こんにちは、現役釣具屋店員のみきやです。チニングコーナーに立っていると、ほぼ毎日この質問を受けます。
「チニングのラインって、何号を巻けばいいんですか?」
ライン売り場は数がとにかく多くて、0.4号から3号まで、PEにフロロにナイロンにと壁一面に並んでいます。初めての人が自力で選べる棚ではありません。
先に結論から書きます。これから始めるならPE0.8号、リーダーはフロロ3号(12lb)を1ヒロ。店頭でも、初めての方にはこの組み合わせを勧めています。
ただ、正直に書いておくと私自身がメインで巻いているのは0.6号です。チヌは警戒心の強い魚なので、ラインはできるだけ細くしたい。サイズが期待できる場所や、ストラクチャーがあって強引にやり取りしないといけない場面では0.8号や1号に上げますが、基本は0.6号で通しています。
それでも初めての方に0.8号を勧めるのは、そのほうが安定するからです。細いラインは扱いを外すと簡単に切れます。私はチヌを300匹以上釣ってきて、その扱いに慣れているというだけの話で、最初の1本としては0.8号のほうが確実に釣りになります。
この記事では、なぜ0.8号なのかという理由から、号数別の使い分け、リーダーの太さと長さ、よく聞かれる「フロロ直結」はどうなのかまで、店頭で実際に説明している順番でまとめました。おすすめのライン・リーダーも合わせて9点紹介します。
※価格は変動するので幅で示しています。正確な価格は各商品リンクから確認してください。セール時は幅より安くなることもあります。
チニングのラインとリーダー|結論の早見表
まず全体像です。自分がどれに当てはまるかを確認してください。
| タイプ | メインライン | リーダー | こんな人 |
|---|---|---|---|
| これから始める人 | PE0.8号 150m | フロロ3号(12lb) 1ヒロ | 初めてのチニング。店頭でも一番勧めている |
| 慣れてきた人 | PE0.6号 150m | フロロ2.5号(10lb) 1ヒロ | 私のメイン。チヌの警戒心を考えるとここまで細くしたい |
| 大型狙い・ストラクチャー | PE0.8〜1号 | フロロ4号(16lb) | テトラや杭が絡み、強引にやり取りする必要がある場所 |
| ベイトタックル | PE1.0〜1.2号 | フロロ4号(16lb) | バックラッシュでラインが傷むので太めにする |
| PEのトラブルが苦手な人 | フロロ直結 12〜16lb | 不要(直結) | ベイト経験者なら特に相性がいい |
表のとおり、チニングのラインは0.6号と0.8号のどちらかに落ち着きます。細くしたい理由と、太くしたい理由の綱引きだと思ってください。0.4号まで細くすると扱いが一気に難しくなりますし、1.5号のような太さが必要になる場面もほとんどありません。
以下、それぞれの理由を順番に説明していきます。
①まずはPE・フロロ・ナイロンのどれを巻くか決める
号数の前に、そもそもどの素材を巻くかという分岐があります。ここを間違えると、号数を合わせても釣りが噛み合いません。
| 素材 | 感度 | 飛距離 | 根掛かり回収 | 価格帯 | チニングでの位置づけ |
|---|---|---|---|---|---|
| PEライン | ◎ | ◎ | △ | △ | 基本はこれ |
| フロロカーボン | ○ | △ | ◎ | ○ | 直結もアリ。最近は良い製品が増えた |
| ナイロン | △ | △ | ○ | ◎ | 積極的には選ばない |
PEライン|感度と飛距離で選ぶ、チニングの基本
チニングはボトム(底)を感じ続ける釣りです。砂地なのか、石が入っているのか、カキ瀬に乗ったのか。これが手元で分からないと、そもそも釣りが成立しません。
PEラインはほとんど伸びないので、底の変化がそのまま手元に返ってきます。「コツ」という前アタリを感じ取れるかどうかは、ラインの伸びで決まります。
さらにPEは同じ強度なら圧倒的に細く作れるので、飛距離も出ます。チニングは足元より少し沖のブレイクを狙う場面が多いので、この差はそのまま釣果に効きます。
弱点は根ズレに弱いことと、根掛かりしたときに回収しづらいことです。だからリーダー(先糸)を必ず結びます。
フロロカーボン直結|ベストはPE。ただし無理にPEを使う必要もない
PEにリーダーを結ぶのが面倒なので、フロロラインを直接リールに巻いてしまうという方法もあります。いわゆる「フロロ直結」で、店頭でも「これでいいですか?」とよく聞かれます。
私の答えは「ベストはPEです。でも、無理にPEを使う必要もありません」です。
性能で言えばPEが上です。感度と飛距離では、フロロはPEに届きません。チニングはボトムの変化を感じ続ける釣りなので、ここは軽くない差です。だからPE+フロロリーダーがベストの構成だと考えています。
ただ、PEにはライントラブルという別のコストがあります。風でガイドに絡む、スプールから団子で出る、根掛かりのたびにノットを組み直す。これが毎回ストレスになって釣りが楽しくなくなるくらいなら、フロロ直結でいいと思います。
それに、最近のフロロは製品としてかなり良くなってきています。以前は「硬くて巻きグセが強い」というのが定番の弱点でしたが、しなやかで扱いやすいものが増えました。昔の印象で切り捨てる必要はありません。
特にバス釣りなどでベイトリールを使い慣れている人なら、ベイトにフロロ直結はかなりアリです。フロロは適度な張りがあってベイトとの相性がよく、そもそもベイトを使いこなせる人はライン管理にも慣れているからです。
ナイロンライン|チニングでは積極的に選ばない
ナイロンは安くて扱いやすい素材ですが、チニングのメインラインとしては積極的におすすめしていません。理由は伸びが大きすぎるからです。
チヌのアタリは「ゴンッ」と分かりやすく出ることもありますが、多くは違和感に近い小さな変化です。ナイロンだと伸びが吸収してしまって、そもそも気づけません。
ただし例外はあります。トップウォーターでチヌを狙う場合は、ナイロンが水に浮く性質がプラスに働きます。また、遠浅の砂地で根掛かりがほぼ無い場所なら、安さを取ってナイロンでも成立します。
なお、ナイロンを使う場合の太さは10〜14lb(2.5〜3.5号)が目安です。
迷ったらPE。合わなければフロロに逃げていい
素材で迷ったら、まずPEラインを選んでください。チニングをしている人の大半はPEですし、情報も圧倒的に多い。リーダーを結ぶ手間はかかりますが、それに見合う感度と飛距離があります。
- スピニングなら PE+フロロリーダー。これが基本形
- PEのライントラブルがストレスなら フロロ直結に切り替えていい
- ベイトを使い慣れている人なら フロロ直結との相性は良い
- ナイロンは、トップウォーターで狙うときだけ
大事なのは続けられる形を選ぶことです。性能で少し劣っても、ストレスなく投げ続けられるほうが結果的に釣れます。ラインで悩んで釣りに行かなくなるのが、一番もったいない。
②PEラインの号数|まずは0.8号、慣れたら0.6号
チニング用のPEは0.6号か0.8号のどちらかに落ち着きます。そのうえで、店頭では最初の1本に0.8号を勧めています。理由は3つあります。
理由1|高切れしにくく、最初の1回を無駄にしない
細いPEで一番多いトラブルが高切れです。キャストした瞬間にラインが切れて、シンカーもワームも一緒に飛んでいってしまう現象ですね。
0.4号や0.6号は、少しの傷や結び目の締め込み不足で簡単に切れます。0.8号あれば、多少雑に扱っても致命傷になりません。
細くするのは、扱いに慣れてからで遅くありません。私が0.6号を使っているのも、高切れさせない扱いが身についているからで、最初からそこを目指す必要はありません。
理由2|チヌの引きは想像より強い
チヌは体高がある魚なので、同じサイズの魚と比べても横に走る力が強いです。40cmを超えてくると、足元でかなり粘られます。
さらにチニングの釣り場には、テトラ・カキ瀬・杭といったラインを切る障害物が普通にあります。掛けたあとに突っ込まれたとき、0.8号あればある程度は強引にいけます。
理由3|飛距離の差は思っているほど大きくない
「細いほうが飛ぶ」のは事実ですが、0.6号と0.8号の飛距離差は、実釣では数メートル程度です。その数メートルのために高切れのリスクを上げるのは、割に合いません。
それよりも、シンカーを2〜3g重くするほうがよほど飛びます。チニングのシンカーは5〜10gが基本なので、7gを10gにするだけで体感できるほど変わります。飛距離が足りないと感じたときは、ラインではなくまずリグの重さを見直してください。
私が0.6号を使う理由|チヌは警戒心が強い
ここまで0.8号を勧めておいて矛盾するようですが、私自身のメインは0.6号です。理由はチヌの警戒心の強さにあります。
チヌは足音や人影で簡単に散る魚です。浅場でルアーを追ってくる姿を見ていると、こちらの存在にどれだけ敏感かがよく分かります。であれば、水中に入るものは少しでも細く、目立たなくしておきたい。
細いラインには実務的な利点もあります。水の抵抗が小さいので同じシンカーでもボトムが取りやすく、リグの動きも自然になります。この差は、食いが渋い日ほどはっきり出ます。
ただし0.6号は扱いを外すと切れます。キャスト時の高切れ、根掛かりの強引な回収、結束部の締め込み不足。このあたりを丁寧にやれる人向けの号数です。
太くする場面|大型狙いとストラクチャー周り
私も0.6号で通すわけではありません。0.8号や1号に上げるのは、次の2つの場面です。
- サイズが期待できる場所。50cmオーバーが出る釣り場では、最初から太くしておく
- ストラクチャーが絡む場所。テトラ・杭・カキ瀬など、掛けたあとに強引にやり取りしないと獲れない場所
特に後者が重要です。障害物の際で掛けた魚を、細いラインで丁寧にやり取りしようとすると、そのあいだに潜られて終わります。強引に引き剥がす必要がある場所では、最初から強度を持たせておくべきです。
逆に言えば、遠浅の砂地のように障害物が無い場所であれば、細いラインのまま時間をかけてやり取りできます。号数は釣り場の地形で決まると考えてください。
号数別の使い分け早見表
ここまでをまとめると、次のようになります。
| 号数 | 強度の目安 | 適した場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 0.4号 | 約8lb | 澄潮・軽いシンカー・遠浅の砂地 | 高切れしやすい。ここまで細くする必要は薄い |
| 0.6号 | 約12lb | 私のメイン。障害物が少ない場所 | 扱いを外すと切れる。慣れてから |
| 0.8号 | 約16lb | 最初の1本。店頭で勧めているのはこれ | 特になし |
| 1.0号 | 約20lb | 大型狙い・ストラクチャー周り・濁り | 少し飛距離が落ちる |
| 1.2号以上 | 約24lb〜 | ベイトタックル・磯場 | スピニングでは太すぎることが多い |
よく聞かれるのが「1.5号だと太すぎて見切られますか?」という質問です。ラインそのものを凝視して食わない、という単純な話ではありませんが、チヌは警戒心が強い魚なので、細いに越したことはありません。
それ以上に実務的な問題もあります。太いラインは水の抵抗を受けるので、同じシンカーではボトムが取りにくくなることです。チニングは底を取り続ける釣りなので、ここが崩れると釣りが成立しません。
1.5号を使うならシンカーを重めにして底を取り直す必要がありますが、そもそもチニングでそこまで太くする理由は、ほとんどありません。
ベイトタックルは太めにする
ベイトリールでチニングをする場合は、スピニングより0.2〜0.4号ほど太くします。PE1.0〜1.2号が標準です。
理由はバックラッシュです。ベイトはライントラブルでラインに強い負荷がかかるので、細いと復旧のたびに切れて長さが減っていきます。太めにしておくとダメージを受けにくくなります。
なお、バス釣りなどでベイトを使い慣れている人なら、フロロ直結12〜16lbもアリです。フロロは適度な張りがあってベイトでは扱いやすく、そもそもリーダーが不要になります。スピニングよりも、ベイトのほうが直結の相性は明確に良いです。
巻く長さは150mで足りる
PEラインは100m・150m・200mで売られていますが、チニングなら150m巻きを買っておけば十分です。
チニングの実釣で使う距離は、遠投してもせいぜい50〜60mです。200m巻いても下の150mは一生使いません。150mあれば、先端が傷んだときに数十メートル切って詰め直す余裕もあります。
リールのスプールが浅溝でない場合は、下巻き(ナイロンなどでかさ増しする作業)が必要になることがあります。購入時に糸巻き量を確認してください。
③リーダーの太さ・長さ・結び方
PEを巻いたら、先端にリーダー(先糸)を結びます。PEは根ズレに極端に弱いので、リーダー無しでPEを使うのはチニングでは現実的ではありません。
太さはフロロ3号(12lb)が基準
チニングのリーダーはフロロカーボンを使います。ナイロンより硬くて根ズレに強く、水中で目立ちにくいためです。
太さは3号(12lb)を基準にしてください。根が荒い場所なら4号(16lb)、澄んでいて食いが渋いなら2.5号(10lb)まで落とします。
| PEの号数 | リーダー(号) | リーダー(lb) | 想定 |
|---|---|---|---|
| 0.4号 | 2号 | 8lb | 澄潮・フィネス |
| 0.6号 | 2.5号 | 10lb | 感度重視 |
| 0.8号 | 3号 | 12lb | 基準。迷ったらここ |
| 1.0号 | 4号 | 16lb | 大型・根が荒い場所 |
| 1.2号 | 5号 | 20lb | ベイト・磯場 |
組み合わせの考え方はシンプルで、リーダーの強度がPEと同等か、少し強いくらいに合わせます。リーダーが弱すぎると根掛かりのたびにリーダーから切れてしまい、強すぎると根掛かりしたときにPEの結束部から切れて、リーダーごと全部無くします。
PEとリーダーの対応は号数とlbが混ざるので分かりにくいところです。換算に迷ったら、こちらのツールで確認してください。

長さは1ヒロ(約1.5m)が基準
リーダーの長さは1ヒロ=両手を広げた長さ、約1.5mが基準です。
短すぎると根ズレしたときにPEまで達してしまい、長すぎるとキャスト時に結び目がガイドに当たって飛距離が落ちます。結び目がリールに巻き込まれるかどうかが、長さの上限の目安です。
| 長さ | メリット | デメリット | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 50cm〜1m | キャストしやすい | 根ズレに弱い | 砂地・障害物が少ない場所 |
| 1.5m(1ヒロ) | バランスがいい | 特になし | 基準 |
| 2m以上 | 根ズレに強い | 結び目がガイドに当たる | テトラ・磯場 |
釣りをしているとリーダーは少しずつ短くなっていきます。50cmを切ったら結び直してください。
ノットはFGノット|まず家で練習してから行く
PEとリーダーの結束はFGノットです。結び目が細く仕上がるのでガイド抜けがよく、強度もしっかり出ます。
ただ、正直なところ初心者がいきなり現場で組むのは簡単ではありません。夜の釣り場で風が吹いている状況ならなおさらです。
だからこそ、先に家で練習してから釣り場に行ってください。明るい部屋で落ち着いて20回も組めば、手が形を覚えます。そこまでやっておけば、現場で組み直すのも苦になりません。
それでも不安なら、家であらかじめ何本か組んでおいて、現場では交換するだけにする方法もあります。リーダーを結んだ状態の予備スプールを1つ持っておくのも手です。
リーダーを交換するタイミング
- 指でなぞってザラつきを感じたとき(最重要)
- 根掛かりを強く引っ張って外したあと
- 50cm以下に短くなったとき
- 良型を1本釣ったあと
特に1つ目が大事です。傷んだリーダーは、次の1匹を掛けた瞬間に切れます。チェックは30秒で終わります。
チニングにおすすめのPEライン5選
ここからは具体的な製品を紹介します。まずはPEラインを5本。すべて実売2千円以下で買えるものです。
1位|シマノ ピットブル8|最初の1本はこれでいい
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | シマノ |
| 編み数 | 8本編み |
| チニングでの推奨 | 0.8号 150m |
| 価格帯 | 1千円台前半 |
| 特徴 | しなやかで扱いやすい。価格が安い |
店頭で一番よく出るPEラインです。8本編みなのにこの価格、というのが最大の魅力です。
8本編みは4本編みに比べて断面が丸く滑らかなので、ガイドの抜けがよく飛距離が出ます。音鳴りも少ないです。以前は8本編みというと3千円前後が当たり前でしたが、ピットブルが出てから価格の基準が変わりました。
使い方のポイント
- 0.8号150mを選ぶ。チニングならこれで完結する
- しなやかなぶん、ドラグを緩めすぎるとスプールで滑ることがある
- 傷んだら先端を10mほど切って使い続けられる
向いている人: 初めてチニング用のPEを買う人。コストを抑えつつ8本編みの快適さが欲しい人。
2位|デュエル アーマード F+ Pro|根ズレが気になるならこれ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | デュエル |
| 構造 | PEにフロロを含浸させたハイブリッド |
| チニングでの推奨 | 0.8号 150m |
| 価格帯 | 1千円台後半 |
| 特徴 | 張りがあり、根ズレとライントラブルに強い |
チニングとの相性でいうと、個人的にはこれが一番おすすめしやすいラインです。
普通のPEはふにゃふにゃしていて、風が吹くと穂先に絡んだり、スプールから団子で出たりします。アーマードはフロロを染み込ませて張りを持たせているので、この手のトラブルが明確に減ります。
さらに表面がコーティングされているぶん根ズレにも強いです。チニングはボトムをズル引く釣りなので、ラインが底の石やカキに触れる機会が多い。ここが効いてきます。
使い方のポイント
- カキ瀬・岩礁帯で釣るなら第一候補
- 張りがあるので夜釣りでもライントラブルが少ない
- 使い込むとコーティングが落ちて普通のPEに近づく。そこが替え時
向いている人: 障害物周りを攻める人。夜釣りが多い人。ライントラブルにうんざりしている人。
3位|よつあみ アップグレード X8|感度を突き詰めたい人へ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | よつあみ(YGK) |
| 編み数 | 8本編み |
| チニングでの推奨 | 0.6号 150m(14lb) |
| 価格帯 | 2千円台後半 |
| 特徴 | 細さのわりに強い。感度が高い |
価格は上がりますが、強度と感度が明確に一段上です。一般的な0.6号の表示強度が12lb前後なのに対して、このラインは同じ0.6号で14lbあります。
つまり0.6号の細さのまま、強度だけを0.8号側に寄せられるということです。0.8号と同じ強度になるわけではありませんが、細くしたいけれど高切れが怖いという人には、その中間を埋める選択肢になります。
使い方のポイント
- 0.6号でも強度は0.8号相当。細くするならこれで
- 感度が高いので、ボトムの質の違いが分かりやすい
- 価格が高いぶん、先端を切って長く使う意識で
向いている人: すでにチニングに慣れていて、飛距離と感度をもう一段上げたい人。
4位|シマノ ハードブル 8+|擦れに強い硬めのPE
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | シマノ |
| 編み数 | 8本編み |
| チニングでの推奨 | 0.8号 150m |
| 価格帯 | 1千円台前半 |
| 特徴 | 張りが強く、耐摩耗性が高い |
名前のとおり硬め・張り強めのPEです。ピットブルがしなやか路線なのに対して、こちらは対極にあります。
張りがあると、穂先への絡みが減るのとボトムの情報が伝わりやすいという利点があります。一方で、しなやかなラインに慣れていると最初はスプールからの放出音が気になるかもしれません。
使い方のポイント
- ライントラブルが多い人は張りのあるこちらへ
- 耐摩耗性が高いので、根の荒い場所でも寿命が長い
- 価格が下がってきているので、コスパは良い
向いている人: ライントラブルを減らしたい人。ラインの寿命を伸ばしたい人。
5位|シマノ ピットブル4|とにかく安く始めたいなら
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | シマノ |
| 編み数 | 4本編み |
| チニングでの推奨 | 0.8号 150m |
| 価格帯 | 800円台 |
| 特徴 | 圧倒的に安い。耐摩耗性は8本編みより高い |
1千円台前半を切る価格でPEデビューできるラインです。「まずチニングをやってみたい」という段階なら、これで全く問題ありません。
4本編みは8本編みより断面が角ばっているので、飛距離とスムーズさでは劣ります。キャスト時に「シャー」という音も鳴ります。ただ、角があるぶん擦れには強いという側面もあり、一概に格下というわけではありません。
使い方のポイント
- まず釣りを始めることを優先するならこれで十分
- 飛距離に不満が出てきたら8本編みに移行する
- 安いので、傷んだら惜しまず巻き替えられる
向いている人: 予算を抑えたい人。チニングが続くか分からないので、まず試したい人。
チニングにおすすめのリーダー3選
リーダーはフロロカーボンの3号(12lb)を選べば間違いありません。ここでは店頭でよく出る3本を紹介します。
1位|シーガー グランドマックス ショックリーダー|細くて強い定番
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | クレハ(シーガー) |
| 素材 | フロロカーボン |
| チニングでの推奨 | 3号 30m |
| 価格帯 | 1千円台前半 |
| 特徴 | 同じ号数なら他社より明確に強い |
リーダーで迷ったらこれです。「同じ太さなら一番強い」というのがグランドマックスの評価です。
強度に余裕があるということは、1段細いリーダーを使えるということでもあります。食いが渋い日に3号から2.5号へ落としても、強度不足になりにくい。
30m巻きなので、1.5mずつ使えば単純計算で20回分です。1シーズンは普通に持ちます。
向いている人: リーダーで妥協したくない人。1本で長く使いたい人。
2位|シーガー プレミアムマックス ショックリーダー|コスパ重視
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | クレハ(シーガー) |
| 素材 | フロロカーボン |
| チニングでの推奨 | 3号(14lb)30m |
| 価格帯 | 800円台 |
| 特徴 | グランドマックスの下位。実用強度は十分 |
グランドマックスと同じシーガーの製品で、少し安く買えます。強度はワンランク落ちますが、チニングの3号で不足を感じる場面はほぼありません。
リーダーは消耗品なので、惜しまず交換できる価格帯を選ぶのも立派な戦略です。高いリーダーを大事に使って傷んだまま釣るより、安いリーダーをこまめに交換したほうが結果的に魚を獲れます。
向いている人: こまめに交換したい人。コストを抑えたい人。
3位|バリバス ショックリーダー フロロ 16lb|根が荒い場所用に1本
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | バリバス |
| 素材 | フロロカーボン |
| チニングでの推奨 | 16lb(4号相当)30m |
| 価格帯 | 1千円台前半 |
| 特徴 | 太めの1本。テトラ・カキ瀬でのやり取り向き |
基本は3号(12〜15lb)ですが、テトラや杭が絡む場所では、もう一段太い16lbが欲しくなります。掛けたあとに強引に引き剥がす必要がある場所では、細いリーダーだと勝負になりません。
シーバス用として売られていますが、フロロリーダーとしての性格は同じです。16lbという太さがチニングの「根が荒い場所」にちょうど合います。
3号を1本、16lbを1本持っておくと、釣り場に応じて張り替えられます。リーダーは30m巻きで20回分ほど使えるので、2本持っても負担にはなりません。
向いている人: テトラ・磯場・カキ瀬で釣る人。大型を強引に獲りたい人。
フロロ直結を選ぶなら、この1本
繰り返しになりますが、性能のベストはPE+フロロリーダーです。感度と飛距離で、フロロはPEに届きません。
そのうえで、PEのライントラブルにストレスを感じているなら、フロロ直結に切り替えて構いません。毎回うんざりしながら投げるより、そのほうが確実に長く続きます。ベイトを使い慣れている人なら、なおさら相性がいいです。
直結の場合はリールに巻く量が必要なので、150m〜300m巻きの大容量スプールを選びます。30m巻きのリーダー用フロロでは足りません。太さは12〜16lb(3〜4号)が目安です。
シーガー フロロマイスター|300m巻きで圧倒的に安い
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | クレハ(シーガー) |
| 巻き量 | 300m |
| チニングでの推奨 | 3号(14lb) |
| 価格帯 | 1千円台後半 |
| 特徴 | 300m巻きで1本あたりが安い。直結の入門に最適 |
300m巻きなので、1回あたりのコストが圧倒的に安いのが直結向けの決定版たるゆえんです。リールに150m巻いても半分残るので、傷んだら巻き替えるという運用が現実的にできます。
シーガーブランドなので品質も問題ありません。ベイトで直結を試してみたいなら、まずこれで十分です。
向いている人: ベイトタックルで直結を試したい人。巻き替えのコストを抑えたい人。
ラインを長持ちさせる3つの習慣
ラインは消耗品ですが、扱い方次第で寿命はかなり変わります。店頭で必ず伝えている3つを紹介します。
1|釣行のたびに先端をチェックする
指で先端50cmをなぞるだけです。ザラつきがあれば、その部分を切って結び直します。ラインが切れるのは、ほぼ必ず傷んだ場所からです。
2|PEはコーティング剤で寿命が伸びる
PEは表面が毛羽立ってくると滑りが悪くなり、飛距離が落ちます。コーティング剤を吹いておくと、この劣化を遅らせられます。
釣行前にスプールに数回吹くだけで、ライントラブルも目に見えて減ります。1本持っておいて損はありません。
3|傷んだら先端を切って、詰めて使う
PEは先端の10〜20mだけが傷むことがほとんどです。全部巻き替える必要はありません。
150m巻いておけば、20mずつ切っても数回は使えます。残りが80mを切ったら巻き替えを考えるくらいの感覚で大丈夫です。スプールに巻いたまま裏返して使う方法もあります。
チニングのラインについてよくある質問
チニングのラインは何号がよいですか?
これから始めるならPE0.8号です。扱いに慣れてきたら0.6号まで落とします。私自身のメインは0.6号で、チヌの警戒心を考えるとできるだけ細くしたいからです。大型狙いやストラクチャーが絡む場所では0.8〜1.0号まで上げます。
チニングで何ポンドのラインを使いますか?
PE0.8号で約16lb、0.6号で約12lbが目安です。フロロ直結の場合は12〜16lbを選びます。PEとフロロでは同じlbでも太さが全く違うので、号数とlbを混同しないよう注意してください。
チニングのリーダーの太さは?何ポンドがよいですか?
フロロ3号(12lb)が基準です。根が荒ければ4号(16lb)、澄潮で食いが渋いなら2.5号(10lb)まで落とします。PEの号数に対して、同等か少し強いくらいに合わせるのがコツです。
チニングのリーダーの長さは?
1ヒロ(約1.5m)が基準です。テトラや磯場なら2mまで伸ばしてもいいですが、結び目がガイドに当たると飛距離が落ちるので、リールに巻き込まない範囲にとどめてください。
PE1.5号は太すぎて見切られますか?
ラインを凝視して食わない、という単純な話ではありませんが、チヌは警戒心が強い魚なので、細いに越したことはありません。加えて、太いラインは水の抵抗を受けるので同じシンカーではボトムが取りにくくなります。チニングで1.5号まで太くする理由は、基本的にありません。
チニングはフロロ直結でもいいですか?
ベストはPE+フロロリーダーです。感度と飛距離ではフロロはPEに届きません。ただしダメというわけではありません。最近のフロロは製品として良くなってきていますし、PEのライントラブルにストレスを感じているなら、無理にPEを使うより直結に切り替えたほうが釣りは続きます。
バス釣りなどでベイトリールを使い慣れている人なら、ベイトにフロロ直結は特に相性がいいです。フロロは張りがあってベイトで扱いやすいためです。
チニングでナイロンラインを使うなら何号ですか?
10〜14lb(2.5〜3.5号)が目安です。ただし伸びが大きくアタリを取りづらいので、ボトムを探る釣りではおすすめしません。トップウォーターでチヌを狙う場合は、浮く性質が活きます。
ベイトタックルのPEの太さは?
PE1.0〜1.2号です。スピニングより0.2〜0.4号ほど太くします。バックラッシュでラインにダメージが入るためで、細いと復旧のたびに切って短くなっていきます。ベイトならフロロ直結12〜16lbも扱いやすい選択肢です。
PEラインは何m巻けばいいですか?
150mで十分です。チニングで使う距離は遠投しても50〜60mなので、200m巻いても下側は使いません。150mあれば先端を切って詰め直す余裕も残ります。
リーダーを結ばずにPEだけではダメですか?
ダメです。PEは根ズレに極端に弱く、ボトムを引くチニングでは石やカキ殻に触れた瞬間に切れます。必ずフロロリーダーを入れてください。FGノットは家で練習すれば必ず組めるようになります。
まとめ|まずはPE0.8号+フロロ3号から
長くなったので、要点をまとめます。
- これから始めるならPE0.8号+フロロリーダー3号(12lb)を1ヒロ
- 慣れてきたら0.6号へ。チヌは警戒心が強いので、細いほうが有利
- 大型狙いやストラクチャーが絡む場所では0.8〜1号に上げる
- PEは150m巻きで足りる。200mは必要ない
- 最初の1本はピットブル8。根ズレが気になるならアーマードF+ Pro
- リーダーはシーガー グランドマックス3号が定番
- ベストはPE+フロロリーダー。ただしPEのトラブルがストレスならフロロ直結でもいい
- ベイトはPE1.0〜1.2号と、少し太めにする
- リーダーは指でなぞってザラついたら即交換
ラインは釣具の中で一番地味なパートですが、唯一、魚と自分をつないでいる部分でもあります。ここをケチると、掛けた魚を獲れません。
私も300匹以上チヌを釣ってきて、ラインが原因で獲り逃した魚は何本もあります。そのほとんどが「傷んでいるのを分かっていて、そのまま投げた」ケースでした。30秒のチェックで防げる話です。
ラインが決まったら、次はワームです。何を買えばいいかは、こちらでまとめています。

ロッドと合わせるリールは、番手2500が基準です。ギア比とスプールの選び方はこちらにまとめました。

チニングの全体像——釣れる場所の見つけ方から道具の揃え方までは、こちらにまとめています。



コメント