「ジグヘッドでシーバスって、本当に釣れるの?」 そんな疑問を抱えている方、実はかなり多いです。
ハードルアーに比べて扱いが難しそうな印象があるかもしれませんが、実はジグヘッド×ワームの組み合わせこそ、初心者でも“狙って簡単にシーバスを釣る”最短ルートなんです。
本記事では、シーバスを1000匹以上釣った私が実際に使って釣果を出してきたジグヘッドを厳選して紹介。
さらに「ジグヘッドの選び方」「重さの目安」「ワームとの相性」「初心者がよくやるミス」など、釣果アップに必要な知識を1記事で完全網羅します。
なお、ワームの選び方については別記事で詳しく解説していますので、この記事では主にジグヘッド本体の特徴や使い分けに焦点を当ててご紹介していきます。
🔽シーバス用ワームの選び方についてはコチラ🔽
シーバスにオススメのワーム5選!選び方や使い方も解説
とくに今回は、遠投性能に優れた“ぶっとび静”や、汎用性抜群の“静ヘッド”など、実績あるジグヘッドの特徴と使い所を徹底解説。
「とりあえずこれを読めばOK!」と言える、ジグヘッド×シーバス攻略の決定版です。
ジグヘッドで狙うシーバス釣り|初心者におすすめの始め方と基本知識

ジグヘッドリグとは?ワームとの組み合わせで釣れる理由
ジグヘッドリグとは、オモリとフックが一体となった「ジグヘッド」に、ソフトルアー(ワーム)をセットして使うシンプルなリグです。見た目はとても地味ですが、そのナチュラルさと実用性の高さから、今では多くのシーバスアングラーが取り入れている定番スタイルとなっています。
特に最近では、ハイプレッシャーな都市部や湾奥エリア、澄み潮・晴天・小場所といった条件下での釣果報告が増えており、「プラグでは食わない魚が、ジグヘッド+ワームには反応した」という実例も多数あります。私自身も、プラグに何度も見切りを入れていたシーバスが、ジグヘッドに変えた途端バイトしてきた経験が何度もありました。
ではなぜ、ジグヘッドリグはそれほどまでにシーバスに効くのでしょうか? その理由は大きく3つあります。
① ソフト素材のナチュラルアクションで違和感を与えにくい
ワームはシリコンなどの柔らかい素材でできており、水中でフワフワと自然に動きます。波動も弱く、警戒心の強いシーバスにとって“食いやすいベイトの動き”に近いため、口を使いやすいのです。
② アピールしすぎない「静かな誘い」ができる
ミノーやバイブレーションのように波動が強いルアーは、活性の高い時には効果的ですが、プレッシャーが高い時や、スレた魚には逆効果になることもあります。ジグヘッドは水中での存在感が控えめなので、「気づかせて、逃がさない」繊細な誘いが可能です。
③ 使い方が簡単なのに多彩なアクションが可能
基本は「投げて、沈めて、ただ巻くだけ」。それだけでワームが自然に泳ぎ、シーバスが反応してきます。
また、フォール・リフト・ダート・ストップ&ゴーなど、状況に応じた誘い方も幅広く対応できる点も、ジグヘッドの大きな魅力です。
初心者にとっては、ワームの刺し方や沈め方に最初は戸惑うかもしれませんが、1〜2度練習すればすぐにコツが掴めるレベルです。むしろミノーやシンペンよりも直感的に扱いやすく、「初めての1本が釣れた!」という声が多いのもジグヘッドならではだと感じています。
派手さはないけれど、確実に釣果につながる。それがジグヘッドリグ最大の魅力。 「釣れない状況を変えたい」「確実に1本獲りたい」と思ったら、まずはジグヘッドを試してみる価値があります。
ジグヘッドを使うメリットと、プラグとの違い
結論から言えば、ジグヘッドにはプラグにはない「ナチュラルさ」と「自由度」があるため、特に初心者〜中級者には非常におすすめです。多くの釣り人がハードルアーを軸にしていますが、実はシーバスが最も警戒しにくいのがジグヘッド+ワームの組み合わせなのです。
まず最大のメリットは、ソフトルアーならではの自然なアクションにあります。水流を受けたときの揺らめきや、巻き速度によって変わる微波動は、まさに弱った小魚そのもの。プラグのような大きな波動や金属音がないため、プレッシャーのかかった個体にも口を使わせやすいという利点があります。
さらに、リグ自体のカスタマイズ性も高いのが魅力です。ワームとジグヘッドの組み合わせを変えるだけで、レンジ・シルエット・波動の強さを自在に調整できます。一方でプラグは形状・カラー・重さが固定されており、柔軟なアプローチには限界があります。
また、価格が安くロストのダメージが小さいのも、初心者にとっては大きなメリット。プラグは1個で1,500円〜2,000円近くすることもありますが、ジグヘッド+ワームなら1セット300〜500円程度から始められます。根掛かりが怖くて攻めきれない場所でも、ジグヘッドなら気軽にキャストできるという安心感があります。
もうひとつ注目すべき違いは「操作性」と「わかりやすさ」です。プラグは内部構造やリップの角度など、ルアーごとの特性を理解しないと狙ったアクションが出しづらい傾向があります。その点、ジグヘッドは「ワームをまっすぐ刺して巻くだけ」で、誰でも自然な動きを引き出すことが可能です。
ただし逆に言えば、ジグヘッドは「自分で動きを作る釣り」でもあります。巻き速度・フォール時間・トゥイッチの入れ方など、使い手の操作に忠実に反応するため、習得すればするほど釣果に差が出るのも事実です。
まとめると、ジグヘッドは「安くて簡単、なのに奥が深い」という、まさにシーバス初心者に最適なルアーのひとつ。プラグで反応がないときや、静かな誘いが効く場面では、ぜひ積極的に投入してみてください。
シーバス初心者がジグヘッドに挑戦するべき理由
シーバス釣りを始めたばかりの方にこそ、最初の1匹を手にするためにジグヘッドは本当におすすめです。なぜなら、ジグヘッドは「簡単」「安い」「釣れる」の三拍子が揃っており、プラグよりもミスしづらく、反応を得やすいからです。
まず何よりも、操作がシンプルで覚えやすいことが大きな魅力。基本的な使い方は、「投げる→沈める→巻く」の3ステップのみ。しかも、ただ巻きだけで自然な泳ぎを演出できるため、複雑なロッド操作やテクニックを覚える前でも、十分に釣果が期待できるのです。
また、ワームの動きが非常にナチュラルで警戒されにくいため、初心者でもバイトを得やすいのも大きなポイント。ハードルアーで反応しない場面でも、ジグヘッド+ワームの控えめな波動は「食わせの最後の手段」として機能することが多く、1本目のシーバスに出会える確率が高いです。
コスト面でも安心感があります。ハードルアーは1個1,000円を超えるものが大半で、ロストすると心理的ダメージが大きいですが、ジグヘッドは1セットで300〜500円程度。根掛かりやキャストミスが多い最初のうちは、安価でリスクの低いリグからスタートするのが賢明です。
さらにジグヘッドは、その場の状況に合わせて重さやワームの種類を簡単に変えられる「柔軟性」も持ち合わせています。潮の流れが速い、風が強い、ベイトが小さいなど、釣り場ごとの細かな違いに対応しやすく、自分の釣りの引き出しを増やす練習にも最適です。
そして何より、「釣れた」ではなく「自分で釣った」という実感を味わいやすいのもジグヘッドの特徴。プラグに頼らず、シンプルなリグを使いこなして1本目を釣ったときの達成感は格別です。
以上の理由から、これからシーバスを始める人や、なかなか結果が出ない人ほど、まずはジグヘッドを1軍ルアーに加えるべきです。釣果だけでなく、釣りの幅も大きく広がっていくはずです。
シーバスに効くジグヘッド選び方|おすすめの重さ・形状・フックサイズを徹底解説

重さの選び方|水深・潮・狙うレンジで判断する
ジグヘッド選びで最も重要かつ悩ましいのが「重さ(ウェイト)」です。
結論から言えば、できるだけ軽く、しかし必要なレンジまで届くだけの重さを選ぶのがベスト。
軽すぎても沈まず、重すぎても動きが不自然になるため、状況に合わせた調整が必要です。
まず水深に注目しましょう。
・水深2〜3mほどの港湾部や小河川なら5〜7g、
・水深5〜8m程度の中規模エリアでは10〜14g、
・深場や遠投が必要なサーフや沖堤では18〜28gが目安になります。
潮流も忘れてはいけません。流れが速い場所では、軽すぎるジグヘッドでは流されてレンジキープが難しくなります。
少し重めにしてレンジをキープすることで、シーバスに見せたい層をしっかり通すことができます。
もうひとつの判断基準が「レンジ(狙う層)」です。
シーバスが表層を意識しているときは軽めのジグヘッド(5〜10g)を選び、ボトム付近に沈んでいるときは重め(14〜20g以上)でしっかり沈めて探ると効果的です。
実際、私がナイトゲームで常夜灯まわりを攻めるときは、7gのジグヘッドに3.5インチのシャッドテールをセットし、表層スローリトリーブで食わせるパターンが安定しています。
一方、サーフでは風が強く、軽いジグヘッドでは飛ばずに苦戦した経験もあり、20gのぶっとび静で一気に状況を打開できたこともありました。
最初の1本を選ぶなら、10〜14gを基準に、軽め・重めを1つずつ揃えるのがおすすめです。現場で「届かない」「沈まない」と感じたときにすぐ交換できるように、複数の重さを持っておくことが、実は大きな武器になります。
フックサイズの目安|ワームに合わせて選ぶコツ
ジグヘッド選びで軽視されがちなのが、フックサイズの選定です。
結論から言えば、使うワームのサイズに合ったフックを選ぶことが釣果とフッキング率を左右する重要な要素になります。
フックサイズが合っていないと、刺さりが浅くバラシが増えたり、ワームの動きを損なったりと悪影響が出ます。
基本的な考え方としては、「ワームの全長に対して1/3〜1/2程度の長さのフック」がベストな目安です。
たとえば、4インチのワームを使うなら、#1/0〜#2/0あたりのフックサイズが適切。
3インチ以下の細身ワームなら#2〜#1がフィットしやすいです。
逆に、フックが大きすぎると、ワームの背中から飛び出す部分が長くなりすぎてアクションが不自然になりがち。
小さすぎると、バイトがあっても深く刺さらずバレやすいというトラブルが起きます。
特にシーバスのように口が硬くてバレやすい魚には、フックサイズの適合はなおさら重要です。
私自身も最初の頃、ワームのサイズ感に合わせず「なんとなく良さそうなジグヘッド」で釣行していた時期がありましたが、フックサイズを見直しただけでフッキング率が一気に上がった経験があります。
特にショートバイトが多い日には、フックの合っていないジグヘッドでは悔しいバラシを繰り返すこともありました。
製品によってはパッケージに「対応ワームサイズ:3〜4インチ」などと明記されていることもありますので、ジグヘッドを選ぶ際は、まず使う予定のワームに対して合ったフックサイズかをチェックする癖をつけましょう。
また、製品によっては同じ重さでも複数のフックサイズが選べることもあります。
汎用性重視なら#2/0を基準に、より繊細に攻めたいときは#1/0、大きなワーム用なら#3/0〜#4/0と、釣り場やベイトサイズに合わせて使い分けましょう。
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シーバスにオススメのワーム5選!選び方や使い方も解説
ジグヘッドの重さばかりに目が行きがちですが、フックサイズも同じくらい「釣れるかどうか」に直結する大切な要素。
ワームとフックの相性がしっかり合っているかを意識すれば、バラシは減り、釣果は着実に伸びていきます。
ヘッド形状の違いと使い分け|ラウンド・砲弾・ダート型
ジグヘッドを選ぶうえで、意外と見落としがちなのがヘッドの形状です。しかし、ヘッドの形によって水中での動きやレンジキープ力、アクションの種類に大きな差が出るため、釣果に直結する重要なポイントです。
結論から言うと、ジグヘッドのヘッド形状には大きく3つのタイプがあり、使い分けが釣果を左右します。ここではそれぞれの特徴と、どんな場面に向いているかをわかりやすく解説します。
① ラウンド型(丸型)
最もベーシックな形状で、ジグヘッドの基本と言えるタイプ。
水中での姿勢が安定しやすく、ただ巻きでもふらつかず、ワーム本来のアクションを活かしやすいのが特徴です。引き抵抗も適度にあるため、初心者でも操作感を掴みやすく、港湾部や小河川などのシャローエリアに最適。表層〜中層をナチュラルに引く釣りに向いています。
② 砲弾型(弾丸型)
水の抵抗を減らす流線型のヘッド。
水を切るように進むため、浮き上がりにくく、一定のレンジをキープしやすいのが特徴です。
中層〜ボトムを狙うスイミングに最適で、潮が速い場所やディープエリアでも安定感を発揮します。
遠投性能も高いため、サーフや沖堤防でも重宝される形状です。
③ ダート型(矢じり型・三角型)
シャクリを入れることで左右に鋭く跳ねる「ダートアクション」を得意とする形状。
活性が低いシーバスにリアクションバイトを狙いたいときや、プラグにスレている状況で変化をつけたいときに有効です。
ピンスポット攻略やリアクション重視の釣りに向いていますが、操作にはやや慣れが必要です。
私の経験では、港湾部のナイトゲームではラウンド型+ピンテールワームが安定して釣果が出ており、サーフのデイゲームでは砲弾型+シャッドテールで広範囲をテンポよく探るのが効果的でした。
ダート型は日中に反応が悪いときの切り札として、河口のブレイクに沿って跳ねさせると突然食ってくることもあります。
まとめると、「ラウンド=安定と操作感」「砲弾=レンジキープと遠投」「ダート=変化とスイッチ入れ」というイメージで使い分けるのが基本です。釣り場や時間帯によって使い分けることで、より多くのチャンスを引き寄せることができるはずです。
フィールド別の最適ジグヘッド|河川・港湾・サーフの使い分け
シーバスを狙うフィールドは、河川・港湾・サーフと多岐にわたります。
そして、それぞれのフィールドごとに水深・流れ・障害物の有無・ベイトの種類などの条件が異なるため、最適なジグヘッドの「重さ」や「形状」も変わってきます。
結論から言えば、釣り場に合ったジグヘッドを選ぶことで、効率よくレンジを攻められ、釣果にも直結します。
ここでは、3つの代表的なフィールド別におすすめの重さや形状の選び方を紹介します。
① 河川・汽水域(湾奥)
水深が比較的浅く、流れがある場所が多い河川では、5〜10g前後の軽量ジグヘッドが基本になります。
特に流れが緩いタイミングや満潮時には、7g前後で表層〜中層をじっくり引くのが有効です。
シャローエリアをスローに引くにはラウンド型が使いやすく、明暗部や橋脚周りではダート型で変化を付けると反応が出やすいです。
② 港湾部・運河
港湾部は水深やストラクチャーの量に差があるため、7〜14g前後のジグヘッドを数種類持っておくと対応しやすくなります。足元が急深な場合は砲弾型で沈めやすく、岸壁沿いをナチュラルに探るならラウンド型が◎。
夜は常夜灯周辺にシーバスが浮いていることも多いので、表層をゆっくり引ける軽めのジグヘッドも有効です。
③ サーフ・沖堤防
飛距離と水深への対応が求められるサーフでは、14〜24g程度の重量級ジグヘッドが主力になります。
特に風が強い日や横波のある場面では、ヘッドが浮き上がりにくい砲弾型を使うとレンジキープがしやすくなります。
沖堤防も水深があるため、ボトムまで一気に沈めてから巻き上げる戦略が有効です。ここでも飛距離を稼ぎたい場面では「ぶっとび静」のような遠投性能に優れたモデルが活躍します。
実際に私がサーフで20gの砲弾型を使ったときは、横風が強い中でもボトムをしっかり取れて、回遊中のシーバスをテンポ良く狙えました。
一方で、同じ状況で10gを使っていた仲間は、飛距離も沈下速度も足りず、バイトが取れなかったことがあります。
とはいえ「どれを選べばいいかわからない…」という方は、まずラウンド型から始めてみてください。
ラウンド型はどんなフィールドでも一定の安定感があり、ただ巻きでもワームの動きをしっかり活かせる万能タイプ。表層〜中層をナチュラルに引く釣りが得意なので、初心者が最初に手にするジグヘッドとして非常に優秀です。
迷ったらラウンド型。これひとつで多くの状況に対応できるので、まずは1〜2サイズを用意して、実際の釣りで試してみてください。
初心者がやりがちなミスとその対策
シーバス釣りをジグヘッドから始める人にとって、最初の数回は“なぜ釣れないのか”が分からずに戸惑うこともあるはずです。実際、筆者自身も釣果ゼロが続いた経験がありましたが、振り返ってみると、明らかなミスがいくつかありました。
まずひとつ目のミスは、「重さ選びの失敗」です。
軽すぎるジグヘッドを使ってしまい、狙いたいレンジに届いていないケースが非常に多いです。
たとえば、10gでは風や流れでワームが浮いてしまい、シーバスの目線より上を通って見切られていることがあります。
→ 対策:フィールドの深さ・風・潮の速さを考慮して、複数の重さを用意しておくことが重要です。
次に多いのが、「ワームの刺し方が曲がっている」こと。
これによりワームが水中で回転してしまい、自然なアクションが出ず、シーバスに見切られる原因となります。回転すると飛距離も落ち、トラブルも増加します。
→ 対策:ワームの中心にまっすぐフックを通す練習を数回してから実釣に臨むと、驚くほど泳ぎが変わります。
また、「アクションのつけすぎ」も初心者あるあるです。
リフト&フォールやトゥイッチを多用しすぎて、本来のナチュラルさを台無しにしてしまうことがあります。特にジグヘッドはただ巻きでも十分に釣れるルアーです。
→ 対策:まずは「投げて沈めて、ゆっくりただ巻き」を基本に据えることから始めましょう。
最後に、「フックが鈍っている」「ワームが裂けている」など、道具の状態を見落とすミスも少なくありません。釣れないと感じたら、まず道具のチェックをしてみると改善されることもあります。
ジグヘッドの釣りはシンプルなようで、基本を押さえておくことが最も大事です。逆に言えば、基本が整えば整うほど、初心者でも着実に釣果を伸ばせる釣法でもあります。迷ったら一度立ち止まり、自分の釣りを見直してみるのも大切な一歩です。
シーバスに効くジグヘッドおすすめ5選|実釣実績から選んだ厳選モデルを紹介

「ジグヘッドっていっぱい種類があるけど、結局どれがシーバスに効くの?」
そんな疑問を持っている方に向けて、この記事では実釣経験に基づいて選び抜いた“本当に釣れる”ジグヘッドを5つご紹介します。
シーバス釣りは状況によって釣果に大きな差が出る繊細なジャンル。
特にジグヘッド選びは、「重さ」「形状」「レンジ」「水流」「ワームとの相性」など複数の要素が絡み合い、適切な選択ができるかどうかで釣果が大きく変わります。
この記事では、港湾・河川・サーフといった様々なフィールドでの実践を通じて、実際に釣れた信頼のあるジグヘッドのみを厳選。
加えて、ジグヘッドの選び方や、初心者がやりがちなミス、その対策、完成型ルアーとの使い分けまで徹底解説しています。
「どれを買えばいいか迷っている」「今のジグヘッドで釣れない理由がわからない」という方は、この記事を読めば自分に合った1本がきっと見つかります。
まずは基本的な選び方から、順を追って見ていきましょう。
① 静ヘッド|万能で初心者に最適な定番モデル

※画像引用元:オーナーばり(OWNER)公式サイト
シーバス用ジグヘッドの中で、まず最初におすすめしたいのが「静ヘッド」です。
私が1番愛用してるモデルで、シーバス含め様々な魚種を100匹は釣ってきました。
ラウンド型のスタンダードな形状で、ただ巻きでもワームがナチュラルに泳ぎ、使いやすさと釣果の安定感を両立しているモデルです。
おすすめする最大の理由は、「汎用性の高さ」と「フック精度の優秀さ」にあります。
港湾部のシャロー、河川の明暗部、さらには遠投の効く重めタイプもあるため、1つのジグヘッドで幅広いフィールドをカバーできます。
実際に私も、釣れない日や状況が読みにくい日には必ず静ヘッドを投入します。
これまで何度も、「他のルアーが全く反応しなかったのに、静ヘッドに変えた瞬間にヒットが出た」ことがあり、信頼性は抜群です。
また、ワームとの相性も良く、ピンテール系・シャッド系のどちらにも対応。
特に3〜4インチ程度のワームとの組み合わせで、バイトの数もフッキング率も安定しています。
フックサイズや重さのバリエーションも豊富なので、フィールドごとに細かく調整できるのも魅力です。
これからジグヘッドを始める人にはもちろん、「最初の1本」としても「困ったときの保険」としても、静ヘッドはとにかく頼れる存在です。
迷ったらこれを選べば間違いない、と言えるほどバランスの取れた名作です。
重量展開も非常に豊富で、どれもオススメでお手軽なので各サイズ揃えるのがベストですが、初心者の方の始めの1本なら10gがオススメ。
🔽詳しくはコチラの記事でインプレ&説明しています🔽

② ぶっとび静|遠投と表層スローを両立した注目の新作

※画像引用元:オーナーばり(OWNER)公式サイト
前述の静ヘッドシリーズの注目の新作がコチラ。
広いサーフや沖堤防など、遠くにいるシーバスを狙いたいときに最も頼りになるジグヘッドが「ぶっとび静」です。
名前のとおり“飛距離”と“静かな波動”を両立しており、強風下や広大なフィールドで圧倒的な強さを発揮します。
最大の特長は、遠投性能とレンジキープ力の絶妙なバランス。
砲弾型のヘッド形状によって空気抵抗を抑え、キャスト時の飛行姿勢が安定。軽い力でもスッと飛んでくれるため、狙いたいポイントへ正確にアプローチできます。
さらに嬉しいのが、重めでも沈みすぎず、表層や中層をスローに引ける点です。
ジグヘッドは「重い=早く沈む」ものが多い中で、ぶっとび静は表層をふわっと泳がせながら広範囲を探れる設計。
ナチュラルな波動でプレッシャーのかかったシーバスにも口を使わせやすいです。
私が初めてこのジグヘッドを使ったのは、冬のサーフゲームでした。
横風が強く、通常の静ヘッドでは全く飛距離が足りず苦戦していた中、ぶっとび静に変えた途端明らかに飛距離と安定感が増し、バイトが連発。
しかもボトムまで落とす必要がなく、中層スローリトリーブだけで3本のシーバスをキャッチできました。
サイズ展開も5~30gまでと豊富なラインナップがあるのも嬉しいポイント。
初心者の方にオススメなのは10gや20gあたり
基本は10gの使用を前提に、重めの20gはサーフや外洋で真価を発揮します。
標準で搭載されているフックの強度・刺さりも非常に良好で、ファイト時の安心感も申し分ありません。
まとめると、「ぶっとび静」は飛ばしたいけど、沈めたくない。そんな相反するニーズを叶えてくれる唯一無二のジグヘッドです。
サーフ・堤防・広範囲攻略が必要な場面では、必携の1本として間違いなく活躍してくれます。
🔽詳しくはコチラの記事でインプレ&説明しています🔽

③ シーバスジグヘッドSS|刺さりと安定感に優れた信頼モデル

※画像引用元:DAIWA(ダイワ)公式サイト
刺さりが良く安心感のあるジグヘッドを探しているなら、ダイワの「シーバスジグヘッドSS」は非常におすすめです。
全国のフィールドに対応し、扱いやすさ・刺さりの良さ・安定感、どれをとってもバランスが取れた完成度の高いモデルです。
静ヘッドシリーズより少し値段が高いですが、気にならない方はコチラがオススメ!
最大の特長は、フックの精度と鋭さ、そして高い安定性。
ダイワ独自の「サクサスフック」が標準搭載されており、軽い力でもしっかり刺さる驚異の貫通力を誇ります。これにより、ショートバイトでもフッキング率が高く、初心者でもバラシが減るのがポイントです。
また、ジグヘッドの形状はやや幅のあるラウンド系で、巻き抵抗がしっかり感じられる設計。
ワームのアクションを殺さず、適度な操作感が得られるため、リズムよく探るのに適しています。
シャローエリアでは表層、中規模河川では中層スイミング、港湾部ではフォール主体の釣りなど、どんな釣り方にも対応できる万能感があります。
実際、私が夜の都市型河川で使用した際も、常夜灯下の明暗部をただ巻きで引くだけで連発した経験があります。
フッキングも深く、バレることなくしっかりランディングできました。
とにかく「針が鋭くて安心」というのは、釣りを続けていくうえで非常に大きなメリットだと実感しています。
ラインナップは3〜28gと幅広く、3インチ前後のワームと組み合わせれば港湾〜中規模エリアまではこの1本でカバーできます。ワームキーパーも程よい形状で、裂けにくくワームがずれにくいのも好印象です。
まとめると、「シーバスジグヘッドSS」は“高品質・高信頼”をコンセプトにした、ダイワらしい丁寧な設計が光るモデルです。初めての1本はもちろん、手堅く釣りたい状況や、フッキング率を最優先したいときには、常にタックルボックスに入れておきたい存在です。
④ レンジスイマー|レンジキープ力が抜群の中層特化型

※画像引用元:がまかつ(Gamakatsu)公式サイト
中層レンジをしっかりキープして、一定の泳ぎを保ちたい──そんなシーンで活躍するのが、がまかつの「レンジスイマー」のタイプリバーシブルシリーズです。
ジグヘッドにありがちな「沈みすぎ」や「浮き上がりすぎ」といった問題をうまく解消してくれる、レンジ攻略に特化した信頼の1本です。
特長は、ヘッド形状と重心設計にあります。
水の抵抗を受けながらも姿勢が安定し、巻くだけで狙ったレンジをしっかりトレースできる設計。
特に潮流のある場所や深さの変化があるエリアで真価を発揮し、「狙った層を外さずに通せる」という強みがあります。
このジグヘッドを初めて使ったのは、潮のヨレが絡む橋脚周辺。
ルアーが浮きすぎて苦戦していたとき、レンジスイマーに変更した途端にレンジが安定し、明暗の中層ラインでしっかりとバイトが出たのを今でもよく覚えています。
まさに「レンジ攻略のために作られたジグヘッド」だと感じました。
また、がまかつならではの高強度フックが標準装備されており、大型のシーバスがかかっても安心してファイトできます。
刺さりやすさと耐久性のバランスが良く、流れのある場所でもフッキング率が落ちないのが嬉しいポイントです。
サイズ展開も豊富で、フィールドに合わせて5g〜18g前後まで選べます。
特に10〜14gは都市河川や港湾部の中層をスイミングで攻める釣りにベストマッチ。
3.5〜4インチ前後のシャッドテールと組み合わせると、巻くだけでしっかりとした泳ぎを実現できます。
まとめると、「レンジスイマー」は“巻くだけでレンジキープ”ができる中層攻略の強力な味方。
サーチベイトとしても信頼性が高く、流れや深さの変化があるポイントでは、ぜひ1軍として持っておきたいジグヘッドです。
⑤ プラスマジック|ハクパターン攻略に最適な軽量スリム型

※画像引用元:DECOY公式サイト
「小さなベイトしかいない」という状況で強さを発揮するのが、デコイの「プラスマジック」。
本来はバス用のコンパクトなジグヘッドですが、シーバス用にもオススメ。
特に春先〜初夏にかけて多発する“ハクパターン”に強く、シビアなシーバスにも口を使わせやすい軽量・スリム設計のジグヘッドです。
最大の特徴は、軽量かつコンパクトなシルエット。
ジグヘッド自体が水中であまり目立たず、小魚が水面直下をゆらゆらと泳ぐような自然な動きを演出できます。
特に2〜3インチクラスの小型ワームとの組み合わせで真価を発揮し、明暗部やシャローで食い渋る魚に“そっと寄り添う”ようなアプローチが可能です。
私がプラスマジックで釣果を上げたのは、4月の都市型河川。
橋脚周りにハク(ボラの稚魚)が大量にいて、どのルアーにも見向きもしない状態でしたが、2.5インチの細身ピンテールワーム+プラスマジック3.5gに変えた瞬間、ゆる巻きでバイトが連発。波動の弱さとサイズ感がぴったりハマりました。
また、プラスマジックはロッドアクションに敏感に反応するため、ドリフトやスローなトゥイッチにも非常に適応。
ピンスポットでの誘いや、シビアな状況での変化つけにも対応できるため、ただ巻き+微調整で食わせに持ち込める点も強みです。
フックも繊細な作りながら、しっかりと刺さる鋭さを持っており、軽量ながら安心感があります。根掛かりも少なく、風が弱く水面が穏やかな日には“最終兵器”として投入する価値のある存在です。
まとめると、「プラスマジック」はハク・マイクロベイトパターンに特化したジグヘッド。
小場所・澄み潮・デイゲーム・春のパターン攻略など、通常のジグヘッドでは反応が出ない状況で、1本持っておくと頼れる“技あり”アイテムです。
番外編|セットで使える“完成型ジグヘッド”という選択肢
これまで紹介してきたジグヘッドは「ヘッドとワームを自分で組み合わせて使うタイプ」でしたが、初心者や時短を重視したい方に人気なのが、ジグヘッドとワームがセットになった“完成型ルアー”です。
いわば「買ってそのまま投げるだけ」の状態で提供されており、アクション設計・重心・フックバランスがメーカーによって最適化されているため、初めての1本として非常に優秀です。
とくにシーバス狙いでは、以下の2つのモデルが高い評価を得ています。それぞれの特長と使いどころを、H4見出しで詳しく紹介していきます。
VJシリーズ(コアマン)|飛距離・操作性・実績すべてを備えた鉄板ルアー

※画像引用元:COREMAN(コアマン)公式サイト
コアマンのVJシリーズ(バイブレーションジグヘッド)は、ジグヘッド+シャッドテール型ワームが一体化された超定番ルアー。
シーバスアングラーの間では、「最初に投げる1本」や「もはや餌」として広く支持されています。
一部のアングラーの中では、釣れすぎるので敬遠される事もあるぐらいのチートルアー。
その最大の魅力は、「飛距離よし、・泳ぎよし、・釣果よし」の三拍子。
重心設計とバイブレーションによる高い操作性で、ただ巻きでも自然な波動を生み出し、あらゆるシチュエーションに対応可能です。
実績も圧倒的で、都市河川・湾奥・サーフ・汽水域などフィールドを問わず通用する万能型。
バラエティ豊かなサイズ展開とワームカラーが用意されているので、シーズンや水色に応じた選び方ができるのもポイントです。
シーバス用ならVJ-16がオススメです。
🔽別の記事でインプレしていますので詳細はコチラをご覧ください🔽

ハウル(DUO)|本来はヒラメ用だが、シーバスにも驚くほど効く万能型

※画像引用元:DUO(デュオ)公式サイト
DUOの「ハウル」シリーズは、もともとヒラメやマゴチをターゲットにしたサーフ向け完成型ジグヘッドですが、実はシーバスにも非常によく効く“隠れた名作”として多くのアングラーに知られています。
シャッドテール型ワームとのセットで、計算された重心設計とナチュラルなアクションを両立。
重すぎず沈みすぎず、都市河川や港湾の中層をしっかりレンジキープしながら、スローに引くことができるのが特徴です。
私自身も、ヒラメ狙いでハウルを使っていて、シーバスが連発した経験が何度もあります。
特にバイブやミノーで反応がなかったときの「静かなシャッド波動」が絶妙で、スレた個体にも口を使わせる力があります。
また、ワームだけの交換が可能で、カラーローテーションやダメージによる差し替えにも柔軟に対応。
コスパ面でも優れており、「1本で何通りもの使い方ができる完成型ジグヘッド」として、ぜひタックルボックスに入れておきたい存在です。
シーバス狙いならオススメは21gです。
まとめ:シーバス用ジグヘッドのおすすめは“目的と場所”で選ぶのが正解!

ここまで、シーバスに効くジグヘッドの選び方と、おすすめのモデル5選+番外編をご紹介してきました。結論としては、「どのジグヘッドがいいか」は、あなたの釣りのスタイルや狙うフィールド次第で変わるということです。
たとえば、最初の1本として安定感を求めるなら「静ヘッド」。
サーフでの遠投+表層スローに対応したいなら「ぶっとび静」。
中層レンジをきっちり攻めたいなら「レンジスイマー」、フッキング重視なら「シーバスジグヘッドSS」。
マイクロベイト対策には「プラスマジック」と、目的に応じて最適な選択肢があります。
さらに、VJやハウルのような“完成型ジグヘッド”も強力な選択肢。
ワームとのセッティング不要で即戦力になるため、初心者や時短重視派にとって非常に心強いアイテムです。
最初はひとつに絞りきれないかもしれませんが、釣行を重ねるなかで「自分に合う1本」が必ず見えてきます。今回ご紹介したジグヘッドはどれも実績・信頼のあるモデルばかりですので、ぜひいくつか試してみて、自分のスタイルにフィットする“相棒”を見つけてください。
正しく選べば、ジグヘッド×シーバスの釣りはきっとあなたの強力な武器になります。
「釣れない時間」を「釣れる瞬間」に変える1本を、ぜひ手に取ってみてください。

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