こんにちは、現役釣具屋店員のみきやです。
「ベイトリールでエギングって、実際どうなんですか?」バスやチニングでベイトを使っている人ほど、一度は気になる釣りだと思います。
調べてみると、面白いという人もいれば、やめておけという人もいて、どのリールを買えばいいのかも人によってばらばらです。
私はこれまで1,000匹以上のイカを釣り、100種類近いエギを使ってきました。
自分のエギングはスピニングで、ベイトリールはチニングで使っています。
そこで、メーカーの公表している数字と、エギングのベイトを実際にやり込んでいる人たちの組み合わせを突き合わせて、ベイトエギングに向くリールを8台選びました。
ベイトエギングとは|スピニングと比べたメリットとデメリット

ベイトエギングは、ベイトリールとベイトロッドでエギを投げてシャクる釣りです。
いまのエギングはスピニングが標準で、ベイトエギング専用のロッドはごく少数です。
まず、スピニングと何が変わるのかを表にしました。
| 比べる点 | スピニング | ベイト |
|---|---|---|
| 遠投 | ◎ | △(落ちるという見方あり) |
| ライントラブル | ◎ 少ない | △ バックラッシュと食い込み |
| シャクリの軽さ | ◎ | △ リールが竿の上に乗る |
| 糸ふけの処理 | ○ | ◎ 親指とドラグで速い |
| 着底とアタリの分かりやすさ | ○ | ◎ スプールに親指が触れている |
| 掛けるときの力 | ○ | ◎ 親指でスプールを止められる |
| 選べるロッドの数 | ◎ 多い | △ 専用は少ない |
ベイトエギングのメリット
1つ目は、糸ふけの処理とラインの操作です。
ベイトはクラッチ(親指で押すバー)を切るだけでスプールが自由に回り、エギをそのまま沈められます。
親指がスプールに触れているので、ラインの動きから着底やアタリを取りやすいと言われます。
ルアーマガジンの記事で、Fishmanの赤塚ケンイチさんは、シャクったあとに中指でスタードラグ(リールの横にある星形のドラグのつまみ)を弾くと、ハンドルが2回転半ほど回って約2mの糸ふけが片手で取れる、と話しています。
2つ目は、掛けるときの力です。
同じFishmanの山田大輔さんは、ルアーニュースの記事で、ふだんはドラグを緩めておき、親指でスプールを押さえて合わせると、皮膚の硬い親アオリにしっかり掛けられると書いています。
クラッチを切ったまま、イカパンチ(エギを腕で叩くアタリ)にラインを送り込めるのも、ベイトが得意な動きです。
3つ目は、糸絡みの少なさです。
ベイトロッドはガイドが上を向いているので、シャクったあとに穂先を下げてラインがたるんでも、ガイドに絡みにくくなります。
4つ目は、リーダーを長くできることです。
赤塚さんは、フロロ12lbのリーダーをスピニングでは1ヒロ、ベイトなら4〜5ヒロ(約10m)まで伸ばしても、飛距離が落ちないと話しています。
ラインが真っすぐ出ていくので、結び目がガイドに当たりにくいからです。
ベイトエギングのデメリット
飛距離は、意見が割れています。
ベイトエギングをすすめない立場の解説では、同じ力で投げてスピニングの8割くらいという見方が出ています。
空気抵抗の大きいエギの勢いで、スプールを回さないといけないからです。
一方でFishmanは、自社の専用ロッドBeams calmerについて、スピニングに引けをとらない飛距離だと紹介しています。
こちらはロッドの性能も込みの話なので、どのベイトでも同じとは考えないでください。
ラインのトラブルは、スピニングより増えます。
キャストのバックラッシュ(スプールが回りすぎて糸が絡むこと)だけでなく、シャクったあとの糸ふけをゆるく巻いてしまうと、次のキャストでPEが下の層に食い込み、高切れにつながることがあります。
シャクリは重くなります。
山田さんも、リールの位置の違いからスピニングのほうがシャクりやすいとしていて、軽いリールを使って負担を減らしています。
ほかに、ドラグの滑り出しはスピニングより劣るという指摘があります。
最初の1本はスピニング、ベイトに向くのはこんな人
エギングを始めたばかりなら、まずスピニングをおすすめします。
投げる、シャクる、沈める、という流れを覚えるのに、ライントラブルは邪魔になるからです。
スピニングのリールはこちらの記事で選んでいます。

そのうえで、ベイトが候補になるのは次のような人です。
- バスやチニングでベイトを使っていて、サミング(親指でスプールを押さえる操作)に慣れている人
- 足元や近めのポイントを、手返しよく打っていきたい人
- スピニングのエギングは一通りやって、違う楽しみ方を探している人
当てはまるなら、これから紹介する8台の中でいちばんおすすめしたいのがダイワの23ソルティスト SV TW 80XH PE SPECIALです。
下のリンクは右ハンドルで、右利きでスピニングと同じ持ち方をするなら、リンク先で左の80XHLを選んでください。
ベイトエギングのリールの選び方|見るのは5つ

いまのシマノとダイワのカタログに、岸から投げるエギング専用のベイトリールは見当たりません。
チニング用やバス用、ソルト用の中から、エギングに合うものを探すことになります。
バス用のリールを海で使えるかはよくある質問に書きました。
海で使えるかより、PEをどれだけ巻けるかのほうが、リールごとの差がはっきり出ます。
1. PE0.8号を何m巻けるか
いちばん先に見てほしいのは、PE0.8号を何m巻けるとメーカーが公表しているかです。
目安は120m以上。
トラブルでラインを切ったときに、残りが少ないとその日の釣りが終わってしまうからです。
ダイワの「PE SPECIAL」は、PE専用のスプールを積んだモデルです。
PEが食い込みにくい形になっていて、糸の伸びでスプールを傷めるので、ナイロンやフロロは使えません。
シマノのメタニウムやSLX DCのように、ナイロンの糸巻量しか公表していないリールでも、巻けないわけではありません。
ナイロン12lbを100m巻けるスプールなら、太さから計算するとPE0.8号の150mは余裕で入ります。
むしろスプールが深すぎるので、下巻き(スプールの底に先に巻いておく糸)で底上げします。
下巻きの量は、順番を逆にすると失敗しません。
先にPEを150m巻き、その上に下巻きの糸を縁の手前まで巻いてから、別のスプールを使って全部巻き返して上下を入れ替えます。
道具が無ければ、糸巻きをしてくれる釣具店で「PE0.8号を150m、下巻きは硬めの糸で」と頼めば大丈夫です。
柔らかいナイロンを下巻きにするとPEが食い込みやすいという指摘があるからです。
2. 巻取り長は80cm以上
シャクったあとの糸ふけを素早く取るには、ハンドル1回転で巻ける長さが効きます。
80cmあれば、ハンドル2回転半で約2mの糸ふけが取れます。
ギア比の数字だけでは決まらず、同じ8.5でも、スプール径30mmの26シルバーウルフCTは80cm、34mmの22シルバーウルフは90cmと差が出ます。
径が大きいほど巻取り長も伸びるので、スプール径は巻取り長に含めて見ています。
3. 自重は軽いほどシャクリが楽
ベイトはリールが竿の上に乗るので、スピニング以上に重さがシャクリに響きます。
今回の8台は160gから195gまであります。
4. ブレーキはSV・DC・マグネット・遠心の4系統
エギは空気抵抗が大きく、向かい風ではとくに失速しやすいルアーです。
夜や風の中で糸が絡むと、ほどくだけで時合いが終わることもあるので、ブレーキは大事です。
- SV(ダイワ): 専用スプールと磁力のブレーキを組み合わせた仕組みで、軽いものから重いものまで幅広く投げやすい
- DC(シマノ): スプールの回転を電子制御するブレーキ。トラブルを減らしたい人向け
- マグネット(アブのロキサーニBCなど): 磁力だけで効かせるブレーキ。価格が抑えられるぶん、慣れは少し要る
- 遠心(シマノのSVS∞): 遠心力でブレーキが効く方式。22メタニウム シャローエディションがこれ
バックラッシュがいちばん怖いならDC、まず1台ならSVで十分です。
5. ハンドルの左右と長さ
右利きで、スピニングと同じようにロッドを右手で持ち続けたいなら、左ハンドルです。
シャクリのたびに持ち替えずに済むからで、シーバスのベイトリールの記事でも同じ答えにしました。
ただ、バスで右ハンドルに慣れている人は、そのままで大丈夫です。
巻く力は利き手のほうが入ります。
ベイトリールのハンドルは、スピニングと違って左右を付け替えられません。
この記事の商品リンクは右ハンドルです。
左にするなら、アマゾンのページで次の型番を選んでください。
- 23ソルティスト → 80XHL/25タトゥーラ → 100XHL/22シルバーウルフ → 1000XHL/26シルバーウルフCT → 8.5L
- 22SLX DC XT・24メタニウムDC → 71XG
- ロキサーニBC → HS8-L
- 22メタニウム シャローエディション → XG LEFT(リンク先のページに左が出ていないので、この名前で探してください)
楽天とYahoo!のリンクは検索結果なので、右と左の両方が並びます。
ハンドルの長さは、メーカーで書き方が違います。
ダイワの85mm・90mmはノブの軸からノブの軸までの長さ、シマノの45mmは回転の中心からノブの軸までの片側の長さなので、数字だけ見てシマノが短いとは思わないでください。
山田さんは大きなシャクリのときにピッチが合わないと書いていて、110mmのハンドルに替えています。
最初からハンドルを替える必要はなく、使ってみて巻きのリズムが合わなければ考えれば十分です。
ベイトエギングのリールおすすめ8選|一覧表

8台を価格の帯で分けました。
スペックはメーカーの公表値で、PE0.8号の欄の「公表なし」は、0.8号の糸巻量をメーカーが書いていないという意味です。
かっこの中は公表されている糸巻量です。
表は横にスクロールできます。
| 機種 | 価格帯 | 自重 | 巻取り長 | PE0.8号 | スプール径 | ブレーキ | こんな人 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 23ソルティスト | 2万円台前半 | 185g | 81cm | 150m | 32mm | SV | まず1台ならこれ |
| 25タトゥーラ | 2万円台前半 | 195g | 81cm | 公表なし(ナイロン12lb 80m) | 32mm | SV | ナイロンも巻いて他の釣りと兼用 |
| ロキサーニBC | 1万円台後半 | 172g | 84cm | 公表なし(PE1.5号150m) | 公表なし | マグネット | いちばん安く軽く試す |
| 22SLX DC XT | 2万円台半ば | 195g | 84cm | 公表なし(ナイロン12lb 100m) | 33mm | DC | トラブルを減らしたい |
| 22シルバーウルフ | 4万円台前半 | 185g | 90cm | 150m※ | 34mm | SV | 糸ふけを速く取りたい |
| 22メタニウムSE | 4万円前後 | 165g | 86cm | 公表なし(ナイロン8lb 100m) | 34mm | 遠心 | シャクリを軽くしたい |
| 24メタニウムDC | 4万円台後半 | 180g | 86cm | 公表なし(ナイロン12lb 100m) | 34mm | DC | 夜と風でも投げたい |
| 26シルバーウルフCT | 4万円台後半 | 160g | 80cm | 120m | 30mm | SV | いちばん軽いPE専用機 |
※22シルバーウルフの公表値は75〜150mで、75mはスプールの半分までの目安です。
※価格は変動するので幅で示しています。
正確な価格は各商品リンクから確認してください。
セール時は幅より安くなることもあります。
迷ったら、23ソルティスト SV TW 80XH PE SPECIALです。
海での使用を考えたPE専用機で、0.8号を150m巻けて、2万円台前半で買えます。
【2万円台まで】まず試す4台

ベイトエギングが自分に合うかどうか分からないうちは、この帯で十分です。
4台の違いは、PE専用かどうかと、ブレーキの種類です。
ダイワ 23ソルティスト SV TW 80XH PE SPECIAL|最初の1台はこれ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スプール | PE専用・32mm |
| ギア比/巻取り長 | 8.1/81cm |
| 自重 | 185g |
| PE糸巻量 | 0.8号150m/1号120m |
| 最大ドラグ力 | 4.5kg |
| ハンドル長 | 85mm(ノブ間) |
ダイワが「ソルトでのPEベイトキャスティングに特化」とうたっているリールで、チニングのベイトリールの記事でも本命に挙げました。
ベイトエギングでも先頭に置く理由は、選び方の1番と2番をこの価格帯で両方満たしているからです。
PE専用スプールで0.8号が150m、1号でも120m巻けて、巻取り長は81cmあります。
PEを太くしたくなっても巻ける量に余裕があるので、ベイトで細いPEが不安な人でも安心して始められます。
チニングのシンカーよりエギは重くて空気抵抗も大きいので、まずはブレーキを強めにして投げてください。
185gは軽くはありませんが、2万円台のリールとしては十分です。
上の帯の22シルバーウルフも、同じPE専用スプールのリールです。
違いは、シルバーウルフのほうが巻取りが90cmと9cm長く、ハンドルも少し長いこと。
そこに倍近い値段を払う価値があるかは、続けてみてから決めれば遅くありません。
ダイワ 25タトゥーラ SV TW 100XH|ナイロンも巻けて他の釣りと兼用しやすい
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スプール | 32mm×24mm(PE専用ではない) |
| ギア比/巻取り長 | 8.1/81cm |
| 自重 | 195g |
| 糸巻量 | ナイロン12lb 40〜80m(PEは公表なし) |
| 最大ドラグ力 | 5kg |
| ハンドル長 | 85mm(ノブ間) |
もともとバス向けの定番シリーズですが、スペック表には「ソルト対応」と書かれています。
スプール径と巻取り長、ハンドル長はソルティストと同じで、PE専用かどうかが違います。
ナイロンやフロロも巻けるので、ふだんバスをやっていて、スプールを巻き替えながら海でも使いたい人に向きます。
PEを巻くときは、下巻きで深さを調整してください。
シャクリの重さが気になる人には、10g重いぶんソルティストのほうが合います。
アブガルシア ロキサーニBC HS8|いちばん安くて軽い入口
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ギア比/巻取り長 | 8.1/84cm |
| 自重 | 172g |
| PE糸巻量 | 1.5号150m |
| 最大ドラグ力 | 9kg |
| ベアリング | 7+1 |
1万円台後半で172gと、この帯では飛び抜けて軽いリールです。
巻取り長も84cmあって、数字の上ではソルティストより軽くて速いことになります。
とりあえずベイトエギングを試してみたい人には、値段も含めていちばん手を出しやすいと思います。
気をつけたいのは、公表されているPEの糸巻量が1.5号なことです。
0.8号を巻くなら、下巻きを多めに入れてちょうどいい深さに調整する手間がかかります。
マグネットブレーキは、最初は強めにしてから少しずつ弱めてください。
シマノ 22SLX DC XT 70XG|DCブレーキでトラブルを減らしたい人に
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スプール | 33mm×21mm |
| ギア比/巻取り長 | 8.1/84cm |
| 自重 | 195g |
| 糸巻量 | ナイロン12lb 100m(PEは公表なし) |
| 最大ドラグ力 | 5.5kg |
| ハンドル長 | 42mm(片側) |
2万円台でDCブレーキが手に入るリールです。
夜や向かい風でエギが失速したときも、電子制御のブレーキが回転を抑えてくれるので、バックラッシュが怖くて手を出せない人に向きます。
ただ、195gは今回の8台でタトゥーラと並んでいちばん重く、投げやすさを取る代わりにシャクリの重さは少し我慢する1台です。
PEの糸巻量も公表されていないので、下巻きの調整は必要です。
【4万円台前半まで】続けると決めた人の2台

Fishman代表の赤塚さんとテスターの山田さんが、記事で使っていたのがこの帯のリールです。
ダイワ 22シルバーウルフ SV TW 1000XH PE SPECIAL|8台で巻取りが最も長いPE専用機
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スプール | PE専用・34mm |
| ギア比/巻取り長 | 8.5/90cm |
| 自重 | 185g |
| PE糸巻量 | 0.6号90〜180m/0.8号75〜150m |
| ハンドル長 | 90mm(ノブ間) |
| 最大ドラグ力 | 5kg |
赤塚さんが2022年の記事でベイトエギングに使っていたのが、このシルバーウルフ SV TW PE SPECIALのシリーズです。
チニング用として作られたものですが、巻取り長90cmは今回の8台で最も長く、糸ふけの処理を重視する釣りとは相性がいいはずです。
ダイワは0.8号以下のPEを前提にした専用設計としていて、ナイロンとフロロは使えません。
推奨のルアーウェイトは3.5〜28gで、エギの3.5号(19〜22g)も重さの上では範囲に入ります。
ただ、チニング向けの説明なので、エギング用に保証された数字ではありません。
スプールも34mmと大きめなので、ブレーキはしっかり利かせて始めてください。
ソルティストで物足りなくなった人、最初から本気で続けると決めている人におすすめです。
チニングでも使えるので、両方やる人には無駄になりません。
シマノ 22メタニウム シャローエディション XG|シャクリを軽くしたい人に
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スプール | 34mm×19mm(浅溝) |
| ギア比/巻取り長 | 8.1/86cm |
| 自重 | 165g |
| 糸巻量 | ナイロン8lb 100m/12lb 65m(PEは公表なし) |
| 最大ドラグ力 | 5kg |
| ハンドル長 | 45mm(片側) |
名前のとおりスプールが浅く、細い糸を少なめに巻く前提のモデルです。
PE0.8号の公表はありませんが、下巻きの量が少なくて済みます。
山田さんは、Fishmanのブログとルアーニュースの両方で、このリールにセフィア8+の0.6号を組み合わせています。
165gの軽さは、シャクリの重さを減らしたいベイトエギングでは大きな武器です。
ベイトに慣れていて、軽さを最優先したい人向けです。
海で使ったあとの手入れは、説明書で確かめてください。
【4万円台後半】最上位の2台

性能に余裕がある帯です。
ただ、釣れる数が変わるというより、トラブルの少なさや軽さにお金を払う2台です。
シマノ 24メタニウムDC 70XG|夜と風でも投げたい人に
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スプール | 34mm×19mm |
| ギア比/巻取り長 | 8.1/86cm |
| 自重 | 180g |
| 糸巻量 | ナイロン12lb 100m(PEは公表なし) |
| 最大ドラグ力 | 5kg |
| ハンドル長 | 45mm(片側) |
22SLX DC XTより15g軽いDC機です。
SLXでは重さが気になる、でもDCのトラブルの少なさは捨てたくない、という人にちょうどいいと思います。
夜のエギングが多い人や、風の強い釣り場に通う人には、投げやすさの安心感が値段に見合うはずです。
もともとバス向けのリールなので、PE専用スプールではなく、PEの糸巻量も公表されていません。
海で使ったあとは、とくに丁寧に塩を流してください。
ダイワ 26シルバーウルフ CT SV TW PE SPECIAL|いちばん軽いPE専用機
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| スプール | PE専用・30mm |
| ギア比/巻取り長 | 8.5/80cm |
| 自重 | 160g |
| PE糸巻量 | 0.6号150m/0.8号120m |
| 最大ドラグ力 | 4.5kg |
| ハンドル長 | 85mm(ノブ間) |
160gは今回の8台で最も軽く、それでいてPE0.8号が120m巻ける、2026年に出たモデルです。
PE専用機のまま軽さを取りたいなら、これになります。
スプール径が30mmと小さいぶん、立ち上がりが軽く、巻取り長は80cmとぎりぎり基準に届く程度です。
どちらかと言えば、22シルバーウルフが糸ふけの回収の速さ、こちらがシャクリの軽さという違いです。
エギングのベイト用として使っている人の情報はまだ多くないので、実績で選ぶなら22シルバーウルフが無難です。
ベイトエギングのラインとリーダー|PEの太さは何号?
最初はPE0.8号をおすすめします。
私はチニングのベイトではPE0.8号を中心に、場所によって0.6〜1号で使っています。
スピニングのエギングでは、私は0.6号をメインにしています。
ベイトでエギングをするなら、スピニングより1段太くしておくのが目安です。
太くする理由は、飛距離より、トラブルです。
細いPEは下の層への食い込みに注意が要り、食い込んだまま投げると高切れでエギごと飛んでいくことがあります。
バックラッシュしたときも、太いほうがほどきやすいと言われます。
他の人の例を見ると、幅があります。
- 山田さん: セフィア8+ 0.6号。親アオリでも0.4号まで使うことがあるそうです(シャローエディションとの組み合わせ)
- 先ほどのベイトをすすめない立場の解説: 0.8〜1号。硬めのPE(ピットブル8+)を挙げています
- ダイワのPE SPECIAL: 22シルバーウルフは0.8号以下を前提にした設計
0.6号でできないわけではありませんが、ベイトに慣れた人の選択だと考えてください。
まず0.8号で始めて、トラブルが減ってから細くしていくのが順番です。
銘柄は、張りのあるPEのほうがスプールの上で食い込みにくいと言われます。
ベイトで張りを優先するなら、シマノのピットブル8+の0.8号が手に入れやすいです。
私がスピニングのエギングで使っているバリバス アバニ エギング マックスパワーPE X8は、しなやかなほうのPEです。
スピニングと同じラインで揃えたい人はこちらです。
銘柄ごとの違いは下の記事にまとめました。

リーダーは、私はスピニングではフロロ2号を80cm〜1mにしています。
ベイトでも、まずは同じ太さでいいと思います。
長さは、ベイトならもっと伸ばせます。
赤塚さんのように4〜5ヒロまで伸ばせば根ズレには強くなりますが、結び直しの手間も増えるので、まずは1〜2ヒロで試してください。
山田さんは6lbの細めを使っていて、ここも人によって幅があります。

ベイトエギングのシャクリ方と糸ふけ|バックラッシュと食い込みを減らす

最初の設定は、スピニングから来た人がいちばんつまずくところです。
ベイトリールを買うお客さんには、お店でも先に説明しています。
スプールの横のメカニカルブレーキは、クラッチを切ったときにエギがゆっくり落ちる程度に締め、キャスト用のブレーキは強めから始めて、着水の直前だけ親指で止めます。
順番の詳しい説明はシーバスのベイトリールの記事に書きました。
握り方は、パーミングにこだわらない
リールごと手で包むパーミングは巻くには楽ですが、手首が返りにくくなります。
ベイトでエギングに挑戦したブログでは、リールを手で包まず、延べ竿を握るように2本の指で持つとシャクりやすかった、片手でも2〜3回ならシャクれた、と書かれています。
山田さんも、小さく縦にシャクるならベイトでもストレスは少ないとしています。
スピニングのような大きな三段シャクリにこだわらず、小さめから試すといいと思います。
糸ふけの取り方で、次のキャストが決まる
先ほどのベイトをすすめない立場の解説は、ベイトエギングのトラブルはキャストよりシャクったあとの巻き取りで起きやすい、と書いています。
ゆるんだ糸をそのまま巻くと、スプールの上でふわふわに重なって、次のキャストで食い込むからです。
対策として、その解説が挙げているのが次の2つです。
- 糸がたるんだままハンドルを回さず、糸が張った状態で巻き取る
- ときどきブレーキを強めにしてフルキャストし、ゆるく巻いた分がないか確かめる
指で糸に触れて補助するときは、ゆっくり巻いているときだけにして、レベルワインド(糸を左右に振る部品)や勢いよく出ていく糸には触らないでください。
赤塚さんのスタードラグを弾くやり方も、糸ふけを取る手のひとつです。
ベイトエギングのロッドは何を使う?代用できる?
スピニング用のロッドにベイトリールは載りません。
ベイトエギングのタックルは、リールと一緒にベイトロッドも必要になります。
手持ちのバスロッドやチニングのベイトロッドで代用するなら、見るのは長さと、投げられるルアーの重さです。
エギの重さは3号で約15g、3.5号で19〜22gなので(エギの重さの一覧)、ここが範囲に入っているか確かめてください。
入っていない竿で3.5号を思い切り投げるのはやめましょう。
バスロッドは7ft前後が多いので、8ft台のエギングロッドより飛距離は出にくくなります。
新しく買うなら、シーバス用のベイトロッドが候補です。
たとえばシマノのディアルーナ B86MLは、長さ8.6ft、プラグの適合が7〜30g、PE0.8〜2号で、エギの重さにもPE0.8号にも合います。
ただしエギング専用ではないので、シャクリやすさまで保証されているわけではありません。
ベイトをすすめない立場の解説でも、柔らかさのある代用品として挙がっていた竿です。
シーバスのベイトロッドの選び方は、こちらの記事で全部並べています。

専用ロッドが欲しいなら、Fishman(フィッシュマン)の「Beams calmer」が2026年に出ています。
8.0MLは1.8〜3.5号のエギとPE0.4〜0.8号、8.6Mは2.5〜4.5号のエギとPE0.4〜1号に対応していて、値段は6万円台と高めです。
ベイトエギングのよくある質問
Q. ベイトエギングの飛距離はどのくらい落ちますか?
遠投で広く探す釣り場より、狙う場所が近い釣り場のほうがベイトは活きます。
落ち幅はリールとロッドと腕で変わるので、落ちる前提で釣り場を選ぶのが無難です。
Q. バス用のベイトリールを海で使っても大丈夫ですか?
メーカーが海水での使用を認めていれば使えます。
22SLX DC XT、24メタニウムDC、ロキサーニBCは説明書に海水で使ったあとの手入れが書かれていて、ダイワのタトゥーラはスペック表に「ソルト対応」とあります。
塩を流すのは大事ですが、水に沈めて洗うのを禁止している説明書もあるので、手入れは説明書どおりにしてください。
手持ちのリールで始めるなら、海水での使用のほかに、PE0.8号を120mほど巻けるか、巻取り長が80cm前後あるかも見てください。
同じ相談をチニングで受けたときの考え方は、こちらの記事に書いています。
Q. 安いベイトリールで試してもいいですか?
投げる練習をするだけなら、シマノのバスワンXTのような安いリールでも十分です。
ただ、バスワンXT 150は巻取り長77cm、自重210gで、この記事の基準からは外れます。
続けるつもりなら、最初からロキサーニBCかソルティストを選ぶほうが買い直しが少なくて済みます。
Q. ドラグはどのくらいに設定しますか?
スピニングのエギングと同じで、強くしすぎないことです。
ベイトのドラグには目盛りが無いので、手で糸を引いてじわっと出るくらいを確かめてください。
目安として500〜700gくらいから始める例があり、山田さんはふだんドラグを緩めて、掛けるときに親指でスプールを押さえています。
ベイトのドラグは弱い力での滑り出しがスピニングほど滑らかではないという指摘もあるので、イカの身切れには気をつけてください。
Q. ベイトエギングのエギは何号がいいですか?
投げやすいのは重い3.5号です。
3号より重くてスプールが回りやすく、赤塚さんも3.5号を基準にしていました。
秋の小さなイカが相手なら3号も選べますが、軽いぶんブレーキの調整はシビアになります。
エギの選び方はこちらにまとめています。

Q. 春イカの大型にも使えますか?
使えます。
親指でスプールを押さえて合わせられるぶん、皮膚の硬い親アオリにはむしろ向くという声もあります。
ドラグはすぐ上の質問のとおり、締めすぎないことです。
Q. 船のティップランエギングにも使えますか?
船のティップランは別の釣りで、リールの選び方も変わります。
スピニングが主流で、ベイトならカウンター付きの小型機などになります。
ここで紹介したのは岸から投げる釣り向けのリールです。
まとめ|ベイトエギングのリールは23ソルティストから
最初の一式を組むなら、こうなります。
- リール: 23ソルティスト SV TW PE SPECIAL(右利きでスピニングと同じ持ち方なら80XHL)
- ロッド: シーバス用のベイトロッド 8.6ft前後で、適合に15〜22gが入るもの(例: ディアルーナ B86ML)
- ライン: PE0.8号を150m、リーダーはフロロ2号
- エギ: 3.5号から
あらためて、ポイントはこの4つです。
- エギングを始めたばかりなら、まずスピニング。ベイトはサミングに慣れた人の次の楽しみです
- リールはPE0.8号を120m以上巻けて、巻取り長が80cm以上あるものを選ぶ
- PEは0.8号から。0.6号はベイトに慣れてから
- 迷ったら23ソルティスト。糸ふけを速く取りたいなら22シルバーウルフ、軽さなら22メタニウム シャローエディションか26シルバーウルフCT、トラブルを減らすならDC機
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