こんにちは、現役釣具屋店員のみきやです。
船釣りの売り場にいると、「初めての電動リール、どれを買えばいいですか?」とよく相談されます。
電動リールの棚は、ほとんどがシマノとダイワの2社です。
ところが2社で番手の数字の付け方が違い、同じ釣りに使う大きさでも、シマノは600番、ダイワは200番といった具合に数字がずれます。
値段も4万円前後から10万円を超えるものまで幅があり、カタログを並べるほど迷いやすい道具です。
私も、担当部門が船になった年は、釣り物に合わせて電動リールを持って船に乗ります。
船宿が指定する道糸から番手を決める方法、シマノとダイワの番手の読み替え、おすすめの10台、バッテリーとコードまで、両社の公式の数字も添えて紹介します。
取り上げるのは、船で手に持って使う小型〜中型の電動リールです。
ワカサギ用の小さな電動リールは、別の道具として考えてください。
電動リールとは|手巻きとの違いと、電動が要る釣り

電動リールは、モーターで糸を巻き上げるリールです。
船から仕掛けを沈めて、数十mから100m以上の深さを行き来する釣りのために作られています。
手巻きのリールとの違いは、巻き上げをモーターに任せられることと、仕掛けのある水深が液晶のカウンターに数字で出ることです。
電源は、専用のバッテリーか、船に付いている電源から取ります(バッテリーとコード)。
手巻きで足りる釣り|タチウオテンヤや浅場のアジ
電動リールが無いと釣りにならない、というわけではありません。
船のタチウオテンヤや天秤は、私も手巻きのカウンター付き小型ベイトリールが基本です。
浅い船のライトアジやタイラバも、手巻きで楽しむ人はたくさんいます。
タチウオ船の竿と、合わせる手巻きリールはこちらです。

テンヤの選び方と、手巻きで始めるときのリールは、こちらにまとめています。

電動に替えるのは、深場・数釣り・腕の負担・ほかの釣りに回すとき
私がお店で電動リールを薦めるのは、次のような人です。
- 深場の多い船に乗る。水深があるほど、1回の回収に時間と体力を使う
- 手返しよく数を狙いたい。仕掛けの回収が速くなり、次に落とすまでの間が縮む
- 腕や肩の負担を減らしたい。1日巻き続けるのがつらくなってきた
- ヤリイカやマダイ、中深海にも同じリールを回したい
「電動リールはつまらないのでは」と聞かれることもあります。
巻き上げを任せる分、誘いやアタリを取ることに集中できるので、私は釣りの面白さが減るとは感じていません。
電動リールの選び方|船宿の指定PEで番手を決めて、操作の型でメーカーを選ぶ

電動リールは、番手、グレード、メーカーの順に決めていくと迷いません。
番手は釣り物と船宿で決まり、グレードは同じ番手の中でのドラグ・巻き上げの余裕と機能の差、メーカーは最後に手で触って決めても遅くありません。
番手は「船宿の指定するPEの号数×長さ」で決まる
船釣りでは、船宿が道糸の太さと長さを指定していることが多いです。
「PE2号を200m以上」「PE3号を300m」のように、予約のときやホームページで案内されています。
番手は、その道糸を必要な長さだけ巻けるかで選びます。
深い場所を狙う釣りほど長い道糸が要るので、大きい番手になります。
道糸の目安は、船のタチウオテンヤがPE2号前後(1.5〜2号)、ライトアジ(LTアジ)がPE1〜2号です。
同じアジでも、130号のビシを使う船ではPE3〜4号と太くなります。
どれも、船宿の指定があればそちらを優先してください。
シマノとダイワで番手の数字がずれるので、公式の糸巻量が同じ帯に入る番手を並べました。
| 釣り物(船宿の指定の目安) | シマノ | ダイワ | 糸巻量の目安(PE) |
|---|---|---|---|
| ライトアジ・マルイカなど(PE1〜1.5号) | 200・300番 | 100・150番 | 1号220〜400m・1.5号150〜300m |
| タチウオテンヤ・天秤、タイラバ、浅場のマダイなど(PE2号前後) | 600番 | 200番 | 2号300m・3号200m |
| 130号ビシのアジ、マダイ・ヤリイカ・ワラサ、中深海の入口など(PE3〜4号) | 1000番 | 300番 | 3号400m・4号300m |
| 深場のヤリイカ・スルメイカ、大きな青物など(PE4〜6号) | 2000〜3000番 | 400〜500番 | 4号400m・5号300m前後 |
| キハダ・カンパチ・深海など(PE8号以上) | 6000番以上 | 600番以上 | 大物専用の大型機 |
2社の番手の数字は帯ごとに開きが違うので、数字ではなく表の帯で見比べてください。
初めての1台で一番多いのは、2行目のタチウオ・アジ・タイラバの帯です。
私がお店で最初に薦めることが多いのも、この帯のシマノ 23フォースマスター600です(第1位)。
紹介しているのは、右巻きでダブルハンドルの600DHです(ハンドルの選び方)。
3行目の帯(シマノ1000番・ダイワ300番)にすると、ヤリイカや中深海の入口まで釣り物が広がります。
4行目より大きい番手は、深場や大物を中心に狙う人向けで、初めての1台にはあまり薦めていません。
グレード|同じ番手で値段が違うのは、ドラグと巻き上げの余裕と機能
カタログで目立つのは「最大巻上力」ですが、この数字だけで比べるのはおすすめしません。
ダイワのカタログには、最大巻上力と、JAFS(日本釣用品工業会)の基準で測った巻上力の2つが載っています。
たとえば22シーボーグ200Jは、最大巻上力が28kg、JAFS基準巻上力が10kgです。
最大巻上力はモーターが出せる一番大きな力で、釣りの最中に巻き上げている力とは離れています。
シマノは、最大巻上力のほかに「実用巻上持久力」(実際の釣りで巻き上げを続けられる力の目安)という別の物差しの数字を載せていて、23フォースマスター600は6kgです。
下の機種ごとの表も、シマノは実用巻上持久力、ダイワはJAFS基準巻上力で、測り方が違います。
2社の数字を並べてどちらが強いとは読まず、同じ条件の数字どうしで見てください。
両社がそろって公式に載せているのが、最大ドラグ力(魚に引かれたときに糸を出す力)と、1kgの重さをかけたときの巻上速度です。
初めての1台が一番集まるPE2号の帯(シマノ600番・ダイワ200番)の4台を、この2つで並べました。
| 機種 | 価格帯の目安 | 最大ドラグ力 | 巻上速度(1kg負荷時) | 自重 |
|---|---|---|---|---|
| シマノ 19プレイズ600 | 4万円前後 | 5kg | 109m/分 | 470g |
| ダイワ 23レオブリッツ200J | 6万円前後 | 8.5kg | 150m/分 | 480g |
| シマノ 23フォースマスター600 | 7万円前後 | 10kg | 148m/分 | 490g |
| ダイワ 22シーボーグ200J | 8万円前後 | 10kg | 155m/分 | 490g |
値段が上がるにつれてドラグと巻き上げに余裕が出て、23フォースマスター600の探見丸(船の魚探の映像をリールに映す仕組み)や、22シーボーグ200Jのマグシールド(防水)のような機能が付きます。
年に数回、浅場の船に乗るくらいなら19プレイズ600で足ります。
大きめのマダイや青物が混じる船にも行くなら、ドラグ10kgの23フォースマスター600か22シーボーグ200Jに余裕があります。
ダイワで予算を抑えるなら、その間の23レオブリッツ200Jです。
操作の型|シマノのタッチドライブと、ダイワのJOGパワーレバー
電動リールで一番よく触るのが、巻き上げの速さを変えるスイッチです。
ここが、シマノとダイワで一番違うところです。
- シマノ:フォースマスターなどは、親指でレバーを押し込む深さで速さを変える「タッチドライブ」
- ダイワ:レオブリッツとシーボーグは、親指1本で回して速さを変える「JOGパワーレバー」
どちらが使いやすいかは、本当に人によって分かれます。
お店では、両方の実機を握って、親指を動かしてもらってから決めてもらうことが多いです。
シマノの探見丸は、対応するリールと、送信機を積んだ船がそろったときに使えます。
自重|竿に付けて構えたときの重さで見る
電動リールは、竿を手に持って誘う釣りで使うことが多く、重さがそのまま疲れにつながります。
番手が大きくなるほど重く、公式の自重は24シーボーグ100Jの375gから、21フォースマスター1000の680gまで開きがあります。
できればお店で竿に付けて、持ち重りを確かめてください。
年式|名前の頭の2桁で見分ける
電動リールは同じ名前のまま作り直されていて、名前の頭に付く「23」「26」のような2桁が、その型の年式です。
古い年式が通販に安く並んでいることもあるので、買う前に商品名の頭の2桁を見てください。
ハンドル|右・左・ダブルハンドルは、買う前に決める
電動リールのハンドルは、右巻き、左巻き、ダブルハンドル(DH)など、同じ機種でも別の品番になっています。
左右は、手巻きのリールをどちらの手で巻いているかで決めてください。
シマノは、巻き上げ力に優れるのがシングルハンドル、リズミカルな誘いに向くのがダブルハンドルとしています。
タチウオテンヤやタイラバのように、竿を手に持って誘い続ける釣りが中心なら、ダブルハンドルを見てください。
電動リールおすすめ10選|4万〜6万円台の入門と実用

10台は、タチウオ・アジ・タイラバの帯を中心に、ヤリイカや中深海の入口まで回せる番手から選びました。
順位は、私がお店で初めての1台を相談されたときに薦める順です。
機種名のリンクから、それぞれの紹介に移れます。
スマホでは表を横に動かして見てください。
| 順位 | 機種 | 番手の帯と向く釣り | 糸巻量(PE) | 価格帯の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | シマノ 23フォースマスター600 | 600番(ダイワ200番の帯) タチウオ・アジ・タイラバの1台目 | 2号300m・3号200m | 7万円前後 |
| 2 | ダイワ 23レオブリッツ200J | 200番 同じ帯を手頃に | 2号300m・3号200m | 6万円前後 |
| 3 | ダイワ 26シーボーグ300J 2026年モデル | 300番(シマノ1000番の帯) ヤリイカ・中深海の入口まで | 3号400m・4号300m | 9万円前後 |
| 4 | ダイワ 22シーボーグ200J | 200番の上位 ドラグと巻上力に余裕 | 2号300m・3号200m | 8万円前後 |
| 5 | ダイワ 23レオブリッツ300J | 300番を手頃に マダイ・ヤリイカ | 3号400m・4号300m | 6万円台 |
| 6 | シマノ 21フォースマスター1000 | 1000番(ダイワ300番の帯) シマノで広く使う | 3号400m・4号300m | 7万円前後 |
| 7 | シマノ 19プレイズ600 | 600番 一番安く始める | 2号300m・3号200m | 4万円前後 |
| 8 | ダイワ 24シーボーグ100J | 100番 軽さ重視のライト | 1号300m・1.5号200m | 8万円台 |
| 9 | ダイワ 25レオブリッツ400J | 400番(シマノ2000番の帯) 深場に回す | 4号400m・5号300m | 6万円台 |
| 10 | シマノ 26ビーストマスター1000 2026年モデル | 1000番の上位 電動ジギングも | 3号400m・4号300m | 12万円前後 |
値段はセールや在庫で動くので、幅で示しています。
今の値段は、各商品のリンク先で見てください。
まずは、4万〜6万円台で買える4台(2位・5位・7位・9位)です。
第2位 ダイワ 23レオブリッツ200J|フォースマスター600と同じ帯を手頃に。ダイワで始める1台
ダイワで予算を抑えるなら、まずこの1台。
23レオブリッツ200Jは、船宿がPE2号前後を指定する、タチウオテンヤ・天秤、ライトアジ、タイラバにちょうどいい大きさです。
1位の23フォースマスター600より実売が一回り安く、初めての電動を予算を抑えて選ぶなら、私はまずこのリールを見てもらいます。
- 初めての電動リールを、予算を抑えて選びたい人
- タチウオ・アジ・タイラバなど、PE2号前後の釣りが中心の人
- ダイワのJOGパワーレバーが手に合った人
- 細めの道糸も使いたい人。PE1号なら600m巻ける
操作はJOGパワーレバーです。
モーターは、力強く速い巻き上げをうたうBRITZモーターで、10mごとのデプスアラームや、スマホのアプリから設定を変えられる電動モバイルセッティングにも対応しています。
お店でも、「JOGのほうが速さを細かく合わせやすい」と言ってこちらを選ぶ人は多いです。
上位のシーボーグと比べると、ドラグと巻き上げの力は控えめですが、PE2号前後の釣りで困ることはまずありません。
| 項目 | 公式の数字 |
|---|---|
| 自重 | 480g |
| 糸巻量(PE) | 1号600m・1.5号450m・2号300m・3号200m・4号170m |
| 最大ドラグ力 | 8.5kg |
| JAFS基準巻上力 | 9kg |
| 巻上速度(1kg負荷時) | 150m/分 |
通販には1つ前の17レオブリッツ200Jも残っています。
左ハンドルは200JLです。
第5位 ダイワ 23レオブリッツ300J|300番を手頃に。マダイ・ヤリイカまで
23レオブリッツ300Jは、ダイワの300番で、シマノなら1000番の帯です。
マダイやヤリイカ、ワラサのように、PE3〜4号を指定される釣りまで届きます。
3位の26シーボーグ300Jより力は控えめですが、300番を手頃に持ちたい人に向きます。
| 項目 | 公式の数字 |
|---|---|
| 自重 | 540g |
| 糸巻量(PE) | 3号400m・4号300m |
| 最大ドラグ力 | 13kg |
| JAFS基準巻上力 | 11kg |
| 巻上速度(1kg負荷時) | 145m/分 |
2026年7月には、同じ300番で手頃な26レオブリッツS300Jも出ました。
自重は同じ540gですが、JAFS基準巻上力は8kgと低めです。
巻き上げの力を取るなら23レオブリッツ300J、少しでも安く始めたいならS300Jを、お店で並べて比べてみてください。
第7位 シマノ 19プレイズ600|10台で一番安く始める。浅場の軽い釣りに
19プレイズ600は、シマノの600番で、タチウオテンヤやライトアジ、タイラバの帯に入ります。
10台の中で一番安く、4万円前後から電動リールを始められます。
一方で、2019年の型で、10台の中では年式が古めです。
深場や大きな魚が中心になりそうなら、フォースマスターかダイワの200〜300番を選んでください。
| 項目 | 公式の数字 |
|---|---|
| 自重 | 470g |
| 糸巻量(PE) | 2号300m・3号200m・4号150m |
| 最大ドラグ力 | 5kg |
| 実用巻上持久力 | 3kg |
| 巻上速度(1kg負荷時) | 109m/分 |
第9位 ダイワ 25レオブリッツ400J|深場のヤリイカや大きな青物に回したい人へ
25レオブリッツ400Jは、ダイワの400番で、シマノなら2000番の帯です。
太い糸を長く巻けるので、深場のヤリイカやスルメイカ、大きな青物に回せます。
それでも自重は560gと、300番の26シーボーグ300Jと10gしか違いません。
初めての1台としては大きめなので、船宿の指定がPE4号以上の釣りに行く予定がある人向けです。
| 項目 | 公式の数字 |
|---|---|
| 自重 | 560g |
| 糸巻量(PE) | 3号500m・4号400m・5号300m |
| 最大ドラグ力 | 13kg |
| JAFS基準巻上力 | 11kg |
電動リールおすすめ10選|7万〜8万円台の本命帯

7万〜8万円台は、初めての1台でも長く使える中堅機が並ぶ価格帯です。
1位の23フォースマスター600も、ここに入ります。
第1位 シマノ 23フォースマスター600|タチウオ・アジ・タイラバの1台目はこれ
初めての1台で迷ったら、23フォースマスター600。
シマノの600番は、ダイワの200番と同じ帯です。
船宿がPE2号前後を指定する釣りなら、タチウオテンヤ・天秤、ライトアジ、タイラバ、浅場のマダイまで、この1台で回せます。
私がお店で初めての人に一番多く薦めているのが、このリールです。
釣り物がまだ1つに決まっていない人でも、この帯なら最初の数年は困りません。
- 初めて電動リールを買う人
- タチウオ・アジ・タイラバなど、PE2号前後を指定する船によく乗る人
- シマノのタッチドライブが手に合った人
- 安すぎず高すぎない、長く使える中堅機が欲しい人
操作はタッチドライブで、23フォースマスター600ではタッチドライブスピードロックに進化しました。
最大ドラグ力は10kgで、20フォースマスター600より25%上がっています。
紹介している商品は、右巻きでダブルハンドルの600DHです。
シングルハンドルの600は2023年、600DHと左巻きの601・601DHは2024年に出た型で、シマノはまとめて「23-24フォースマスター600」として扱っています。
通販には、18や20のフォースマスター600が残っていることがあります。
| 項目 | 公式の数字 |
|---|---|
| 自重 | 490g(600DH・601DHは495g) |
| 糸巻量(PE) | 2号300m・3号200m |
| 最大ドラグ力 | 10kg |
| 実用巻上持久力 | 6kg |
| 巻上速度(1kg負荷時) | 148m/分 |
| ハンドル | 600(右)・601(左)・600DH・601DH |
第4位 ダイワ 22シーボーグ200J|200番のまま、ドラグと巻上力に余裕を
22シーボーグ200Jは、2位の23レオブリッツ200Jと同じ200番の上位機です。
違うのは力の余裕です。
ドラグは最大10kg、JAFS基準巻上力は10kgで、レオブリッツ200Jの8.5kgと9kgを上回ります。
モーターはMAGMAXモーター、ベアリングには防水性を高めたマグシールドボールベアリングが入っています。
大きめのマダイや青物が混じる船にも持っていきたい人に向きます。
ダブルハンドルの200J-DH(485g)もあります。
| 項目 | 公式の数字 |
|---|---|
| 自重 | 490g |
| 糸巻量(PE) | 1.5号450m・2号300m・3号200m |
| 最大ドラグ力 | 10kg |
| JAFS基準巻上力 | 10kg |
| 巻上速度(1kg負荷時) | 155m/分 |
第6位 シマノ 21フォースマスター1000|シマノで1台を広く使うなら
21フォースマスター1000は、シマノの1000番で、ダイワなら300番の帯です。
マダイやヤリイカ、ワラサ、中深海の入口まで使えます。
操作は600と同じ系統のタッチドライブなので、シマノの操作感が好きで、1台で釣り物を広げたい人に向きます。
PE2号でタチウオやアジだけを釣るなら、600番のほうが軽く扱えます。
2021年の型で、同じシリーズには糸巻量の多い2000番もあります。
| 項目 | 公式の数字 |
|---|---|
| 自重 | 680g |
| 糸巻量(PE) | 2号600m・3号400m・4号300m・5号230m |
| 最大ドラグ力 | 15kg |
| 実用巻上持久力 | 8.5kg |
| 巻上速度(1kg負荷時) | 150m/分 |
第8位 ダイワ 24シーボーグ100J|375gの軽さ。細い道糸のライトな釣りに
24シーボーグ100Jは、10台の中で一番軽い375gです。
細い道糸で浅めを狙うライトアジやマルイカのように、1日手に持って誘い続ける釣りで、軽さが効きます。
コードを細く軽くしたAIRコードも付いています。
ドラグと巻き上げの力は小さめなので、PE2号を300m巻きたい船宿や、大きな魚が混じる釣りには、200番を選んでください。
| 項目 | 公式の数字 |
|---|---|
| 自重 | 375g |
| 糸巻量(PE) | 1号300m・1.5号200m・2号150m |
| 最大ドラグ力 | 7kg |
| JAFS基準巻上力 | 6kg |
電動リールおすすめ10選|9万円以上の上位機

9万円以上は、3位と10位の2台で、どちらも2026年に出た新しい型です。
1台で深場まで回したい人や、長く使う1台を選びたい人向けです。
第3位 ダイワ 26シーボーグ300J|300番で570g。ヤリイカや中深海の入口まで1台で
マダイからヤリイカまで1台で回すなら、26シーボーグ300J。
26シーボーグ300Jは、ダイワの300番で、シマノなら1000番の帯にあたる2026年モデルです。
300番は、200番より一回り大きい分、ヤリイカやワラサ、アマダイ、中深海の入口まで釣り物が広がります。
それでいて、ダイワは「軽量570g」をうたっていて、手に持って誘う釣りでも扱いやすい重さです。
ドラグは最大16kg、JAFS基準巻上力は14kgで、同じ300番の23レオブリッツ300J(11kg)より力に余裕があります。
モーターは3年保証の付いたMAGMAX-Gモーターで、ジギングモードも付いています。
最初の1台から、いずれ深場にも行きたい人には、私はこのリールを薦めています。
- タチウオやアジだけでなく、ヤリイカ・マダイ・中深海にも回したい人
- 2台目を買わずに、1台で広く使いたい人
- 大きな魚が混じる船で、ドラグに余裕が欲しい人
- ダイワのJOGパワーレバーで、新しい型を選びたい人
通販には1つ前の21シーボーグ300Jも残っています。
| 項目 | 公式の数字 |
|---|---|
| 自重 | 570g |
| 糸巻量(PE) | 3号400m・4号300m・5号230m |
| 最大ドラグ力 | 16kg |
| JAFS基準巻上力 | 14kg |
| 巻上速度(1kg負荷時) | 157m/分 |
第10位 シマノ 26ビーストマスター1000|シマノの上位機。電動ジギングにも
26ビーストマスター1000は、シマノの上位シリーズ、ビーストマスターの1000番で、2026年モデルです。
帯は、フォースマスター1000やダイワの300番と同じです。
EJモードを備えて、電動ジギングにも対応しています。
初めての1台には高めですが、シマノで最初から上位機を選びたい人には候補になります。
| 項目 | 公式の数字 |
|---|---|
| 自重 | 685g |
| 糸巻量(PE) | 3号400m・4号300m・5号230m |
| 最大ドラグ力 | 15kg |
| 実用巻上持久力 | 9.5kg |
| 巻上速度(1kg負荷時) | 178m/分 |
シマノの電動リール|プレミオ・プレイズ・フォースマスター・ビーストマスターの違い
シマノの電動リールは、手頃な順に、プレミオ、プレイズ、フォースマスター、ビーストマスターの4シリーズです。
| シリーズ | 位置づけ | こんな人に |
|---|---|---|
| シマノ プレミオ | ボタン操作が中心の入門機 | とにかく安く、大きめの番手が欲しい |
| シマノ プレイズ | 手頃に始めるための電動リール | 浅場の釣りで、まず電動を試したい |
| フォースマスター | 番手のそろった中核 | 初めての1台を長く使いたい |
| ビーストマスター | 上位機。電動ジギングにも | 深場や大物、電動ジギングもやりたい |
フォースマスター|200番から大型まで、番手のそろった中核
フォースマスターは、シマノの電動リールの中心になるシリーズで、200・300番から600、1000、2000、大物用の大型まで番手がそろっています。
2025年に出たフォースマスター300は、ダイワの24シーボーグ100Jと同じ糸巻量(PE1号300m・1.5号200m)で、ライトアジやマルイカのような細い道糸の釣りに向きます。
フォースマスター200はさらに小さく、PE1号で220mです。
フォースマスター2000は、PE3号を500m、4号を400m、5号を300m巻けて、25レオブリッツ400Jと同じ帯です。
自重は675g、最大ドラグ力は15kgです。
ビーストマスター|上位機。2000番や電動ジギングも
ビーストマスターは、シマノの電動リールの上位シリーズで、10位の26ビーストマスター1000のほかに、2000や3000II、大物向けのMDまで並びます。
ビーストマスター2000は、フォースマスター2000と同じ帯の上位機です。
シマノ プレイズ・シマノ プレミオ|手頃に始める
プレイズは、7位の19プレイズ600のように、浅場の釣りを手頃に始めるためのシリーズです。
プレミオは、ボタン操作を中心にした入門機で、番手は大きめの3000番の1機種です。
ダイワの電動リール|レオブリッツとシーボーグの違い
ダイワの電動リールは、手頃なレオブリッツと、上位のシーボーグの2本が柱です。
どちらも操作はJOGパワーレバーで、番手の帯は同じ数字で読めます。
| シリーズ | 位置づけ | 主な番手 |
|---|---|---|
| レオブリッツS | 手頃に始める | S300J・S400・S500など |
| レオブリッツ | BRITZモーターの中堅 | 200J・300J・400J・500Jなど |
| シーボーグ | MAGMAXモーターの上位 | 100J・150J・200J・300J・400J・500Jなど |
| シーボーグG・大型 | さらに上のモデルと大物用 | G200J・G300J・600MJ・G1200Mなど |
以前よく名前を聞いたタナコンは、今のダイワの電動リールの一覧には入っていません。
レオブリッツ|BRITZモーターとJOGで、手頃に
レオブリッツは、200番から400番までを手頃に選べるシリーズです。
300番をさらに手頃にした26レオブリッツS300Jもあります。
シーボーグ|力と防水に余裕のある上位機。500番も
シーボーグは、ドラグと巻き上げの力、マグシールドの防水に余裕を持たせた上位機です。
100番の軽さを取った24シーボーグ100J、200番の22シーボーグ200J、300番の26シーボーグ300Jが、初めての1台の候補になります。
シーボーグ500(500J・500MJ)は、PE5〜6号を長く巻く深場や大物向けの大きい番手で、初めての1台よりは2台目以降の道具です。
深場に回したいけれど重さは抑えたいなら、まずは400番の25レオブリッツ400Jを見てください。
シマノとダイワどっち?|タッチドライブとJOG、探見丸で決める
お店で一番多い質問の1つが、シマノとダイワのどちらがいいかです。
私は、番手を決めたあとに操作の型で選んでください、と答えています。
操作の型で選ぶ|押し込むか、回すか
実機を握って、自然に動かせたほうを選んでください。
握って決められないなら、初めての1台で迷ったときと同じで、第1位の23フォースマスター600です。
探見丸を使う船に乗るならシマノ
よく乗る船宿が探見丸に対応していて、魚探の映像を手元で見ながら釣りたいなら、シマノが候補になります。
壊れやすさは、メーカーより電源と手入れ
「どちらのメーカーのほうが壊れにくいか」という声は、昔からネット上でもよく見かけます。
ただ、お店で修理の相談を受けていると、原因は電源の電圧やコードの端子、塩抜きの不足であることが多いと感じます。
メーカーで選ぶより、手入れと電源の使い方で、長持ちするかが変わります(コードと故障の予防)。
電動リールのバッテリーとコード|船の電源で足りるか、買うなら何Ahか
電動リールを買うと、次に迷うのが電源です。
船の電源を使うか、自分のバッテリーを持っていくかで、そろえる物が変わります。
船の電源とマイバッテリー
電源の付いている船なら、リールに付いてくるコードをつなげば使えるので、最初の数回は船の電源で様子を見て、船に通う回数が増えてきたら純正のリチウムをそろえる、という順番で始める人もいます。
ただ、船の電源は発電機や配線の関係で電圧が不安定になりやすく、リールの保護回路が働いて巻き上げが止まったり途切れたりすることがある、とダイワは注意しています。
電源の無い船に乗るなら、リールと一緒にバッテリーが要ります。
電源の有無は船宿によって違うので、予約のときに聞いておいてください。
容量の目安|小型〜中型なら10〜12Ahほど
小型〜中型の電動リールを1日使うなら、10〜12Ah(ためられる電気の量で、数字が大きいほど長く使えます)のクラスがひとつの目安です。
深い釣りや大きい番手ほど電気を使うので、中深海や大物を狙うなら、もっと大きい容量が要ります。
バッテリーは使ううちに容量が減るので、少し余裕を見て選んでください。
純正のリチウムバッテリー|シマノとダイワ
リールと同じメーカーの純正バッテリーなら、つなぎ方や保証で迷うことがありません。
実売はシマノが4万円台、ダイワが6万円台で、手頃な電動リール1台に近い値段です。
シマノなら、電動丸の22 BTマスター 11Ahです。
| 項目 | 公式の数字 |
|---|---|
| 容量 | 11Ah |
| 定格電圧 | 14.4V |
| 重さ | 1700g |
| 使えるリール | シマノの電動リールと探見丸の子機 |
ダイワなら、スーパーリチウム 12000WPII-C(12000WP2-Cと書かれることもあります)です。
| 項目 | 公式の数字 |
|---|---|
| 容量 | 12Ah |
| 電圧 | 14.4V |
| 重さ | 約1230g |
| 使えるリール | ダイワの1800番以下の電動リール(マリンパワーとワカサギ用は除く)。300番以下なら2台を同時につなげる |
| 手入れ | 水で洗える(水に沈めたり洗剤で洗ったりはしない) |
前の型の12000WP-Cは、今のダイワの一覧には載っていません。
鉛のバッテリーと、純正以外のリチウム
鉛のバッテリーはリチウムより手頃ですが、重く、寒い時期は力が落ちやすいのが弱点です。
マキタなどの工具用バッテリーや、通販の手頃なリチウムを電動リールにつなぐ人もいますが、お店では薦めていません。
電圧がリールに合っているか、壊れたときにリールの保証で見てもらえるかが、外から分かりにくいからです。
代わりに薦めているのは、純正のリチウムか、船宿が案内している国内メーカーのバッテリーです。
コード|両社とも取扱説明書で純正を指定
ダイワは取扱説明書で、付属の専用コード以外とは互換性が無いとしています。
シマノも取扱説明書で、純正以外のケーブルでは正常に作動しない場合があるとしています。
通販には、シマノとダイワの両方に使えるとうたうコードも並んでいます。
それで不具合が出たときは、メーカーの保証で見てもらえないこともあるので、使うなら自己責任と考えてください。
お店では、純正のコードを薦めています。
故障を防ぐ|端子の塩・水洗い・電圧・保管
電動リールを長く使うために、お店でお客さんに伝えていることは、次の4つです。
- 端子の塩:差し込み口に塩が残ると接触が悪くなる。真水で落として乾かす
- 水洗い:真水のシャワーで流す。強い水圧を1か所に当て続けない
- 電圧:巻き上げが途切れるときは、まずバッテリーの残りと船の電源を疑う
- 保管:ドラグを緩めて湿気の少ない場所に。バッテリーは空のまま放っておかない
電動リールでよくある質問

Q. 電動リールの中古はありですか?
ありですが、初めての1台なら新品を薦めます。
前の持ち主の使い方や塩の残り方が、外から分かりにくいからです。
中古を選ぶなら、年式と、お店の動作確認や保証があるかを見てください。
Q. 安い電動リールでも大丈夫ですか?
浅場の軽い釣りで、年に数回使うくらいなら大丈夫です。
10台の中で一番安い19プレイズ600(第7位)がそれにあたります。
ただ、船宿の指定する道糸を巻けない番手を、安さで選ぶのは避けてください。
Q. 小型の電動リールで、どこまで釣れますか?
シマノの600番、ダイワの200番くらいまでの小型なら、タチウオ、ライトアジ、タイラバ、浅場のマダイが中心です。
PE3〜4号を長く巻くヤリイカや中深海には、1段大きいシマノ1000番、ダイワ300番を選んでください。
Q. 電動リールは何年使えますか?
釣りのあとの塩抜きと端子の手入れ、電源の使い方で大きく変わります。
Q. 左ハンドルはありますか?
機種によります。
シマノで左巻きの品番があるのは、フォースマスターの200・300・600の3機種で、601のように末尾が1の品番です。
ダイワは200JLのようにLが付く品番で、小型と中型の多くの機種に用意されています。
お店では在庫が少なく、取り寄せになることもあるので、早めに相談してください。
Q. カワハギにも電動リールは使えますか?
カワハギは、軽い手巻きの小型ベイトリールで釣るのが主流です。
電動リールの出番はあまりありません。
Q. ワカサギ用の電動リールも同じですか?
別の道具です。
ワカサギ用は手のひらに乗るくらいの小さな専用品で、作りも使い方も違います。
Q. タチウオテンヤに電動リールは要りますか?
浅場のタチウオテンヤなら、手巻きのカウンター付き小型ベイトリールで十分です。
水深のある船によく乗る人や、1日巻き続けるのがつらい人、ヤリイカなどにも回したい人なら、シマノ600番かダイワ200番の電動リールを選ぶと楽になります。
まとめ|初めての1台はシマノ600かダイワ200。深場にも回すならダイワ300かシマノ1000
- 番手は、船宿の指定するPEの号数と長さで決める。シマノ600番とダイワ200番、シマノ1000番とダイワ300番が同じ帯
- 巻上力は、同じ条件の数字で比べる。最大巻上力の大きい数字どうしを並べない
- メーカーは、操作の型で選ぶ。押し込むタッチドライブか、回すJOGパワーレバーか
- 年式は、名前の頭の2桁で見る。古い型が通販に残っている
- 電源は、船の電源か純正バッテリー。コードも純正が安心
- 浅場のタチウオテンヤだけなら手巻きで十分。深場・数釣り・腕の負担で電動に替える
タチウオ・アジ・タイラバの1台目で迷ったら、シマノの23フォースマスター600です。
ダイワで予算を抑えるなら、同じ帯の23レオブリッツ200Jです。
マダイやヤリイカ、中深海の入口まで1台で回したいなら、ダイワの26シーボーグ300Jを見てください。
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