こんにちは!つりはるアドバイザーで現役釣具屋店員のみきやです!
「ベイトリールを使ってみたいけど、最初の1台はどれを選べばいいの?」
そんな初心者に自信を持っておすすめできるのが、シマノの「バスワン XT150/XT151」です。
実売7,000円台ながら、飛距離・トラブルレス性・巻き心地など、すべての性能が“ちょうどいい”バランスのエントリーモデルです。
2025年5月にはダイソーからベイトリールが新発売され、価格はなんと1100円で話題になっています。
価格だけで見ればそちらに軍配が上がるかもしれません。
ですが初心者がストレスなく扱える安心感や、長く使える安定した作りを求めるなら、やはり最初の1台には「バスワンXT」をおすすめします。
勿論、高いリールになればなるほど性能は上がるので高級リールには劣りますが
初心者でも使える必要最低限の性能が詰まっていて、なおかつ1番安いのがこのバスワンXTだと思います。
実際に私も勤務している釣具店に初心者のお客さんがきた時には、まずはこのリールをおススメするようにしています。
この記事では、バスワンXT150/XT151の実釣インプレッションを中心に、初心者におすすめできるポイントや他モデルとの比較まで徹底解説します。
「買って後悔しないかな?」「扱いやすい?」「どんな釣りに向いてる?」という疑問をこの記事1本でまるっと解消します!
バスワン XT150/XT151とは?初心者向けエントリーモデルの定番

※画像引用元:シマノ公式サイト
バスワン XT150/XT151は、シマノが展開するエントリーモデル(初心者向け)のベイトリールです。
実売価格は7,000円台と非常にリーズナブルながら、上位機種にも通じる基本性能の高さが特徴で、「最初の1台」として多くの釣り人に選ばれています。
右巻きのXT150と、左巻きのXT151があり、自分の利き手や釣りスタイルに合わせて選べるのも魅力のひとつ。
外観はブラックを基調とした精悍なデザインで、エントリーモデルとは思えない高級感も備えています。
また、他の1万円以下のリールと比較しても巻きの軽さ・遠心ブレーキの安定性・ボディの剛性など、細部にまで妥協がない点が評価されており、上達後も長く使えるモデルとしても人気です。
私はもともと右巻き派だったため、最初はバスワン XT150を使用していました。
その後、釣りスタイルの変化で左巻きに切り替えることになり、同じシリーズのXT151を改めて購入。
左右両モデルあわせて2台を実際に使った経験があります。
「同じリールを買い直してまで使いたい」と思えるだけの魅力が、このモデルにはあると実感しています。
これまでに複数のリールを使ってきた中でも、「初めての1台として本当に安心して勧められる」と感じた機種のひとつです。
基本スペックと特徴
バスワン XT150(右巻き)/XT151(左巻き)は、シマノが誇る定番の初心者向けベイトリールです。
必要な機能がしっかり詰まっており、価格も実売7,000円台と非常にお手頃。それでいて上級機に匹敵する性能を持ち合わせています。
項目 | スペック |
---|---|
ギア比 | 7.2 |
最大巻き上げ長 | 77cm/ハンドル1回転 |
自重 | 210g |
最大ドラグ力 | 5kg |
スプール径/幅 | 34mm/22mm |
糸巻き量(ナイロン) | 12lb-130m、14lb-110m、16lb-100m |
ベアリング数 | 4個(すべて防錆S A-RB) |
ブレーキシステム | SVS(遠心力ブレーキ) |
特に注目すべきは、この価格帯で防錆ベアリング(S A-RB)を4つも搭載している点。
耐久性・滑らかさの両立に優れ、長く愛用できる信頼感のある設計です。
また、スプール径34mm&幅22mmのバランス設計により、遠投性と巻き取りの安定感を両立。
1バーサタイルに使える万能リールとして多くのユーザーに選ばれています。
どんな釣りに向いているのか
バスワン XT150/XT151は、バス釣り用に設計されたエントリーモデルですが、その性能とバランスの良さから、実はさまざまな釣りに対応できます。
基本的には、ブラックバスを対象にしたオカッパリ・ボート問わず活躍する汎用型リール。
ルアーウェイト10〜21g前後(3/8oz〜3/4oz程度)のスピナーベイト、バイブレーション、クランク、テキサスリグなどとの相性が特に良好です。
また、ラインキャパが十分あることから、やや重めのビッグベイトやトップウォーターにも対応可能。
1/4oz以下の軽量ルアーはさすがにやや苦手ですが、中量級以上のバーサタイルな釣りなら何でもこなせる性能を持っています。
さらに、淡水バス釣りだけでなく、ライトなソルトルアーゲーム(シーバス、チニング等)にも流用可能。
防錆ベアリング仕様なので、海水OKではありませんがしっかり水洗いすればソルトでの使用も現実的です。
私も実際に、シーバスやチニング、メッキ狙い等でお遊びで使用する事がありますが、今の所は何も問題ありませんよ。
「最初の1台でいろんな釣りを試してみたい」という方にも、バスワン XT150/XT151は安心しておすすめできる万能リールです。
他のモデルとの価格差と立ち位置
バスワン XT150/XT151は、シマノの中でも“最初の1台”に位置付けられるエントリーモデルです。
上位機種と比べると価格はかなり抑えられており、実売で7,000円前後と手に取りやすい価格帯が魅力です。
同価格帯で比較される代表的なモデルには以下のようなリールがあります:
- ダイワ バスX(約7,000〜8,000円)
- アブガルシア プロマックス(約6,500〜7,500円)
- シマノ バスライズ(約5,000〜6,000円)
この中でバスワン XTは「耐久性」と「安定感」に特化したモデル。
上記の競合モデルと比べて防錆ベアリング(S A-RB)が標準搭載長く使える1台を探している初心者に適しています。
さらに、上位モデルとしてはシマノ「SLX」(実売1万5千円前後)があり、こちらは剛性感や巻き心地の滑らかさで勝りますが、価格差を考えるとバスワンXTの完成度は非常に高いと感じます。
つまり、バスワン XT150/XT151は、「コスパと実用性のバランスが取れた、ちょうどいいエントリーモデル」という立ち位置。
初めての1台として選ばれる理由がしっかりある製品です。
バスワンXT150/151の実釣インプレ|飛距離・巻き心地・トラブルレス性を検証
ここからは、バスワン XT150/XT151を実際に使用したうえでのリアルな使用感をまとめていきます。
価格以上のパフォーマンスを感じたポイントや、「ここはちょっと注意」と思った点まで、初心者目線で正直にレビューしていきます。
特にこれからベイトリールを始める方にとって気になる、キャスト性能・巻き心地・バックラッシュのしにくさといった点にフォーカスしています。
XT150(右巻き)・XT151(左巻き)のどちらも試しているので、利き手を問わず参考にしていただけるかと思います。
飛距離とキャストフィール
バスワン XT150/XT151は、価格帯からは想像できないほどしっかり飛ばせるキャスト性能を持っています。
飛距離の面でいうなら、3万円クラスの上位機種と遜色ないレベルです。
竿や状況でも変わってきますが、実際に私が25gのルアーをキャストすると80m近く飛びます。
SVS(遠心ブレーキ)によってキャスト時の伸びがスムーズで、特に後半の伸びに「シマノらしさ」を感じます。
遠投だけでなく、ショートキャストでのコントロール性も悪くなく、初心者でも狙ったポイントへ投げやすいと感じました。
また、スプール径34mmというサイズはクセがなく、重すぎず軽すぎずのちょうどいい立ち上がり。
投げ始めのフィーリングも安定していて、「ベイトリールって難しそう」という不安を払拭してくれる扱いやすさがあります。
軽量ルアー(7g以下)ではさすがに伸びが出にくいですが、通常のバス釣りで使うルアーならほとんどカバーできるレベルです。
総じて、バスワン XT150/XT151は「初めてのベイトでもちゃんと飛ばせる」を体感できる1台です。
巻き心地とギア性能
バスワン XT150/XT151は、エントリーモデルながら巻き心地もかなり良好です。
上位モデルにあるような“ヌルヌル”とした極上のフィーリングはさすがにありませんが、引っかかりやゴリ感もなく、スムーズに巻ける感触があります。
特に感じたのは軽めの巻き出しと一定速度での安定性。
スピナーベイトやクランクベイトなどの巻き物ルアーでも、ストレスなく使える印象でした。
ギアもハイギア仕様となっており、1回転あたり最大77cmの巻き取り長があります。
テンポよく探る釣りや、手返しの良さを求められるカバー撃ちなどにもぴったりです。
また、ハンドルの剛性感も悪くなく、大型のルアーや魚でもしっかり巻ける安心感がありました。
巻き感にこだわる中級者以上からすると“価格相応”ですが、初めてのベイトリールとしては必要十分どころか上出来なレベルです。
ブレーキ調整とバックラッシュのしにくさ
ベイトリール初心者が一番気になるのがバックラッシュの不安。
バスワン XT150/XT151に搭載されているSVS(遠心力ブレーキ)は、この価格帯としては非常に優秀で、しっかりセッティングすればバックラッシュをほとんど防げます。
ブレーキは本体内部のブロックで物理的に効かせる仕組みなので、立ち上がりが自然かつ安定した飛行姿勢をサポート。
強めに設定すれば向かい風でも安心して投げられ、調整次第で飛距離と安定性のバランスもとりやすいです。
外部ダイヤル式ではないため、調整の手間は多少かかるのは正直なところ。
ですが一度ブレーキ設定が決まってしまえば、同じルアーなら投げ続けてもトラブルが起きにくく、安心してキャストに集中できます。
特にXT150/XT151は、スプールの回転が立ち上がりすぎず、暴れにくい設計なので、バックラッシュを恐れて強すぎるブレーキ設定にする必要がないのもメリットです。
さらに、初心者が苦手としやすい軽量ルアー(7g前後)でも投げやすいという点もポイント。
立ち上がりの安定したスプール挙動と、遠心ブレーキ特有の伸びのあるキャストフィールにより、ベイト入門のハードルを下げてくれる設計になっています。
「初めてのベイトリールでも怖くない」と思わせてくれる、トラブルレスなブレーキ性能はバスワンXTシリーズの大きな魅力です。
バスワンXT150/XT151が初心者におすすめな理由

ここでは、なぜバスワン XT150/XT151が「最初の1台」として選ばれ続けているのかを、3つのポイントに分けて解説します。
リール選びで失敗したくない初心者にとって、操作性・価格・信頼性はどれも外せない要素。
バスワンXTは、それらすべてを“ちょうどよく”満たしてくれるベイトリールです。
セッティングが簡単で扱いやすい
バスワン XT150/XT151が初心者に選ばれている大きな理由のひとつが、セッティングのしやすさと扱いやすさです。
ブレーキシステムにはシマノ伝統のSVS(遠心ブレーキ)を搭載しており、内部のブロックを使って直感的に設定が可能。
外部ダイヤルはありませんが、一度決めた設定で安定したキャストが続くため、頻繁に調整する必要がなく、初心者でもすぐに扱いに慣れます。
加えて、スプール径34mmというバランスの良い設計により、ルアーの立ち上がりが自然で投げやすく、軽量ルアーでもストレスが少ないのが特徴です。
ラインキャパも12〜16lbまで対応できるため、リーダーを使わずに直結で使えるのも初心者にとって嬉しいポイント。
巻きぐせやラインのヨレによるトラブルも起きにくく、とにかく“扱いやすい”が詰まった1台です。
コスパが高く、最初の1台に最適
バスワン XT150/XT151は、実売価格7,000円台という圧倒的なコストパフォーマンスが最大の魅力のひとつです。
この価格帯で防錆ベアリングを4つ搭載
「価格が安い=すぐ壊れる」と思われがちですが、バスワンXTは上位機種と同様のテクノロジーを随所に採用決して“安かろう悪かろう”ではありません。
正直、同価格帯に他メーカーのモデルもありますが、ここまで“安心して長く使える設計”を実現しているのはバスワンXTくらい。
ラインキャパやブレーキシステム、耐久性のバランスも良く、まさに初心者が最初に手に取るべきベイトリールと言えるでしょう。
また、シマノ製という安心感も大きく、修理やパーツ供給の体制が整っているのも「最初の1台」としておすすめできる理由のひとつです。
上達後も長く使えるスペック
バスワン XT150/XT151は、初心者に優しいリールでありながら、中級者以上になっても使い続けられるだけの性能をしっかり備えています。
実際、私自身も初めは“練習用”のつもりで購入しましたが、釣行を重ねても「これで十分」と感じる場面が多く、結局長く使い続けることになりました。
今となってはハイエンドモデルのリールを何機も持っていますが、いまだにサブリールとしてバスワンXT151も使用しています。
その理由は、7.2のハイギア仕様・77cmの巻き取り長・34mmスプール・5kgのドラグ力といった、実釣に必要な基本性能がしっかりしているからです。
一通りの釣りをこなせる汎用性があり、バス釣り以外にもチニングやシーバスといったライトソルトでも活躍の場があります。
さらに、壊れにくく、万が一のときにも修理・パーツ交換がしやすいのも魅力。
「初心者向け=すぐ卒業」という感覚ではなく、“育てながら使い続けられる1台”として、バスワンXTは非常に優秀です。
バスワンXT150/XT151とバスXやSLXやダイソーリールとの違い

ベイトリールを選ぶ際、「バスワン XT150/XT151」と比較検討されやすいのがダイワのバスXや、同じシマノのSLXシリーズです。
それぞれに良さはありますが、目的や釣りスタイルによって選び方が変わってきます。
ここでは、バスワンXTと他の人気モデルの主な違いをわかりやすく比較しながら、自分に合った1台を選ぶヒントをご紹介します。
ダイワ バスXとの比較
価格帯が近く、ベイトリール初心者に人気の「ダイワ バスX」。
バスワン XT150/XT151と比較されることが多いモデルですが、ブレーキシステム・剛性・操作性に違いがあります。
バスXはマグネットブレーキ(マグフォース)を採用しており、外部ダイヤルで簡単にブレーキ調整が可能。
そのためルアーを頻繁に変える方や、細かく調整したい初心者には扱いやすいという声も多いです。
一方、バスワンXTは遠心ブレーキ(SVS)を採用しており、キャスト後半に伸びる飛距離の良さが魅力。
「投げた感覚が気持ちいい」と感じるのは、個人的にはバスワンXTの方だと感じました。
また、バスワンXTは防錆ベアリング(S A-RB)を4つ搭載しており、長く使える耐久性にも優れています。
バスXも十分に実用的なリールですが、耐久面や巻き心地の安心感を求めるならバスワンXTに軍配が上がります。
どちらも優秀なモデルですが、飛距離・剛性感・信頼性を重視するならバスワンXT150/XT151、簡単な調整で使いたいならバスXという選び方が分かりやすいかもしれません。
シマノ SLXとの違いと選び方
同じシマノのベイトリールで、「もう少し良いものを…」と検討されやすいのがSLXシリーズです。
価格は1万円〜1万3,000円前後と、バスワン XT150/XT151よりも少し上のレンジに位置しています。
SLXの特徴は、ボディ剛性の高さと巻きの滑らかさ。
HAGANEボディやマイクロモジュールギアといった上位機種に近い設計思想が取り入れられており、トーナメント志向やタフな釣りでも安心して使えるモデルです。
一方、初めての1台として必要な機能に絞るなら、バスワンXTの方が十分すぎる性能を持っています。
特に価格差を考えると、「まずは1台使ってみたい」という初心者にはバスワンXTの方が圧倒的に手に取りやすいのが実情です。
また、SLXは外部ダイヤル式の遠心ブレーキ(SVSインフィニティ)を搭載しており、細かな調整が可能。
一方で、バスワンXTのシンプルな内部調整の方が、逆に迷わず扱いやすいという声も多くあります。
価格と性能のバランスで考えると、バスワン XT150/XT151は“価格以上”の価値があると言えるでしょう。
「ベイトリールを長く続けたい」と思ったら、SLXにステップアップするのもおすすめです。
ダイソーベイトリールとの比較
2025年に登場したダイソーのベイトリール(AI-2000)は、税込1,100円という破格の価格ながら、しっかりと巻けて投げられる作りになっており、大きな注目を集めました。
実際に使ってみると、耐久性や巻き心地も意外と悪くなく、「この価格でここまで?」と驚かされる完成度です。
「まずはベイトリールに触れてみたい」という用途なら、試してみる価値は十分にあると言えます。
ただし、キャスト時のトラブルが起きやすいという点には注意が必要です。
特に軽いルアーを使うとスプールが立ち上がらず、バックラッシュや飛距離不足が起こりやすい印象でした。
その点、バスワン XT150/XT151はスプールの立ち上がりがスムーズで、軽量ルアーも投げやすく、ブレーキ設定も安定しています。
初心者が最初の1台として選ぶなら、安心して使えるバスワンXTの方が断然おすすめです。
価格面だけを見ればダイソーに魅力がありますが、実釣での扱いやすさ・トラブルレス性・信頼性を重視するなら、バスワンXTが圧倒的に優秀だと感じました。
▼ダイソーベイトリール(AI2000)についてはこちらで詳しく解説しています▼

まとめ|バスワンXT150/XT151は買って後悔しないエントリーベイト

シマノのバスワン XT150/XT151は、まさに“最初の1台”にふさわしいベイトリールだと感じます。
価格は手頃ながら、飛距離・巻き心地・トラブルレス性・耐久性と、ベイトリールに必要な性能をしっかり備えており、初心者の不安をしっかりサポートしてくれる安心感があります。
さらに、防錆ベアリングやハイギア設計など、上達後も使い続けられるだけのスペックも持ち合わせている点は大きな魅力。
私自身、右巻き→左巻きへ切り替えた際にも同じシリーズを買い直すほど信頼しているモデルです。
「ベイトリールって難しそう…」「最初から高いリールは不安…」という方こそ、バスワンXTを選んでみてください。
きっと“ベイトの楽しさ”を安心して体験できる1台になるはずです。
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