こんにちは、つりはる編集長のはるです。
「インターラインのエギングロッドって、実際どうなんだろう?」「糸を通すのが面倒って聞くけど、使いにくくないの?」
2本目のエギングロッドを考え始めると、一度はこんなふうに迷うと思います。
私はエギングを10年以上続けていて、通常タイプも含めると、これまで15本以上のエギングロッドを持ってきました。
実は、エギングを始めた頃にインターラインで一度挫折しているのですが、ここ数年でようやくその良さに気づき、今では何本も持っています。
初めてのエギングロッドを探しているなら、エギングロッドのおすすめから普通のモデルを選べば大丈夫です。
インターラインが活きるのは、すでに1本持っていて、2本目でいい竿が欲しくなったときだと思っています。
インターライン(中通し・IL)のエギングロッドとは|アウトガイドとの違い・昔のILとの違い

竿の中を糸が通る構造。アウトガイドとの違い
インターライン(中通し)は、竿の中の空洞に糸を通すロッドです。
ダイワの型番では「IL」と付いています。
普通のエギングロッドは、竿の外に並んだガイドに糸を通していて、こちらはアウトガイドと呼ばれます。
ダイワのインターラインは、竿の内側にらせん状の小さな山を並べた「リニアインターライン構造」で、糸や水が竿の内側に触れる面を減らし、糸が出ていくときの抵抗を抑えています。
竿の内側には水をはじく加工もされていて、26エメラルダスMX ILとAIR ILは「超撥水ドライ加工」、エメラルダスX ILは「耐久撥水加工」です。
エギング用のインターラインは、今はほぼダイワのエメラルダスだけ
今、陸から使うインターラインのエギングロッドを出しているのは、ほぼダイワだけです。
エメラルダスのX・MX・AIR・ストイストの4つのグレードに、インターラインのモデルがあります。
シマノにも、以前はセフィアSS SIなどのインターラインがありました。
ただ、2013年のモデルを最後に新しいものは出ておらず、現行のセフィアにインターラインのモデルはありません。
昔のインターラインで一度挫折した私が、戻ってきた理由
エギングを始めた頃に使っていたインターラインは、正直、使いづらいロッドでした。
特に飛距離は、アウトガイドのロッドにはっきり負けていました。
それで私は、普通のロッドに戻しています。
考えが変わったのは、知り合いにインターラインのロッドを貸してもらったときです。
使ってみて、世界が変わりました。
一番驚いたのは、圧倒的な感度と飛距離です。
昔はアウトガイドとかなり差を感じた飛距離も、今は2.5号から3.5号まで全然飛びます。
風や雨のような悪い状況なら、むしろアウトガイドより飛ぶくらいです。
糸フケが少ないので、フォール中のアタリを取りやすいのもかなり大きいです。
釣果に直結するメリットが、本当に多いロッドです。
使いづらさは覚悟のうえで自分でも買いましたが、今のインターラインは昔と違って使いやすく、そのうえ超高性能です。
「インターラインは飛ばない」というのは、昔のロッドの話だと思っています。
今、私がメインで使っているのは、ストイスト RT ILの81Mです。
インターラインのメリットとデメリット|買う前に知っておくこと

メリット|雨と風に強い。ガイドが無いので車にも積みやすい
私がインターラインで一番うれしいのは、雨や風などの悪天候に圧倒的に強いことです。
アウトガイドのロッドだと、雨で濡れた糸が竿に張り付いたり、風にあおられた糸がガイドに絡んだりします。
インターラインは糸が竿の中を通るので、こうしたトラブルが起きにくくなります。
イカのシーズンの春と秋は、天気が荒れやすい時期です。
そういう日に釣りに出ると、インターラインのありがたさを感じる場面がかなり多いです。
もう1つは、ガイドが無いので、車に積むときに気をつかわなくていいことです。
ほかの道具に引っかけてガイドを曲げる心配がありません。
デメリット|糸を通す手間と、釣りのあとの手入れ
糸を通すには、基本的に専用のワイヤーが要ります。
最悪なくてもセットはできますが、アウトガイドのようにガイドへ順に通していくことはできないので、ワイヤーを忘れると釣り場で糸を通し直すのはかなり大変です(糸の通し方)。
釣りのあとは、竿の中に入った海水を洗い流す手入れも要ります(手入れ)。
選べる竿がほぼダイワのエメラルダスだけ、というのもデメリットです。
初めての1本なら普通のモデル。2本目ならはっきり違いが分かる
初めての1本なら普通のモデルで大丈夫ですが、すでに1本持っていて、ステップアップでいい竿が欲しいなら、インターラインはかなりアリです。
持ち替えてみると、明確に違いが分かると思います。
私の1番は1位のストイスト RT ILですが、値段の面で手を出しやすいのは2位の26エメラルダスMX ILです。
インターラインのエギングロッドの選び方|予算・長さと硬さ・軽さ

予算|1万円台後半のXから、7万円前後のストイストまで
インターラインのエメラルダスの実売は、Xが1万円台後半、MXが3万円前後、AIRが4万円台、ストイストが7万円前後です。
メインで使う1本にするなら、MXから上を選んでほしいです。
長さと硬さ|基準は8ft3in〜8ft6inのM。ILは番手の刻みが少し違う
長さと硬さの考え方は、普通のエギングロッドと同じで、長さは8ft3in〜8ft6in、硬さはMが基準です。
ただ、インターラインは番手の並びが普通のモデルと少し違います。
たとえばストイスト RT ILには83Mや86Mが無く、81M(8ft1in)や84MLM(8ft4in)のような番手が並びます。
MLMは、ダイワの説明では穂先がML、胴(バット)がMの番手です。
穂先はしなやかで、エギをシャクる胴はMのまま、と考えると分かりやすいです。
3号のエギを中心に使うなら、MかMLMを選べば基準から外れません。
そのうえで、2本目をどう使うかを先に決めると、番手で迷いません。
- 今の竿と入れ替えて、メインにするなら、基準どおりの硬さMかMLMで、長さは8ft台。私のメインのストイスト RT IL 81Mがこの選び方です
- 今の竿は残して、秋イカや小場所用に役割を分けるなら、短くて軽い番手。AIR ILの73Mや77MLMがこれにあたります
軽さ|AIRとストイストが軽い。同じ硬さなら短い番手ほど軽い
自重は、XとMXが100g前後なのに対して、AIRとストイストは90g前後かそれより軽くなります。
同じシリーズの同じ硬さなら、短い番手ほど軽くなります。
5本の中でいちばん軽いのは、AIR ILの73M(7ft3in)で78gです。
インターラインのエギングロッドおすすめランキング5選
順位は値段の順ではなく、2本目にインターラインを考えている人に向けた、私の評価の順です。
| 順位・機種 | 実売の目安 | 番手(本数・長さ) | 自重 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 1位 ストイスト RT IL | 7万円前後 | 6本・7ft8in〜9ft1in | 84〜94g | 15本以上の中で1番。私の中で最強の1本 |
| 2位 26エメラルダスMX IL | 3万円前後 | 5本・8ft3in〜8ft6in | 98〜102g | 21から感度が上がった。初めてのILでも |
| 3位 エメラルダスAIR IL | 4万円台 | 6本・7ft3in〜8ft6in | 78〜91g | 小場所・秋イカ・シャロー |
| 4位 25エメラルダスX IL | 1万円台後半 | 6本・7ft9in〜8ft6in | 95〜103g | 値段を抑えて試す・サブに |
| 5位 13セフィアSS SI | 中古のみ | 5本・8ft3in〜8ft6in | 110〜123g | シャキッとした操作感 |
※自重はメーカー公表値です。
1位 ダイワ エメラルダス ストイスト RT IL|IL初めての1本にも、ステップアップにも
通常タイプも含めて、私が今まで持ってきた15本以上のエギングロッドの中で、ナンバーワンがこのロッドです。
ダイワの全てが詰まっている、と言っていい1本です。
全部が高い水準にありますが、中でも感度と飛距離は圧倒的です。
この2つは、インターライン以外の竿には絶対に勝てると思っています。
感度は、圧倒的の一言です。
小イカの極小のアタリも手に取るように分かり、釣果に直結していると感じています。
私が使っているのは81Mで、リールはエアリティのLT2500Sを合わせています。
私の中では、この組み合わせが最強のエギングタックルで、今のメインです。
軽くて、1日中シャクっていても疲れません。
操作性もパワーも飛距離も最高で、トラブルも少ないです。
私は春イカだけは、別のセットを使っています。
春は磯などでも使うので、パワーも長さも欲しいのですが、長くてMHのインターラインは無いので、そこはアウトガイドの別のロッドと使い分けています。
ただ、81Mでもパワーも十分で、3.5号のエギでも、キロオーバーのイカでも十分やりあえます。
これ1本で全部いけます。
私が勧めてこのロッドを買った友人も何人かいますが、全員が絶賛しています。
ブランクスには、ダイワのエギングロッドで初めて「SVFコンパイルXナノプラス」が使われ、穂先から元まで、ネジレを抑えるX45フルシールドが入っています。
竿の中は、ほかのエメラルダスと同じリニアインターライン構造です。
7万円前後と、エギングロッドとしては高い竿です。
それでも、インターラインが初めての人の1本目にも、アウトガイドからのステップアップにも、自信を持っておすすめできます。
番手は6本で、2026年に78MLと91Mが加わりました。
迷ったら、私と同じ81M(8ft1in・86g)を選んでください。
もう少し長さが欲しいなら、84MLM(8ft4in・88g)です。
| 番手 | 全長 | 自重 | 適合エギ |
|---|---|---|---|
| 78ML | 7ft8in | 84g | 1.8〜3.5号 |
| 79MMH | 7ft9in | 86g | 3〜4.5号 |
| 81M | 8ft1in | 86g | 2.5〜4号 |
| 84MLM | 8ft4in | 88g | 1.8〜3.5号 |
| 89LML | 8ft9in | 89g | 1.8〜3.5号 |
| 91M | 9ft1in | 94g | 2.5〜4号 |
合わせているリールは、こちらです。
2位 ダイワ 26エメラルダスMX IL|初めてのILで不安な人に。21から感度がはっきり上がった
値段がネックの人や、初めてのインターラインで不安な人には、26エメラルダスMX ILもおすすめです。
全体的にバランス良く高い水準にまとまっていて、癖がなく、誰にでも使いやすいロッドです。
私は先代の21MX ILと、2026年7月に出た26MX ILの両方を持っています。
両方を使って比べると、26になって、感度がかなり上がりました。
リアグリップがカーボンモノコックになったおかげだと思います。
さすが新しいロッドだけあって、一昔前のエギングロッドのハイエンド並みの感度は余裕です。
ミドルクラスとは思えない性能で、コスパは抜群です。
番手は83ML・83M・84MLM・86ML・86Mの5本です。
私が26で買ったのは84MLMです。
21のときは無難に83Mを使っていて、これも使いやすかったです。
秋イカが多いなら84MLM(8ft4in・99g)、春イカが多いなら83M(8ft3in・100g)か86M(8ft6in・102g)がおすすめです。
アウトガイドも含めた、エメラルダスのグレードごとの違いはエメラルダスMXとX・AIR・ストイストの違いで比べています。
3位 ダイワ エメラルダスAIR IL|小場所・秋イカ・シャローならこれ
AIR ILは軽さが売りのモデルで、短い番手まで含めると、ストイストより軽い番手がそろいます。
小場所や秋イカ、シャローエリアを攻めるなら、私はこれを一番におすすめします。
2025年に出たモデルで、番手は710L・73M・77MLM・83ML・85MLM・86Mの6本です。
7ft台前半の短い番手があるのは、5本の中でAIR ILだけです。
ブランクスは、AIRの軽さの元になっているSVFナノプラスです。
私が使っているのは、710L(7ft10in・84g)です。
1.8号のエギでヒイカやケンサキイカを狙ったり、2.5号で秋イカを狙ったりするのに使っています。
選ぶなら軽さを活かせる番手がおすすめですが、Lは特殊な番手なので、一番軽いショートモデルの73M(7ft3in・78g)か、77MLM(7ft7in・82g)あたりを選んでください。
4位 ダイワ 25エメラルダスX IL|値段を抑えてILを試したい人、サブロッドに
とにかく値段は抑えたいけど、インターラインを試してみたい人や、サブロッドを探している人におすすめです。
エントリークラスながら、何年か前のミドルクラスくらいの機能は備わっていて、必要な機能はそろっています。
番手は79ML・79M・83ML・83M・86ML・86Mの6本で、自重は95〜103gです。
基準のMなら86M(8ft6in・103g)か83M(8ft3in・102g)を選んでください。
メインの1本にしたい人や、エギングを極めたい人には、1つ上のMX ILか、思い切ってストイスト RT ILを推したいです。
5位 シマノ 13セフィアSS SI|シマノ派・シャキッとした竿が好きな人に(販売終了)
このロッドは販売終了していて、今は基本的に中古でしか買えません。
2013年のモデルで、そのあとインターラインのセフィアは出ていません。
インターラインは、ダイワのほうがラインナップも多く人気で、1つ先を行っている印象です。
それでも、セフィアのインターラインも使いやすくおすすめです。
私も持っていますが、エメラルダスよりシャキッとしているのが特徴です。
MXと比べると飛距離は劣りますが、エギの操作はこちらのほうがしやすいです。
シマノ派の人や、硬めのシャキッとした竿が好きな人、見た目が好きな人なら、中古で探してみる価値があります。
番手は8ft3in〜8ft6inの5本(S803ML・S806ML・S803M・S806M・S806MH)で、自重は110〜123gです。
シマノの今のエギングロッド(アウトガイド)は、セフィアのグレードごとの違いで選べます。
インターラインロッドへの糸の通し方|ワイヤーの使い方

必要なもの|竿に付いてくる専用のワイヤー
インターラインのロッドには、糸を通すための専用ワイヤーが付いてきます。
ストイスト RT ILやAIR ILは、ダイワの部品としても中通しワイヤーが用意されているので、無くしたときは釣具店で取り寄せられます。
通し方の手順
- リールをセットし、竿を継いでおく
- 穂先からワイヤーを入れ、手元側にある糸の入口まで通す
- 入口から出てきたワイヤーの先に、道糸を通す
- 穂先側からワイヤーを引き抜くと、道糸が竿の中を通って穂先から出てくる
ワイヤーがどうしても通らないときは、竿の中に糸やゴミが詰まっているか、ワイヤーが曲がっている可能性があります。
ワイヤーに大きな曲がりが無いのに通らない場合、ダイワは竿とワイヤーを一緒に修理に出すよう案内しています。
ワイヤーを忘れた・無くしたとき
釣り場で困らないように、予備のワイヤーを1本、車や道具箱に入れておくと安心です。
ワイヤーが無くても、最悪セットはできます。
やり方としては、竿を2本に分けて、穂先側の根元から糸を入れ、穂先側の竿を持って軽く振ると先から出てくる、というやり方も知られています。
インターラインロッドの手入れ|釣りのあとの水洗いと保管

インターラインは、竿の中に入った海水をそのままにしておくと、塩が結晶になってこびりつきます。
ダイワのアフターサービスでは、インターラインロッドの手入れとして次の手順を案内しています。
- 竿を分解し、下の栓を外す
- 1本ずつ、竿の内側まで流水で洗う
- 海水が乾いて塩がこびりついたときは、ぬるま湯に1〜2時間ひたしてから洗う
- 水気をふき取り、分解したまま風通しのいい日陰で、中まで完全に乾かす
26MX ILやAIR ILのような超撥水ドライ加工のモデルは、竿の内側をスポンジやブラシでこすらないでください。
撥水の加工がすり減ってしまいます。
濡れたまま栓をして置いておくのもやめましょう。
超撥水ドライ加工のモデルなら、撥水が落ちてきたと感じたときに、ダイワの「超撥水ドライスプレー2」で回復させる方法もあります。
エギングロッドなら、6〜8回の釣行ごとが目安とされています。
よくある質問

Q. インターラインのエギングロッドは、初心者でも使えますか?
使えます。
ただ、初めての1本なら選べる竿の多い普通のモデルで始めて、2本目で持ち替えるほうが、違いがはっきり分かります。
Q. インターラインは飛距離が落ちますか?
昔のモデルは、はっきり落ちました。
今のモデルは落ちないと私は感じていて、1位のストイスト RT ILは飛距離も圧倒的です。
Q. 糸を通すワイヤーは、100均のもので代用できますか?
ダイワの公式には、代用品についての記載がありません。
太めのフロロカーボンラインで代用したという話も見かけますが、確実に通すなら竿に付いてくる純正のワイヤーを使ってください。
Q. インターラインロッドは水洗いできますか?
できます。
ダイワも、竿を分解して内側まで流水で洗うよう案内しています(手入れ)。
Q. エメラルダスAIR ILは廃盤ですか?
2026年10月時点で、ダイワの公式サイトに載っている現行品です。
2025年に出たモデルで、番手は6本あります。
Q. シマノにインターラインのエギングロッドはありますか?
現行のセフィアには、インターラインのモデルはありません。
2013年の13セフィアSS SIが最後で、今は中古で探すことになります。
私はこのセフィアSS SIを5位に入れています。
Q. 26エメラルダスMX ILと21MX ILは、何が違いますか?
私が両方を使って一番違うと感じたのは感度で、26はリアグリップがカーボンモノコックになったぶん、かなり上がっています。
今から買うなら、26をおすすめします。
まとめ|迷ったらストイスト RT IL、値段を抑えるなら26エメラルダスMX IL
- 迷ったらストイスト RT IL。通常タイプも含めて、私の15本以上の中で1番です。私のメインは81Mに、エアリティ LT2500Sを合わせています
- 値段がネック、初めてで不安なら26エメラルダスMX IL。秋が多いなら84MLM、春が多いなら83Mか86Mです
- 小場所・秋イカ・シャローならAIR IL。73Mか77MLMの軽いショートモデルを選んでください
- 値段を抑えて試す・サブロッドならエメラルダスX ILです
- シマノ派なら13セフィアSS SI。販売終了なので中古で探してください
- 初めての1本なら、普通のエギングロッドでも大丈夫です
ストイスト RT ILと26エメラルダスMX IL、この2本なら、昔のインターラインのイメージはきっと変わると思います。
あわせて読みたい
普通のエギングロッドのおすすめは、こちらです。

エメラルダスとセフィアのグレードの違いは、こちらで比べています。


エギングリールの選び方とおすすめは、こちらです。

船から狙うティップランのロッドは、こちらにまとめています。


