ライトショアジギング入門|手持ちロッドで代用できる?タックルの号数・釣り方・釣れない原因まで徹底解説

こんにちは、つりはる代表のはるです。年間200釣行以上、ショアからだけでも毎年100匹以上の青物を釣っています。

ライトショアジギング(LSJ)は、20〜40g程度のメタルジグを岸から投げて青物を狙う釣りです。道具さえ揃えば、堤防から誰でも青物が狙えるようになる——それがこの釣りが一気に広まった理由だと思います。

ただ、これから始める人がつまずくポイントは、ほぼ決まっています。

  • そもそもロッドを新しく買う必要があるのか分からない
  • PE何号・リーダー何lb・リール何番、という数字が覚えられない
  • ジグを投げても投げても釣れない

この記事では、その3つを最初に片付けます。特に「手持ちのシーバスロッドやエギングロッドで代用できるのか」は、検索で一番多い質問なのに、まともに答えている記事がほとんどありません。釣具屋の店頭でも毎週聞かれる質問なので、表にして判定します。

目次

結論|まず揃えるべきものと数字のまとめ

細かい話の前に、「これだけ買えば始められる」という結論を先に置いておきます。

項目結論ひとこと
ロッド10ft前後・MHクラス迷ったら10フィート。飛距離と扱いやすさの両立点
リール4000〜5000番のハイギアシマノなら4000XG/C5000XG、ダイワなら4000〜5000番
PEライン1〜1.5号を200m細すぎると高切れ、太すぎると飛ばない
リーダーフロロ20〜30lb(5〜8号)1.5〜2ヒロ(2〜3m)取る
メタルジグ30gと40gを数個ずつまずこの2つのウエイトだけでいい
予算2〜3万円ロッド1万・リール1万・小物1万が目安

この数字さえ押さえておけば、細かいことは後から覚えれば大丈夫です。以下、なぜそうなるのかを順番に説明します。

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ライトショアジギングとは?|ショアジギング・SLSとの違い

「ショアジギング」と一口に言っても、使うジグの重さで3つに分かれます。ここを混同すると道具選びを間違えます。

名称ジグの重さ狙う魚ロッド
スーパーライト(SLS)5〜30g小型青物・根魚・アジ・サバエギング〜シーバスロッドで代用可
ライト(LSJ)20〜60gツバス〜ハマチ・サゴシ・ヒラメ10ft・MH前後
ショアジギング60〜120gブリ・ヒラマサ・カンパチ10〜11ft・H〜XH

この記事が扱うのは真ん中の「ライトショアジギング」です。ジグは20〜40gが中心で、体力的にも道具的にも、一番現実的に続けられる領域になります。

重いジグ=大きい魚、ではない

ここで誤解されがちなことをひとつ。ジグの重さは「魚の大きさ」ではなく「飛距離と沈む速さ」を決めるものです。

実際に私は、20gのジグで80cmオーバーのブリを釣ったことがあります。逆に80gのジグで30cm前後のツバスが釣れたこともあります。軽いジグだから大物が獲れない、ということはありません。

重さを決める基準は、「どこまで飛ばしたいか」「どのくらいの速さで沈めたいか」の2つです。

普通のショアジギングとの一番の違いは「体力」

100gのジグを一日中しゃくり続けるのは、率直に言ってかなりきついです。LSJなら30g前後なので、朝マズメの2時間を集中して投げ切れます。

釣行回数が増えるほど釣果は伸びる釣りなので、続けやすさそのものが釣果に直結します。そこがLSJの最大の利点だと思っています。

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【最多質問】手持ちのロッドで代用できる?

検索で一番多い質問がこれです。「シーバスロッドでできる?」「エギングロッドは?」——店頭でも毎週のように聞かれます。

結論から言うと、代用できるロッドは多い。ただし「投げられる」と「安心して獲れる」は別です。

流用可否の判定表

手持ちのロッド判定使えるジグ注意点
シーバスロッド 9〜10ft M◎ そのまま使える〜35g最も相性がいい。まずはこれで始めていい
シーバスロッド 8ft台 ML△ SLSまで〜25g飛距離が出ない。堤防の近距離なら
シーバスロッド 10ft MH◎ 本命に近い〜45gほぼLSJ専用ロッドと同じ使い方ができる
エギングロッド 8.6ft M△ SLS向け〜30gティップが繊細。青物を掛けると折れるリスク
サーフロッド 10〜11ft○ 使える〜40g長く重いので疲れやすい
ショアジギングロッド H以上△ オーバースペック60g〜軽いジグが飛ばない・乗らない
磯竿・投げ竿× 不可ルアーのキャストを想定していない

シーバスロッドが一番おすすめな理由

LSJに一番近いのはシーバスロッドです。長さもルアーウエイトも、ちょうど重なる領域にあります。

実際、私がシーバスロッドを選ぶときも「サーフやライトショアジギングまで視野に入れるなら9.3ftを選ぶ」という基準で見ています。それくらい守備範囲が重なっています。

ただし注意点がひとつ。シーバスロッドのルアーウエイト上限が「MAX35g」と書いてあるなら、40gのジグは投げないでください。上限ギリギリは投げられても、キャスト切れや破損のリスクが跳ね上がります。

エギングロッドは「やめたほうがいい」寄り

エギングロッドでのLSJは、検索でもよく見かける組み合わせですが、私は積極的にはおすすめしません。

理由はティップ(穂先)の作りです。エギングロッドはエギをシャクるために先が繊細に作られており、青物の突っ込みに対する余力が少ないです。

20g前後のジグで小型青物を狙う(SLS)なら成立します。ただし本格的にLSJをやるなら、素直に専用ロッドを買ったほうが結果的に安上がりです。

結局、新しく買うべきか

あなたの状況おすすめ
シーバスロッド9〜10ftを持っているまずそれで始める。買うのは釣れてから
エギングロッドしか持っていない20g前後で試す→続けそうなら専用ロッドを買う
何も持っていない1万円前後のLSJロッドを1本買う
ショアジギングロッドHを持っている軽いジグ用に1本足したほうが快適

「続くか分からないから、まず手持ちで試す」は完全に正しい判断です。そのうえでハマったら、専用ロッドを買ってください。

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タックル|ロッド・リール・ライン・リーダー

ロッド|10ft前後・MHが基準

長さ向いている場所評価
9ft台堤防・小場所取り回しがいい。飛距離はやや落ちる
10ft前後堤防・サーフ・オールラウンド迷ったらここ。最も本数が出ている長さ
11ft以上サーフ・磯飛ぶが重い。疲れやすい

私自身も10フィートロッドをメインに愛用しています。軽快さと飛距離の両立ができ、ショアジギングでは最も使いやすい長さだと感じています。実際、所有しているショアジギングロッドはほとんどが10フィート前後です。

硬さはMH(ミディアムヘビー)が基準です。40gのジグを気持ちよく投げられて、ハマチクラスならしっかり寄せられます。

最初の1本におすすめのロッド

1万円前後で、LSJに必要な性能は十分に手に入ります。最初からハイエンドを買う必要はまったくありません。

アブガルシア ソルティーフィールド SFS-1002MHは、10フィート・MHという最も潰しの利くスペックで、価格が抑えられている入門機です。最初の1本として不足はありません。

シマノ コルトスナイパーBB S100MHは、ショアジギングロッドの定番入門機です。ブランクスがしっかりしているぶん、後々重いジグに移行しても使い続けられます。

リール|4000〜5000番のハイギア

番手PE1号の糸巻き量用途
3000番約200mSLS寄り。軽さ重視
4000番約200〜300m迷ったらここ。LSJの標準
C5000番約300m以上大型青物も想定するなら

ギア比はハイギア(XG/HG)を選んでください。青物はルアーが速く動くほど反応することが多く、1回転で多く巻けるほうがジャークのテンポも作りやすいです。

ダイワ(DAIWA)
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ダイワ フリームス LT5000-CXH/シマノ アルテグラ C5000XGは、どちらも1万円台で買えて、LSJには十分すぎる性能があります。

ストラディック C5000XGは2万円台ですが、私自身もライトショアジギングやサワラキャスティングで愛用しており、その軽さと巻きの滑らかさはハイエンドモデルと変わらないレベルです。長く使うつもりなら、ここまで出す価値はあります。

PEライン|1〜1.5号を200m

PE号数強度目安こんな人
0.8号16lb前後SLS寄り。小型青物のみ
1号20lb前後迷ったらここ。飛距離と強度のバランス
1.5号30lb前後ブリクラスが回る釣り場なら
2号以上40lb前後LSJにはオーバー。飛距離が落ちる

200m巻いておけば、高切れしても現場でリカバリーできます。150mだと1回のトラブルで釣行が終わることがあります。

ショックリーダー|フロロ20〜30lbを2〜3m

リーダーは必須です。PEは根ズレと歯に極端に弱く、直結だとサゴシ1匹で終わります。

PE号数リーダー長さ
0.8号16〜20lb(4〜5号)1〜1.5m
1号20〜25lb(5〜6号)1.5〜2m
1.5号30lb(8号)2〜3m
シーガー(Seaguar)
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ノットはFGノットを覚えてください。結束強度が高く、ガイド抜けもいいので、この釣りでは事実上の標準です。

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メタルジグの選び方|重さ・形・カラー

重さ|まずは30gと40gだけでいい

重さ使う場面備考
20g堤防の近距離・凪SLS寄り
30g基準。まずこれ堤防でもサーフでも使える
40g風・潮が速い・深い30gで底が取れない時に
60g強風・激流・大遠投ロッドのウエイト上限を必ず確認

最初は30gと40gを数個ずつで十分です。色違いを含めて6個もあれば、1シーズン戦えます。

形状|センターバランスから始める

重心動き向いている場面
センターヒラヒラと水平フォール万能。最初はこれ
リア(後方)飛距離が出る・素直に落ちるとにかく遠投したい時
フロントダートしやすい近距離でリアクションを出したい時

迷ったらセンターバランス(またはリア寄り)です。フォールで食わせられるので、初心者ほど恩恵があります。

カラー|シルバー系とゴールド系の2つで足りる

カラー使う条件
シルバー・ブルピン晴天・澄み潮。ベイトがイワシ系
ゴールド・アカキン曇り・濁り・朝夕マズメ
グロー(夜光)夜明け前・完全な暗がり
ピンク迷った時の1投目。実績が高い

「晴れたらシルバー、濁ったらゴールド」——最初はこれだけで大丈夫です。

最初に買うべきメタルジグ

メジャークラフト ジグパラショートは、フック付きで実売800円前後という圧倒的な導入しやすさが強みです。根掛かりでロストしても心が折れません。最初の10個はこれでいいと思っています。

ダイワ TGベイトはタングステン製で、同じ重さでも小さくよく飛びます。値段は張りますが、ベイトが小さい時の切り札になります。

オーナー 撃投ジグは飛距離に振ったモデルで、向かい風や大遠投が必要な場面で頼りになります。

アシストフックとスナップ|ここをケチると獲れない

意外と軽視されるのがここです。ジグにこだわってもフックが伸びたらすべて無駄になります。

フックセッティング

狙いセッティング理由
青物メインフロントにアシスト1〜2本のみ青物は頭から食う。リアは不要でトラブルも減る
根魚・フラットフロント+リアトレブル後ろから食うことが多い
根が荒い場所フロントのみ根掛かりを最小限に

市販のジグに最初から付いているフックは、消耗品だと思ってください。数匹釣ったら曲がりや刺さりを確認して、鈍っていたら交換します。

スナップは強いものを

ジグの交換はスナップで行います。毎回リーダーを結び直していたら時合いが終わります。

ただし安いスナップは開きます。青物が掛かった瞬間にスナップが伸びて終了、というのは実際に起きる事故です。強度表記のあるものを選んでください。

アクティブ
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釣り方|まずは「ただ巻き」から

いきなり難しいアクションを覚える必要はありません。LSJは、ただ巻きだけでも普通に釣れます。

① ただ巻き(最初はこれ)

キャストして、着底させて、一定の速度で巻いてくるだけです。

  • キャストして糸を出し切る
  • 着底を待つ(ラインの動きが止まったら着底)
  • ロッドを立てて、一定速度で巻く
  • 足元まで巻いてきたら、また投げる

速度は「速いかな」と思うくらいで正解です。青物は速い動きに反応します。ゆっくり巻きすぎて釣れないパターンが非常に多いです。

② ワンピッチジャーク

ロッドを1回しゃくる=リールを1回転、というリズムを刻む動かし方です。ジグが左右に跳ねて、強くアピールします。

ただ巻きで反応がない時の切り替えとして使ってください。最初から連発しようとすると腕が持ちません。

③ リフト&フォール

ロッドで持ち上げて、落とす。落ちている時に食ってくることが多く、根魚やフラットフィッシュに特に有効です。

フォール中はラインを見ていてください。ラインが不自然に走ったり止まったりしたら、それがアタリです。

④ カウントダウンでレンジを刻む

着水後に「1、2、3…」と数えてから巻き始めると、どの深さに魚がいるかを再現できます。

釣れた時のカウント数を覚えておくのが一番大事です。「10カウントで食った」と分かれば、次からその層を集中的に狙えます。

飛距離を伸ばす4つのコツ

LSJは飛距離が釣果に直結します。同じ場所で投げていても、10m先まで届く人と届かない人では通せる範囲が変わります。

コツ内容
タラシを長めに取る穂先からジグまで50〜80cm。遠心力が使える
8割の力で振るフルパワーはブレて逆に飛ばない。バックラッシュの原因にも
後ろでしっかり止める振りかぶった位置で一瞬止めると、ロッドが曲がって反発する
ラインをコーティングするPEの滑りが変わる。地味だが確実に効く

「PEにシュッ!」は本当に飛距離が変わります。ライントラブルも減るので、投げる回数の多いこの釣りとは相性が抜群です。

釣れる時期と時間帯

ベストシーズンは秋

季節状況難易度
春(4〜6月)サゴシ・小型青物。数は少なめ
夏(7〜8月)小型のツバス・ワカシが回り始める
秋(9〜11月)ベストシーズン。サイズも数も出る
冬(12〜2月)回遊が落ちる。当たれば大型

始めるなら秋です。夏に生まれた小型青物が成長して沿岸に寄るので、この時期なら初心者でも普通に釣れます。

時間帯は朝マズメが圧倒的

時間帯期待度備考
日の出前後1時間◎ 最重要ここを外すと一日が変わる
日中潮が動くタイミングなら可能性あり
夕マズメ朝ほどではないが十分狙える
△(青物)タチウオ・シーバスなら有望

朝マズメの1時間は、日中の5時間より価値があります。早起きが一番のテクニックだと本気で思っています。

ライトショアジギングで釣れる魚

魚種時期ひとこと
ツバス・ワカシ(ブリの幼魚)夏〜秋最も数が出る。LSJの主役
ハマチ・イナダ40〜60cm。引きが強くて楽しい
サゴシ(サワラの幼魚)春・秋歯が鋭い。リーダーを切られる常連
ヒラメ・マゴチ通年(サーフ)ボトム付近をゆっくり
カサゴ・ハタ類通年根周りをリフト&フォールで
シーバス通年デイでもジグに食ってくる
タチウオ夕マズメ。フォールで食う

「何が釣れるか分からない」のがこの釣りの面白さです。青物を狙っていたらヒラメが来た、ということが普通に起きます。

釣った魚は美味しく食べたい

ツバスやイナダは「まずい」と言われることがありますが、処理と食べ方次第で化けます。

釣り場の選び方

場所適性ポイント
堤防の先端・外向き潮通しが最重要。回遊のコースに立てるか
サーフ離岸流・地形変化を探す。人が少ない
漁港の入口ベイトが出入りする通り道
地磯実績は高いが安全装備が必須
港の奥・湾奥回遊が入りにくい

LSJで一番大事なのは「魚が回ってくる場所に立つこと」です。テクニックより場所のほうが影響が大きい釣りだと思っています。

回遊のサインを見る

  • 鳥山|海鳥が集まっている=ベイトがいる
  • ナブラ|水面がバシャバシャ割れる=青物が追っている
  • ベイトの気配|足元に小魚が群れているか
  • 周りの釣果|誰か1人でも釣れていれば魚はいる

ナブラが出たら最優先で撃ってください。ただし、ナブラのど真ん中ではなく、少し先か手前に投げるのがコツです。真ん中に落とすと群れが散ります。

近年は釣れる場所が変わってきている

私の地域では、かつて青物なんて夢のまた夢だった近所の堤防で、2021年ごろからブリやサワラの釣果が急増しました。海水温の変化で回遊ルートそのものが変わってきています。

「うちの海には青物はいない」という思い込みは、一度捨てたほうがいいかもしれません。

釣れない時に疑う5つのこと

LSJは、坊主も普通にある釣りです。回遊が入らなければ何をしても釣れません。そのうえで、自分側で直せるところを順番に潰していきます。

① 時間帯が合っていない

これが最も多い原因です。昼の11時に堤防に着いて釣れないのは、腕の問題ではありません。朝マズメに立てているかどうかが、ほぼすべてです。

② 巻きが遅い

2番目に多いのがこれ。青物は速い動きに反応します。「こんなに速くていいのか」と思うくらいで正解です。

特にただ巻きの場合、ハンドル1回転を1秒より速いくらいでも食ってきます。

③ 底しか探っていない/表層しか探っていない

青物は上にいることも下にいることもあります。カウントを変えて、レンジを刻んでください。

10投して反応がなければ、レンジを変える。同じ層を延々と通していても答えは出ません。

④ 飛距離が足りていない

回遊のコースが沖にある日は、届かないと話になりません。ジグを重くする、タラシを長く取る、風向きを味方にする——できることは意外とあります。

⑤ ジグが大きすぎる(ベイトと合っていない)

その日食べているベイトが小さいと、大きいジグに反応しないことがあります。足元に小さいイワシが群れているなら、タングステンの小さいジグに落とすと急に食い出すことがあります。

「反応がない=魚がいない」ではありません。サイズが合っていないだけ、というのはよくある話です。

あると便利な道具

道具必要度理由
フィッシュグリップ必須青物・サゴシは素手で掴めない
プライヤー必須フック外し・スプリットリング交換
タモ(ランディングネット)推奨堤防が高いと、抜き上げでバラす
クーラーボックス推奨青物は鮮度落ちが早い
偏光グラス推奨ナブラやベイトが見える/目の保護
ジグ用ケース推奨フックが絡むと現場で地獄を見る

特にサゴシが釣れる釣り場では、フィッシュグリップは絶対に持っていってください。あの歯は本当に危険です。

LSJに慣れたら|次のステップ

プラグを混ぜる

メタルジグだけでなく、ミノーやシンキングペンシルを使うと釣れる魚が増えます。特に表層で反応がある時は、プラグのほうが明らかに強いです。

大型狙いに広げる

ブリ・ヒラマサクラスを本気で狙うなら、ロッドをH以上、ジグを60g以上に上げる必要があります。そこまで行くと「ライト」ではなく本格ショアジギングの領域です。

サワラ・サゴシに特化する

サゴシは数が出るぶん、専用の攻略法がある相手です。リーダーを太くする、ワイヤーを検討する、速く巻く——対策すれば釣果は一気に伸びます。

予算別|いくらで始められるか

「結局いくらかかるの?」という疑問に、3パターンで答えます。

① 最小構成|約1万5千円

項目目安備考
ロッド6,000〜8,000円エントリーモデル
リール5,000〜7,000円4000番のエントリー機
PEライン1,500円1号200m
リーダー800円フロロ20lb
メタルジグ3個2,400円ジグパラなら1個800円前後

この構成でも、青物は普通に釣れます。ただしリールのドラグ性能に不安が残るので、大型が掛かった時に獲り切れないことがあります。

② 標準構成|約3万円(おすすめ)

項目目安備考
ロッド10,000〜13,000円ソルティーフィールド/コルトスナイパーBBクラス
リール12,000〜16,000円フリームス/アルテグラクラス
PEライン2,500円1号200m。8本編み
リーダー1,200円フロロ25lb
メタルジグ5個4,000円30gと40gを混ぜて
小物3,000円スナップ・フック・プライヤー

長く続けるつもりなら、最初からこの構成をおすすめします。結局あとで買い直すことになるので、そのほうが安く済みます。

③ 妥協なし構成|約6万円

ストラディッククラスのリール+2万円台のロッドまで上げると、巻きの軽さもドラグの効きも別物になります。

ただし、いきなりここから入る必要はまったくありません。1シーズン投げてみて、面白いと感じてからで十分間に合います。

【細かい疑問】4本編みと8本編み・ハンドル長・ナイロンの可否

検索データを見ていると、「PEは何本編みがいいのか」「ハンドルの長さは?」といった細かい質問も一定数あります。まとめて答えておきます。

PEは4本編みと8本編み、どっち?

4本編み8本編み
価格安い高い
飛距離やや落ちるよく飛ぶ
表面の滑らかさザラつく(音鳴りしやすい)滑らか
耐摩耗性やや強いやや弱い
おすすめ予算優先・根の荒い場所迷ったらこちら

飛距離が釣果を左右する釣りなので、8本編みを推します。ただし4本編みでも釣りは成立します。予算次第で選んでください。

ハンドルの長さは?

基本は付属のままで問題ありません。気になるなら、長い(50mm以上)ほうが巻く力が要らず、青物とのやり取りが楽になります。

短いハンドルは高速巻きのテンポが作りやすい反面、青物が突っ込んだ時に巻き負けやすいです。最初にこだわるポイントではありません。

ナイロンラインでもできる?

できますが、おすすめしません。ナイロンは伸びるため、遠投先での着底が分かりにくく、フッキングも決まりにくいです。

どうしてもナイロンで組むなら4〜5号(16〜20lb)ですが、飛距離が明確に落ちます。この釣りではPE一択だと考えてください。

ベイトタックルでもできる?

できます。ベイトのLSJは近年増えています。番手は200〜300番クラス(ソルト対応のもの)が目安です。

ただし入門でベイトを選ぶ理由はありません。バックラッシュのリスクがあり、飛距離もスピニングのほうが安定します。スピニングで慣れてからの選択肢です。

安全とマナー|メタルジグは凶器になる

入門記事なので、ここは省略せずに書きます。30gの鉛の塊を全力で振り回す釣りだという自覚は必要です。

キャスト前に必ず後ろを見る

これだけは絶対に守ってください。堤防は人の出入りが多く、振り向いたら真後ろに人が立っていることがあります。

ジグが人に当たれば、確実に病院送りです。毎投、後ろを確認してから振りかぶる癖をつけてください。

隣との距離を取る

状況対応
隣が近い場所を移動する。おまつりが起きる
ナブラが出て人が集まった落ち着くまで投げない。事故が起きやすい
足場が高い・波が高いライフジャケット着用。無理をしない

ライフジャケットは必ず着けてください。堤防でも、テトラでも、サーフでも同じです。

釣り場を残すために

  • ゴミは必ず持ち帰る|特にラインの切れ端とワームの袋
  • 駐車は指定場所に|路上駐車が釣り禁止の一番の原因
  • 立入禁止には入らない|1人の違反で全員が締め出される
  • 魚は食べる分だけ|大量に持ち帰って捨てるのが一番よくない

釣り禁止になった堤防は、まず戻ってきません。自分の釣り場を自分で潰さないように、そこだけはお願いします。

釣った青物の持ち帰り方

青物は鮮度落ちが極端に早い魚です。せっかく釣ったなら、美味しく食べたいところです。

最低限やること

手順やり方重要度
① 締めるエラの付け根を切る(ナイフかハサミ)必須
② 血を抜く海水を張ったバケツに頭から入れて数分必須
③ 冷やす氷を入れたクーラーへ。直接氷に当てない必須
④ 内臓を抜く帰宅後すぐ。可能なら現場で推奨

「まずい」と言われるツバスやサゴシは、たいてい処理をしていないだけです。血抜きと冷却をやるかどうかで、味は完全に別物になります。

クーラーは氷が溶けにくいものを選んでください。真夏の朝マズメだと、安いクーラーは昼過ぎには氷が消えています。

最初の1年をどう回すか

入門者が一番迷うのは「いつ何をすればいいか」だと思います。1年の流れを置いておきます。

時期やること狙い
9〜11月とにかく朝マズメに通うまず1匹釣る。ここで釣れないと続かない
12〜2月回遊が減る。ジグで根魚を狙うボトムの釣りを覚える
3〜5月サゴシ・小型青物レンジを刻む練習
6〜8月朝夕に小型青物飛距離とアクションを磨く

最初の1匹は、秋の朝マズメに取りに行ってください。そこさえ越えれば、あとは自然と続きます。

飛距離の目安はどれくらい?

「どのくらい飛べば普通なのか」という基準がないと、自分が飛んでいるのかどうか判断できません。目安を置いておきます。

レベル30gのジグでの飛距離状態
始めたばかり40〜60mフォームが安定していない
標準60〜80mここまで飛べば大半の場面で足りる
よく飛ぶ80〜100mタックルとフォームが噛み合っている
上級・追い風100m超条件が良ければ到達する

PE1号を200m巻いておくと、飛距離の把握が楽になります。10mごとに色が変わるラインなら、着水時点で何色出たかを数えるだけで分かります。

ただし飛距離は目的ではありません。回遊が足元まで入っている日は、20mのキャストで釣れます。「届かないと話にならない日がある」というだけの話です。

ライトショアジギングロッドは他の釣りにも使える

「1本買っても、この釣りにしか使えないのでは」という不安は、検索でもよく見かけます。結論、かなり潰しが利きます。

流用先可否ひとこと
サーフのヒラメ・マゴチほぼそのまま使える。長さも重さも合う
シーバス(大場所・河口)少し硬いが問題なく成立する
ジグサビキ相性が良い。ボウズ逃れの保険になる
タチウオ(ワインド・ジグ)秋の夕マズメに
泳がせ釣り青物用の飲ませなら十分
エギング重すぎてシャクリがきつい
アジング・メバリング×繊細さが足りない

特にサーフのフラットフィッシュとジグサビキは、そのまま流用できます。1本あれば、堤防でもサーフでも成立するので、「使う機会がない」という心配はまずいりません。

初回釣行でやりがちな失敗

最後に、私が実際に見てきた「初日の失敗」を挙げておきます。ここを避けるだけで、初回の釣果は変わります。

① 着底が分かっていない

一番多い失敗です。着水後にラインをフリーにしておくと、着底の瞬間にラインの放出が止まります。そこが底です。

ラインを張ったまま落とすと手前に寄ってくるので、実際より浅い位置で「着いた」と勘違いします。

② ジグを1個しか持ってきていない

根掛かりで即終了します。LSJは底を取る釣りなので、ロストは前提です。最低3個、できれば5個持っていってください。

③ リーダーを結べないまま現場に行く

ラインブレイクは必ず起きます。現場で暗い中、風に吹かれながらFGノットを初めて練習する——これは詰みます。

リーダーの結束は、家で明るいうちに10回練習してから行ってください。

④ 昼過ぎに到着する

これも本当に多いです。10時に着いて2時間投げて釣れず、「LSJは難しい」と結論を出してしまう。時間帯が違うだけです。

⑤ 同じ場所で同じ動かし方を続ける

30分やって無反応なら、何かを変えてください。レンジ、速度、ジグの重さ、立ち位置——変えられる要素は多くあります。

「粘る」と「同じことを繰り返す」は違います。

よくある質問

Q. ライトショアジギングとショアジギングの違いは?

使うジグの重さです。LSJは20〜60g、ショアジギングは60〜120gが目安。狙う魚もタックルも変わります。

Q. PEは何号がいいですか?

1号が基準です。小型青物のみなら0.8号、ブリクラスが回る釣り場なら1.5号まで上げてください。

Q. リールは何番ですか?

4000番、または C5000番です。ギア比はハイギア(XG/HG)を選んでください。

Q. リーダーは何ポンドですか?

PE1号ならフロロ20〜25lb(5〜6号)を1.5〜2mが標準です。

Q. ロッドはMとMH、どちらがいいですか?

MHです。Mだと40gのジグで竿が負けます。ただし20〜30g中心ならMでも成立します。

Q. シーバスロッドで代用できますか?

9〜10ftのM〜MHなら十分できます。ルアーウエイト上限だけは必ず確認してください。

Q. 3000番のリールでもできますか?

できます。ただしPEの糸巻き量が減るので、高切れ時のリカバリーが効きにくくなります。小型青物メインなら問題ありません。

Q. ライトショアジギングは初心者に難しいですか?

難しくはありませんが、坊主は普通にあります。投げて巻くだけなので操作は簡単です。難しいのは「魚がいる場所と時間に立つこと」のほうです。

Q. ダイソーのメタルジグでも釣れますか?

釣れます。ロストの多い釣り場ではむしろ合理的です。ただしフックは早めに交換してください。

Q. 何投くらいすれば釣れますか?

回遊が入っていれば数投で、入っていなければ200投しても釣れません。だからこそ時間帯と場所の選択が重要になります。

まとめ

  • ロッドは10ft前後・MHシーバスロッド9〜10ftなら流用できる
  • リールは4000〜C5000番のハイギア
  • PE1号+フロロ20〜25lbが基準
  • ジグは30gと40gから。色はシルバーとゴールドの2系統
  • まずはただ巻き。速いと感じるくらいで正解
  • 朝マズメの1時間が日中5時間より価値がある
  • ベストシーズンは

ライトショアジギングは、堤防から青物が狙える一番現実的な釣りです。道具は2〜3万円で揃いますし、手持ちのシーバスロッドがあるなら今週末から始められます。

まずは秋の朝マズメに、30gのジグを持って堤防に立ってみてください。

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