こんにちは、つりはる編集長のはるです。
タチウオは、堤防から狙える魚の中でも入口と奥行きの差が大きい魚です。回遊さえ当たれば初心者でも釣れますが、釣り方が5つも6つもあって、しかも人によって言うことが違う。「結局どれから始めればいいのか」で止まる人がとても多い釣りです。
この記事はタチウオ釣りの入口を1本にまとめたものです。ワインド・プラグ・ワーム・テンヤ・タッチポンを全部やっている立場から、堤防の夜で最初に何をやるべきかを決められる形で書きます。ルアーの選び方や時期の詳細は専門の記事があるので、そちらへ渡します。
結論から言うと、堤防の夜にワインドから始めるのが一番近道です。ただし、先に1つだけ決めてください。
- エサを触りたくない → ワインド。ジグヘッドとワームだけで始められて、覚える動作も1つ
- エサに抵抗が無く、とにかく今夜1匹ほしい → タッチポン。私も初心者を連れて行く日は最初からこれを持たせます。ただしシーズン中は店頭から消えるので、先にネットで買っておく必要があります
この記事はワインドを軸に書きます。タッチポンはワインドで口を使わない日の切り札にもなるので、両方持って行くのが結局いちばん強いです。
タチウオ(太刀魚)とは|60秒で分かる釣りの全体像
- 夜に浮いてくる魚。昼は深場にいて、暗くなると表層〜中層まで上がってくる。だから陸っぱりは夜が基本
- 歯が凶器。ラインは簡単に切られるし、素手で触ると指が切れる。装備の考え方がこの一点で決まる
- 回遊魚。群れが入っていれば爆釣、いなければ何をしても釣れない。場所選びと時期の情報がそのまま釣果になる
- 味が良い。塩焼き・刺身・ムニエルと何でもいける。持ち帰りたくなる魚なので、保冷と持ち帰り方も後述します
サイズは指の本数で言うのが釣り人の習慣です。指2〜3本が数釣りの標準で、指4本を超えると良型、指5本クラスは「ドラゴン」と呼ばれます。
シーズンは地域差がありますが、堤防で狙えるのは概ね夏の終わりから初冬にかけて。いつ・どこに群れが入るかは年によって前後するので、時期の話は専用の記事に詳しく書いています。

タチウオ釣り方の結論|堤防の夜、まずワインド
タチウオの釣り方は大きく分けて6つ。私がやっているのはそのうち5つ(ワインド・プラグ/メタルジグ・ワームのただ巻き・タッチポン・テンヤ)で、電気ウキを使うウキ釣りだけはやりません。堤防の夜に何から手を付けるかを、その5つで表にしました。
| 釣法 | エサ/ルアー | 手返し | 食わせる力 | 道具代 | 私の使いどころ |
|---|---|---|---|---|---|
| ワインド | ワーム | ◎ | ○ | 安い | 最初の1匹まで一番速い |
| プラグ・メタルジグ | ルアー | ○ | ○ | 中 | 広く探る |
| ワーム(ただ巻き) | ワーム | ○ | ○ | 安い | 動きを弱くしたいとき |
| タッチポン | エサ | ○(エサ付けがワンタッチ) | ◎ | 中 | ルアーで出ない日の切り札 |
| テンヤ(引き釣り) | エサ | △ | ◎ | 中 | 昔からある確実な釣り |
表のとおり、最初の1匹まで一番速いのはワインドです。シャクって止めるという動作もすぐ覚えられます。
そのうえで正直に書くと、私は基本ルアーで釣りたい派です。それでもどうしても口を使わない日と、初心者を連れて行く日はタッチポンに替えます。釣らせることを優先する場面では、エサの力が明確に上だからです。
6つの釣法をもう少し詳しく
- ワインド: 専用ジグヘッドにワームを刺し、シャクって左右にダートさせる。動きが派手でアピールが強く、群れが入っていれば一番速く答えが出る
- プラグ・メタルジグ: 投げて巻く、あるいはリフト&フォール。広く探れるので、群れの位置が分からない時間帯に向く
- ワームのただ巻き: ジグヘッドにワームを付けてゆっくり巻くだけ。ワインドで見切られたときの中間手
- タッチポン: エサ付けがワンタッチになったテンヤ。投げて引く釣りで、食わせる力が強い
- テンヤ(引き釣り): エサを付けたテンヤを投げてゆっくり引く。昔からある確実な釣り方
- ウキ釣り(電気ウキ): 電気ウキでエサを漂わせる。置き竿にできて、エサ釣りの中では一番のんびりできる
軸はワインドとタッチポンの2つです。慣れてきたらプラグやメタルジグで広く探る、という順番が無駄がありません。
どこで釣るか|堤防が本命、オープンエリアは回遊待ち
私が実際に竿を出しているのは堤防が圧倒的に多いです。理由は単純で、常夜灯・潮通し・足元の水深という、タチウオを寄せる条件が最初から揃っているからです。
一方でオープンエリア(サーフや広い護岸)でも釣れます。ただしこちらは感覚が違って、狙って釣るというより回遊が回ってくるのを待つ釣りになります。地形で待ち伏せできる場所が少ないぶん、群れが入るまでやることがない時間が長い。
だから釣行の組み立てが変わります。堤防なら常夜灯まわりを撃ちながら群れを探せますが、オープンエリアは「入ってきたときに投げられる状態でいる」のが仕事です。初めての1匹を早く手にしたいなら、迷わず堤防を選んでください。
堤防に着いてからの動き方
どんな堤防を選ぶか(常夜灯・水深・潮通し・ベイト)は時期の記事にまとめてあるので、ここではその堤防に着いてから何をするかを書きます。
- 明るいうちに、常夜灯の位置と足元の水深を見ておく。暗くなってからでは分からない
- 暗くなったら、光の真ん中ではなく明暗が分かれるあたりを撃つ。ベイトは明かりに寄るが、タチウオはその外側から差してくる
- 堤防の先端や角、足元が落ち込んでいる場所を優先する。潮が動く場所に回遊が入る
- 隣で釣れている人がどれくらい沈めているかを見る。層が分かれば自分もすぐ届く
- 層を上から下までひと往復して触りが無ければ、立ち位置を変える。粘るより動くほうが早い
タチウオは群れで入るので、隣で出ているなら自分にもチャンスがあります。逆に周り全員が沈黙しているなら、腕ではなく場所の問題です。
群れが入っていない日の判断
タチウオ釣りで一番もったいないのは、いない魚を粘って一晩を溶かすことです。次のどれかに当てはまったら、場所を変えるか切り上げを考えていい頃合いです。
- 周りを含めて誰も釣れていないまま、時合いの中心を過ぎた
- 層を上から下までひと往復しても触りが無い
- ベイトの気配が無い。常夜灯まわりに小魚が見えない
逆に、1匹釣れたら群れが入っている合図です。同じ層を続けて撃つと連発することがあるので、釣れた直後こそ手を止めないでください。
いつ釣るか|夜に釣る理由と、日没前に着く組み立て
陸っぱりのタチウオは夜です。昼は深場にいて、暗くなると浮いてくるから、岸から届く場所に入ってくるのが夜になります。
大事なのは暗くなってから行かないこと。私は日没前に現地へ入るようにしています。
- 明るいうちに足場と水深を確認する。タチウオ釣りは夜なので、暗くなってからだと立ち位置の良し悪しが分からない
- 仕掛けを組んでおく。歯の魚を相手にヘッドライトだけで結び直すのは想像以上に手間
- 日没直後の時合いに投げ始めている状態にする。夕まずめから暗くなるまでの短い時間がよく釣れる
時合いの後半で反応が落ちてきたら、手順②のタッチポンに替えます。
タチウオ仕掛けとタックル|釣法別の一覧と最小構成
| 釣法 | 仕掛けの中身 | ロッドの目安 | リール | ライン |
|---|---|---|---|---|
| ワインド | 専用ジグヘッド+ワーム | 8〜9ft台のML〜M。シーバスロッドで代用可(エギングロッドも可) | 3000〜4000番 | PE0.8〜1.2号+フロロ20〜30lb |
| プラグ・メタルジグ | ミノー/メタルジグ+スナップ | 8〜9.6ftのML以上。エギングロッドは重いジグが厳しい | 同上 | 同上 |
| ワーム(ただ巻き) | ジグヘッド+ワーム | ワインドと同じ | 同上 | 同上 |
| タッチポン | タッチポン+エサ | 2〜6号のオモリを扱える万能竿かシーバスロッド | 3000〜4000番 | PE1号前後+フロロ |
| テンヤ(引き釣り) | テンヤ+エサ | 同上 | 同上 | 同上 |
| ウキ釣り(電気ウキ) | 電気ウキ+エサ | 磯竿・万能竿 | 2500〜3000番 | ナイロン3〜4号 |
ロッドは手持ちで足りることが多いです。シーバスロッドがあるなら、まずそれで始めて構いません。エギングロッドでもワインドは可能ですが、重いメタルジグは負担が大きい。アジングロッドやメバリングロッドは、適合ルアーウェイトを見て決めてください。上限5g前後の機種に17gのジグヘッドは載りません(上限が20g台まである機種なら重さは足ります)。なお歯で切られるかどうかはロッドではなくリーダーの問題なので、別に対策します。手持ちで代用できるかの判定表はルアーの記事にあります。
リールは3000〜4000番、ラインはPE0.8〜1.2号にリーダーというのが一例です(2500番クラスで組む人もいます)。リーダーはフロロの5〜7号(20〜30lb)を1m前後。細くすると歯で一発で切られますし、太くしすぎるとルアーの動きが鈍ります。
PEの号数に対してリーダーを何号にするかは、リーダーの号数の記事で詳しく書いています。

何を買い足せばいいか
手持ちのロッドとリールが使えるなら、買い足すのはワインドのジグヘッドとワーム、それに小物だけです。ロッドから揃える場合でも、シーバス用の入門クラスで十分成立します。
明日行くなら、これだけ買えば成立します
- ワインド用ジグヘッド 5/8oz(約17g)を3個。メーカーの基本例は1/2oz(約14g)ですが、堤防では流されにくい5/8ozを私は基準にしています
- ワインド用ワーム 90mm前後を1袋。色は夜光(グロー)系を1色で足りる。歯で千切れるので袋で買う
- スナップを1袋、リーダー用のフロロ5号(20lb)を1巻き。ルアー交換と歯対策
- フィッシュグリップ・プライヤー・ヘッドライト。下で詳しく書きます
- タッチポンも持って行くなら、タッチポン陸を2個と、エサのキビナゴを1パック。キビナゴは釣具屋の冷凍コーナーにありますが、当日売り切れていることがあるので前日までに
このうちケチらないほうがいいのは小物のほうです。フィッシュグリップとプライヤーが無いと、釣れたあとに詰みます。ここは最初から買ってください。
歯の魚に必要な小物3点
タチウオで本当に要るのはロッドやリールより、この3つです。どれか1つでも欠けると釣りが止まります。
- フィッシュグリップ。素手で掴むのは論外。魚を保持する道具が最優先
- プライヤー。歯の奥に掛かった針を指で外そうとしない
- ヘッドライト。夜の釣りなので必需品。手を空けられるヘッド型で
ワイヤーリーダーは任意
歯でリーダーを切られる釣りなので、ワイヤーを使う手はあります。ただし必須ではありません。巻きの釣りでは食いが落ちることがあり、私は基本的に付けていません。縦の釣り(リフト&フォール)では付ける価値があります。判断の基準はルアーの記事に詳しく書いています。
釣り方の手順①|ワインド(最初にやるのはこれ)
ワインドは専用のジグヘッドにワームを刺して、シャクって止めるだけの釣りです。動作が単純なわりに反応が良く、タチウオの入口として一番おすすめできます。
- 投げて沈める。着水したら糸を張らずに「1、2、3…」と数える。この数え方をカウントと呼び、秒数がそのまま探っている深さの目安になる
- シャクる。ロッドを水平から45度くらいまで、手首で「トン、トン、トン」と3回、短く跳ね上げる。コツは1回ごとに糸を一瞬たるませること。糸を張ったまま持ち上げるとワームは左右に飛ばず、手前に寄ってくるだけになる
- 止める。竿先を下げて2〜3秒待つ。ワームが落ちていくこの間に食ってくる。動かした時間と同じだけ止めるのが目安
- アタリを取る。止めている最中に「コンッ」と手元に来る、糸がフッと軽くなる、急に重くなる。どれもアタリ
- アワセる。アタリを感じたらすぐロッドを立てて糸を張り、そのまま巻き始める。これがアワセ。魚が勝手に掛かるのを待つ(=向こうアワセ)と、その間に歯でリーダーを削られる
- 出なければ次の投げでカウントを5秒増やす。糸がたるんで動かなくなったら底に着いた合図
日没直後は浅い層で出て、時間が経つほど深くなっていくのが基本の流れです。
探る順番の作り方
タチウオは層さえ合えば連発します。逆に言うと、層が外れているだけで一晩ゼロもあります。
- 1投目は着水後すぐシャクる。表層に浮いているかを最初に確認する
- 反応が無ければ5秒沈める。以降、1投ごとに5秒ずつ足していく
- 底を取れたら、そこから逆に浅くしていく。往復すると層の幅が分かる
- 当たった層を覚えて、そこを集中して撃つ。時間とともに下がっていくので、少しずつ深く
ワインドでつまずきやすいところ
- シャクりっぱなしにしてしまう。食うのは止めている間なので、動かす時間と同じだけ止める
- アワセが遅い。重みが乗った時点で入れる。待つとリーダーを歯で削られる
- ワームが曲がって刺さっている。ダートが出なくなるので、投げる前に真っ直ぐか確認する
- 1投ごとにカウントを変えない。反応が無いのは層が違うだけ、ということが本当に多い
ジグヘッドとワームは専用品を選んでください。私が一番使っているのはZZヘッド 5/8oz(約17g)とマナティー 90の組み合わせです。上の買い物リストの重さは、この2つが基準になっています。
銘柄ごとの比較は ワインド用ジグヘッドの記事 と ワインド用ワームの記事 にまとめています。
釣り方の手順②|タッチポンとテンヤ(どうしても釣れない日の答え)
タッチポンはタチウオテンヤの一種で、エサを付けて投げ、ゆっくり引いてくる仕掛けです。動かし方はルアーに近いのに、口を使わせる力はエサのそれ。ルアーをちゃんと扱える人が持つと、従来のテンヤより釣れる最強候補だと思っています。
タッチポン陸とは|エサ付けがワンタッチのテンヤ
陸っぱりで使うのはタッチポン陸というモデルです。使い方は引き釣りが基本です。投げて、ゆっくり巻いて、止めて食わせる。ワインドのように左右へ飛ばして誘う釣りとは組み立てが違うので、そこだけ混同しないでください(シャクリやフォールを混ぜることはあります)。
エサは針金を巻かずにワンタッチで付く
メーカーが挙げているのはキビナゴ・ドジョウ・ワームなど。針金で巻かずに何でもワンタッチで留められるのが、この仕掛けの狙いです。私はキビナゴで使っています。釣具屋の冷凍コーナーで売っている、あの小魚です。
従来のテンヤと決定的に違うのがその付け方です。普通のテンヤはエサに針金をぐるぐる巻き付けますが、タッチポンはヘッド側のストッパーにパチッと留めるだけ(三点式固定システム)。暗い堤防で、濡れた手で、針金を巻く作業が丸ごと消えます。
なぜ従来のテンヤより釣れると思うのか
メーカーが特徴として挙げているのはワンタッチのエサ付け・針金の省略・三点式の確実な固定の3つです。そのうえで、使ってきた私の実感を足すとこうなります。
- 手返しが速い。エサ交換が数秒で終わるので、時合いの中で投げていられる回数が増える。タチウオは短い時間に固まって釣れる魚なので、ここが釣果に直結する
- エサの周りに針金が無い。魚が咥えたときの違和感が減る
- エサ持ちがいい。齧られても崩れにくいので、1匹釣るたびに付け直す手間が減る
要するに同じ時間で投げられる回数が違うということです。従来のテンヤと並べて数を比べたわけではないので、ここは私の実感として読んでください。エサ釣りが面倒だと感じていた人ほど差が出ます。
サイズは4つ。堤防なら一番重いS
タッチポン陸のサイズは4S(5.5g)・3S(6.5g)・SS(9g)・S(14g)の4つで、Sが一番重い設定です。堤防から投げるなら飛距離が要るので、私はSを使っています。
ただし14gを投げられるかはロッドの適合ルアーウェイトを見て決めてください。エサを付けた分だけ実際の総重量は増えます。
私がタッチポンに替えるのは2つの場面だけ
- どうしても口を使わない日。ワインドでもワームのただ巻きでも触らない、でも群れはいる。そういう日にエサへ替えると答えが出ることがある
- 初心者を連れて行く日。釣らせることが目的の日は、最初からこれを持たせる。アクションを覚えなくても魚が乗ってくれる
逆に言うと、普段はルアーで釣りたいので使いません。エサを触る手間もあるし、ルアーで出せた1匹のほうが面白いからです。ただし冒頭に書いたとおり、エサが平気で今夜1匹を優先するなら、最初からこれで構いません。遠回りしない分だけ速いです。
もうひとつ、群れが入っていない時間にタッチポンを出しても意味がありません。エサはあくまで「いるのに食わない」を解く道具で、いない魚は釣れない。周りも含めて誰も釣れていないなら、場所を動くか時合いを待つほうが早いです。
シーズンは店頭から消えるので、通販で先に確保しておく
タッチポンはシーズンに入ると釣具屋で毎回のように欠品します。人気があるうえに消耗品なので、店頭に並ぶそばから無くなる。
使う予定があるなら、シーズン前にネットで買っておくのが確実です。
タチウオテンヤの引き釣り
テンヤの引き釣りも同じ「エサで食わせる」系統です。投げて、ゆっくり巻いて、止めて食わせる。エサ付けに針金を巻く手間はありますが、タッチポンが売り切れているときはこちらでも十分に成立します。
釣り方の手順③|プラグ・メタルジグ・ワーム
ワインドで場所と層が分かってきたら、他のルアーも使えます。
- プラグ(ミノー): ただ巻きで広く探れる。表層に浮いているときに強い
- メタルジグ: リフト&フォール。深い層や、風と潮が効いて軽いルアーが入らないとき
- ワームのただ巻き: ワインドで反応が落ちたときの中間手。動きが弱いぶん食わせやすい
どのルアーを何グラムで選ぶか、色はどうするかはタチウオルアーおすすめ14選にまとめてあります。
歯が危ない|アタリから持ち帰りまでの安全手順
タチウオで一番気をつけるのは歯です。掛けたあとの手順を先に決めておくと、慌てません。
- 抜き上げたら、まずフィッシュグリップで保持する。手で押さえない
- 針はプライヤーで外す。口の奥に入っていたら無理をせず、ラインを切ってでも安全を取る
- 暴れるので足で押さえない。長い魚なので思ったより動く
- クーラーに入るサイズでなければ、曲げて入れる。無理に伸ばして入れようとしない
リーダーを長めに取っておくと、歯が触れてもメインラインまで到達しにくくなります。
切られたときにやること
タチウオ釣りではラインブレイクが起きます。避けられないので、復旧を速くするほうに寄せるのが現実的です。
- リーダーは先に何本か組んでおく。現場で結び直す時間がそのまま時合いの損失になる
- スナップを使う。ルアー交換のたびに結ぶ必要が無くなる
- 明るいうちにラインの傷を確認する。ざらついていたら詰めておく
タチウオ釣り方(船)|テンヤ・天秤・ジギングの違い
船のタチウオは、当ブログでは現役釣具屋店員のみきやが担当しています。陸っぱりと違うのは、タナ(水深)を船長が教えてくれることと、釣法が3つに分かれることです。
| 釣法 | 仕掛け | 特徴 |
|---|---|---|
| テンヤ | テンヤ+エサ | エサで食わせる。手返しはゆっくり |
| 天秤 | 天秤+エサ | エサ付けが簡単でアタリも分かりやすく、3つの中で一番初心者向け。数釣りしやすい。タチウオ天秤の仕掛けは船宿で指定されることが多い |
| ジギング | メタルジグ | ルアーで掛けにいく。手返しが速い |
最初の1匹は陸っぱりで覚えたほうが安く済みます。船は乗船料がかかるうえ、道具も釣法ごとに変わるので、堤防で釣り方の骨格をつかんでから行くほうが結果的に近道です。
船が有利なのはサイズと確実性です。群れの上まで連れて行ってもらえるので、陸っぱりのように「今日は入っていない」で終わることが少ない。大型を狙うなら船という選択になります。
釣れないときに確認する5つ|タチウオ釣りのコツ
- 層が合っているか。同じカウントで投げ続けていないか。1回ごとに5秒ずつ変える
- 時合いの中で何をしていたか。日没直後の一番いい時間に、仕掛けを結び直していなかったか
- そもそも群れが入っているか。周りで誰も釣れていないなら場所か日を変える
- ワームの刺し方が曲がっていないか。曲がると動きが死ぬ。ワインドは特にシビア
- 釣法を替えたか。ルアーで反応が無いなら、エサ(タッチポン)に替えてみる
この5つを順番に確認して、それでも反応が無ければ場所か日を変えます。粘るより動くほうが結果が出やすい魚だと思っています。
釣ったあとに知っておきたいこと
タチウオは持ち帰る前提で釣る人が多い魚です。せっかく釣ったなら、状態よく持ち帰りたいところ。
- クーラーに氷と海水を入れておく。夏場の夜でも、そのまま入れると鮮度が落ちる
- 体表のぬめりは持ち帰ってから落とす。現場で無理にこすらない
- 銀色の皮は剥がれやすい。刺身にするなら、重ねて入れないほうがきれい
食べ方と、気になる寄生虫の話は別の記事にまとめています。

よくある質問
タチウオは昼と夜どちらが釣れる?
陸っぱりなら夜が本命です。昼は深場にいるので堤防からは難易度が上がりますが、重めのジグで深いレンジを探れば釣れないわけではありません。船なら昼も狙えます。
堤防で釣れる時間は?
日没前後から夜にかけて。とくに暗くなりはじめの短い時間に反応が集中しやすいので、明るいうちに現地へ入って準備しておくのがおすすめです。
リールは何番を使えばいい?
3000〜4000番で足ります。シーバスやエギングで使っているものをそのまま流用できます。
初心者はエサとルアーどちらから?
分かれ目はエサを触れるかどうかです。触りたくないならワインド、触れるなら今夜1匹を優先してタッチポン。私も友人を連れて行くときはタッチポンを持たせています。どうしてもシャクる動作が合わなければ、巻くだけのバイブレーションに逃げる手もあります(詳しくはルアーの記事へ)。
タチウオは危ない魚?
歯が鋭いので素手で扱わないでください。フィッシュグリップとプライヤーがあれば、危険な場面はほぼ無くなります。
ワインド用のジグヘッドはタチウオに使える?
そのために作られたものなので問題ありません。ワインドはダートが肝なので、ダートに対応したジグヘッドとワームを組み合わせてください。専用品を選ぶのが一番迷いませんが、ダート対応をうたう汎用ジグヘッドもあります。
ウキ釣りはやらないの?
私はやりません。ルアーで動かして掛けるほうが面白いからです。ただ置き竿にできるので、家族連れや、のんびりやりたい人には向いています。
ドラゴンサイズは狙って釣れる?
狙って出せるものではなく、群れの質と時期次第です。サイズが出やすい時期は時期の記事にまとめています。
クーラーボックスはどれくらいの大きさが要る?
長い魚なので、曲げて入れる前提で選んで構いません。無理に長さを合わせる必要はありません。
ワイヤーリーダーは必ず必要?
必須ではありません。使うと食いが落ちる場面もあるので、切られる回数と相談して決めます。判断の基準はルアーの記事に書いています。
タッチポンとテンヤはどちらがいい?
エサで食わせる点は同じですが、タッチポンはエサ付けがワンタッチで手返しが速く、時合いの中で投げられる回数が増えます。ルアーの動かし方が分かっている人ほど、タッチポンのほうが結果が出ると思います。
1晩で何匹くらい釣れる?
群れが入っていれば数が出る魚です。条件が揃った日に一晩30匹以上釣ったこともありますが、いない日はゼロ。回遊次第です。
まとめ|堤防・夜・ワインドで1匹、次にタッチポン
- 堤防の夜が本命。常夜灯・潮通し・足元の水深で立ち位置を選ぶ
- オープンエリアでも釣れるが、狙うというより回遊待ちになる
- まずワインド。シャクって止めるだけで、最初の1匹まで一番速い
- 口を使わない日と、初心者を連れて行く日はタッチポン。ルアーが使える人なら従来のテンヤより釣れる
- タッチポンはシーズンに欠品するので、使う予定があるなら先に買っておく
- フィッシュグリップ・プライヤー・ヘッドライトは最初から持っていく。この3つがあれば初日から安全に釣りが成立する
タチウオ釣りの各論はこちら
この記事は入口です。それぞれ深く知りたくなったら、下の記事へどうぞ。







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