな悩みを持つ方に向けて、この記事ではおすすめのタイラバ用ヘッドを10選に厳選してご紹介します。
安い鉛モデルから高性能なタングステンモデルまで、それぞれの特徴や選び方もわかりやすく解説。
私は現役の釣具屋スタッフであり、自分の船や乗合船でのタイラバも数多く経験してきました。
実際に釣果を上げてきた実践的な視点から、「本当に使えるヘッド」を厳選しました。
初心者から中級者の方まで、今すぐ使えるリアルな情報をお届けしていますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
タイラバヘッドの選び方|素材・形状・重さを理解しよう

タイラバで釣果を伸ばすためには、ヘッドの選び方がとても重要です。ヘッドの「素材」「形状」「重さ」は、それぞれが水中での動き方や魚へのアピール力に大きく関わってきます。
ここでは、ヘッド選びにおける基本的なポイントをわかりやすく解説します。釣り場の水深や潮の流れ、自分のスタイルに合ったヘッドを選ぶための基礎知識を身につけましょう。
タイラバ用ヘッド「鉛」と「タングステン」の違いとメリット・デメリット
タイラバのヘッド素材には、主に「鉛」と「タングステン」があります。
それぞれの特性を理解することで、コスパ・操作性・感度のバランスが取りやすくなります。
🔹 鉛(なまり)の特徴
- 価格が安く、入門用として最適
- 比重が軽いため、ボディーが大きい、フォールスピードがやや遅め
- 潮に乗せやすく、ナチュラルに誘いやすい
🔹 タングステンの特徴
- 鉛より比重が高く、ボディーがコンパクトかつ高感度
- 底取りしやすく、ディープエリアや潮が速い場所に有利
- 価格が高めだが、1つ持っておくと非常に便利
つまり、「浅場や軽めの操作感を重視する」なら鉛、「深場や繊細な感度を求める」ならタングステン
「まずはコスパよく始めたい」という方には鉛、「感度や操作性を求める」方にはタングステンがおすすめです。
重さの違いが釣りに与える影響、重さの目安
タイラバの重さ選びは、水深や潮流、魚の活性に大きく関わる超重要ポイントです。適切な重さを選ぶことで、底取りが正確になり、バイトチャンスを逃さず攻め続けることができます。
💡 重すぎると…
- 着底は速くなるが、ナチュラルな誘いが難しくなる
- 魚に違和感を与えやすい
- 巻き抵抗が大きく、初心者は操作しにくい
💡 軽すぎると…
- 潮に流されやすく、着底が取りにくくなる
- アタリを感じる前に仕掛けが流れてしまう
- ボトム中心に攻める釣りでは不利に
🎯 重さ選びの目安
水深 | 目安のヘッド重量 |
---|---|
〜20m | 40g前後 |
20〜40m | 60〜80g |
40〜70m | 100〜120g |
70m以上 or 速潮 | 150g以上 |
状況によっては「着底が分かるか」「引き抵抗が重すぎないか」を基準に微調整していくことが釣果に直結します。
初心者におすすめの基準は?
タイラバ初心者にとって、ヘッド選びは「何を基準にすればいいか分からない」というのが正直なところだと思います。
そこで釣具屋としてアドバイスするなら、以下の3点を重視して選ぶと失敗しづらいです。
① 素材は鉛が無難
- 安価で手に入りやすい
- 引き抵抗が軽く、操作しやすい
- 根掛かりしてもショックが少ない
② 重さは60〜80g前後を基準に
- 20〜40mの水深に対応できる万能域
- 潮の速さに応じて±20g調整すればOK
③ 形状は丸型 or 船頭おすすめのもの
- クセがなくナチュラルな動きが出しやすい
- 乗合船を使うなら、船頭さんの推奨ヘッドが最適
最初から高価なタングステンに手を出すよりも、まずは鉛の定番モデルで釣れる感覚を掴むのがおすすめです。
「あ、この動きで食ってくるんだ」と感覚をつかんでから、徐々にタングステンや形状違いにステップアップしていくと上達も早くなりますよ。
タイラバの状況別おすすめヘッドの使い分け方

タイラバでは「いつも同じヘッド」では通用しないシーンが多々あります。
水深・潮流・季節・魚の活性など、状況によってベストなヘッドの重さや形状は変わるもの。
ここでは、私が自船や乗合船での実体験をもとに、状況別に最適なタイラバヘッドの選び方をご紹介します。
釣れない時間帯を減らすコツは、「使い分け」にあると言っても過言ではありません!
浅場・水深20m前後で活躍するモデル
浅場では「軽めの鉛ヘッド」が活躍します。
水深が浅い場所では、重いタングステンヘッドだと着底が速すぎて違和感を与えてしまうこともあります。
そのため、40g前後の鉛製ラウンドタイプを中心に使うのがおすすめです。
私がガイドをしている船でも、春や秋のシャローエリアでは軽めの鉛ヘッドを使ったお客様が高釣果を出す傾向にあります。
加えて、潮が緩やかで底取りしやすい状況では、ナチュラルなフォールと巻き上げが活きるラウンド系が有利。
代表的な製品としては、ダイワ「紅牙ベイラバーフリー」やメジャークラフト「替乃実」の軽量モデルが非常に扱いやすく、初心者の方にもおすすめです。
ディープエリアや潮が早い場所での選び方
ディープエリアや潮が速い場面では、圧倒的に「高比重なタングステンヘッド」が有利です。
深場や潮流の早いエリアでは、底取りの正確さと素早さが釣果を大きく左右します。
このような場面で鉛製ヘッドを使うと、着底が遅れてポイントを外すリスクも高まります。
そのため、私自身も水深50m以上の釣行や潮流の強いタイミングでは、必ずタングステンを選びます。
特におすすめなのは、ジャッカルの「TGビンビンスイッチ」やダイワ「紅牙ベイラバーフリー β TG」といった実績のあるモデル。
どちらも感度が高く、アタリを逃しにくいのが特徴です。
また、こうした状況では80g〜120gクラスのヘッドを用意しておくと、どんな潮にも対応できます。
低活性時や真冬の誘いに向くモデル
魚の活性が低くなる冬場や食い渋る日には、「引き抵抗が少なく、ナチュラルに動くヘッド」がおすすめです。
低活性時は派手な動きや波動が逆効果になることもあり、控えめなアクションでじっくり見せることが釣果に直結します。
実際に私も、冬の釣行では「シマノ 炎月バクバク タングステン」の出番が多くなります。
このモデルはヘッド形状がナチュラルで引き抵抗が軽く、タングステン素材の恩恵で小型シルエットなのに沈下もスムーズ。
また、メジャークラフトの「替乃実」もおすすめです。
柔らかめの引き心地でアクションが控えめなので、低活性時でも違和感を与えにくいのがポイントです。
「食わせの間」をしっかり取れるヘッドを意識して選ぶことで、厳寒期でもバイトチャンスを逃しません。
スレた魚に強いナチュラル系ヘッドとは?
プレッシャーの高いエリアや同じポイントで釣り続けてスレてきた魚には、「ナチュラルな波動とコンパクトなシルエット」を持つヘッドが効果的です。
派手すぎるアクションや大きなシルエットは、見慣れた魚には見切られてしまいがち。
そんなときこそ、水中での存在感を抑えつつ、自然に馴染むヘッド選びが釣果を左右します。
私自身の経験では、「紅牙ベイラバーフリー β TG」のように高比重で小さめなタングステンモデルが効果的でした。
特に潮が速い状況や水深があるポイントでも、しっかり底を取れてナチュラルに誘えるのが強みです。
見せすぎない・目立ちすぎないがキーワード。
ナチュラル系ヘッドは、難しい状況を打開する切り札になってくれます。
【2025年版】タイラバ用ヘッドおすすめ10選
「タイラバの釣果はヘッドで決まる」という言葉があるほど、ヘッド選びは重要なポイント。
ここでは、現役釣具店員として実際に販売し、かつ自分の船や乗合船で何度も実釣テストしてきた中から、本当におすすめできるタイラバヘッドを厳選してご紹介します。
コスパ重視の鉛モデルから、感度とコンパクトさが魅力のタングステンモデルまで幅広くピックアップしており、初心者にも使いやすく、上級者のこだわりにも応える10製品をラインナップ。
それでは、実際におすすめのタイラバヘッドをチェックしていきましょう!
ダイワ(DAIWA) タイラバ 紅牙ベイラバーフリーβ(ベータ)ヘッド
ダイワのタイラバ専用ブランド「紅牙」シリーズから登場している人気ヘッド。
とにかく汎用性が高く、カラー・重さのラインナップも非常に豊富なのが魅力です。
標準的な形状でクセがなく、潮受け・フォールスピードのバランスも絶妙。まさに「迷ったらこれ」と言える1本です。
価格もタングステンモデルと比べると比較的手頃で、釣具店の現場でも初心者の方にまずおすすめするヘッドとして定番になっています。
メジャークラフト タイラバ 替乃実
とにかくコスパ重視で選ぶならコレ!
メジャークラフトの「替乃実(かえのみ)」は、とにかく価格の安さが魅力。鉛素材のシンプルな構造ながら、しっかりと釣果を出せる実力派です。
カラーや重さも複数展開されており、初心者の入門用やロスト対策のサブヘッドとしてもおすすめ。
コストを抑えて複数の重さを揃えたい人には特に嬉しいアイテムです。
シマノ(SHIMANO) タイラバ 炎月 タイガーバクバク ヘッド
炎月シリーズの定番ヘッド!
シマノのタイラバ専用ブランド「炎月」の中でも特に人気が高いのがこのタイガーバクバク。
特徴はヘッドのフラット面が水をしっかり掴んでくれる設計。それにより、水中で大きくワイドに泳ぐアクションを生み出し、低活性のタイにも強くアピールできます。
ヘッド単体モデルもありますが、セットに含まれる肉厚ネクタイの完成度が非常に高く、初心者にも使いやすいためセット版がおすすめです。
シマノ(SHIMANO) 炎月 ドテラバクバク ヘッド
ディープエリアやドテラ流しに最適な進化モデル!
「タイガーバクバク」と同じく炎月シリーズの人気ヘッドですが、この「ドテラバクバク」はより深場や潮流のあるポイントでの使用に特化しています。
沈下速度は従来モデルより15%アップしており、流れに負けにくく、しっかりとボトムを取れるのが最大の魅力。
さらに引き抵抗も軽く設計されているため、ドテラ流しでも一日中快適に使える仕様となっています。
シマノ(SHIMANO) 炎月 フラットバクバク
アピール力重視ならコレ一択!
炎月シリーズの中でも最も強い波動を持つフラットバクバクは、大型の真鯛や他魚種まで幅広く対応する万能ヘッド。
フォールではヒラヒラとゆっくり落ち、巻きではヘッドが左右に揺れながら大きくアピールします。
タイラバで強波動系を探している方、スイッチを入れる動きが欲しいときにはぜひ選んでほしいヘッドです。
DUEL(デュエル)ソルティー・ラバー スライドヘッド
食い渋りに強い“違和感ゼロ”設計!
誘導式のスライドヘッドにより、バイト時に真鯛が違和感を感じにくく、喰い込みやすいのが大きな特徴。
さらにフォール中はゆっくりと落ちる「スライドラバー」が、低活性のタイにもじわじわアピール。
「当たりはあるけど乗らない…」そんな渋い状況でこそ試してほしい一本です。
メジャークラフト 鯛ラバ 替乃実 TG ハイブリッド
“タングステン×鉛”のハイブリッド構造でコスパ最強!
コアに高比重なタングステン、外周に鉛を組み合わせた設計で、タングステンの沈下スピードと鉛のナチュラルな挙動を両立。
しかも価格はタングステン使用とは思えないほどリーズナブル!
コスパ重視でしっかり釣果を出したい方におすすめ!
ダイワ(DAIWA) 紅牙ベイラバーフリー β TG ヘッド
タングステンヘッドの“王道”ならこれ!
ダイワの紅牙シリーズから登場した超万能型タングステンモデル。
通常の鉛のベイラバーフリーをそのまま小型化したような設計で、フォールの速さ、アクションの安定感、フックセットのしやすさ、着底のわかりやすさ、すべてがバランス良く設計されています。
誰でも使いやすく、最初の1個としても文句なしの完成度。
水深や潮流を問わず幅広く対応できるので、迷ったらまずコレで間違いありません。
本格的なタイラバ入門にぴったりな1本!
ジャッカル TGビンビン玉スライド雷流ヘッド NEO
キレのあるアクションで「スイッチ」を入れる!
浮き上がりやすく、真上に引きやすい設計が特徴のタングステンヘッド。水流をしっかりつかみ、引き抵抗も感じやすいため、状況変化や魚の反応をダイレクトに把握できます。
反応はあるのに口を使わない──そんな難しいタイミングでスイッチを入れさせたいときに効果を発揮します。
リアクション狙いに使いたい、攻めの1本。
シマノ 炎月 バクバク タングステン|バランス重視の万能タングステンヘッド
誰でも扱いやすい!バランスに優れた万能モデル
シマノの定番シリーズ「炎月バクバク」のタングステンモデル。
軽めの引き抵抗とクセの少ない設計でナチュラルな誘いが必要な場面に最適です。
また、ヘッド表面には独自技術「スケールブースト」を採用。魚のウロコのような微細な反射を再現し、視覚的アピール力を高めています。
初心者〜上級者まで、幅広いシーンで使える1本です。
まとめ|自分に合ったタイラバヘッドを見つけよう

今回は、2025年最新のタイラバ用ヘッドおすすめ10選を、素材別に詳しくご紹介しました。
今回ご紹介したヘッドは、いずれも現役釣具店スタッフの実釣経験に基づいた選抜モデル。初めての1個にも、2個目以降のバリエーションにもおすすめできます。
初心者の方は「どれを選べばいいかわからない…」と迷う場面も多いですが、まずは釣り場の水深や潮の速さに合わせて、基本の1つを選ぶのが第一歩です。
釣果アップを狙うなら、タングステン・鉛の特性を理解し、状況に応じて使い分けるのがカギ。
そして、今回の記事で紹介したヘッドを軸にしながら、ネクタイやフック、リーダーなど周辺パーツの見直しも行っていくと、さらに安定した釣果が得られるようになります。
おすすめ3選から選ぶならこれ!
- コスパ重視なら:メジャークラフト 替乃実シリーズ(鉛・ハイブリッド)
- とにかく使いやすいのはこれ:ダイワ 紅牙ベイラバーフリー βシリーズ(鉛・TG)
- アピール重視なら:シマノ 炎月 フラットバクバク
「どれを選んでいいか分からない…」という方は、まずはこの3つから試してみてください。
状況別に組み合わせることで、タイラバの幅が一気に広がります。
ぜひ自分に合った1本を見つけて、真鯛との出会いを楽しんでくださいね!
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