こんにちは、現役釣具屋店員のみきやです。
秋イカの時期、売り場でいちばん多いのが「ダイワのエメラルダスが欲しい。でも種類が多すぎてどれか分からない」という相談です。ショア用だけでX・MX・AIR・ストイストの4グレードがあり、インターライン(IL)まで数えると70本を超えます。実売は1万円台から7万円台まで並んでいて、値段の差が何の差なのかは棚を見ても分かりません。
先に答えを書いておきます。
- 今いちばん勧めるのは 26エメラルダスMX。2026年に出た新型で、私も発売してすぐ86MLを買いました。お客さんの評価も高く、店でも発売後から一気に出ています
- 安く試したいなら エメラルダスX で十分。売り場でいちばん数が出るのは、値段のいちばん安いXです
- AIRとストイストは最高ですが、最初の1本にいきなり買うには敷居が高い、というのが私の考えです
なお、ダイワにはリールにも「エメラルダスX」「エメラルダスAIR」があります。この記事で扱うのはロッドです。リールとロッドではグレードの並びが違うので、後の章で整理します。
まず結論|エメラルダスのロッド4グレード早見表

表は横にスクロールできます。
| グレード | 誰向けか | 実売の目安 | 年式 |
|---|---|---|---|
| エメラルダス X | まず試したい人。売れ筋No.1 | 1万円台半ば | 2025年 |
| 26エメラルダス MX | 続けるつもりの人。今いちばん勧める | 2万円台半ば | 2026年 |
| エメラルダス AIR | 軽さを取りたい中級者以上 | 4万円台後半〜 | 2024年 |
| エメラルダス ストイスト | 行き着く先 | 7万円台後半〜 | RT 2021年/ST 2023年 |
実売はAmazonの2026年9月時点の目安で、時期によって上下します。正確な価格は各ボックスで確認してください。年式はシリーズの世代を指していて、在庫の古さではありません。
型番の末尾で、世代が分かる
エメラルダスのロッドは、型番の最後に付くアルファベットが世代の記号になっています。売り場やネットでは新旧が並んでいるので、買う前にここを見てください。
| グレード | 現行の記号 | 例 |
|---|---|---|
| エメラルダス X | ・J | 83ML・J |
| 26エメラルダス MX | ・V | 86ML・V |
| エメラルダス AIR | ・K | 86M・K |
| エメラルダス AIR IL | ・J | 83ML・J |
| ストイスト | RT/ST | RT 84M/ST 83M-SMT |
特にMXは、旧型の「・N」がまだ多く出回っています。この話は26MXの章で詳しく書きます。
XとMXの価格差は、実売で1万円前後まで縮まっています。
26MXは定価だけ見るとXの1.7倍ほどしますが、Amazonの実売では定価から大きく下がっています。この1万円をどう考えるかが、エメラルダス選びでいちばん大事なところだと思います。
値段の差は「軽さ・操作性・感度」の3つ|ただし軽さはカタログの数字ではない

お客さんに「XとMXは何が違うのか」と聞かれたら、私はこう答えています。細かい機構の違いはいろいろありますが、分かりやすく言うと、軽さ・操作性・感度の3つです。
ただ、ここで1つ注意があります。カタログの自重を並べると、XとMXはほとんど変わりません。
| 番手 | X | 26MX | AIR | ストイスト |
|---|---|---|---|---|
| 8ft3in ML | 100g | 98g | 81g | ― |
| 8ft6in ML | 103g | 100g | 84g | ― |
| 8ft6in M | 106g | 102g | 86g | ― |
| 8ft4in M | ― | ― | 85g(84M-S) | 84g(RT 84M) |
同じ番手で比べると、XからMXで軽くなるのは2〜4gです。カタログの数字で一気に軽くなるのは、MXからAIRの1段だけで、ここで15g以上落ちます。AIRとストイストはほぼ同じです。
それでも私が「MXは軽い」と言うのは、持ったときと振ったときの感覚の話です。26MXは先代の21MXと比べると、カタログ上は同じ番手で5〜8gほど重くなっています(86MLなら95g→100g)。それでも実際に使うと、むしろ軽く感じます。ロッドのバランスが良いからです。
ロッドは手元から遠い所が重いと、同じ重さでも重く感じます。1日シャクり続けるエギングでは、この差が疲れ方にそのまま出ます。
操作性と感度は、主にブランクス(竿の本体)の素材とリールシートの作りで変わります。グレードが上がるほど、エギを動かしたときの反応と、海底や触りを感じ取る力が上がっていきます。中級者以上なら違いが分かりますが、まずエギングを試してみたい段階では、そこまで違いは感じられません。
Xと26MXを、同じ86MLで数字だけ並べると
| 項目 | エメラルダス X 86ML | 26エメラルダス MX 86ML |
|---|---|---|
| 自重 | 103g | 100g |
| 先径(竿先の太さ) | 1.3mm | 1.5mm |
| 適合PE | 0.5〜1.0号 | 0.4〜1.0号 |
| グリップ | ― | カーボンモノコック |
| 実売の目安 | 1万円台半ば | 2万円台半ば |
数字の上では、MXは細いPE(0.4号)まで対応していて、竿先はむしろ少し太いくらいです。カタログの数字だけを見て「1万円高いのに差が無い」と判断すると、MXの良さを見落とします。差が出るのは、数字に表れないバランスと、手に伝わる感度のほうです。
どのグレードを選ぶか|状況別の早見表
| あなたの状況 | 選ぶグレード | 理由 |
|---|---|---|
| エギングを一度試してみたい | X | 違いはまだ感じにくい。安く始められる |
| これから続けるつもり | 26MX | 1万円前後足すだけで、軽さ・操作性・感度が一段上がる |
| 他の釣りにも使い回したい | X か 26MX の 8ft6in | 流用しやすい長さ |
| Xで1シーズン釣って、不満が出た | 26MX か AIR | 不満が軽さならAIR、全体なら26MX |
| 軽さを最優先したい | AIR | カタログの数字で軽くなるのはここから |
| 行き着くところまで行きたい | ストイスト | 性能より、良い道具を持つ楽しみ |
| 電車や飛行機で釣りに行く | ストイスト ST 82ML-5 | 現行のショア用で唯一の5ピース |
番手で迷ったら、どちらのグレードでも86MLにしておけば外しません。
番手の選び方|まず8ft3inか8ft6in、硬さはMLかM

グレードの前に、番手を決めておくと迷いません。エメラルダスの番手は「83ML」のように、先頭の数字が長さ、アルファベットが硬さです。
| 表記 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 先頭の数字 | 長さ(ft・in)。83なら8ft3in、711なら7ft11in | 83ML → 8ft3in |
| L/ML/M/MH | 硬さ。右ほど硬く、重いエギを扱える | MLが基準 |
| MLM・LML・MMH | 中間の硬さ。MLMはMLとMの間 | 80MLM |
| -S | ソリッドティップ(穂先が細く、しなやか) | 86ML-S |
| ・J・V・K | 世代の記号。26MXは「・V」 | 83ML・V |
私はショートロッド派で、8ft3inが好きです。取り回しが良く、シャクったときに竿先が暴れにくい。一方で8ft6inは、エギング以外の釣りにも流用しやすい長さです。シーバスやライトショアジギングにも使い回したいなら、8ft6inを選んでください。
釣り場で選ぶなら
| 釣り場 | 長さの目安 | 硬さの目安 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 漁港・堤防 | 8ft3in前後 | ML | 足場が良く、遠投より取り回し。いちばん多い釣り場 |
| 磯・ゴロタ | 8ft6in前後 | M | 足元の岩をかわして取り込むのに長さが要る |
| サーフ・広い場所 | 8ft6in〜8ft9in | ML〜M | 遠くまで投げたい |
| 秋の小型が中心 | 8ft前後 | L〜ML | 2.5号前後の軽いエギを扱いやすい |
| 春の大型狙い | 8ft6in | M〜MH | 3.5号以上の重いエギと、大きいイカの引きに負けない |
26エメラルダスMX|今いちばん勧める理由と、私が86MLを買った話
2026年に新しくなったエメラルダスMXです。店の売れ筋は値段の安い順で、今もXがいちばん数が出ています。それが26MXが出てからは、MXが大人気になっています。発売してまだ数か月ですが、買ったお客さんの評価も高いです。
発売してすぐ買った86MLがかなり良かったので、追加で80MLMも買うつもりです。
26MXの番手はショア用で10本です。太字は私が使っている86MLと、次に買う80MLMです。
| 番手 | 全長 | 自重 | 適合PE | 先径 |
|---|---|---|---|---|
| 75MMH-S | 7ft5in | 93g | 0.6〜1.2号 | 0.9mm |
| 80MLM | 8ft | 98g | 0.5〜1.0号 | 1.5mm |
| 83ML | 8ft3in | 98g | 0.4〜1.0号 | 1.5mm |
| 83M | 8ft3in | 100g | 0.5〜1.0号 | 1.5mm |
| 86ML | 8ft6in | 100g | 0.4〜1.0号 | 1.5mm |
| 86ML-S | 8ft6in | 98g | 0.4〜1.0号 | 0.9mm |
| 86M | 8ft6in | 102g | 0.5〜1.0号 | 1.4mm |
| 86M-S | 8ft6in | 101g | 0.5〜1.0号 | 0.9mm |
| 86MH | 8ft6in | 110g | 0.6〜1.2号 | 1.7mm |
| 89M | 8ft9in | 108g | 0.5〜1.0号 | 1.4mm |
旧型(21MX)から何が変わったか
26MXで変わったのは、大きく2つです。
1つ目は、リアグリップがカーボンモノコックになったことです。握る部分のうしろ側(リアグリップ)が中空のカーボン1枚で作られていて、ブランクスに伝わった振動が手に届きやすく、感度がかなり上がっています。エメラルダスのロッドとしては、26MXが初めての採用です(AIRやストイストのRTは別方式のリールシート)。今後もっと増えていくのではないかと思っています。
2つ目は、ロッドのバランスが整えられたことです。先代のMXは、使っていて少し先重りを感じることがありました。私も感じていましたし、店でも、自分でバランスを調整して使っているお客さんがいたくらいです。26MXではそれがまったく無くなりました。自信を持っておすすめできる竿になった、というのが私の正直な感想です。
86MLを使ってみて|小イカの数釣りから、キロオーバーまで
86MLでは、秋の小イカの数釣りもしましたし、キロオーバーも上げました。軽量のエギから3.5号くらいの大きいエギまで、どれも使いやすいです。感度もパワーも十分で、1本で足りないと感じる場面はありませんでした。
いちばん良かったところを1つ挙げるなら、やはりロッドバランスです。この値段で、この完成度は素晴らしいと思います。
リールは25エメラルダスAIRのLT2500S-DH(ダブルハンドル)を合わせています。性能というより、見た目をエメラルダスで統一したかったからです。ロッドとリールで名前をそろえると、やっぱり気分が上がります。
旧型と新型の見分け方|型番の末尾「・V」を見る
売り場やネットには、まだ旧型(21MX)の在庫が残っています。旧型のほうが安くなっていることも多いです。
| 26MX(新型) | 21MX(旧型) | |
|---|---|---|
| 型番の末尾 | ・V(例: 86ML・V) | ・N(例: 86ML・N) |
| グリップ | カーボンモノコック | ― |
| バランス | 先重りを解消 | やや先重りを感じることがあった |
それでも私は、値段の差を考えても26のほうをおすすめします。買うときは、商品名と型番の末尾が「・V」になっているかを確認してください。
26MXのおすすめ番手
初めての1本に26MXを選ぶなら、86MLを勧めます。
- 初めての1本なら 86ML ── 私が使っている番手。8ft6inなのでエギング以外の釣りにも流用しやすい
- 取り回し重視なら 83ML か 80MLM ── 短いぶん軽く扱える
- 大きいエギや深場を攻めるなら 86M ── 春の大型狙いに
エメラルダスX|まず試したいなら、これで十分

エメラルダスでいちばん売れているのがXです。理由は単純で、いちばん安いからです。
安く試したいなら、Xで十分です。エギングを始めたばかりの段階では、MXとの違いはそこまで感じられません。エギを投げて、シャクって、イカを掛ける。その全部がXで問題なくできます。
ただ、私の本音を言うと、少しお金を足して26MXを選んでほしいと思っています。エギングロッドは他の釣りにも流用できるので、エギングにハマらなかったとしても竿は無駄になりません。
Xの番手はショア用で10本です。
| 番手 | 全長 | 自重 | 適合PE | 先径 |
|---|---|---|---|---|
| 76UL-S | 7ft6in | 90g | 0.2〜0.4号 | 0.8mm |
| 79L-S | 7ft9in | 93g | 0.3〜0.8号 | 0.8mm |
| 79ML | 7ft9in | 93g | 0.5〜1.0号 | 1.4mm |
| 79M | 7ft9in | 95g | 0.5〜1.2号 | 1.4mm |
| 83ML | 8ft3in | 100g | 0.5〜1.0号 | 1.3mm |
| 83M | 8ft3in | 103g | 0.5〜1.2号 | 1.4mm |
| 83MH | 8ft3in | 106g | 0.6〜1.2号 | 1.4mm |
| 86ML | 8ft6in | 103g | 0.5〜1.0号 | 1.3mm |
| 86M | 8ft6in | 106g | 0.5〜1.2号 | 1.4mm |
| 89M | 8ft9in | 109g | 0.5〜1.2号 | 1.4mm |
迷ったら 86ML(8ft6in)です。漁港や堤防だけで、取り回しを優先したいなら83MLも候補になります。春の大きいイカまで1本で狙いたいなら、硬さを1段上げた86Mもあります。
Xの番手表で目を引くのは、7ft台の短い番手が4本あることです。76UL-Sと79L-Sはソリッドティップで、2号前後の小さいエギを使う秋の新子向き。79MLと79Mは、足場の低い漁港で取り回しを優先したい人向けです。ただ、最初の1本は8ft台から選ぶほうが、使える場所が広くなります。
Xにもインターラインが6本あります(79ML〜86M)。アウトガイドより実売で数千円高く、竿先は2.4mmと4グレードでいちばん太い作りです。
エメラルダスAIR|カタログの数字で軽くなるのはここから

AIRは、エメラルダスの中でいちばん番手が多いグレードです(ショア用16本)。名前のとおり軽さを突き詰めていて、同じ番手でMXより15g以上軽くなります。
| 番手 | 全長 | 自重 | 適合PE | 先径 |
|---|---|---|---|---|
| 75UL-S | 7ft5in | 70g | 0.3〜0.6号 | 0.9mm |
| 75MLM | 7ft5in | 75g | 0.4〜1.0号 | 1.2mm |
| 77MMH-S | 7ft7in | 83g | 0.4〜1.0号 | 0.9mm |
| 78M | 7ft8in | 78g | 0.4〜1.0号 | 1.3mm |
| 711M-S | 7ft11in | 84g | 0.4〜1.0号 | 0.9mm |
| 80L | 8ft | 76g | 0.4〜0.8号 | 1.3mm |
| 80LML | 8ft | 81g | 0.4〜1.0号 | 1.3mm |
| 83ML | 8ft3in | 81g | 0.4〜1.0号 | 1.3mm |
| 83M | 8ft3in | 85g | 0.4〜1.0号 | 1.5mm |
| 84ML-S | 8ft4in | 82g | 0.4〜1.0号 | 0.9mm |
| 84M-S | 8ft4in | 85g | 0.4〜1.0号 | 0.9mm |
| 85MLM | 8ft5in | 85g | 0.4〜1.0号 | 1.3mm |
| 86ML | 8ft6in | 84g | 0.4〜1.0号 | 1.3mm |
| 86M | 8ft6in | 86g | 0.4〜1.0号 | 1.5mm |
| 86MH | 8ft6in | 93g | 0.6〜1.2号 | 1.6mm |
| 89MLM | 8ft9in | 92g | 0.4〜1.0号 | 1.4mm |
AIRもストイストも私は使ったことがあります。どちらももちろん最高の竿です。ただ、エギングを始めたばかりの人が最初の1本に選ぶには、値段の敷居が高すぎると思っています。Xか26MXで1シーズン釣ってみて、それでも軽さや感度に不満が出たら、AIRを検討してください。
エメラルダス ストイスト|行き着く先。RTとSTの2系統
エメラルダスの最上位がストイストです。アウトガイドはRT(2021年)とST(2023年)の2系統があり、STには、チタン合金の穂先で細くしなやかな「SMT」の番手が並びます。
| 番手 | 全長 | 自重 | 適合PE | 先径 |
|---|---|---|---|---|
| RT 76MMH | 7ft6in | 82g | 0.5〜1.2号 | 1.2mm |
| RT 79MLM | 7ft9in | 79g | 0.4〜1.0号 | 1.2mm |
| RT 80LML | 8ft | 80g | 0.4〜1.0号 | 1.2mm |
| RT 82MH | 8ft2in | 87g | 0.5〜1.2号 | 1.4mm |
| RT 84L | 8ft4in | 80g | 0.4〜0.8号 | 1.2mm |
| RT 84M | 8ft4in | 84g | 0.4〜1.0号 | 1.3mm |
| RT 88ML | 8ft8in | 84g | 0.4〜1.0号 | 1.2mm |
| ST 73L-S | 7ft3in | 77g | 0.4〜0.8号 | 0.8mm |
| ST 74MMH-SMT | 7ft4in | 85g | 0.5〜1.2号 | 0.8mm |
| ST 83M-SMT | 8ft3in | 89g | 0.4〜1.0号 | 0.7mm |
| ST 85LML-SMT | 8ft5in | 89g | 0.4〜1.0号 | 0.7mm |
| ST 88ML-SMT | 8ft8in | 90g | 0.4〜1.0号 | 0.7mm |
| ST 82ML-5(5ピース) | 8ft2in | 95g | 0.4〜1.0号 | 1.3mm |
AIRとストイスト、どちらを選ぶか
| AIR | ストイスト RT | ストイスト ST | |
|---|---|---|---|
| 実売の目安 | 4万円台後半〜 | 7万円台後半〜 | 7万円台後半〜 |
| 自重の幅 | 70〜93g | 79〜87g | 77〜95g |
| 番手の数(アウトガイド) | 16本 | 7本 | 6本 |
| 特徴 | 番手がいちばん多い | 標準的な穂先 | 穂先がしなやかなSMTが中心・5ピースあり |
数字だけで比べると、AIRとストイストに重さの差はほとんどありません。番手の選択肢はAIRのほうが多く、値段はAIRのほうが3万円前後安い。軽さと番手の選びやすさで考えるなら、AIRで十分な場面が多いと思います。
ここから先は性能というより、良い道具を持つ楽しみの世界だと思ってください。STの82ML-5は、エメラルダスの現行のショア用で唯一の5ピース(パックロッド)です。電車や飛行機で釣りに行く人には、この1本が候補になります。
インターライン(IL)は選ぶ前に知っておくこと|私は買って、手放しました
エメラルダスには、X・MX・AIR・ストイストのそれぞれにインターライン(IL)のモデルがあります。竿の外側に糸を通すガイドが無く、竿の中を糸が通る作りです。
| シリーズ | 番手 | 自重 | 先径(ガイドが無いぶん太い) |
|---|---|---|---|
| X IL | 79ML〜86M(6本) | 95〜103g | 2.4mm |
| 26MX IL | 83ML〜86M(5本) | 98〜102g | 1.9mm |
| AIR IL | 73M〜86M(6本) | 78〜91g | 1.8〜1.9mm |
| ストイスト RT IL | 78ML〜91M(6本) | 84〜94g | 1.8〜1.9mm |
26MXのインターラインは5本で、実売はアウトガイドより少し高い3万円前後です。
| 番手 | 全長 | 自重 | 適合PE | 先径 |
|---|---|---|---|---|
| 83ML・V | 8ft3in | 98g | 0.4〜1.0号 | 1.9mm |
| 83M・V | 8ft3in | 100g | 0.5〜1.0号 | 1.9mm |
| 84MLM・V | 8ft4in | 99g | 0.4〜1.0号 | 1.9mm |
| 86ML・V | 8ft6in | 98g | 0.4〜1.0号 | 1.9mm |
| 86M・V | 8ft6in | 102g | 0.5〜1.0号 | 1.9mm |
アウトガイドの同じ番手と比べて、自重はほぼ同じです。
私は先代のMX ILを、物珍しさもあって発売当初に買って使っていました。
良いところ|感度は最高で、軽いエギも扱いやすい
感度は最高でした。軽量のエギも扱いやすく、竿としての性能は高いです。ガイドが無いので、風の強い日に糸が竿に絡むトラブルが起きにくいのも、インターラインの構造上の利点です。
困ったところ|糸を通すのが面倒で、シャクると疲れる
それでも私は使いづらくて、手放してしまいました。理由は2つです。
- 糸を通すのにワイヤーが要る ── 竿の中に糸を通すので、専用のワイヤーを使って引き出す必要があります。仕掛けを作るたびにこれをやるのが、面倒すぎました。
- シャクっていて疲れる ── 意外と糸と竿の中の抵抗が大きく、1日シャクっていると疲れます
この2つに目をつぶれる人なら、性能の高いロッドです。ただ、誰でも使いやすい万能ロッドではありません。初めての1本は、アウトガイド(普通のガイドが付いたモデル)を選んでください。
インターラインが向く人・向かない人
| 向く人 | 向かない人 |
|---|---|
| 感度を最優先したい | 仕掛けをこまめに作り直す |
| 風の強い釣り場によく行く | 1日中シャクり続ける |
| 糸通しの手間を気にしない | 最初の1本を探している |
値段の並びも少し変わっていて、XとMXはインターラインのほうがアウトガイドより高く、AIRとストイストはインターラインのほうが安くなっています(世代の違いもあるので一概には言えません)。
なお、私が使ったのは先代のMX ILで、26MXのインターラインはまだ触っていません。糸を通す手間は構造上変わらないはずですが、シャクったときの抵抗がどう変わったかは分かりません。
シマノのセフィアと迷ったら|下位はX、ミドルは26MX
エギングロッドのもう一方の柱が、シマノのセフィアです。基本的には似たような思想で設計されていて、大きい差はありません。好きなメーカーで選んでいいと思います。
そのうえで、あえてクラスごとに言うとこうです。
| クラス | エメラルダス | セフィア | 私のおすすめ |
|---|---|---|---|
| 入門 | X | BB | エメラルダスX |
| ミドル | 26MX | SS | 26MX |
| 上位 | AIR・ストイスト | エクスチューン・リミテッド(XRはダイワ側に当たる棚なし) | 好みで |
ミドルクラスは、今まではセフィアSSのほうが使いやすいと思っていました。それが26MXでかなり完成度が上がって、今は26MXをおすすめしています。先代で気になっていた先重りが無くなったのが大きいです。
セフィアの5グレードは、こちらで同じように並べています。

合わせるリールとライン|「リールのエメラルダス」とは並びが違う
ダイワはリールにも「エメラルダス」の名前を使っています。同じ「エメラルダスX」でも、ロッドとリールは別の商品です。しかもグレードの並びが違います。
| グレードの並び | |
|---|---|
| ロッド | X → MX → AIR → ストイスト |
| リール | X → RX → AIR など |
MX(ロッド)とRX(リール)は名前が似ていますが、別物です。通販で買うときは、商品名に「ロッド」「リール」のどちらが書いてあるかを確認してください。
ロッドと合わせるなら、リールはLT2500S番手が基準
先に言葉を整理しておきます。PEは細くて強い釣り糸で、太さを「号」で表します(0.6号なら髪の毛くらい)。リーダーはPEの先に結ぶ透明な糸で、岩に擦れても切れにくいフロロカーボンを使います。リールの番手のSは「浅溝」で、細い糸をちょうどよい量だけ巻ける作りのことです。
ダイワのエギングリールは、LT2500S番手(浅溝)が基準です。
PE0.6号を巻くのにちょうどいい溝の深さで、エメラルダスのロッドとはこの組み合わせが標準になります。ロッドとリールで同じグレードに揃えると、だいたいこうなります。
| ロッド | リールの目安 | 実売の目安 |
|---|---|---|
| エメラルダス X | 24エメラルダスX LT2500(※Sなし) | 1万円台半ば |
| 26エメラルダス MX | 23エメラルダスRX FC LT2500S | 2万円台半ば |
| エメラルダス AIR・ストイスト | 25エメラルダスAIR LT2500S | 4万円台前半〜 |
24エメラルダスXは全機種が「S」の付かないLT2500です。MX(ロッド)に合わせるリールがRXなのは、この並びのためです。グレードを揃える必要はありませんが、揃えると見た目と重さのバランスが取りやすくなります。
ラインはPE0.6号が標準で、リーダーはフロロの1.75〜2号が目安です。ロッドを買うときに一緒に揃えておくと、そのまま釣りに行けます。
ダイワのエギングリールの選び方はこちらにまとめています。

シマノ・ダイワを横断したエギングリールのおすすめはこちらです。

番外編|ロッド以外のエメラルダス

エメラルダスはダイワのエギング用品全体のブランド名で、ロッドとリール以外にも、エギ・ライン・リーダー・ギャフ・エギを掛けておくホルダーまであります。「エメラルダス」で検索すると色々な物が出てくるのはこのためです。
エギは消耗品なので、ロッドを買ったらまず2〜3本は用意しておくと安心です。
エギの重さや号数の選び方はこちらにまとめています。

船のエギング(ティップラン)をやるなら、別のシリーズです
エメラルダスには、船から狙うティップラン用の「BOAT」のモデルもあります。ショア用とは長さも穂先もまったく違うので、この記事の表には入れていません。船のエギングをやる人はこちらへ。

よくある質問
エメラルダスの中古はありですか?
どうしても安く抑えたいなら、ありです。ただ、ロッドやリールの中古は、基本的にはおすすめしません。見た目で分からない傷や、穂先の曲がりグセがあることがあるからです。実店舗で自分の目で状態を確かめられるなら良いですが、長い目で見るなら新品のほうが安心です。旧型のMXが安く残っている今なら、中古より新品の26MXか、新品のXを選ぶほうが確実だと思います。
8ft3inと8ft6in、最初の1本はどっちですか?
エギング専用で考えるなら、取り回しの良い8ft3in。他の釣りにも使いたいなら、8ft6inです。私はショートロッド派なので8ft3inが好きですが、1本で何でもやりたいなら8ft6inを選んでください。
XからMXに買い替える価値はありますか?
Xで1シーズン釣ってみて、「もっと軽く、もっと感じたい」と思ったなら、あります。中級者以上なら、違いははっきり分かります。逆に、Xで困っていないなら、急いで買い替える必要はありません。
インターラインは初心者でも使えますか?
使えますが、おすすめはしません。糸を通すのにワイヤーが要って、仕掛けを作るたびに手間がかかります。最初の1本はアウトガイドを選んでください。
パックロッド(持ち運びしやすいロッド)はありますか?
ショア用ではストイストSTの82ML-5が唯一の5ピースです。26MXとXは全番手2ピースです。
26MXと21MXはどうやって見分けますか?
型番の末尾で見分けます。26MXは「・V」、21MXは「・N」です。旧型は安くなっていることが多いですが、私は26をおすすめします。
「-S」が付いた番手(ソリッドティップ)は初心者向きですか?
-S は穂先が細くしなやかな作りで、軽いエギを扱いやすく、イカが触ったときの小さな変化が竿先に出やすいのが特徴です。ただ、そのぶん繊細なので、最初の1本は「-S」の付かない番手のほうが扱いやすいと思います。26MXでもXでも、86MLか83MLから選んでください。
女性や力の弱い人でも扱えますか?
扱えます。エギングは1日中シャクり続ける釣りなので、長さは8ft3in以下、硬さはMLを選ぶと疲れにくくなります。26MXなら83MLか80MLM、Xなら79MLか83MLが候補です。予算に余裕があるなら、カタログの数字で軽くなるAIRも選択肢に入ります。
どこで買うのが安いですか?
ネットならAmazon・楽天・Yahoo!ショッピングの3つを見比べてください。ポイントを含めると順位が入れ替わることがよくあります。実店舗は、旧型の在庫が値下げされていることがあります。旧型を選ぶなら納得して選べばいいですが、MXについては、値段の差を考えても26(・V)をおすすめします。
インターラインは、どのグレードで選ぶのがいいですか?
インターラインを選ぶと決めているなら、感度の差がそのまま効いてくるので、グレードは上に振るほど満足度が上がりやすいと思います。ただし私は先代のMX ILを手放しています(26MXのILは未確認)。糸を通す手間は、インターラインである以上どのグレードでも付いて回ります。まずアウトガイドで1本持ってから、2本目として検討してください。
エメラルダスのロッドは全部で何本ありますか?
ショア用のアウトガイドだけで、X 10本・26MX 10本・AIR 16本・ストイスト 13本(RT 7本・ST 6本)。これにインターラインがX 6本・26MX 5本・AIR 6本・ストイスト 6本あります。船用のBOATを除いても、70本を超えます。
エギングロッドは他の釣りにも使えますか?
使えます。8ft6inのML〜Mクラスなら、シーバスやライトショアジギングの軽めのルアーにも流用できます。エギングにハマらなかったとしても、竿が無駄になりにくいのは良いところです。
まとめ|今買うなら26MX、安く試すならX
エメラルダスのショア用ロッドは、X・26MX・AIR・ストイストの4グレードです。値段の差は軽さ・操作性・感度の3つで、カタログの自重が大きく変わるのはMXからAIRの1段だけです。
- 今いちばん勧めるのは 26エメラルダスMX。先重りが無くなり、カーボンモノコックのグリップで感度も上がった
- 安く試したいなら エメラルダスX。売れ筋No.1で、始めたばかりなら十分
- AIRとストイストは、1シーズン釣ってから
- インターラインは、手間を分かったうえで選ぶ
在庫と価格は日によって動きます。Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングを見比べて、ポイントを含めて安いところで買ってください。
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