こんにちは、現役釣具屋店員のみきやです。
夜釣りを始めると、まず要るのがヘッドライトです。
無いと仕掛けを結ぶのも、足元の段差を見るのも手探りになります。
ところが釣り用のヘッドライトだけでも、100ルーメンほどの小さなものから3,000ルーメンのものまであり、値段も千円台から2万円台まで幅があります。
「何ルーメンあればいいのか」「赤いライトは要るのか」は、夜釣りを始めた人がまず迷うところです。
通販には1万ルーメンをうたう安いライトも並んでいて、なおさら迷います。
私は釣具屋でルアーとラインの売り場を担当していて、仕事帰りには毎日のように釣りに行っています。
店は毎年担当の部門が決まっていて、その部門の釣りにも行くので、堤防のアジングやエギングから、磯、サーフ、船まで、夜にライトを点ける釣りは一通りやります。
私の働く店では、ライトの棚のほとんどがゼクサスです。
その定番のゼクサスに、防水と電池の持ちが強いSeaBondsやGENTOSなども加えて、釣りに合わせて選んでいきます。
ここでは、釣りに必要な明るさを場面ごとに整理したうえで、選び方の4つのポイントと、おすすめ10個を紹介します。
後半では、夜釣りのライトのマナーと、よく聞かれる質問にも答えています。
釣りのヘッドライトは何ルーメン?|手元・足元・移動で分けた明るさの目安

手元の作業なら100〜300ルーメン、足場の悪い磯やテトラを歩くなら500〜1,000ルーメンが目安です。
ルーメンは、ライトが出す光の量を表す数字です。
数字が大きいほど明るくなりますが、釣りで明るさが必要な場面は、実はそれほど多くありません。
夜釣りの時間のほとんどは、糸を結ぶ、ワームやエギを付け替える、釣れた魚から針を外す、といった手元の作業です。
手元は顔から30〜50cmほどの近さなので、100ルーメンもあれば十分に見えます。
ここで明るすぎるライトを使うと、白いラインやエギに光が反射して、かえって目がくらみます。
一方で、磯やテトラのように足元が平らでない場所を歩くときは、話が変わります。
数m先の岩の段差や、波が届く位置まで見えないと危ないので、500〜1,000ルーメンほどの強い光があると安心です。
平らな砂浜のサーフなら、400ルーメン前後でも歩けます。
場面ごとの目安をまとめると、次のとおりです。
表は横にスクロールできます。
| 場面 | 明るさの目安 | 光の色 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 手元の作業 (結ぶ・付け替え・針外し) | 100〜300ルーメン | 白・暖色 | 明るすぎると反射でまぶしい。広く照らすワイドの光が見やすい |
| 手元を最低限だけ | 赤で60〜130ルーメン前後 | 赤 | 水面や周りを白く照らしたくないとき。赤メインのライトの最大がこのくらい |
| 堤防の上の移動 | 100〜200ルーメン | 白 | 平らな堤防なら弱めの白で歩ける |
| サーフ(平らな砂浜)の移動 | 400ルーメン前後 | 白 | 足元は平らなので、波打ち際の位置が見えれば歩ける |
| 磯・テトラの移動 | 500〜1,000ルーメン | 白 | 段差や波の届く位置を遠くまで見る。遠くを照らすスポットの光が向く |
これを釣りごとに当てはめると、どの場面が多いかで必要な明るさが変わります。
| 釣り | 多い場面 | あると安心な明るさ | 向くライトの例 |
|---|---|---|---|
| アジング・メバリング(堤防・漁港) | 手元の作業がほとんど | 手元の100〜300ルーメン。赤があると便利 | ZX-R40・SPEC2 ライト |
| エギング・タチウオ(堤防) | 手元の作業と、堤防の上の移動 | 手元の100〜300ルーメンと、移動用の白 | SPEC2 ミドル |
| シーバス(河川・港湾) | 足場の確認と、ポイント間の移動 | 平らな護岸なら堤防の移動と同じ。足場が悪ければ磯・テトラの行 | SPEC2 ミドル |
| サーフ | 暗い砂浜を長く歩く | 移動用に400ルーメン前後 | SPEC2 ミドル・ZX-S730 |
| 磯・テトラ | 足場の悪い所を歩く | 移動用に500〜1,000ルーメン | ZX-S730・Perun 3(しぶきが多い磯) |
| 船 | 手元の作業(船の明かりがある) | 手元の100〜300ルーメン。周りの人を照らさない赤があると気を使わずに済む | ZX-195X |
最大のルーメンより「使う明るさで何時間もつか」を見る
ライトのパッケージに大きく書いてあるのは、一番明るくしたときの数字です。
ところが、一番明るい状態は電池の減りも一番早く、長くはもちません。
たとえば、あとで紹介するSeaBondsのSPEC2 ミドルモデルは、1000ルーメンで点けると約2時間15分、120ルーメンに落とすと約14時間もちます(メーカーの表示)。
明るさや点灯時間の測り方はメーカーごとに違うので、数字は同じメーカーの中で比べるほうが確かです。
夕方から夜中まで釣るなら、使う明るさで一晩もつものを選ぶと、途中で暗くなる心配がありません。
釣り用ヘッドライトの選び方|赤色LED・電源・防水・重さの4つ

明るさの目安が分かったら、残りは次の4つを見れば、釣りに合うかどうかが判断できます。
- 赤色LEDが付いているか
- 充電式か、電池式も使えるか
- 防水の等級(IPX4かIP66か)
- 重さと付け方(一体型か分離型か、照らす範囲)
赤色LEDがあるか|釣りのライトが赤い理由
釣り用のヘッドライトには、白いライトとは別に赤色LEDが付いているものが多くあります。
赤い光は水の中まで届きにくく、白い光より魚に気付かれにくいと言われる色だからです。
編集長のはるもアジングの集魚灯の記事で、赤は水の中で弱まるのが早い色だと書いています。
集魚灯では弱点になる性質が、ヘッドライトでは利点になるわけです。
もう1つの理由は、目が暗さに慣れたままでいられることです。
白い光で手元を照らしたあとに顔を上げると、しばらく周りが見えにくくなりますが、赤ならその差が小さく済みます。
周りの釣り人にとっても、白い光よりまぶしさが少ない色です。
ただし、赤なら水面を照らしてもいい、というわけではありません。
白より影響が少ないと言われるだけで、魚の種類や光の強さによっては赤でも散ることがあります。
赤は手元の作業用と考えて、水面に向けるのは魚を取り込むときくらいにしてください。
赤色LEDの明るさは、ライトによってかなり違います。
ZX-R40の赤(約15ルーメン)は手元をうっすら照らす程度です。
60〜65ルーメン(ZX-S730・SPEC2 ライトモデル)なら赤のまま結び直しができ、125〜130ルーメン(SPEC2 ミドルモデル・ZX-195X)なら赤だけで手元の作業をほぼ済ませられます。
赤を重視するなら、赤の数字も見てください。
赤で選ぶなら、次の3つが候補です。
- 赤がメインのライトが欲しい:ZEXUS ZX-195X(赤メインで約130ルーメン)
- 白は一番明るく、赤もしっかり欲しい:ZEXUS ZX-S730(白は最大1200ルーメン、赤は5灯で約60ルーメン)
- 値段と赤のバランスで選ぶ:SeaBonds SPEC2 ミドルモデル(赤は125ルーメンと35ルーメンの2段階)
充電式か電池式か|電池切れとバッテリーの安全
いま売り場に並んでいるヘッドライトは、USBで充電する充電式が中心です。
乾電池を買い足さなくていいので、毎日のように使う人ほど充電式のほうが楽です。
ただ、充電式だけのライトは、釣り場で電池が切れると、モバイルバッテリーが無ければその場では点けられません。
モバイルバッテリーがあっても、満充電までには数時間かかります。
乾電池も使えるライトなら、コンビニで電池を買えば点けられます。
このページで紹介する中では、GENTOS GH-203RGが専用の充電池と単3電池4本の両方で使え、ZEXUS ZX-195Xは単4電池3本か、ゼクサスの専用電池で使います。
電池の大きさは「mAh(ミリアンペアアワー)」で書かれていて、数字が大きいほど長くもちますが、そのぶん重くなります。
充電式なら、充電切れに備えて小さな予備のライトを1つ持っておくと安心です(考え方はよくある質問で)。
充電式のライトに入っているのは、リチウムイオン電池やリチウムポリマー電池です。
便利な電池ですが、扱いを間違えると発熱することがあるので、次の点は守ってください。
- 充電は目の届くところで。夏の車内にも置きっぱなしにしない(高温は電池を傷め、膨らむ原因になる)
- 膨らんだり、充電中に異常に熱くなったりしたら使わない。充電は付属のケーブルか、メーカーが指定する充電器で
また、リチウムイオン電池は、寒いと一時的に持ちが悪くなる性質があります。
冬の夜釣りでは、思ったより早く暗くなることがあるので、出かける前に満充電にしておくと安心です。
防水はIPX4とIP66の違いを見る
釣りのライトは、雨や波しぶき、濡れた手で触ることが前提です。
防水の強さは「IPX4」「IP66」のような等級で書かれています。
- IPX4:どの方向から水しぶきがかかっても大丈夫な等級。雨の中で使える
- IP66:ほこりが入らず、強い水の噴射にも耐える等級。波しぶきをかぶる場所でも安心
- IP68:水に沈めても使える等級(深さや時間はメーカーが決める)
ここで紹介するゼクサスのライトは、どれもIPX4です。
堤防で雨に当たる程度なら困りませんが、磯で波しぶきを頻繁にかぶるなら、IP66のSeaBondsやGENTOS、IP68のOlightのほうが安心できます。
重さと付け方|一体型と分離型、照らす範囲
ヘッドライトは数時間つけっぱなしにするので、重さも大事です。
形は大きく分けて2つあります。
- 一体型:ライトと電池がおでこの前に1つにまとまっている。軽くて付け外しが楽。ZX-R40(約32g)やラグゼ LEHL270CMP(約62g)など
- 分離型:ライトはおでこ、電池は後頭部に分かれている。電池が大きくても前後で重さがつり合い、長時間でも疲れにくい。ZX-S730やZX-R740、GH-203RGなど
堤防で数時間なら一体型で十分です。
夜通し釣る、磯やサーフを長く歩く、という人は、電池の大きい分離型が向いています。
照らす範囲も見てください。
広く照らす「ワイド」の光は手元の作業がしやすく、狭く遠くまで照らす「スポット」の光は移動や遠くの確認に向いています。
ZX-195XやGH-203RGのように、光の広がりを切り替えられる機能(フォーカス)が付いたものもあります。
頭に付けるのが苦手なら、首に掛けるライトや帽子のつばに付けるライトもあります。
こちらは番外編で紹介しています。
釣りのヘッドライトおすすめ10選|一覧表

ここからは、釣りで使いやすいヘッドライトを10個紹介します。
値段の帯ごとの8個と、首掛け・帽子に付ける番外の2個です。
ZX-S730の節では、兄弟機のZX-R740にも触れます。
迷ったらSeaBondsのSPEC2 ミドルモデルです。
理由は商品の節で書いています。
どれから見ればいいか迷ったら、次のように選んでください。
- 初めての1台を5千円以下で:軽さならZEXUS ZX-R40、防水と電池の持ちならSeaBonds SPEC2 ライトモデル
- 夜釣りが多く、1台でいろんな釣りに使いたい:SeaBonds SPEC2 ミドルモデル
- 赤いライトで手元を照らしたい:ZEXUS ZX-195X
- 乾電池も使えて頑丈なものがいい:GENTOS GH-203RG
- サーフや堤防の移動を明るく照らしたい:ZEXUS ZX-S730
- 波しぶきをかぶる磯でも明るさが欲しい:IP68のOlight Perun 3
10個を一覧にすると、次のとおりです。
名前を押すと、その商品の紹介へ飛びます。
表は横にスクロールできます。
| ヘッドライト | 価格帯 | 最大の明るさ | 赤 | 電源 | 防水 | 重さ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ZEXUS ZX-R40 | 4千円台 | 420ルーメン | あり(弱め) | 充電式 | IPX4 | 約32g |
| SeaBonds SPEC2 ライトモデル | 4千円台 | 300ルーメン | あり | 充電式 | IP66 | 約114g |
| がまかつ ラグゼ LEHL270CMP | 2千円台 | 270ルーメン | あり(UVも) | 充電式 | IPX4 | 約62g |
| SeaBonds SPEC2 ミドルモデル | 6千円台 | 1000ルーメン | あり(2段階) | 充電式 | IP66 | 約118g(ベルト込み) |
| ZEXUS ZX-195X | 5千円前後 | 赤130・白180ルーメン | 赤がメイン | 単4電池・専用電池 | IPX4 | 約50g(本体) |
| GENTOS GH-203RG | 8千円台 | 700ルーメン | なし | 専用充電池・単3電池 | IP66 | 約324g(電池込み) |
| ZEXUS ZX-S730 | 1万円台半ば | 1200ルーメン | あり(5灯) | 充電式 | IPX4 | 約130g(本体) |
| Olight Perun 3 | 1万円台前半 | 3000ルーメン | あり | 充電式 | IP68 | 約150g(電池込み・バンド別) |
| ハピソン YF-201(首掛け) | 7千円台 | 600ルーメン(ブースト) | あり | 充電式 | IPX5 | 約170g |
| KLARUS HC3(キャップ) | 2千円台 | 100ルーメン | あり | 充電式 | IPX5 | 約37g |
価格は変動するので幅で示しています。
正確な価格は各商品リンクから確認してください。
セール時は幅より安くなることもあります。
明るさ・点灯時間・防水・重さは、ここから先もすべてメーカーの表示です。
【5千円以下】コスパのいい最初の1台と、予備のライトに

5千円以下の安い価格帯でも、赤色LEDや防水の付いた釣り向けのヘッドライトが買えます。
堤防の釣りが中心の人の最初の1台にも、充電式のメインに足す予備にも向いている3つです。
ZEXUS ZX-R40|釣具屋のライトの棚の定番。軽くて最初の1台に
ゼクサスの中でも、小さくて軽い入門の1台がZX-R40です。
ゼクサスは、冨士灯器という日本のライトメーカーのブランドで、釣りに使うことを考えたライトを多く出しています。
釣り好きへのプレゼント60選の記事でも、私はこのZX-R40を推しました。
- 初めてヘッドライトを買う人
- 堤防や漁港で、手元を照らせれば十分という人
- とにかく軽さを優先したい人
明るさは白が最大約420ルーメン、電球色が約190ルーメン、赤が約15ルーメンです。
スイッチを長押しすると、どの色も明るさを100%から5%まで無段階で調整できるので、手元に合わせて光を絞れます。
重さは約32gと、紹介する10個の中で一番軽く、つけているのを忘れるくらいです。
ヘッドベルトのほかに、専用のクリップも付属しています。
電池は600mAhの充電式で、白の点灯時間は100%で約2時間、5%まで落とせば約18時間です。
防水はIPX4で、雨の中でも使えます。
赤は約15ルーメンと控えめなので、赤だけで結び直しまでしたいならZX-195Xのほうが楽です。
SeaBonds SPEC2 ライトモデル|アジング・メバリングの手元に。IP66で114g
SeaBonds(シーボンズ)は、長崎県佐世保市で生まれた釣りのブランドです。
SPEC2は釣りに合わせて作られたヘッドライトで、明るさと電池の大きさで3つのモデルがあります。
ライトモデルは、その中で一番明るさを抑えた、堤防のライトゲーム向けのモデルです。
- アジングやメバリングなど、手元の作業が中心の釣りをする人
- 5千円以下で、防水の強いものが欲しい人
明るさは白が300ルーメンと25ルーメン、赤が65ルーメンと30ルーメンの2段階ずつです。
アジングやメバリングで手元を照らすには、300ルーメンあれば足ります。
点けたときに赤から始められるので、周りに人がいる堤防でも、いきなり白く光らせずに済みます。
防水はIP66、重さは約114gです。
電池は2,200mAhの充電式で、弱い明るさなら最大約56時間もちます。
USBのType-Cで充電でき、満充電までは4〜5時間です。
ZX-R40と比べると重さは増えますが、そのぶん電池が大きく、防水の等級も上です。
磯や船にも持っていくなら、こちらのほうが安心です。
がまかつ ラグゼ LEDヘッドライト LEHL270CMP|UVで夜光エギ・ワームを光らせる
がまかつは、釣り針で知られる日本の釣具メーカーです。
ラグゼはそのがまかつのルアー釣り向けのブランドで、ロッドや小物と並んで、ヘッドライトも出しています。
- 夜光のエギやワームをよく使う人
- 2千円台で、釣り向けの機能がそろったものが欲しい人
このライトの一番の特徴は、白と赤に加えて、UV(紫外線)のライトが付いていることです。
夜光(蓄光)のエギやワームは、光を当てておくと暗い中でしばらく光ります。
UVのライトを当てると、短い時間でしっかり光らせることができます。
紫外線に反応して光るケイムラのカラーも、UVを当てると光り方が分かります。
夜光のエギを光らせてから投げる使い方は、エギの色の選び方でも触れています。
明るさは最大270ルーメンで、ほかに手元を照らす暖色のライトもあります。
重さは約62g、電池は1,200mAhの充電式で、白を一番明るくして約4時間もちます。
防水はIPX4です。
ボタンを押すとどのモードからでもすぐ消せる機能、前回のモードで点く機能、誤って点かないようにするロック機能、電池の残量表示も付いています。
この値段で、釣りに要る機能はひと通りそろっています。
【5千〜1万円】夜釣りが多い人の本命

夜釣りに行く回数が多いなら、この価格帯から選ぶと失敗が少なくなります。
明るさ、電池の持ち、防水のどれかがはっきり強いライトがそろっています。
SeaBonds SPEC2 ミドルモデル|明るさ・赤・防水・電池の持ちがそろった1台
迷ったら、このSPEC2 ミドルモデルです。
1000ルーメンの白と2段階の赤、IP66の防水、弱めの明るさで十数時間もつ電池と、釣りのヘッドライトに欲しいものが1台にそろっています。
- 堤防から磯まで、いろんな夜釣りに1台で使いたい人
- 一晩ずっと点けていても、電池が持つものが欲しい人
- 波しぶきをかぶる場所でも使いたい人
明るさと点灯時間は、メーカーの表示で次のとおりです。
| モード | 明るさ | 点灯時間 |
|---|---|---|
| 白 Hi | 1000ルーメン | 約2時間15分 |
| 白 Lo | 120ルーメン | 約14時間 |
| 赤 Hi | 125ルーメン | 約4時間 |
| 赤 Lo | 35ルーメン | 約11時間 |
手元の作業は白のLoか赤で足りるので、ふだんはそちらを使い、磯やテトラを歩くときだけHiにする、という使い方なら一晩もちます。
電池は2,600mAhの充電式で、過充電や過放電を防ぐ保護回路が付いています。
本体はアルミで、重さはベルトを含めて約118gです。
電池まで本体に入った一体型なので、ZX-R40の3〜4個分の重さがおでこにかかりますが、気になる人は首に掛けて使うこともできます。
同じSPEC2には、電池を3,500mAhに大きくしたハイモデルもあります。
明るさは同じで、白のHiは約4時間、Loは約20時間40分と長くもちますが、重さは約135gに増えます。
夜通し釣ることが多いなら、ハイモデルも候補に入れてください。
ZEXUS ZX-195X|赤がメインの手元ライト。単4電池で使える
ZX-195Xは、赤いライトをメインにしたゼクサスのヘッドライトです。
多くは白がメインで赤はおまけですが、このライトは逆です。
- 手元の作業をほとんど赤で済ませたい人
- 乾電池でも使えるライトが欲しい人
- メインのライトに足す、手元専用の2台目を探している人
明るさは赤のメインが約130ルーメン、白のサブが約180ルーメンです。
赤で130ルーメンあれば、結び直しや針外しも赤のままでできます。
光の広がりを変えられるフォーカス機能も付いています。
電池は単4のアルカリ電池3本か、ゼクサスの専用電池で、赤のメインは約3.5〜28時間、白のサブは約11〜82時間もちます(どちらも明るさ100%〜10%)。
本体の重さは約50g、防水はIPX4です。
白は180ルーメンなので、磯やサーフを歩くための明るさはありません。
堤防や船で手元を照らすためのライトと考えてください。
同じ形で白がメインのZX-195もあるので、買うときは型番の末尾の「X」を確認してください。
GENTOS GH-203RG|単3電池も使える、頑丈な分離型
GENTOS(ジェントス)は、作業用や登山用のライトで知られる日本のメーカーです。
GH-203RGは、仕事でも使われるGシリーズのヘッドライトで、丈夫さと電池の自由さが強みです。
- 充電が切れても、乾電池で点けられるようにしておきたい人
- 磯やサーフで、ライトを落としたりぶつけたりしやすい人
明るさは700ルーメン、340ルーメン、110ルーメンの3段階で、点灯時間はそれぞれ約15時間、約34時間、約93時間です(専用充電池を使ったときのメーカーの表示。乾電池では変わります)。
電池は5,600mAhの専用充電池か、単3のアルカリ電池4本で、どちらでも使えます。
防水はIP66で、2mの高さから落としても壊れにくい作りです。
光の広がりはスポットからワイドまで無段階で変えられ、電池のケースには後ろから見える認識灯も付いています。
ユーザー登録をすると5年の保証が付くのも、長く使うには安心です。
ただし、前を照らす赤色LEDはありません。
重さも電池込みで約324gあり、紹介する中では一番重いライトです。
電池を後頭部に背負う分離型なので重さは前後に分かれますが、軽さや赤を重視するならゼクサスやSeaBondsを選んでください。
【1万円〜】最強クラス|磯・サーフで歩く人に

1万円を超えると、明るさは1,200〜3,000ルーメンになり、遠くまで照らせるようになります。
堤防だけなら必要ない明るさですが、磯やサーフ、テトラのように足場の悪い場所を暗い中で歩く人には必要な明るさです。
釣りのヘッドライトで「最強」を選ぶなら、赤と照射距離までそろったゼクサスのZX-S730とZX-R740です。
明るさの数字だけならOlightのPerun 3が上ですが、こちらは釣り専用ではなく、防水の強さが持ち味のライトです。
ZEXUS ZX-S730|1200ルーメンと赤5灯。ゼクサスの最強クラス
ZX-S730は、ゼクサスの新しい上位モデルです。
ライトはおでこ、電池は後頭部に分かれた分離型で、明るさと赤の強さを両方取りたい人に向いています。
- 磯やサーフで、遠くまで照らせる明るさが欲しい人
- 明るい白と、しっかり使える赤の両方が欲しい人
明るさは、ブースト時にメインのLEDと白のサブ4灯を合わせて約1200ルーメン、メインだけで約1000ルーメンです。
照射距離は約200mあり、暗い磯でも先の足場まで見通せます。
赤は5灯で約60ルーメンあり、手元の作業も赤でこなせます。
メインのLEDは、100%で約5.8時間、10%まで落とせば約31時間もちます。
本体の重さは約130gで、防水はIPX4です。
上の箱のセットには、専用の充電池ZR-02と、ライトの前に付けるカバー(Z-GUARD)が付きます。
同じゼクサスで、もっと明るさと電池の持ちを取るなら、ZX-R740もあります。
プレゼント60選の記事で、私が推したもう1台です。
明るさはブースト時で約1300ルーメン、照射距離は約220mで、メインのLEDは100%で約9.5時間、10%で約46時間もちます。
赤は4灯です。
重さは電池を除いて約145gと少し重くなります。
ZX-R740は、Amazonではネックベルトが付いた2万円台のセットが中心なので、本体だけなら楽天やYahoo!ショッピングで探すのが早いです。
Olight Perun 3|3000ルーメン・IP68。手に持つライトにもなる
Olight(オーライト)は、懐中電灯やタクティカルライトで知られるライトのメーカーです。
Perun 3は、ヘッドバンドに付ければヘッドライト、外せば手に持つライトとして使える2WAYのライトです。
- 釣り以外のキャンプや防災にも使える、明るいライトが欲しい人
- 水に落としても壊れにくいものが欲しい人
明るさは最大3000ルーメン、照射距離は約160mです。
防水はIP68で、1.5mの高さから落としても耐える作りになっています。
赤のライトも付いていて、2段階で明るさを変えられます。
ライトの角度は180°変えられ、クリップと磁石で、ベストのポケットや車の鉄の部分に留めることもできます。
ただし一体型なので重さはおでこの前に集まり、3000ルーメンを釣りで使う場面は移動のときくらいです。
釣り専用より、釣りにも使える頑丈なライトが欲しい人向けです。
番外|首掛けライトとキャップライト

ヘッドバンドで頭を締め付けるのが苦手な人や、帽子をかぶって釣りをする人には、首に掛けるライトや帽子のつばに付けるライトもあります。
ハピソン YF-201|首に掛けるので、頭が軽い
ハピソンは、集魚灯やアニサキスライトなど、釣りのライトを多く出している日本のメーカーです。
YF-201は、首から胸の前にぶら下げて使うチェストライトです。
頭に何も付けないので、長い時間使っても疲れにくく、帽子やフードとも干渉しません。
集光と散光の2つのライトがあり、どちらも強で約200ルーメン、2つ同時で約400ルーメン、ブーストで約600ルーメンまで明るくなります。
赤のライトも付いています。
重さは電池込みで約170gです。
ライトの向きが体の向きで決まるので、顔を向けた方向を照らすヘッドライトとは使い勝手が違います。
手元の作業より、足元と前を照らしながら歩くのが得意なライトです。
KLARUS HC3|キャップのつばに付ける、手をかざして点くライト
HC3は、キャップのつばに挟んで使う小さなライトです。
付属のヘッドバンドで、普通のヘッドライトのように頭に付けることもできます。
明るさは最大100ルーメンで、白と赤があります。
センサーの機能を入れておくと、手をかざすだけで点けたり消したりできるので、手が濡れていたり汚れていたりしてもボタンを触らずに済みます。
電池は500mAhの充電式で、白の弱なら最大約27時間もちます。
防水はIPX5です。
100ルーメンなので、磯やサーフを歩くには暗いですが、帽子をかぶって堤防で釣りをする人の手元用や、メインのライトの予備に向いています。
夜釣りのライトのマナー|水面と人の顔を照らさない

ヘッドライトは手元と足元を照らす道具です。
夜の釣り場ではみんながライトを使うので、向ける先には気を付けてください。
水面を照らさない
夜の水面にライトを当てると、魚が驚いて散ってしまいます。
自分の釣りだけでなく、隣で釣っている人の魚まで散らすことになるので、ライトは手元と足元だけに向けてください。
水面を照らすのは魚を取り込むときだけにして、手早く済ませます。
つりはるの刺さる魚の記事では、夜の河川でヘッドライトを当てた瞬間に、ダツが跳ねてきた話を紹介しています。
ダツは光に向かって跳ぶ性質がある魚で、口先が鋭く、当たるとけがをします。
水面を照らさないのは、魚を散らさないためだけでなく、身を守るためでもあります。
人の顔を照らさない|ライトは少し下向きに
夜の釣り場で一番嫌がられるのが、人の顔に向けてライトを当てることです。
隣の人と話すときは、顔を向ける前にライトを消すか、下に向けてください。
ヘッドライトの角度を、ふだんから少し下向きにしておくと、顔を上げたときに相手の目に光が入りにくくなります。
ちょうど手元から足元を照らすくらいの角度が使いやすいです。
車のライトと、後ろからの見え方
堤防の上まで車で入れる釣り場では、車のヘッドライトにも気を付けてください。
釣り座に向けて車を止めると、それだけで水面と人を照らしてしまいます。
釣り場に着いたら、早めにライトを消すか、海に背を向けて止めます。
また、暗い堤防を歩くときは、後ろから来た人や車に自分の位置を知らせることも大事です。
GH-203RGのように電池のケースに後ろ向きの認識灯が付いたライトもあり、点けておくと後ろから見つけてもらいやすくなります。
釣りのヘッドライトでよくある質問

Q. 10000ルーメンのヘッドライトは釣りに要りますか?
釣りには要りません。
手元の作業は100〜300ルーメン、足場の悪い場所を歩くときでも500〜1,000ルーメンあれば足ります。
それ以上明るいと、ラインや濡れた岩に光が反射してまぶしく、周りの釣り人の迷惑にもなります。
明るさを最優先にするなら、ZX-S730やPerun 3のように、メーカーが明るさと点灯時間を公表しているものから選んでください。
Q. 釣りのヘッドライトはなぜ赤いライトが付いているんですか?
赤は水の中に届きにくく、白い光より魚に気付かれにくいと言われる色だからです。
目が暗さに慣れたままでいられ、周りの人もまぶしくない、という理由もあります。
詳しくは赤色LEDの選び方で書いています。
Q. ゼクサスとジェントス、釣りならどっちがいいですか?
赤のライトと軽さで選ぶならゼクサス、頑丈さと防水、乾電池の使いやすさで選ぶならジェントスです。
ゼクサスの中で選ぶなら、堤防の手元はZX-R40、赤で作業したいならZX-195X、磯やサーフを歩くならZX-S730かZX-R740です。
Q. 予備のライトは要りますか?
充電式のライトを使うなら、予備を1つ持っておくと安心です。
充電を忘れた日に、帰り道まで真っ暗になるのを防げます。
予備は明るさより、小ささと軽さで選んでください。
乾電池で使えるライトか、ポケットに入る小さなライトがあれば十分です。
帽子に付けるKLARUS HC3や、次の質問の手ごろなライトも予備に向いています。
Q. 1,000円台のヘッドライトでも足りますか?
近場の堤防で短い時間釣るなら、1,000円台のヘッドライトでも使えます。
たとえば下のLeproのライトは、300ルーメンで、スポットとワイドの切り替え、赤のサブライト、IPX4の防水が付いていて、通販でもよく売れています。
点灯時間は約4〜15時間です。
車に置いておく予備にもちょうどいいです。
同じ300ルーメンでも、SPEC2 ライトモデルは弱い明るさなら最大約56時間もち、防水はIP66で、点けたときに赤から始められます。
毎日のように使う、夜通し釣る、磯で波しぶきをかぶる、という使い方なら、この差が効いてくるので、釣り向けのライトのほうが安心できます。
Q. 100均のヘッドライトは釣りに使えますか?
100均でもヘッドライトは売られていて、暗い場所で手元を照らすだけなら使えます。
ただ、明るさや防水、電池の持ちは釣り向けのライトにはかないません。
車に積んでおく非常用や、メインのライトのさらに予備と考えてください。
まとめ|迷ったらSPEC2 ミドル、明るさならZX-S730
- 明るさは手元で100〜300ルーメン、足場の悪い移動で500〜1,000ルーメンが目安
- 最大のルーメンより、使う明るさで何時間もつかを見る
- 赤色LEDは手元の作業用。赤でも水面に向けるのは取り込みのときくらいに
- 充電式なら予備のライトを1つ。乾電池も使えるライトなら電池切れに強い
- 迷ったらSPEC2 ミドルモデル。サーフや堤防の移動を明るくするならZX-S730、しぶきをかぶる磯ならPerun 3、5千円以下ならZX-R40
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